インド人女性48歳、高血圧で横浜市内から通院して半年ぐらい。何気なく、保険証の本人を確認すると・・・どこかで見た名前が・・・数年前からやってきているインド人女性の奥様だった。ひとしきり、診察が終わったとき、彼女の額の黒のマークについて訊ねてみた。まずは宗教から・・ヒンドゥとのことで、その昔、既婚、未婚の女性で額のマークの色がちがうとか聞いたことがあったので・・・結論はヒンドゥを表すが、単なるおしゃれで、今日は黒をつけているとのことだった。額につけたマークがおしゃれという感覚は日本人にはないだろう。
フィリピン人女性30歳、昨晩、飼い猫が食事中にちょっかいを出したら、足を噛まれたとのこと。左の足関節に噛んだ跡があった。幸い、まだ蜂窩織炎はおこしてはいないので、消毒して抗生剤を感染予防として4日分だけ処方した。
パキスタン人男性54歳、咳や痰で来院。クリニックの外で待ってと言われたのが不服そうで、前日に冷たい氷水を飲みすぎたからと主張する。彼のように医学的には何の裏付けもない自分の考えに固執する人が一番診察しにくい。説得して新型コロナの検査を行ってみたが、幸い、陰性だった。
フィリピン人女性48歳、高血圧で治療中で小柄ながら、かなりの「巨漢」。夏休みでお子さんが付いて来た。10歳というのだが、すでに母親同様の体つきとなっている。将来、生活習慣病になることはまちがいないと話し、食生活の改善を促したが、効果はどうだろう。
フィリピン人女性40歳、高血圧で通院中、彼女も小学生のこどもを連れて来た。このお嬢ちゃんが何も口を聞いてくれない。母親に訊ねると、小児科で溶連菌の検査を受けるこどもの悲鳴を聞いたらしく、怯えているのだという。診察を終えてから雑談、タガログ語を習い始めた院長が手をふると、にこりともせずに手を振る。院長がじゃんけんをすると黙ってじゃんけんの相手をしてくれる。面白くなった院長があっちむいてほいをすると母親の隣の椅子からたちあがって近くまで来た。結果は院長の負け、それでも一言も発せず、にこりともせず。このお嬢ちゃんは9歳だけど、ほっそりしている。母親も太ってはいない。前のこどもは母親も太っていて、そのうえで食も太いのだろう。母親がこれではいけないという自覚を持たないと次の世代の患者を作ってしまう。
【(カテゴリーなし)の最新記事】