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2024年05月18日

2024年5月18日土曜

 ガーナ人男性57歳、先月、高血圧にて初診。血圧は180/120。
空腹で来院したため、採血を行い、イルベサルタン100mgとアムロジピン10mgの合剤を処方した。初めての処方であるとともに、採血結果によっても内服薬が増える可能性もあったため、14日分だけ処方した。それが3月30日。血圧を測定すると160/100とごくわずかしか低下していない。首をかしげながら考えた。毎日、薬、飲んでいた?と訊ねると、はい、毎日飲んでいたよと答える。でも3月30日からすでに18日が経過している。いい加減にとびとびに内服していたのではないとしたら、すでに4日前に内服薬は終わっているはず・・・そう思って、やさしく「追及」すると、うん、そういえばこの数日、内服していないと「白状」した。これでは処方した降圧剤の効果が判定できない。わざと深い落胆の「はあ・・・」をやってみせた。しかも、次回は忙しくて1か月後でなければ来れないという。採血の結果は肝機能、腎機能、脂質等まったく異常なし。少なくとも降圧剤の効果は出ていたと判定し、一か月分を処方したが、すっきりとした気持ちになれなかった。
 同じくガーナ人女性22歳、かなり前から飲み込めない、胸が重苦しい、つばがたくさん出て、ときどき血液が混じるとのこと。本当に胸部疾患があるのかどうか? たぶん、結核とかがんを心配しているのだと推察し、胸部レントゲン撮影を行ったが、異常所見なし。頸部の触診でも異状なし。発熱もなく、少なくとも結核やがんではないだろうと話すとほっとした顔つきになった。可能性があるのは自律神経失調症だが、まずは基本項目の採血を行って、異常数値があるかないかを調べ、治療はそれからにしようと話して、納得してもらった。採血が終わると、体に発疹があるという。これは数日前からで、たしかに体中に黒っぽい発疹があり、痒みを伴っているとのこと。こちらは皮膚科を受診するように話した。来週、来院するように話して、待合室に行ってもらったが、問題はそれからだった。彼女が持ってきたお金は4000円、胸部レントゲン検査に採血を行っているので4000円では足りない。公的保険を使っているので、ついついお金の説明を事前に行うというところに頭が回らない。僕のミスでもある。公的保険に加入している外国人でも、発展途上国からやってきた人たちは現地の家族に送金するため、ぎりぎりの生活をしている人たちがいるのだ。いつも忘れないようにしなければならない。
 ベトナム人女性43歳、前胸部が痛いと診療が終わる5分前にやってきた。もちろん、診察を行った。県には診療時間は午後5時までと届け出ているので、午後5時までに来院した患者を断ってはならない。ベッドで痛いところを見せてもらうと、右の乳房の内側だった。触診してもしこりはなく、生理との関係から乳腺症と診断した。結果を話すとほっした顔つきになった。やはり「痛いのでがんか?」と怖くなって飛んできたらしい。痛いのはむしろ、乳腺症が疑わしいと説明したが、この説明に苦慮した。
posted by AMDA IMIC at 09:40 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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