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2024年03月29日

2024年3月29日金曜

 今週になり、患者数が少ないと思っていたら・・・とんでもない木曜日になってしまった。
僕が拝見した外国人だけで19人、日本人患者も戸惑う程、多かった。
 フィリピン人男性66歳、脳出血と動脈瘤の手術後。親戚に脳出血で亡くなった人が2人いるそうで、「助かったのは自分が初めて。日本にいてよかった」と話していた。
 中国人男性41歳、右の下腹痛と背部痛。尿管結石を疑ったが、検尿では疑う所見なし。急性虫垂炎を疑う症状もなし。かがむと痛いと言う。歩き方はまったく普通。炎症性疾患を抱えているようではない。とりあえず、鎮痛剤でようすを見ることにした。
 フィリピン人女性21歳、軽度の発熱と呼吸器系症状があり、来院。4日目になるという。インフルエンザは陰性、新型コロナの抗原検査が陽性。彼女が通う教会関係者の中で新型コロナの感染者が複数いることを把握している。前の土曜日にそのうちの一人のお子さんが学校を卒業したのでパーティをしたとのこと。感染者はいずれもパーティ出席者。昨日の新型コロナの陽性者は彼女を含めて3人。いずれもフィリピン人でそのパーティの参加者。まだまだ、関係者の中に陽性者が増えそうだ。
 フィリピン人女性67歳、高血圧とHA陽性によると思われる肝機能障害で通院中。肝機能障害の薬が余っていると言って、この3か月処方を拒んでいる。半年、採血も結果的に拒否。これではいけないことを切々と冷静に説明して次は採血すると話したが、わかってくれたかどうか・・・絶対にしてはならないことは怒ってしまうこと。医師はすべきことを正確に説明することが仕事、結果、どのように行動するかは患者再度の問題。僕が説明した内容に反した行動をし、結果としてデーターが悪くなったとしても、その責任は患者が取ることになるわけで・・・それに対してがっかりはするし、お小言も言うが、怒る理由がない。
 フィリピン人女性51歳、メンタルの問題で来院。聞けば、市内でフィリピンパブを経営しているのだが、同じビルの二階の店から水が漏れて来て、店の中がめちゃくちゃになり、閉店せざるを得なくなり・・・雇用している女性たちにはほかの店に行かぬよう、給与を支払い続け、一方で二階の店が加入している保険会社と賠償の話をしているそうだが、保険会社からのお金がおりる気配がなく、おりたとしても100%ではなく、このままでは自分も個人的に倒産するのではないかと夜も寝られないのだとこと。そりゃ、寝られないと思う。アルプラゾラムを処方して、さらに訊ねてみると、保険会社との交渉はビルのオーナーや二階の借主を介して話しているというので、第三者に同席を求めて直接、保険会社と窮状について話し合うべきと告げた。
 アメリカ人女性49歳、北隣のS市の米軍基地から来院。前日から頻尿、排尿時不快感があるという。僕にとってはわかりにくい英語で苦労したが、検尿を行い、膀胱炎と診断して抗生剤を処方した。
 フィリピン人女性44歳、血圧測定していると浮かない顔。どうしたの?と話しかけると、パスポートがないと一言。どこを探しても見つからないのだそうだ。フィリピン大使館まで行かなくちゃとしょげ返っていた。
 ドミニカ人女性54歳、高血圧で通院中。今日は自費でとメモが付いていたので理由を訊ねてみると・・・会社をやめて次の働く先を探しているのだという。このような場合は国民健康保険に加入するのだということを教えてさしあげた。
posted by AMDA IMIC at 09:32 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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