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2024年03月21日

2024年3月21日木曜

 フィリピン人女性17歳、軽度の発熱と咽頭痛で母親と来院。新型コロナ陽性。外で待っている間、母親とべったりしていたが、新型コロナ陽性と話すと母親が驚いて離れて行った。でももう遅いだろう。感染したリスクは大。
 ペルー人女性40歳、体の痛み、発熱、咽頭痛で来院。娘さんがついてきた。こちらも結果がわかるまで、ぴったりくっついていたが・・・感染したにちがいない。
 ネパール人男性29歳、発熱で来院。英語で話しかけたら、英語はわからないので日本語でお願いしますと言われた。このようなとき、どの程度の日本語の理解力があるのか、こちらがやさしい日本語で話しても、どの程度理解してくれるのか、心配になる。新型コロナが陽性。会社に病院に来た事、病気のことを知らせなければならないと言うので、会社の人に彼のスマホで電話してもらい、直接、会社の人に説明した。
 アメリカ人男性、近くの米軍基地から来院。2か月に一回、米国で処方されていたと同じ、抗うつ剤を米国での処方通りに処方している。今回は別件もあるという。欲しいと言われた薬が単純ヘルペス用の薬。なぜ欲しいのか?と訊ねると、性器のヘルペスの話を始めた。以前、性器のヘルペスで米国でもらっていたそうだ。これは泌尿器科できちんと診てもらうべきことと考え、処方はお断りし、泌尿器科を紹介した。
 フィリピン人女性64歳、頻拍性の心房細動で専門病院を紹介したのが先週。いろいろと調べてみたが、アブレーションの適応もなく、今後はこちらで診てほしいという主治医の手紙を持参していた。本人とフィリピン人スタッフを介して話しても、恐怖感が先立つらしく、理解がまったく得られない。日本語が話せる息子さんが日本語で話してと言うのだが、それをタガログ語で訳して話してくれても、どうやら肝心かなめのことは彼自身、理解できないようす。もともとは高血圧で診ているのだが、あの巨体が今後も問題になる気がする。専門病院での処方と同じように抗凝固剤を処方したのだが、調剤薬局から電話があり、いつ薬をやめてもいいのか?と話しているとのこと。あんなに時間をかけてフィリピン人スタッフを交えて病気のこと、今後の治療について説明したのにがっかり。いい加減な治療に終わりそうで、結果として脳梗塞になるのではないかと心配。
 摩訶不思議な件がひとつ。午後になってアフリカ系の人が窓口にやってきて、ここに来たことがあると言うのだが、生年月日や名前から該当する人物が過去には来ていないというのだ。持参した在留カードと国民健康保険証を見せてもらった。在留カードを出入国管理局が作成した在留カードアプリでチェックしてみたが本物だった。彼に事情を聞いてそれらしきカルテを探し出した。すると名前もちがうし、同じアフリカでも国籍もちがうし、誕生日もちがう。本人は両親が離婚して国籍も変わったと言うのだが、そんなことで生年月日が6年も若返ることもないはず。考えられることは唯一、前回はコートジボアール国籍の友人の社会保険を借りて来た、すなわち保険証を不正使用したということだろう。それがもう4年も前のことなので、いまさら費用がどうこうということではないが、我々を騙したということだ。いろいろと言い訳する態度に人間的には信用できなくなってしまった。共生社会は結構なことであるが、こういうルールを守らない外国人が増えることは日本の中に混乱をもたらす気がしてならない。
posted by AMDA IMIC at 08:50 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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