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2024年02月27日

2024年2月27日火曜

 先日、1時間以上予約の時間を遅刻してきたために内視鏡検査が行えなかったナイジェリア人男性49歳、今回は遅れずに来てくれた。昨年はまずい剤であるサイレースを10%に薄めて静脈注射して寝た状態で行った。今回は咽頭麻酔だけでよいというので、準備を終えて挿入しようとしたら、口蓋に触れた瞬間にマウスピースを吐き出して、内視鏡を噛みそうになってしまう。あわてて引き抜いたが、これを繰り返すこと、2回。以前にタイ人患者に内視鏡を噛まれて修理に50万円支払ったことがある。こんなことにならぬよう、内視鏡検査は中止した。最初に挿入を試みたときには食道挿入直前だったのにほんとに残念。内視鏡検査で挿入をあきらめたのは記憶には3年前に一件あるのみ。ごめんねと本人に後で言われたが、こちらが怒ることではない。肩を叩いて絵顔で握手。
 韓国人男性41歳、血圧があがってしまったとやって来た。彼の母親も僕が高血圧で治療中。若いころから少し血圧が高めだったのだが、本人が言うには「いつも不摂生で、酒を飲んでいて、たばこもやってこうなってしまった。だからたばこもやめて栄養摂取にも注意している」とのこと。いつから?と訊ねると「昨日から」との返事。それを続けてくれるように話し、いい加減に内服していた降圧剤より少し強めの降圧剤に変更した。
 ドミニカ人女性54歳、高血圧で最後に受診したのが12月の中旬。2か月も経過している。血圧は150/80と上昇している。聞けば、このところ、内服薬がなかったとのこと。そうだろうと思う。定期的に内服することがなぜ必要なのかを長々説明したが、わかってくれたかどうか?
アルゼンチン女性79歳、日本にいる娘さん家族を訪ねてやってきたので日本の公的保険はなし。足が腫れていると家人が言うので、見ると左膝に少し時間が経過したようなかさぶたを伴う発赤があり、さらにくるぶしの少し上に鮮やかな発赤あり。そして下腿の浮腫は著明。糖尿病に高血圧有り。内服中なのに薬を持参してくれなかったので何をどのように内服しているかもわからず。話からくるぶしの発赤は以前から血管炎と言われており、膝は転倒して受傷したものだとわかった。医療費のことも心配しており、血液検査等行えず、さらに腹痛があるというので腹部を診るとかなりの腹満。CTを撮影するにもお金の問題が出てくる。近くの公立病院なら自費診療15割なので3万円かそれ以上かかるだろう。しかも・・・親族訪問の短期滞在のはずなので、在留期限を尋ねると、数日後に期限が来るそうだ。アルゼンチンにはすでに親族がいない、みんなこっちに来ているからねと話し始めた。だから入管に行って在留資格を変更したいとのことだった。あまりに話が長く、長いカルテの列ができてしまったので、奥の部屋に移動してもらい、午前の診療終了後に再度、診ることにした。そして午前の診療が終了して部屋に行ってみると、いびきをかいて寝ていた。たしか、腹部が痛いと言っていたはずとおなかを触ると小山のようになっていて腹水があるのかないのかもわからない。アルゼンチンの医師からフロセミドもスピロノラクトンも処方されているが、両方内服すると血圧が下がりすぎるので、フロセミドのみいつもは内服するようにと言われているとのことだった。まずは膝の傷のために抗生剤のみ処方。アルゼンチンの医師からの手紙があるというので次回は持ってきてもらうことにした。「たくさんあるし、読めないよ」と家人が言うが、読まなければ現状がわからない。そもそも持ってきてくれるのが筋だろう。スペイン語で書いてあれば、英語に似ている単語もあり、およそのことはわかると思う。そのうえで読んでわからないところがあれば彼らが手伝ってくれたらその場で理解できるはず。費用も心配、ゆえにCTも血液検査もうっかりできない。故国から薬を持ってきていて、糖尿病、高血圧があることはわかっているが、その状況がわからない。ひどい脂肪肝もありそうだし、もしかしたら肝硬変もあるかもしれない。そもそも両ひざは巨体を支えることができなくなっていて、よちよち歩きに近い。全体像がわかったら総合病院で診てもらうのが適切だろうと思わざるをえなかった。
posted by AMDA IMIC at 09:35 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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