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2023年12月15日

令和5年12月15日金曜

 フィリピン人女性57歳、一週間ほど前に初診。独身じゃないはずなのだが、付き合っていた「素敵な」男性と別れることになり、心臓が苦しく、食欲がないと来院。胸部レントゲン写真でも心電図でも異常なし。自律神経失調症を疑って処方したのだが・・・それから一週間、今度は「素敵な」彼氏が見つかり、どきどきする、寝られないと来院。明らかな精神疾患はないようだが、困ったものだ。点滴をしてほしいと言うので、500cc施行。機嫌よく帰って行った。狐につままれた気分。
 ベルー人女性62歳、軽度の発熱と呼吸器症状で来院。インフルエンザは陰性、新型コロナが陽性。結果を告げてキットを見せてあげたが、予想外のことであったらしく、かなり動揺していた。
 カンボジア人男性61歳、定住目的でインドシナ難民として受け入れられてすでに40年近くなるはず。この10年ぐらいはカンボジアと日本の間を行き来して商いをしているようだが・・・なかなか血液検査をさせてくれない。今回も前回からすでに半年近く経過している。内服の意味があるのかないのか、何を考えているのか、よくわからない。
 午後になり、心窩部痛で27歳女性来院。お酒もかなり飲むそうで、胃十二指腸の病気、膵炎が考えるべき疾患になりそう。年末でもあり、痛みがつらそうなので、翌日である本日、午後から準緊急で内視鏡検査を行うことにした。当初は検査をいやがり、怖がっていたが説明して納得してもらった。内視鏡検査の説明をしていて、外国人でもきちんと検査終わるのだよ、そんな心配な検査ではありませんと話すと・・・先生、私も外国人なのと言い出した。名前は全くの日本名。どこの国?と訊ねると、カンボジアと答える。インドシナ難民として日本に定住目的で受け入れられたカンボジア人のこどもと分かった。彼女自身は日本で生まれたそうだ。いろいろと話していくうちに、彼女の母親は難民として日本にたどり着いたその過程や定住促進センターのことについて彼女にほとんど話していないことがわかった。僕の立場では自分史のために覚えていてほしいが、彼女の母親にとってはあまり話したくないつらい過去なのだろう。僕が定住促進センターの医師を務めていたと話すと、目をまんまるくして、打ち解けてきた。
posted by AMDA IMIC at 07:42 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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