フィリピン人女性54歳、発熱と体の痛みを訴えるので、むしろインフルエンザか?と疑って、インフルエンザの検査を先に行ったところ、A型インフルエンザだった。オセルタミフルを処方したところ、調剤薬局から電話があり、全国的にオセルタミフルがジェネリックも含めてひどい品薄なのだと教えてくれた。咳止め、去痰剤、抗炎症剤に消炎鎮痛剤、さらにはオセルタミフルまで品薄となると本格的に治療に影響が出てくる。ほかにもイルソグラジンなどの胃に関する薬や芍薬甘草湯まで品薄で困り果てている。
米国人男性48歳、近くの米軍基地に在住。今月の初めに左の肘関節の腫れ、痛みでやってきて、近くの整形外科で痛風との診断で治療をしてもらった方だ。同じ部位がまた腫れたのだという。それなら整形外科に行くべきと話すと、奥様が新型コロナに罹患していないか、検査を受けてきてほしいと言われたから来たと繰り返す。発熱もなし、呼吸器症状もなし。どうして新型コロナの検査に結び付くのかが全く理解できない。この手の「頑固」には困らされる。理論的に説明しても納得してくれないからだ。よくよく考えたら、自費診療の方なので金額を計算して告げて納得してもらってから抗原検査を行った。もちろん、結果は陽性。奥様にもわかってもらえるようにキットの写真をスマホで撮影してもらった。
秋の新型コロナの予防接種を26日から開始した。すべての診療が終わった午後5時から開始するのだが、準備をしていていた5時5分ごろ、フィリピン人の患者がやってきたとフィリピン人スタッフが教えてくれた。どうしましょうか?帰ってもらいましょうか?と言う。受付もすでに接種の準備をしていてカルテを用意している最中、近くの調剤薬局は予防接種と関係がないので閉まってしまう。不親切もよくないが、過去に通院歴があり、僕のクリニックの診療時間を知っていながら、このような時間にやってくるというのが理解できない。何も言わずに診察してしまうと、遅れてやってきても何とかなるのだという理解を彼女が持ちかねないし、彼女が友人に話をしたら友人の間で広まってしまうことだろう。このようなトラブルが一番腹がたつ。スタッフに時間外労働の賃金も支払わねばならず、経営的にはむしろマイナスとなることさえあるのだ。このあたり、しっかりと話して短時間で診察をしたが、わかってもらえただろうか?
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