中国人男性45歳、2年ぶりに北隣のS市からやってきた。いつも同国人の日本語が本人よりもう少し達者な奥さんが付いてくる。この奥さん、なかなか押しが強い人なのだが、ごく簡単なことは理解できても難しいことはわからず、「無理難題」的な要求をして過去にも僕を困らせている。今回はどうしたの?と訊ねると、「だんなさんの検査をしてほしい、血の検査も尿の検査もみーんなしてほしい」と言う。健康保険で保険診療を受ける際には症状や訴えに関連する項目の検査しかしてはいけないルールとなっている、健康診断じゃないのだからと説明しても、これが理解できない。より平易な日本語でゆっくりと話すと、「ああ、わかりました」と答えるが、これが曲者で、再度確認すると理解できていない。症状はだるさ、ご主人がときどき胸が苦しいと訴えるので、心電図を追加、血液検査はごく一般的な項目とした。このように日本語がうまく理解できない人たちについては保険診療のルールを理解してもらい、その範囲で医療を進めるということがときにはすごく難しい。
昨日はドミニカ人の男性30歳とオーストラリア人男性50歳を含めた6人が新型コロナ陽性。僕のクリニックでの感染者数はすでに前月の5月の感染者数56人を超えてしまった。
【(カテゴリーなし)の最新記事】