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2023年06月26日

令和5年6月26日月曜

新型コロナの予防接種を一回も受けていないフィリピン人男性53歳、帰国のために搭乗48時間以内の抗原検査と英文書類を求めて来院。結果は陰性でそのまま書類を書き上げて渡した。
フィリピン人女性36歳、日本人と結婚していて日本語もそれなりにわかるはずなのに・・・
腎盂炎で火曜日、木曜日、金曜日と抗生剤の点滴を行い、症状はほぼ消失した。24日の土曜日は抗生剤の点滴最終日と思ってはいたが、目で見える証拠が欲しいために血液検査を施行。白血球数もCRPもほぼ正常範囲内になっていた。点滴中に本人に説明、今後は火曜日に4日分処方した内服の抗生剤のうち、僕のクリニックが休診日で点滴ができなかった水曜日の分を除く3日分を内服してねと話すと・・・もうないとの返事。僕の口からもタガログ語の通訳からも抗生剤の点滴を行っている間は内服の抗生剤を服用してはいけないと重ね重ね説明しておいたのに。こういう結果は僕のメンタルにかなりこたえる。どうしてそんなことになったのか・・・推察できる答えは4つだ。一番・・先生がくれて手元にあったから飲んだ。二番・・注意を忘れた 三番・・注意を理解できなかった。 四番・・先生は飲まないでと言ったけど、早くよくなりたいから自分の強い意思で飲むことにした。一番考えられる答えは一番。うーん、言い方はよくないが、深く考えていないタイプ。実は発展途上国からやってきた人については四番もよくある。四番が怖いのは薬の過剰投与になってしまう点だ。その昔、胃潰瘍の患者に二週間分の薬を処方したら一週間後にやってきた。結果が思わしくないのかと心配したら・・・そうではなくて、早く良くなりたいから僕の指示の倍量を内服し、すでに薬がないのでやってきたと教えてくれた。驚いて一瞬、言葉が出なかったが、ゆえに薬の使い方、とくにステロイドや甲状腺機能亢進症のときのチアマゾール、心臓循環器系の薬については特にしつこいぐらい、内服の仕方の説明を行った方がいい。指示通りに内服しなかった場合、とくに過剰摂取をした場合の危険性については必ず説明に加えたほうがよい。
 ベトナム人男性26歳、一週間前の土曜日に初診。緊急内視鏡検査を行い、十二指腸潰瘍と診断。ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も一週間施行したが・・・ベトナム語の通訳を介して説明したため、説明通りに内服してくれ、痛みもすぐに消失したそうだ。次の一か月分の処方を行った。
 ベトナム人男性27歳、一か月前に心窩部痛で緊急内視鏡検査施行。十二指腸潰瘍と診断、ピロリ菌も陽性だったので除菌療法も施行。経過は良好であり、内服を続けて2か月後に呼気テストを予定した。
 もうすぐ診療が終わりという頃にやってきた某国の女性42歳、セクハラで精神的に不安になっているという。こういうケース、あくまでも本人談という形で聞いているが・・・ある治外法権のところで働いているが、彼女が所属しているのは日本の会社だとのこと。いっしょに働いている日本人男性がおしりを触ったりしてくるそうだ。驚いて怖くなり、また恥ずかしくなり、同じ会社で働いている同国人のご主人に相談して会社に事実を伝えたら、会社は彼女とその男性とで話し合うように言ったそうだ。その男性と向かい合って二人で話すことはかなり怖かったようだ。そのときに「証拠なんかない、警察に行っても無駄だ」というような内容のことを言われたとのこと。以後、不安と不眠とで相談に来たとのことだった。彼女の語ったすべてがその通りという証拠はないが、およそは事実と異なってはいないと思う。会社が「被害者」と「加害者」を二人きりで話合わせたというのは会社は関係ないから自分たちで話し合えということだろうが、彼女の心の中を慮ったら、最悪の決定だろう。
痴漢されたという人に対して痴漢した人と二人で話し合え、極端に言えばレイプ被害者にレイプした人間と同じ空間で二人で話し合えと言えますか? もうひとつ、彼女が心配したのは今回の件で騒ぎ立てると、彼女と彼女のご主人が会社を首になるのではないかということだそうだ。相手と話し合った席では相手から示談金が欲しいのか?と言われたそうだ。
posted by AMDA IMIC at 07:23 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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