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2023年06月19日

令和5年6月19日月曜

6月17日の土曜日、とうとう74歳の誕生日を迎えてしまった。薬は内服していても、手術を受けるような大きな病がないことに感謝。これからどうするの?と言われても、今まで進んできた道を違えることなく進むとしかいいようがない。
 ベトナム人男性26歳、実習生とのこと。通訳にベトナム人の妙齢のお嬢さんが付いてきた。胃が痛いというのだが、空腹時にも食後も痛いという。年齢から十二指腸潰瘍を考えるが、食後も痛いということはなにか胃にも病変があるのか? 混んでいたが、緊急で内視鏡を行ったところ、しもふり状の十二指腸潰瘍に胃の終わりに近い前庭部、幽門の近くにタコいぼ状胃炎があり、一部出血している。これなら症状とぴったり合う。ヘリコバクターピロリを検査したところ、瞬時に陽性と出た。診察室に戻り、患者に説明して・・・終わったころに通訳の女性がにこにこした顔で、「小さいころにずいぶん、ここに来た」と言う。「おじいちゃんもおばあちゃんも来ていた」というので、おじいちゃんとおばあちゃんの名前を聞いて驚いた。インドシナ難民として定住目的で来日。20年以上、拝見し、おばあちゃんが認知症となり、おじいちゃんはその介護で疲れ果て・・・とうとう昨年の10月にベトナムに帰国した彼らの孫娘だという。すると母親はあの人かな?と思いながら尋ねると、あたっていた。母親が小林先生のところに連れて行けばまちがいないと言ったので連れてきたと話してくれたが・・・小さいころ、ずっと小児科に通ってきてくれた彼女がこんなになるとは。日本に来て三世代目ともなれば、日本に同化し、ルーツの言葉など話せなくなってしまうこどもたちが圧倒的に多いのに・・・ずっと教えられてきたのだなと感心した
posted by AMDA IMIC at 08:47 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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