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2023年06月17日

令和5年6月17日土曜

数日前に黙って予約の特定健診をすっぽかした60代のフィリピン人女性、血圧が高くなり、前日に休日急患診療所を受診し、一日分だけ降圧剤をもらったとやって来た。フィリピン人スタッフからすっぽかしたことについての問い合わせ電話をもらって知っているはずなのに、それに対する謝罪は何もなかった。降圧剤はいつも処方しているのだが、こちらの指示通りには内服してくれず。けっきょく、周囲を巻き込んで大騒ぎにしてしまう。フィリピン人が全員、こんないい加減なわけもない。ただ彼女の「常識」はフィリピン人コミュニティではなんとか通用しても、日本社会では通用しないだろう。
フィリピン人女性64歳、心窩部不快感で初めての内視鏡検査。前日から心配で寝られなかったそうだが、咽頭の麻酔だけで上手にできた。大きな病気はなかったが、ピロリ菌の検査で即強陽性。ピロリ菌とは何か?なぜピロリ菌を除去したほうがいいのか?除菌方法はどのように行うのか? かなり時間をかけて説明。理解してくれた。
クリニックの外で待っている発熱患者に新型コロナとインフルエンザの抗原検査を行ってクリニックに戻ろうとすると、マスクをした中肉中背の男がにこにこしながら手を振ってクリニックの入り口に向かっている。こういう時の医師は思わず、手を振ってしまうものだ。たくさんの患者の顔を覚えきれないので。この男性、すぐに診察室にカルテが回って来た。3月に痛風発作でやってきたフィリピン人男性だった。人懐っこいのはいいとして・・・再び、痛風発作。前回、痛風の痛みがよくなったときに尿酸値が7.2と高かったので、フェブクソスタットを処方して毎日内服してくれるように話したのだが・・・飲んだことがない薬は副作用が怖いと一回も内服しないで置いてあるという。これには驚いた。このケース、フェブクソスタットを内服しなかったから今回、痛風発作が再発したわけではないのだが、やはりがっかりする。
さらにフィリピン人女性39歳、血圧が高くて頭が痛いと来院。以前に高血圧と診断したことがあったが・・・血圧は降圧剤など内服せずに124/60しかない。ときどき咳き込む。聞けば痰もあるという。あわてて熱を計測すると36,4度。あわてて外に出てもらい、新型コロナの抗原検査を行ったが陰性だった。単なる風邪と診断した。
昨日、僕が診察した外国人患者は14人、うち、アメリカ人とペルー人が各々一人、あとはすべてフィリピン人。小児科も同様の傾向だった。
posted by AMDA IMIC at 10:55 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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