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2023年04月27日

令和5年4月27日木曜

ベトナム人女性28歳、中下腹痛と嘔吐で来院。感染性胃腸炎と思った。過敏性腸症候群でも下痢、腹痛など似た症状を呈するときがあり、とくに発熱がない感染性腸炎であると診断がむずかしくなる。過去にこのように痛みを何度も経験しているかどうかも大切なポイントなのだが、彼女は日本語もつたなく、英語は話せない。やむをえず、土曜にやってくるベトナム人スタッフに電話連絡。電話で通訳をしてもらった。結果的には嘔吐を伴う感染性腸炎と診断した。薬についてもどういう作用の薬を何のために一日何回、一回に何錠内服するか等、続けて通訳してもらった。ここまでやらないと患者は心配だろう。
フィリピン人男性56歳、巨漢。たぶんBMI が40近いだろう。いつもは高血圧で拝見しているのだが、頻脈があり苦しいとやってきた。冷や汗をかくこともあるそうだ。あわてて心電図を取ってみたが・・・虚血性心疾患のような所見はないが、頻脈はすごい。100を超えている。このままでは心機能に重大な問題がすぐにでも発生するかもと推察、市内の循環器専門病院に紹介状を書いてすぐに行ってもらった。
ラオス人女性38歳、発熱と咽頭痛。新型コロナも疑って抗原検査を行ったが、陰性。陰性と告げるとタイ語で「普通の風邪なのね」と答えた。そう、「普通の」風邪だから風邪の薬を処方するよとタイ語で説明したが・・・もしかしたら、「普通の風邪なのね」はラオス語とタイ語で同じなのかもしれない。
フィリピン人女性40歳、20代から甲状腺機能亢進症で受診、いいかげんな受診方法で何度も注意したことがあるのだが、またやってくれた。今年の初めにいいかげんに内服をしていて何度目かの甲状腺機能亢進状態になってしまった。あれほど維持量はきちんと内服するようにと話していたのに。ようやくチアマゾールを一日2錠まで下げることができたのが2か月前。さらに一日一錠にまで落とすことができるか、あるいは2錠のままのほうがよいかを判定するために次回は採血と話しておいた。処方のための受診日の一週間前に指定した日に来てくれたので褒めてあげようとしたら・・・・頻脈があったので一週間前から勝手に一日4錠内服していたとのこと。いったいどういうことだと頭から湯気が出そうになった。彼女の住まいは徒歩で数分のところ、おまけにどうでもいいことはフィリピン人スタッフによく連絡してくる。採血をしてTSH、FT3、FT4の結果を見ても、判定がむずかしい。理解できないのは抗甲状腺ホルモン剤の使い方はむずかしいので自分勝手に増やしたり減らしたりしないようにと何年も言い続けているのに、またこういうことをして・・ということだ。本人はごめんなさいと言うが、本気でごめんなさいとは思っていないだろう。第一、ごめんなさいは僕にではなく、自分の体に言うことばだ。来なくなったなと思っていたら、チアマゾール内服中に妊娠してしまい、僕に怒られるからと出産後まで来なかったこともある。きっと通常の医療機関ならあきれられて出入り禁止にされかねないだろう。こういう人まで面倒見なければならないのが外国人医療・・と言えば、外国人差別と言われるかも。でもこれが現実。
posted by AMDA IMIC at 07:58 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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