フィリピン人女性52歳、健康診断で予約なく来院。各種の健診は予約制が原則なのだが、初めての来院の方はそんなことは知る由もないだろう。期限が迫っているとのことなので受けいれて施行することにした。血圧は160/90と高く、尿糖が1+、朝食は食べたというのだが、尿糖がはっきり出すぎている。家族歴を訊ねると、複数の糖尿病を抱えた人がいることが判明。健康診断には血液検査の項目がない。ただし、今後の彼女の生活にとって正確な情報を得ておくことは必要と説明、あらためて空腹時に来院して採血をすることを勧めて了承してもらった。血圧についても、次回の来院まで毎日朝計測して数値を教えてくれるように頼んだ。さて、今週のどこかで来てくれるだろうか?
タイ人女性50歳、高血圧でいつもの診察に来院。最近、気がついたのだが、彼女はタイ語で読めないし、書けないようだ。タイ語を見せても目がうつろになっている。丁寧に説明しているつもりだが、ほかのタイ人には通じる僕のタイ語の説明がうまく理解されずにもどかしい。日本語で説明するとほぼ理解されない。
インド人男性33歳、インド人の奥様が付き添って来た。4月に入って胃が痛いと訴える。痛い場所を触ってもらうとほぼ心窩部。背部痛はなし。痛みは朝起きたときや寝る前など空腹時が多いらしい。食後はどうなるのか?と訊ねたら、痛みは変わらないという。十二指腸潰瘍を第一に考えるが、食後に痛みが変わらないという点から胃潰瘍が同時にある可能性も否定できず。すでに食事をしてきたというので、あらためて別の日に急いで内視鏡検査を行うべきと話した。すると職場と相談して連絡をくれるということになった。内視鏡検査だが、新型コロナなどのこともあり、一昨年から一日一件を原則とし、緊急あるいは準緊急患者については午後からでも即日を含めて急いで行うようにしてきた。本年も今日の段階で内視鏡検査は11月まで予約は満杯、これらの人はすべて大和市胃がん検診の人たちだ。これらの人から見ると、緊急あるいは準緊急に急いで内視鏡検査を行うことは優遇しているともとらえられかねない。外国人を優遇しているということではなく、痛みがあるなど急いで検査すべき人はたとえ、胃がん検診で予約している人であっても同じように検査を繰り上げて急ぐと話しているのだが・・・ときどき、理解してくれない人がいると受付から聞いた。
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