珍しいことに海外渡航や帰国でPCR検査と陰性証明が必要とやってきた人が4人いた。中国に赴任する日本人と中国に帰国する中国人、そしてフィリピンに帰国するフィリピン人の親子だ。昨年の秋ごろまでは海外渡航のPCR検査や証明書をよく書いた。一日10人近く検査した記憶もある。いつどのような検査が必要かは渡航国によって異なり、それも新型コロナの感染状況により、経時的に変わっていくので、国別にノートに記載していたことが懐かしい。ちなみに中国に帰国する中国人の娘さんに本当にPCR検査が必要なのかを尋ねたところ、ややこしい文書を見せてくれた。必要であることにまちがいないことだけはわかった。フィリピンに帰国する二人についてはフィリピン政府が定めた要項による。すなわち新型コロナのワクチン接種を母親は2回しか受けておらず、娘さんは一度も受けていなかったからだ。たしか、3回以上受けている場合は渡航の際のPCR検査は不要となっているはずだ。きょうの朝、4名のPCR検査結果が判明したが、全員陰性だった。
ドミニカ人女性52歳、頭がもやもやすると心配して来院したので、近くの公立病院で頭部のCT検査をしていただいた。結果が届いたが、まったく異常なし。結果を聞きに来てくれるように連絡した。
フィリピン人女性34歳、ご主人とお子さんは僕のクリニックで数日前にインフルエンザA型と診断している。本人も3日前から発熱、放置していた理由は公的保険がないから・・・もう少し具体的に述べると働いていた事業所をやめてその事業所の社保をはずれ、保険証も返し、次の事業所で働き始めて一か月が経つというのにまだ保険証ができあがってこないのだそうだ。早く保険証が必要だからと催促はしているそうだが・・・これは日本人でも同じことだが、保険証の作成に時間がかかるのなら、資格証明書をもらって医療機関に提示するだけでも「無保険」状態での診療は避けられるはず。そうでなければ、いつでも「国民皆保険」は成り立たない。だれか、彼らにこういうことを教えてあげてほしい。新たな事業所がどうして彼女に教えてあげないのか、理由がわからない。
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