ブラジル人女性48歳、12月13日に発熱や咳、痰、咽頭痛で来院。新型コロナの抗原検査で陽性と判定した。1月20日より再び、発熱と咽頭痛。新型コロナとインフルエンザを同時に検査。今回はインフルエンザだった。オセルタミフルを中心に処方。もしも新型コロナが再度陽性ということになると、北米やシンガポールで流行っているような新たな変異株によるものと推察し、ゲノム解析を行なう必要があるので、クリニックの定性抗原検査で「終わり」としてはいけないだろう。
フィリピン人女性35歳、一週間前より左の背部痛があるとのこと、昨日より尿が濃いと来院。尿中の潜血反応は3+、白血球も2+、単に尿路感染症としてよいものやら。白血球数とCRPは正常だが、近くの公立病院の泌尿器科を紹介した。
ベトナム人女性38歳、北隣のS市から来院。過敏性腸症候群と診断、処方していた人だが・・・4か月ばかり来院しなかった。内服薬の処方でかなり症状がよくなり、よかったと通院を中止していたそうだが、再び、症状が発現したということだった。ベトナム人のスタッフを介して話を聞くと、故国のことや新型コロナで一時帰国ができないことなど・・・ストレスがあったようだ。過敏性腸症候群の人に継続的に内服するようにと説得するのは経験上、かなり難しい。入院するような疾患でもないし、いい時は何の症状もないからだ。彼女にもこのあたりのことはキチンと説明しておいたはず。これからはちゃんと通院しますと帰って行った。
タイ人女性45歳、北隣のS市から来院。めまいで来院したのが一か月前、2週間前には頭が痛いと来院。血圧がかなりの高さでイルベサルタン100mgとアムロジピン5mgの合剤を処方した。その後、血圧は良好と報告を受けていたのだが・・・今回は寝られないのだそうだ。理由を聞くと・・・ご主人が心臓疾患で某大学病院で手術を受け、その後が思わしくなく、考えると精神的に不安定になり、寝られなくなるとのことだった。軽い安定剤と軽い睡眠導入剤を処方。その後、椅子に座っている彼女の両手を出すように話すと不思議そうな顔をしている。診察室にいた僕と看護師二人、タイ人のスタッフと4人の両手を彼女の両手に重ね、「元気注入」と一言。泣きそうな顔で、でも笑ってくれた。これって日本人の患者にもときどき行う。人間は一人がつらい時もあるから。
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