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2022年12月05日

令和4年12月5日月曜

これまたよくある話だが・・・・フィリピン人女性53歳の奥様とフィリピン人男性53歳のご主人。いつもは奥様は高血圧。ご主人は脂質代謝異常と高尿酸血症で通院中。事前に当日、採血をすることを話してはいたのだが・・・いざ、採血をする段になると、二人とも糖尿病のチェックもしてほしいとのこと。たぶん、日本の公的保険に加入していれば、言えばなんでも保険を使って安く検査できると勘違いしているのではないかと思い、一言話しておいた。日本の公的保険は病気を疑う症状があるとか、ある病気の治療などを行っていて、その関連の項目については保険適用になるということ、そして「ついでにこの検査もしてほしい」というのは保険適用にならないことを。するとかなり驚いた表情で知らなかったと返事をくれた。
 かなり忙しかった土曜の朝、フィリピン人女性が親戚だというフィリピン人男性32歳を連れてきた。おなかが痛い、食べるとよくなる、おなかがすくと痛くなるという。場所は心窩部。典型的な十二指腸潰瘍の症状だ。混んでいても、このような人には緊急で内視鏡検査をしなくてはならない。そうでないと治療が進まない。患者のカルテの山を見つめながら、すぐに検査を施行。すると十二指腸球部の前後壁にかなり深い潰瘍があり、ひきつれで狭窄となっている。過去にも何度か、潰瘍ができていたためのひきつれと今回の潰瘍がいまだに急性期で周囲に炎症が及んでいて狭窄になっているのだろう。プロトンポンプインヒビターを処方。痛みが取れても必ず、薬は続けるようにと話しておいた。
posted by AMDAcenter at 08:48 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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