73歳となり、今後、自身のクリニックとどうかかわっていくのか、慎重に考えなければならない時期になってきた。具体的にはクリニックの継承についてだ。いつまでもと言われても頭と健康にも限界がある。最近は医療機関を売却するオーナーも少なくないし、仲介する業者もかなりの数、あるようだ。某銀行筋から一度会ってくれとせがまれて会ったことがあるが、話を聞いていてすべてがお金に結び付いていくような考え方に違和感を覚えた。
一か月に延べ300人以上の外国人が来てくださる。それも通年で。近年は近くの米軍基地の中からの患者も急増している。このクリニックの使命はすでに僕個人のクリニックという範疇を超えており、たぶん地域の外国人患者にはなくてはならない存在になっているのだと実感する。今までの考えを引き継いでくれなければ、通院してくれている外国人患者や外国人コミュニティには申し訳が立たない気がしてならない。いろいろと話し合った結果、来年度から今は大学病院に勤務する神経内科専門医の娘が週1回手伝ってくれることになった。
【(カテゴリーなし)の最新記事】