• もっと見る

2022年10月24日

令和4年10月24日月曜

土曜の朝に「昨日は外国人患者が8人しかいなかった」と書いたのに・・・季節が夏と冬の間のこの時期はいつもなら風邪も流行らずに、おだやかな気候のためか患者の人数も一段と少なくなり・・・医療機関の経営も厳しくなる時期と言われている。それで外国人患者の数も少なくなったと思い込んでいたが、現実はちがった。22日の土曜日は診療終了後の新型コロナのワクチン接種にやってきた人は診察ではないので除外して。外国人患者の総数は44人。4時間で44人だから小児科との両科で1時間に11人のペース。とくに小児科は日本人患者も多く、新型コロナの予防接種開始の午後1時になってもまったく診察が終わらず、30人の接種はすべて僕が行った。小児科が終わったのは2時ぐらいだと思う。
 ベトナム人の夫婦、奥様が妊娠をしたのだが、行った産婦人科の医師の説明を聞いて、ご主人が自分との行為の時間から、こどもの父親は自分ではないと激高して聞く耳を持たないので、僕のところで説明してほしいと依頼があった。約束通り、二人でやってきたのでベトナム人スタッフを交えて、日本の妊娠周期の数え方を説明した。とりあえずご主人は納得したはずなのだが・・後でベトナム人スタッフが教えてくれたが、ご主人だけベトナムに帰国すると話していたらしい。人間は繊細な生き物で、一度入ってしまった感情的なひびはもとに戻らないのかもしれない。喘息で受診している米軍基地関係の男性38歳、喘息の診療の後で、胃がけいれんするように痛くなるので内視鏡検査は必要ないか?と尋ねてきた。どこが痛いか触ってみてもらうと腹部全体、とくにへその周囲から下方で疝痛、下痢もあるという。このようなことが初めてかどうかを尋ねると、ときどきあるのだそうだ。まずは胃の痛みと表現しているが、これは小腸、大腸の壁の筋肉がけいれんしているための痛みで、胃と腸はつながっているので、胃も痛いように感じるのだと話した。そのために腸管の動きが激しくなり、腹鳴も亢進、消化吸収作用も悪くなるので下痢になるのだと説明、さらに発熱がないし、何度も同じようなことがおこるので感染性腸炎ではなく、過敏性腸症候群が考えられると続けて、内服薬の処方を勧めたが、断られた。こんな病気を知ってますか?と携帯の画面の英文を見せる。そこにはCelic diseaseという文字が見て取れた。腸粘膜消化吸収障害をきたす代表的な小腸疾患だそうで、米国には人口の1%近くいると書いてあった。この疾患かどうか、検査をしてほしいと言う。これはもう僕のクリニックでできる医療の範囲外なので、近くの公立病院の消化器科を紹介した。
posted by AMDA IMIC at 09:25 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック