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2022年09月29日

令和4年9月29日木曜

欧米人女性〇〇歳、精神疾患については専門医を受診し、内服治療を受けているのだが、それでも興奮状態になることがあり、そういう時にはクリニックの外から叫びながら、ドアを叩くなどということがあり、ほかの患者の迷惑・・というか不安にさせているだろうと心配している。疾患としてはかなり専門的な治療を要する消化器の症状がある。以前からいわゆる難病と呼ばれるある疾患に罹患していると訴えるのだが、拝見していて、ほんとなのか?と疑ってはいた。さんざん、横須賀の米軍病院で検査を行ったのが10年以上前で、そこでも問題を起こして通院できなくなったと記憶している。3年ほど前にある事があり、人工肛門をつけざるをえなくなった。落ち着いたら人工肛門を落とし、肛門から排便できるようにするのかと思っていたら、人工肛門の方がいいからこのままにすると言われて驚いた。要するに肛門から下痢や水様便が出たりするのがいやなのだろうと解釈した。今回は腹痛や下痢で近くの公立病院からさらに某大学病院を紹介され、検査や治療で遠方に通院していたとのことだった。大学病院の先生方は精神疾患を抱えた彼女をよく診てくださったと思う。本来、病状から行うべき検査をすべて行ってくださった。結果として、いわゆる難病といわれる某消化器疾患はありませんとのことであった。彼女を拝見し始めたときに米軍病院からの分厚い書類を読み、その後の診察を通じて、僕も上記疾患については疑問に思っていたので、すっきりとした気持ちになった。ただ、彼女が以前から内服しているこの疾患の薬について、どうしても欲しいと懇願するので処方した旨が書いてはあった。近くの公立病院では大学病院での結果を受けて、こちらですべきことはないので僕のクリニックに戻るようにと指示をしたそうだ。それから半月もしないうちに、またある症状が始まった。やってきた彼女はかなりふらついていて、脈拍はかなり早く、眼瞼結膜を見ると真っ白。採血すると大学病院での最後の採血でHbが9.4であったのに5.7と大きく減少していた。このデーターでは放置はいけないと判断し、鉄剤の注射を行おうとしたが、本人の申告で地中海性貧血を抱えていることを思い出した。ただ、地中海性貧血だけではなく、それに鉄欠乏性貧血も重なっているのではないかと疑い、これはもう近くの公立病院の血液内科に相談すべきと考えたが、本人がこの公立病院には絶対に行きたくないと聞く耳を持ってくれない。消化器ではなく血液内科なので医師もちがうからと話したのだが、納得してくれず、けっきょく、様子をみることになってしまった。このケース、今は生命の問題になりつつある気がする。それを開業医という立場の僕が「任されてしまう」のはかなり気が重い。
posted by AMDAcenter at 10:06 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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