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2022年03月31日
令和4年3月31日木曜
タイ人女性62歳、夕方、診療が終わる直前に飛び込んできた。3日前にかなりの高血圧で降圧剤として三種類降圧剤の合剤であるミカトリオを使用したのだが、まだめまいがするという。言い方を聞いていると、この薬は効果がないからこうなっているのだと聞こえる。血圧を測定すると190/120と初診の時とあまり変化がない。このミカトリオの中にはArb製剤も含まれていて、効果が出るのに少し時間がかかるのだが・・・まったく聞く耳を持たない。これ以上、説明しても納得はしないだろうと考え、アムロジピン10mg、ピソプロロール5mg、トリクロールメチアザイド2mgを処方した。下がってくれればいいが・・というか普通なら必ず下がるはずなのだが・・・ミカトリオは10日分だけ処方しておいてよかった。よく初めから一か月分の薬を欲しいという人がいる。もちろん、その薬がその人の血圧を適切な値に下げるのかどうか、そしてその人の肝機能や腎機能、血糖値など異常がないのかどうかを採血して調べるための時間も含め、初診で長期に降圧剤を処方するなどということはしないのだが、せがまれることもある。もしそんなことをしたら、このようなケース、無駄な薬の長期処方となり保険診療を圧迫することになりかねない。よくない医療の典型であろう。前日に行った新型コロナの抗原検査が5人、PCR検査が20人、抗原検査の4人とPCR検査の9人が陽性。うちブラジル人が2名、ラオス人が1人。コミュニティの中でクラスターが発生しないか心配だ。
posted by AMDA IMIC at 08:19
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