昨日は僕のクリニックが開院して32年目にあたる日だった。90年の1月16日、雪が半端なく降る朝だった。これでは開設の記念の初日に患者はゼロだろうと思ってクリニックに到着、時間になり、いざ、シャッターを開けてみたらたくさんの人が並んでいてくれて、言葉が出なかった。そのほとんどは外国人ではなく、12月まで僕が勤務していた大和市立病院で拝見していた人たちだった。当時の記録を読むと外国人患者はおよそ一か月に20人とか30人程度で、インドシナ難民として日本に定住しているカンボジア人、ラオス人が中心で、残りはフィリピン人の人たちだった。バブルのころから日系を中心とした南米の人たちが増え始め、今や、毎月延べ300人以上の外国人が日本人患者に混じって来てくれる。新型コロナの洗礼を受けても、国籍にかかわらず発熱患者の診察を拒まず、ワクチン接種に励み、日本人や外国人を差別なく地域住民として受け入れる地域の医療機関として、その役割を十分に果たしてきたと思う。先日、医療訴訟に係わる弁護士の団体の取材を1時間ほど、ZOOMで受けた。最後に質問されたのは、今後の目標だった。しばらく考えてしまったが、今後の目標、それは自らが健康でいることと答えた。
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