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2021年12月25日

令和3年12月25日土曜

この出入国規制が一段と厳しい中、年末のためか、帰国のためにPCR検査と英文書類を求めてやってくる人が急増している。昨日もベトナム人、インド人、ガーナ人の一家、ナイジェリア人、フィリピン人、カンボジア人が来院。その中で初めてのケースがあり、もう少しで過ちを犯すところだった。夕方、もう診療が終わる5時まで30分という頃になってやってきたカンボジア人女性についてだ。看護師がこのカンボジア人女性について、3日前に会った友人が新型コロナに感染しているとその後にわかったと言うので、クリニックの外で待ってもらっていますと教えてくれた。いつものように彼女のパスポートのコピーを取り、それを見てカルテを作成し、外に出てPCR検査を行った。この時点で彼女自身も「行ってもだいじょうぶかなあ、行くのやめようかなあ」などと話していた。PCR検査用の検体を採取し、検査会社に提出。カンボジアへの入国には英文書類を、医師と搭乗者のサインの部分を除き、すべてプリントアウトしなければならないので、パソコンでその作業を行って作成、もし結果が陰性ならすぐに渡せるようにしておいた。そしてきょう、朝の7時に検査会社から連絡があり、彼女を含む昨日PCR検査を提出した9人全員が陰性だったことが判明した。
そしてここで極めて基本的で重大なことに気がついた。日本渡航医学会が使っている英文書類のフォームの中に「この2週間の間に新型コロナ陽性の人とclose contact はありましたか?」という項目があるのだ。彼女の場合は当然、「yes」だ。そして書類の問題だけでなく、医学的に考えても新型コロナの潜伏期が最大2週間と言われているので、今回のPCR検査が陰性だからといって感染していませんとは言い切れない。すなわち、このケース、状況を聞いた時点で感染を否定するためにPCR検査を行うことは意味があり、すべきであった。しかし、海外渡航はできないということを言うべきだったのだ。慣れとは恐ろしい。大きな過ちをもう少しで犯すところだった。さきほど、彼女に電話、内容を話すとわかってくれた。PCR検査の費用以外については返金する旨も話しておいた。
posted by AMDAcenter at 08:26 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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