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2021年11月02日

令和3年11月2日火曜

夕方になりベルー人61歳、久しぶりに来院。彼が最初に僕のクリニックにやってきたのはもう20年近く前。定期的に通院しているわけではなく、風邪をひいたり・・・一年に一回来るか来ないかという程度だが・・・今はもう成人しているお子さんたちの予防接種などで来てくれていた、いわゆる「かかりつけ」という関係だと思う。診察室に入ってくるなり、巨体の彼が声を震わせて泣き始めたので驚いた。わけを訊ねると・・・ある手術をうけた妹がその後、腎臓の機能が悪くなり、一か月前に亡くなったとのことだった。仕事中にもよくわからないけど、突然、悲しくなって涙が止まらなかったり、家にいるときにも突然、胸が苦しくなるようだと絞り出すように言う。そういう体の異変にさらに不安になるのだそうだ。数年前、高血圧で受診したことがあるが、内服してよくなったらご多分に漏れず、来なくなってしまった過去がある。カルテをめくって当時の血圧をチェックすると、内服しないときで160程度。計測してみると180は超えている。拡張期血圧も120、これでは胸が苦しくもなるだろう。診察室に入ってきたときに体を震わせ、泣いていた彼がもうほほ笑んでいる。変わり身が早いというより、感情がコントロールできないのだと直感的に判断した。一時的なマイナートランキライザーの内服を勧めてみたところ、内服したいという返事。そこで降圧剤としてアムロジピン5mg とピソプロロール2.5mgを処方、これはアルプラゾラム0.4mgを一日3回食後で追加、血圧は毎日自分でもチェックするように説明し、2週間後に再診に来てくれるように話した。アルプラゾラムが効いてくれば精神的に落ち着き、これだけでも血圧がある程度は落ち着くかもしれない。「ああ、よかった。来てよかったよ、先生」と言いながら診察室を出て行った。
posted by AMDAcenter at 10:24 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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