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2021年10月18日

令和3年10月18日月曜

15日に首が腫れているのではないかとやってきたフィリピン人女性30歳、触診では甲状腺の腫大と診断、超音波でみるととくに左側が腫れていた。全体的に腫れていて、機能亢進症状もないために橋本病を疑い、血液検査を行った。というか、採血した直後に血糖値も調べてほしいと言う。その理由を聞いたところ、出産までフィリピンにいて3か月前に日本に戻ってきた、フィリピンにいるときには糖尿病で内服薬をもらっていたとのこと。現在、子育て中だが、この3か月間、糖尿病の薬は飲んでいないそうだ。あわてて検査項目に血糖値はHbA1cを加え、検尿も行った。尿糖は3+、16日に判明した血糖値は298、HbA1cは9.8だった。こうなることがわかっていてどうして放置していたのか、不明。ナイジェリア人男性52歳、おかしな人ではないが、理解できない行動が少なくない。数か月、母国に帰国していて高血圧の薬がなくなり、まったく内服しておらず、血圧がまた高くなったとやってきたのが4週間前。血圧を計測すると160を超えていて、頭が重いという。帰国前と同じ降圧剤を処方、4週間後の次回は採血しようと話すと、今日食べていないから採血してほしいとのことなので採血した。それから4週間、やってきた彼の頭重感はなくなっていた。血圧測定すると140/82、改善されている。医療機関の中で140だから実際はもう少し低いのかもしれない。次回までの分と思い、処方箋に降圧剤を書いていると、それはいらないと話しかけてきた。降圧剤を内服してよくなったのだから、降圧剤の内服をやめたらまた今回のようになるよと話したが・・・具合が悪くなったら来るからいいと主張する。治療は最終的には患者自身が選ぶべきだからと思い、それ以上は言わなかった。おまけに・・・30分ぐらいして事務スタッフがやってきたわかったことは・・・医療費を支払わずに帰ってしまったとのこと。何度探しても姿がなく、携帯に何度電話してもお話し中なのだそうだ。
 外国人医療のむずかしさは言葉の壁を乗り越えたとしても、実はこのような「治療などについて自分でこう思ったら医療の専門家としてのこちらの意見にまったく耳を貸して聞いてくれない」「支払わずに帰るなどほぼありえない行動をする」など、日本人の医師が当惑するようなところにあるのではないだろうか。 
posted by AMDAcenter at 09:15 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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