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2020年12月28日

令和2年12月28日月曜

28日から海外との行き来の門が再び、狭くなることになった。新型コロナウィルス変異株の発生とイギリスからの帰国の日本人の中にこの変異株の罹患者がいたということが、今回の措置の引き金になったのだろうと推察する。その一人はパイロットだそうだ。よくよく考えてみると我々医療従事者はいつも感染の最前線に置かれていると思うし、世間もそう思ってくれている。しかし、海外を結ぶ飛行機のパイロットやCAなどの搭乗員もそういう国に行き、トンボ帰りではなく、一日ぐらい休息して帰るのであろうから感染のリスクにさらされるわけだ。気の毒に・・・というより、互いに仕事を無事に粛々と終えることができるように祈りたい。発熱患者の受け入れと海外に行く人のPCR検査と英文診断書作成の受け入れもあり、29日から1月3日までの年末年始、クリニックをあけることにした。日によってはすでに10人近い渡航者の予約が入っているが、これで一変するだろう。また経済活動がダウンすることが懸念される。だからこそ新型コロナのワクチン接種を急いでほしい。感染者の数は急増し、受け入れ病院は満杯になりつつあり、医療が崩壊しそうだと騒いでいるが、それなら多少のリスクがあっても早急に接種に乗り出すべきだろう。日本人のワクチン接種に関する感覚はなにかおかしい。どんなワクチンでも副作用はゼロではない、どんなに気をつけていても副作用がおきないということはないが、接種部位が赤く腫れ上がりましたという程度の副作用とアナフィラキシーショックなど命に影響するような副作用を同列に論じることは変だ。今、社会が危機に瀕している。新型コロナに感染して亡くなるというリスクと入院して長期に社会的生活から離脱するための経済的リスク、客が来ない、飛行機に乗らない、倒産するなどの商業に係る財政的リスクだ。社会の安定を揺るがし、治安さえ悪くなるかもしれない。これらのリスクを早く解消するため、社会を救うためには今はもはや一日でも早くワクチン接種開始を急ぐことしかないだろう。人の命が大切なことは医師という仕事をしてきてよくよくわかっているつもりだ。しかし、社会全体を救おうとすれば、アナフィラキシーショックによる死亡と感染による重篤化そして死亡とどちらの率が高いのか、人数が多いのかをクールに考えて判断しないと社会を救うことはできない。それはもはや医学ではなく、政治の世界の話になる。「慎重に」とか「よくよく精査して」とか「検証して」などと時間をかける意味がどこにあるのだろう。すでに欧米では接種が始まっており、国や民族が異なっても副作用のデーターはすでに集積されているはずだ。先日、直接会話したある立場にいる方は「日本人はワクチンの副作用についてはうるさいので・・・」と話していた。子宮頸がんワクチン導入のころのことを念頭に置いているのだろうが、一部の人から雑言を浴びせられても信念を持って、国と国民を救うために戦う政治家、専門家がこの国にはいないのか?
posted by AMDAcenter at 09:03 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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