【(カテゴリーなし)の最新記事】
2020年12月15日
令和2年12月15日火曜
フィリピン人女性46歳、左右の手にスーパーで買ったトイレットペーパー4つ入りをぶらさげてにこにことやってきた。降圧剤の飲み方もややいい加減、一番心配なのはてんかん発作を抑えるための薬まで内服していないことがあることだ。笑顔で話しながら、毎度のことながらキチンと内服してくれるよう、注意を促した。近所のタイ料理屋のおかみさん44歳、数日前から喉の痛み、そして前日から微熱あり、新型コロナのPCR検査を行った。難民としてやってきて35年になるカンボジア人女性は隣のS市から。診察を終えて、世間話をして帰って行った。31年前、開業を決意して大学の教室に報告をしたところ、「六本木や赤坂ならともかく、大和で国際クリニックって何をするの?」と言われた。たしかに両手にトイレットペーパーをぶらさげたフィリピン人のおばちゃんがタイ料理屋の女将さんが「せんせーい」とやってくるような国際クリニックは皆には想像できなかったのだろう。でも僕は想像していた。日本人の患者に混じって、インドシナ難民定住センターで診ていた人たちがきっと来てくれて、診察の合間に冗談を言ったり、元気だった?と言いあえるようなそんな国際クリニックになるだろうということを。だから今、超多忙だけど、幸せを感じている。昨日は午後になったら日本人より外国人が多いか?と思いたくなるような状況。3時になる前に皮下埋め込み型の避妊具を取る手術を予約していたネパール人女性26歳が日本人女性に付き添われて八王子から来院、3時から予定の局所麻酔下の小手術は5分程度で終わった。日本人女性にどうして僕のクリニックまでやってきたのかと尋ねてみると・・・近くのあらゆる外科を標榜している医療機関に電話したがすべて断られ・・困って相談したネパール料理の関係者から僕のところで摘出してもらった人がいると聞いたのだそうだ。
posted by AMDA IMIC at 09:00
| TrackBack(0)
| (カテゴリーなし)
トラックバックの受付は終了しました
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック