【(カテゴリーなし)の最新記事】
2020年12月12日
令和2年12月12日土曜
一昨日、PCR検査を行った件数が14、うち昨日の早朝に陽性と判定された人がはじめて2人と複数人出た。14件のうち発熱患者は4人、10人は帰国または海外出張のためにPCR検査を受けた方だ。当然のことながら陽性者2人は発熱患者4人のうちの2人と思っていたが・・・1人はその中の一人、もう一人は横文字の名前だった。スリランカ人の男性である。急いで彼の携帯に電話、英語とゆっくりとした日本語で陽性であることを伝え、保健福祉事務所から彼の携帯に連絡が行ってどのようにすべきか指示があるまで、そこで待機するように伝えた。キョトンとした印象が伝わって来た。そうだろうと思う。何も症状なくて帰国のためにPCR検査を受けに行ったら陽性と言われて・・・それも彼の側からみたら医師が陽性ですと電話して来ただけで、本当に陽性なのか、だれか他人のまちがいではないのか、確認する術がない。翌日の帰国の準備を進めてきて、航空券もすでに買ってあるはず、信じたくない、もしかしたら医師が悪意を持って陽性と告げてきたのではないか? なんてことまで疑いたくなるだろう。だれといっしょに住んでいるのかを尋ねると、友人と答える。同じスリランカ人の友人と住んでいるということなのだろうが、その友人とはいっしょにPCR検査を受けて陰性と判定された人物の一人ではないのか? するとその友人というのは濃厚接触者に該当するのでは・・・それから保健福祉事務所に陽性の彼についての発生届をファックスで送り、その後に電話をして担当者に事情を話しておいた。この彼の結果も先週、同じスリランカ人で無症状で陽性と判定されたケースも検査会社からの結果にはDと記載があり、陽性またはPOSITIVEとは書いてはない。気になって検査会社の検査担当者に電話をして尋ねてみた。すると、Dというのは反応がゆっくりと出てきているケースで擬陽性という意味ではなく、間違いなく陽性ですと言われた。それならそれでいいが、検査結果を受け取る側からみるとDと書かれてもその医学的意味がわからないし、患者側に説明ができない。僕の推察ではたぶんDELAY のDなのだろうが、こういう結果を送って来る検査会社には猛省を促したい。それから30分ほどして彼の友人と名乗るスリランカ人から電話があり、クリニックに行くので詳しい説明をしてほしいということだった。当然だろう。同じ部屋に住んでいる友人であっては困るので、この点を尋ねると、「ちがう」ということなので、どうぞと答えた。およそ1時間後にこの「友人」がやってきたので、英語で説明を行ったところ、わかってくれた。こういうケース、これからも増える気がする。ちなみに僕は海外に帰国する人や出かける人のPCR検査を行うときも手袋にマスク、さらにフェイス シールドで対応している。こういう対応をしていてよかったし、続けなければいけないだろう。少し気になったのはこのように国際線に搭乗するためにPCR検査を受けた人のうち、検査が陽性だったというケースが全国にどれぐらいあるのかということだ。無症状の彼らは病気とは関係ないから安全というわけではないことは、経産省のTeCOTに掲載されているような海外渡航のためのPCR検査と英文書類の作成を行っている医療機関は知っておくべきだろう。
posted by AMDA IMIC at 07:42
| TrackBack(0)
| (カテゴリーなし)
トラックバックの受付は終了しました
この記事へのトラックバック
この記事へのトラックバック