CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年11月17日

令和2年11月17日火曜

ペルー人女性79歳、3カ月おきに高血圧の診察にやってくる。英語が通じず、日本語も片言で、スペイン語が主な会話手段になっていていつも苦労している。受付から保険証が切れているとの連絡あり。スタッフが持ってきたのは後期高齢者医療被保険者証だった。発行は本年1月で有効期限は本年7月末となっていた。このまま保険診療をしてよいのかどうかが大問題。スタッフに市役所の担当課に電話連絡をしてもらったところ、保険診療してもよいとのこと、そのまま通常の診療を行った。このままめでたしめでたしとはいかない。理由はなぜ我々が市役所に問い合わせたのか、自分が持ってきた保険証にどういう不備があったのか、彼女が全く理解していないことだ。そもそも僕のクリニックに通院してくるようになったのは1年ぐらい前、その前はいくつかの医療機関の受診歴があったが、いずれにおいても意志の疎通がままならず、小さな不満が募り、情報提供書を書いてもらうこともなく転院してきた経緯がある。以前から少し理解力が低いとは思っていたが、今回のやりとりを見ていて、認知症の淵に近づいてきたような印象を受けた。これからが大変になるだろう。初診のフィリピン人女性44歳、横浜市内でも遠方から来院。会社での健診の結果に赤で記載された箇所があり、「なにかが悪い」と書いてあると言う。赤で書いてあるところが悪いところと会社で言われて理解したらしい。読むとLDLコレステロールがほんの少し高い。血圧を測定すると130/94、最低血圧が高い。家族歴を尋ねると、母親が高血圧でずっと内服治療をしているとのことだった。何も食べずに水だけ飲んできたとのことだったので採血し、彼女の都合の良い日に来てもらうことにした。食事療法についても説明を行った。彼女のようなケース、遠方から月に一回であっても継続的に通院してくるのはなかなか大変なことだろう。外国人も日本人同様に地域の中で地域住民として診てくれる医療機関がやはり必要だ。そのためには何が足りなくて何を支援してあげれば可能になるのか、真剣に考える。
posted by AMDAcenter at 12:55 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック