• もっと見る

2023年12月07日

令和5年12月7日木曜

 フィリピン人男性65歳、脳出血、脳動脈瘤術後、血圧が急に高くなったと奥様といっしょに来院。計測すると180を超えている。日によっては110ぐらいのときもあるという。とりあえず、できるだけ早く血圧を下げたいので、現在内服中の薬との相乗作用を期待してビソプロロール5mgを追加した。
 アメリカ人女性28歳、発熱で来院。新型コロナもインフルエンザも陰性だった。日本が好きで3回目の来日。現在は働いているという。がんばってねと声かけしたくなった。
 フィリピン人女性40歳、高血圧と脂質代謝異常症で拝見しているが、昨年の11月から11年間採血していない。僕が放置していたわけではない。次は採血するから朝、食事してこないでねと話すのだが・・・食事をしてきてしまうのだ。理由を訊ねると忘れたあとくったくない笑い。この日も夕方にやってきた。聞けば食事して3時間とのことだが、「食後3時間」という制限付きを前提に採血を行った。こうでもしないと1年間、採血することなく、レーダーなしの飛行を続けるようになってしまう。
 フィリピン人男性44歳、どうしたの?と訊ねると、顔がこわばっている。「ここにしこりがある」と指さして心窩部を指す。思わず、笑ってしまった。そうそう、そこにあるのねと笑っている僕を見て、あっけにとられているように見えた彼。服をまくって再度、指差ししてもらうと案の定だった。胸骨柄を指さしている。胸骨柄の大きさは人によって異なる。大きい人ではがんがあるとまちがって蒼くなってやってくる人が少なからずいらっしゃる。解剖学の胸骨全体の絵を探して胸骨柄を教えてあげた。ここでようやく笑顔。よかった。
 午後になり県内40分ほどのところからやってきたベトナム人女性の皮下埋没型避妊チューブの抜去手術。2年前にベトナムで入れてもらったそうだ。看護師が触れにくく手ごわいと教えてくれた。手術の部屋に行き、チューブが埋め込まれている上腕に触るとたしかに触れにくい。いつもと同じ大きさの切開を加えてみたが、探してもチューブらしきものはなかなか見つからない。いつもはしないのだが、最後は縫合することとし、もう少し創を広げて1cmぐらいにしてみて探るとそれらしきものがあり、摘出できた。6-0シグマ針で3針縫合。聞けばチューブを挿入後、かなり太ったそうだ。僕のクリニックのことをどのように知ったのか?と訊ねてみた。在日ベトナム人の口コミらしいとわかった。
posted by AMDA IMIC at 09:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年12月05日

令和5年12月5日火曜

 近くの米軍基地内に勤務する軍属とその奥様。ご主人は高血圧と前立腺肥大でフォローアップ中。適切に内服薬を使ってくださっているようでおよそ、前回の処方薬の内服が終了するころにやってくる。次回は採血すると前回お話ししておいたため、ご主人は食事を抜きにして来てくれた。前立腺がんを否定するためにPSAを検査項目に含めたほうがいいと話し、承諾を得た。奥様のほうは肝機能障害のフォローアップ。ウルソとグリチロンを内服してもらっている。HA抗体陽性。同じく採血した。奥様の結果は翌日になるが、ご主人のほうはPSAが正常範囲内なら翌日、正常範囲内ではないとするとさらに一日を要する可能性がある。まだ数日分、二人とも内服薬があるということなので7日の午後以降に来院をお願いした。
 イギリス人男性49歳、隣のZ市にある某車のメーカーの研修に来ていたとのこと。会社の通訳がついて来てくれた。足が痛いと聞いた時にはもしや整形外科か?と思ったが、拝見するとそうではなかった。足の裏にいわゆるたこができていて、それを自分でほじくっているうちに痛くなったと説明してくれた。見ると、足の指のほうは白癬の感染があり、痛いと訴えるところはたこの部分が膨れていて、中には膿が貯留しているように見えた。細菌感染をひきおこした上に、ちょうど全体重がかかる部位であることが疼痛の原因と思われた。注射器でたこの下を穿刺してみると膿が引けた。このままでは閉鎖腔に再び、膿が溜まってしまう。なんとか溜まらないように閉鎖腔をなくしておこうと硬いたこを少し切開して開いておくべきと考えた。攝子でつまんで少しずつ切っていくわけだが、つまんで少し持ち上げるだけで痛みで診察室に響き渡る大声が・・・さらに切っていくと今度はクリニック内に響き渡るようなうめき声が・・・なんとか終了。抗生剤を一週間分と白癬の治療のクリームを処方し、次の診察日の相談をしようとしたら、通訳の方から翌日、帰国するという知らせがあった。日本でいい思い出もあるだろうが、ここでの悪い思い出は忘れてほしいと話したら、ようやく笑ってくれた。
posted by AMDA IMIC at 09:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年12月04日

令和5年12月4日月曜

 2日の土曜日は不思議な日だった。どこかでなにかイベントでもしているのかな?と思う程、日本人患者も外国人患者も少なかった。たぶん、外国人患者数は僕のほうと小児科合わせて10人程度だったのではないだろうか。
 インド人女性26歳、発熱して前日に近くの医療機関を受診したそうだが、新型コロナとインフルエンザの抗原キットがなく、検査してもらえず、薬だけ処方されたとやってきた。両方の検査を行ったが、ともに陰性。単なる風邪と診断した。一時より発熱で受診する患者が増えてきた。これだけ気温が急激に変化すると風邪ひきも多くなるし、ヒーターをつけっぱなしにして朝になると咽頭痛を覚える人もいるはず。新型コロナもインフルエンザに感染していても発熱はないという人が少なからずいて、もはや症状からは判断できないというのが僕の実感だ。実はインフルエンザや新型コロナの抗原キット、さらに溶連菌の検査キットまで全国的に不足していて、どこの医療機関でも入手に四苦八苦している。新型コロナが猛威をふるったこの3年間、発熱外来を設置していた医療機関にはどうやら卸の問屋が優先的に卸しているらしく、僕のクリニックも入手に苦労はしているが、なんとかこの冬の分は確保できている。これは調剤薬局も同じで、胃の薬、咳止め、去痰剤、解熱鎮痛剤などどこも品不足で、僕のクリニックから至近距離の薬局からはほぼ定期的に欠品の薬剤報告が来る。それを見ながら処方を考えるわけだが、聞けば現在、欠品の品がいつ入荷するのかもその日にならなければわからないような状況なのだそうだ。日本で使用されている薬のうち、自国で生産しているのはわずかに4割程度、その2割のうち、原材料も日本でまかなえるものは3割程度だそうで、すなわち日本単独で作ることができる薬は全体の12パーセントだそうだ。これはもはや国家の危機管理の問題と言えるだろう。
posted by AMDA IMIC at 08:45 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年12月02日

令和5年12月2日土曜

 ・ペルー人のご夫婦、隣接した市から来院。どうも彼らの生き方には共感できず。毎回の診察のたびに複雑な気持ちになる。
 ・ペルー人女性65歳、いつもの診察ではなく、わざわざインフルエンザの予防接種のために来院。予防接種も事前に電話で問い合わせて予約してくれた。一生懸命働いている姿を見ると、できるだけのことはしてあげたくなる。夕方になり、事務スタッフが接種の用紙がまちがっていたと正しいほうを持ってきた。見ると65歳以上の市民用の用紙だった。ことし、65歳になったので、市からの助成があり、窓口での自己負担は1500円となる。それで用紙も異なるのだが、どうしてまちがいに気がついたかというと、本人は1500円で受けられると思ってやってきたのに、通常の費用を請求されたために一度は支払ったものの、やはりおかしいと思って電話で問い合わせして来て、こちらの事務スタッフが気がついたという申しわけないまちがいだった。その後、本人がやってきて窓口で返金をしているやりとりが聞こえてきたが、このようなまちがいはしてはならないことだ。
 ・フィリピン人女性52歳、インフルエンザの予防接種に北隣のS市から来院。彼女はなにか体に問題があると、ときどき訪ねて来る。昨日はフィリピン人の33歳の男性と29歳の女性、そしてあかちゃんがいっしょだった。彼らもインフルエンザの予防接種を希望しているのだという。診察ではないので保険証の有無は関係ないが、念のために訊ねてみると加入はしていないとのこと。「ファミリービザで私が呼んだの」と話す。ファミリービザなどという名称のビザはないので、たぶん、親族訪問ビザで来日中という意味だろう。有効期間は3か月以内。ゆえに住民基本台帳には記載されず、在留カードもないし、日本の公的保険にも加入できないというわけだ。それでもインフルエンザの予防接種をしておこうという考えに至ったのは、現在流行中であることと感染した場合の医療費が自費診療になり、高額になることを恐れてのことだと思う。まちがった考えではない。
 ・フィリピン人女性66歳、診療終了時間5時の10分前に飛び込んできた。米国に住んでいる親族を訪問した直後から呼吸器感染症の症状があるのだが、すでに一週間を経過しているという。いまさら新型コロナやインフルエンザの抗原検査を行っても時間が経過しすぎて正しい結果は出ないだろう。新型コロナのPCR検査を行えば、新型コロナに罹患していたかどうかは判明するが、すでに自宅療養推奨期間もすぎているので、検査せず。通常の対症療法を行った。
posted by AMDA IMIC at 10:04 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年12月01日

令和5年12月1日金曜

 ノルウェー人男性28歳、呼吸器症状にて来院。新型コロナもインフルエンザも発熱を伴わないケースがあることを説明して、両者の抗原検査を施行。結果は陰性。
 フィリピン人女性48歳、同じく発熱なく、呼吸器症状があり来院。新型コロナの抗原検査が陽性だった。陽性であることを告げ、キットを見せてさしあげると驚きの色が隠せないようだった。「ただ薬をもらいに来ただけなのに・・・」と話していた。普通の風邪と思っていたということなのだろう。
 ベルー人女性82歳、日ごろは高血圧で降圧剤を処方しているが、めまいがひどいとお嬢さんが付き添って来た。まっすぐに一人では歩けない程度で、ようやく椅子にすわってもらって血圧を計測すると160を超えていた。いつもおよそ130〜140の間ぐらいなので、血圧が上昇したためか?と疑った。いつも比較的、少ない量の降圧剤を処方しているので、それにもう一種類の降圧剤を乗せた。吐き気も強く、食欲が全くないとのことなので、点滴を施行。めまいの薬も処方。とりあえず10日後に再度、診せてもらうことにした。帰り際、足取りを見ると、来院時よりかなりしっかりとした足取りでほっとした。
 フィリピン人女性44歳、頭と肩が重くて痛いと来院。血圧を測定すると160/110。日ごろ、高血圧で居住地の近くの北隣S市の医療機関に通院しているという。まだ間に合うので、その医療機関を受診すべきと告げた。すると・・・今後はこちらに通いたいので、なんとかしてほしいとのこと。こういうケースは正直、あまり気乗りがしない。やはり母国語で話せることがいいのだと言う。医者がいいのではなく、母国語の通訳がいることがいいのだなと話しかけたら、笑いこけていた。フィリピン人らしい。けっきょく、降圧剤を変更、今回は2週間分だけ処方して経過を見ることにした。
 フィリピン人女性30歳。フィリピンに一時帰国するのだという。久しぶりに飛行機搭乗のための書類とフィリピン入国時のために新型コロナの抗原検査を行い、英文書類を作成した。彼女、新型コロナの予防接種は受けていないそうだが、それでも現在ではフィリピン入国についして、新型コロナの陰性証明書はすでに必要がないはず。電話での問い合わせの際にも、このことは何度も説明したのだが・・・「万が一」のことを考えると怖いのだそうだ。「万が一」の意味がよくわからないが、フィリピンの入管が「気まぐれに」入国拒否することがあるということなのだろうか? 結果は陰性であった。
posted by AMDA IMIC at 09:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年11月30日

令和5年11月30日木曜

 中国人女性66歳、名前は日本名。はじめての来院なのでその事情はわからないし、訊ねる必要もない。大和市胃がん検診にて内視鏡検査をしてほしいとのこと。いま、予約をすると2月になってしまうとお話しすると、「先生の内視鏡検査の評判をある人から聞いて来た、待つのはだいじょうぶです」とおっしゃる。いろいろと会話をしていくうちに、彼女の性格の良さというか、陽気な性格が伝わって来てほっこりした。
 フィリピン人女性67歳、高血圧にて拝見しているのだが、例によっておよそ指定日には来てくれない。一か月遅くなったり・・・明らかに「いい加減」な内服の仕方になっている。食事指導もしているのだが、見るからに体重が増えている。前回の採血検査で中性脂肪の値ははねあがり、クレアチニンの値正常上限を超えてしまった。中性脂肪についてはすでにベザフィブラートをマックス使用しており、これ以上増やせないし、クレアチニンが上がってきているので、ベザフィブラートからオメガ3脂肪酸に変更しなければならなくなるだろう。するとさらに効き目が薄れる気がしてならない。こちらが頭を抱えて、うーんと唸っていると「ドク、どうしたの?」とほほ笑んでくる。憎めない性格。
 フィリピン人女性31歳、頭が痛いので血圧を測定したら200以上あったという。彼女の父親も高血圧で受診していて、自宅に血圧計があるのでもしやと思って計測したらびっくりするほど高かったとのこと。計測してみると180を超えていて、拡張期圧も120ぐらいとなっていた。これでは胸苦しいのもうなづける。吐き気があって食事はしてきていないというので採血。降圧剤はまず10日分だけ処方して、次回は10日後、血圧の低下状況と採血の結果を見て、その後の治療を考えることにした。
 夕方、順天堂大学医学部の学生から電話あり。診察中で僕は直接、話さなかったが、外国人医療に関心があり、見学したいとのこと。土曜日に来院してくれるよう、伝えてもらった。このようにして若い世代の人に外国人医療の「エキス」を伝えることができる、その機会をもらえるとしたらありがたい。
posted by AMDA IMIC at 09:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年11月28日

令和5年11月28日火曜

 フィリピン人男性46歳、診察が終わってから30分ほどして事務から連絡があった。以前は国保に加入しているものの、一時実費という形で医療費をいただいていた。今回、3か月ほどフィリピンに帰国して、その後最初の診察だったのだが・・・近くの調剤薬局から連絡があったそうだ。すでに薬は手渡した後に気がついたそうだが、なにかで彼の保険証番号を打ち込んだら、使えないとブロックされてしまったそうだ。国保の有効期限内であることは保険証から確認して保険診療にしたとの事務の報告なので、なんらかのトラブルを彼が引き起こし、保険証が使えないという状況になっていたということだ。彼の態度からは人をだまそうというような雰囲気ではなく、要するに本人も知らなかった可能性がある。一番に考えられることは国保の保険料すなわち掛け金を長期に支払っておらず、ゆえに国保に記載の有効期限内にもかかわらず、使用不許可状態になっているものと考えられる。今回は採血もしており、費用もばかにはならない。フィリピン人スタッフから再三電話をしてもらったが、つながらない。たぶん、仕事場にいるのでつながらないのではないかとのこと。採血の結果がよくなければ本日午後に電話で連絡を入れると話したので、今日は通じるだろう。
海外を行き来する外国人を診ていると、このようなケースは稀ではない。
 フィリピン人女性57歳、発熱で来院。新型コロナとインフルエンザの検査を行って、ともに陰性だった。彼女の苗字がフィリピン人にしては珍しい。以前にAMDAフィリピン支部の支部長を務めていて懇意にさせていただいた年上の医師と同じ苗字なのだ。マニラでのミッションに参加した後、彼が海鮮料理を食べさせてくれるというのでついていったら、ある店に入り、突然、店員と中国語らしい言葉で話し始めた。突然のことで驚いたが、フィリピンにも中国系の人がかなり住んでいるので耳を澄ませて会話を聞いていた。北京語でも広東語でもなく、タイやカンボジア、ラオスにも多い潮州語でもなかった。ときどき、台湾語のような単語が聞き取れるので、もしや福建語かと思い、「先生、今、話している言葉は福建語ですか?」と訊ねると・・・すごく驚かれた様子で「小林先生、福建語わかるの?」と言われた。話がそれたが、彼女に訊ねてみたら、案の定、祖先は中国系とのことだった。
posted by AMDA IMIC at 09:20 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年11月27日

令和5年11月27日月曜

 24日の金曜日と25日の土曜日、内視鏡検査を予約していた人が1人ずつ、連絡もなく、来なかった。24日はベルー人男性、25日はフィリピン人女性。医療機関によっては予約の段階でなんらかの費用を徴収するところがあるらしい。そういうことはしたくないとがんばってはいるが、午前中、一日に二人と限定して予約を受け付けている大和市胃がん検診のための内視鏡検査は10月の段階で、来年2月末の胃がん検診最終日まですべて予約で埋まっている。早くキャンセルを連絡してくれたら、お断りしている人に連絡して代わりに検査をしてさしあげることができたのにと思うと言葉がない。
 フィリピン人女性48歳とそのお嬢さん16歳、前日より発熱と呼吸器症状あって来院。新型コロナインフルエンザの簡易抗原検査で、新型コロナが陽性だった。内服薬を処方し、生活について説明した。
 タイ人女性63歳、高血圧で通院中。最後に処方したのが9月9日。30日分処方したのだから10月の初めに飲み切っているはず・・・と思って血圧を測定すると130/82と比較的、落ち着いている。内服方法について訊ねてみたら、僕の推測通りだった。血圧が高いと思ったら内服し、落ち着いてきたら内服しない。そして僕のところに来るときには数日間、続けて内服する。だから僕が計測する血圧は落ち着いた数字というわけだ。どんな症状が出ると内服をするのか?と訊ねたら、肩こり、顔の紅潮などと教えてくれた。悲しいことだが、無駄とわかりつつ、「いつものように」、一日一回内服処方の薬は24時間で薬が体内から排出して効果がなくなるということなので、定期的に処方通りに内服するようにと話した。
posted by AMDA IMIC at 08:53 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年11月25日

令和5年11月25日土曜

 アメリカ人男性48歳、米軍基地内から来院。ふたつ相談があると言われた。一つ目は簡単で基地内で就職するために聴力検査をしてほしいとのこと。こちらは後でオーディオを用いて検査して英文書類として発行した。もうひとつの相談が問題で・・・過去に基地内で新型コロナの予防接種を一回だけ受けているという。もし接種ができるなら僕のクリニックで受けさせてほしいということだった。毎週、土曜日の診療終了後に接種を行っていて、今年中は25日の土曜日が最後。これは金曜日の時点の話なので、翌日に接種を受けることは可能ではあるのだが・・・ここからが問題でゆっくりと英語で説明したことは@このワクチンは日本国民および日本に中長期滞在する人すなわち住民基本台帳に記載されて在留カードを持っている人たちを接種対象として厚労省から配布されたワクチンであることA通常、ワクチン接種の費用は接種を受けた人ではなく、国保連合会を通じて居住する市町村に請求している。彼の場合は日本の市町村の住民基本台帳に掲載されていない、すなわち住民ではないので、費用の請求ができないこと➂万が一、接種により重大な副作用が発生した場合、日本国民および住民基本台帳に記載されて在留カードを所持している人たちの場合は厚労省の制度により救済されるが、彼の場合は救済制度が一切ないこと、この3点について説明したところ、「わかりました。それでは接種は必要ありません」ということだった。
米軍基地内でも接種機会は複数回にわたりあったはずだが、なぜ受けなかったのか不思議だ。
 ベトナム人女性20歳、数日前から頻尿となり、排尿時痛があると来院。日本語はほとんどできず。まず検尿してもらったところ、白血球、潜血反応がかなりはっきりと出ていた。尿路系の感染症と診断し、尿検の結果、診断名、内服薬と生活上の注意点について当日、来院していないベトナム語のスタッフに電話で通訳してもらうことにした。すぐに電話がつながり、慣れたコンビで説明は粛々と進むはずだったが・・・よくあることなのだが、僕がひとつの説明をし終わって次に移ろうとすると、彼女のほうからベトナム語のスタッフに話を始めてしまう。その内容は最近、腰が痛いとか疲れやすいとか・・・後でこのような質問等受けるので、まずは僕の話すことをよく聞いてほしいとお願いをした。こういうことは外国人に通訳や電話通訳を介して説明をするときによく出くわすことなのだが、途中での彼らの質問に対して答えていると、話の筋道がおかしな方向に行ってしまう。はっきりと方向性を示さなければいけない。
 さらに困った人がこういう人・・・ときどきやってくる中国人女性40歳、日本人と結婚していて、あまり上品とは言い難い日本語だが、それなりに上手。いつもは数か月に一回、睡眠導入剤を処方してもらいたくてやってくる。今回はそれだけではなくて・・・「あのさ、耳の中がかゆいのよ、かゆくてね、つまようじの先で中、かいたら、もっと痒くなってね、両方の耳から水が出るようになったのよ」とまくしたてる。これは外耳炎をおこしているのだから耳鼻科に行くべきだと話すと・・・「耳鼻科行ってもさ、痛み止めくれて終わりよ。だから行きたくないからさ、ここでなんとかしてよ」と言う。いやいや、それは痛み止めではなく、抗生物質だったはず、やはり耳鼻科に行った方がいいし、これはあなたのためにも僕が手を出すべきことではないと返事をすると、「だってさあ、いやなんだよなあ、行っても変わらないしぃ」となんとか僕に治療を無理強いしようと続ける。看護師が加勢に入ってくれてようやく聞き分けてくれたかと思ったら、今度は別件で・・・「それからさあ、右のね、肘が痛いのよ、ほらっ、一回来たよ、それでぇ」と始める。カルテを見ると、確かに1年近く前に肘の痛みを訴えて来院していて、その時は近くの整形外科に紹介している。これは整形外科の分野だからそちらを受診したらと勧めると・・・「湿布でもいいと思うんだよなあ」と湿布出せコール。1年も続いていて最近、悪化したというなりこれは整形外科を受診しなくちゃと繰り返すと、さっぱりした顔で「やっぱり、行かなきゃだめかあ」と一言。とりあえず、言ってみるというこの姿勢。ときどき対応に疲れてしまう。ただ、怒っては負け、怒ったことはない。
posted by AMDA IMIC at 09:28 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2023年11月24日

令和5年11月24日金曜

 ナイジェリア人男性58歳、私が不在の21日午後にやってきた。彼は北隣のS市に住んでいるはずなのだが、長期で国に帰ったりと、話していても生活実態が全く見えてこない。およそ、こちらが指示したとおりの次回診察日にやってくることはまずない。こうなると診療に関するお知らせとか知らせようがない。遠くからやってきているので・・・という話だったそうだが、そうならできればぜひ近くの医療機関で外国人の彼も受診できるような態勢になってほしい。
 今週になりタイの医師である友人二人から別々に連絡が入った。驚いたことに二人とも新型コロナに感染していて、1人は39度近い発熱をしていた。9月にバンコクの空軍病院を訪ねたときにはタイ全土であの時点で23万人がインフルエンザに罹患していると聞いた。感染症の流行状況が明らかにおかしい。あらたな新型コロナ変異株の流行などなければいいのだが・・・
posted by AMDA IMIC at 09:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)