CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年10月24日

令和2年10月24日土曜

先週の土曜にやってきたベトナム人女性、下半身に力が入らず、自力歩行が困難、心療内科的疾患だけなのか、疑問に思い、当日、某大学の脳神経科に予約を取った。僕が何かを話そう、質問しようとしても、さえぎって自分の言いたいことを力を込めて話し始め、待っていてもとうとうと続けるなど、「普通」でないことはわかるが・・ 当日はベトナム人スタッフが勤務している日でもあったので、彼女に手伝ってもらいながら、自覚症状、他覚症状について詳細に聞き取りし、情報提供書に記載した。この患者の受診報告が昨日届いた。何の病気だったのだろうか? ベトナム人スタッフに手伝ってもらって、今までとはちがう何か結論が出たのだろうかと期待して封をあけて読んで・・・落胆した。数行の短い文章で過去に受診歴があること、倦怠感などあり、神経内科的疾患とは思えないこと、本人が同科に通院することを望まないのでこれで打ち切りにすると書いてあった。以前からこの医師に診てもらったことがあり、なんらかのトラブルがあったのか、そうとも受け取れてしまうような内容だ。もしかしたら、筋肉組織が弱くなる疾患とか、いわゆる難病が隠れているのでは・・と思って専門医に診てもらったわけだが・・・自分の科の領域のものでなければ、考えられる診療科にお願いするなどということはなく、単に「本人がいやがっているからもう何もしませんよ」的な書き方としか受け取れない。ではもし本人が通院をいやがっていなかったらどういう展開になったのだろう? 情報提供書の中にあった「脳神経科的には異常がない」という言葉と矛盾するのではないだろうか? 異常がないなら、望むと望まないにかかわらず、「終わり」のはずだから。心療内科的疾患だと推察するなら、現在の心療内科の治療が適切かどうか、当該診療科に紹介するのが筋ではないだろうか。患者が再度、僕のところにやってきても、僕がなにかしてあげられることは一つもない、ないどころか、きっと困り果てるだけだろう。
posted by AMDAcenter at 08:56 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月23日

令和2年10月23日金曜

マダガスカルに帰国するという一家4人がPCR検査と英文診断書を求めてやってきた。PCR検査の結果以外は用紙に記入してしまうのだが・・・パスポートを拝見すると、皆、名前が長い。長すぎる。4人分をカルテがたくさん並んでいるときに書いていると、時間がどれぐらいかかるかわからないぐらい長い。こういうときにあわてて書くとスペルを間違えるかもしれない。ということでパスポートのコピーを録らせてもらい、肝心なところだけの記入で切り抜けた。県医師会の会長会がテレビ会議で行われるために4時40分ごろ、クリニックを出て医師会に向かった直後にスタッフから電話あり。火曜の夕方にやってきたケニア人女性が頭痛が続いていてやってきたという。たしか右側だけ痛いということで近医にて偏頭痛の薬を処方されていたが、痛みが拍動性ではなく、血圧も正常、頭痛があっても働けるというので緊張性頭痛を疑って筋肉を柔らかくする薬を処方したが・・・それでも痛みが止まらなかったとのことだ。聴き取ってもらうとCTもMPIも受けたことがないとのことだったので、平日に再度来てもらい、近くの総合病院に電話して検査の予約をしてもらうことにした。
会長会でのこと、11月から神奈川県は独自の新型コロナの対策として発熱した県民がどこを受診してよいのかわからない場合に備えて、受け入れ医療機関の紹介を行う発熱ダイヤルを開設する。24時間対応だとのことだが・・・素朴な疑問は・・日本語がわからない人はどのようなサービスが受けられるのか?ということだ。これについては県からは一切の説明がなかった。医療については内外平等という原則にたつ我が国にあって、何度も何度も事あるごとに主張しているが・・・プロジェクトをたてる場合、日本語が理解できないという少数者がその対象の中に含まれているということを忘れてはいけないはずだ。日本語の話せない人たちが置き去りにされるような枠組みでは困る。何度、力説してももたもやこういうことになる。大げさに言えば・・・いえ大げさに言わなくても立派な人権違反と言えるだろう。ぜひ解決策を示してほしい。
posted by AMDAcenter at 08:16 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月22日

令和2年10月22日木曜

数えてみたら帰国のためのPCR検査と英文の診断書を求めてやってきた外国人のほかに1
6人もの外国人患者を拝見したというのに・・・全く印象に残っていない。それもその
はずでほとんどの人が「薬だけでいい」と処方だけで帰ってしまったからだ。スタッフ
を通じて何人かに訊ねたら、医療機関に来るのが怖いからだそうだ。新型コロナに感染
するかもしれないと言いたいのだと思う。2月から続くマスメディアの恐怖の報道で本
当に怖くなってしまったのだろう。正しいことを伝えないと世の中がおかしくなってし
まう。そんなに怖いものなら、なぜにGO TO TRAVELとかGO TO SHOPPINGやら行うのか、
不思議。矛盾している。本当に怖いものなら、経済の支援も大事だが、まずは人命のは
ずだ。だから政府もうすうす、矛盾に気がついているのではないだろうか。

2月ごろからの第一波の重症化率と8月以後の第二波の重症化率は明らかに違って、際立
って低くなっている。それなのに新型コロナを二類感染症に指定したままでいいのだろ
うか? 二類感染症に指定されているから、無症状でも軽症状でも陽性とわかると2週間
隔離されてしまう。隔離されてしまうとその人にとっては重大事だ。仕事に行けなくな
る、そしてその人の家庭でも仕事場でも次の感染者を探すべくPCR検査狂想曲に巻き込
まれてしまう。場合によっては職を失ってしまう。それだけではない。二類感染症に指
定されているから、保険診療でPCR検査を行うにも厚労省との契約が必要となり、契約
していない医療機関を受診して保険診療でPCR検査を受けることができない。また契約
した医療機関にとっても大変な負担となる。11月1日から厚労省による発熱者対応の医
療機関の認定が始まる。発熱患者を拒否することなく診る医療機関はA.新型コロナとイ
ンフルの両方を検査できる医療機関、B.新型コロナは検査しないが、インフルの検査は
行う、C. 新型コロナもインフルも検査はしないが、発熱患者は診る と3つに分類され
る。僕のクリニックはAにアプライしているが、困るのは認定されると毎日、新型コロ
ナの感染者が出たかどうか、何人、どういう人たちにPCR検査を行ったのか・・・現在
は保健福祉事務所が行っているような作業を医療機関がパソコンを使って、原則毎日行
わねばならない。こんなことのために時間を使い、人を使う余裕などない。さらに指定
の医療機関では新型コロナのために広い病棟と職員の確保を行っておかねばならず、こ
れは明らかに地域医療を脅かし、病院の経営を脅かしている。

例年、インフルエンザに亡くなる方が4000人を超えている、一方、新型コロナで亡くな
った人の数は我が国ではまだ幸いなことに1600人台だ。現在の新型コロナの重症化率を
考えると、インフル並みに五類感染症に変更するべきだろう。すると書き連ねた問題点
の多くは解消するはずだ。
posted by AMDAcenter at 08:59 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月20日

令和2年10月20日火曜

海外へ行くためのPCR検査と英文診断書にまつわる3題。朝、海外へ行くためのPCR検査と英文診断書が欲しいと日本人ですという男性から電話あり。なんでもカンボジア人の奥様と成田空港に行ったら、奥様は飛行機に乗れたが、本人はPCR検査を受けていなかったため、乗れなかったとのことだった。こんな時期に海外へ行くならPCR検査が必要なぐらい、飛行機のチケットを買う時点で知っているはず、おかしな人だなあと思っていたら・・・その人物は午後になって現れた。県内在住、カルテの名前は日本名だが、明らかに風貌が日本人ではない。カンボジア人?と尋ねると、「そう」という返事。インドシナ難民としてこどものころに日本にやってきたのだそうだ。僕が嘱託医を務めていたインドシナ難民大和定住促進センターを僕が嘱託医になる2年前に退所していた。要するに帰化しているものの、自分はカンボジア人だからカンボジアに行くのにPCR検査は不要だと思い込んでいたというわけだ。結果としてカンボジア国籍の奥様だけ、乗って行ってしまったとのことだった。次の話、インド人25歳、突然、診察室に入って来て驚いた。でもどこかで見た顔、彼の順番となって改めてカルテを見ると数週間前に帰国のためのPCR検査と英文診断書の作成をした人物、なぜまた来たのか、いぶかしく思っていたら・・飛行機が飛ばなくなってしまったからだそうだ。やむをえず再度PCR検査を行った。費用が気の毒に思うがいたしかたない。さらに次の話。各国の入国に関する手続きや書類が刻々と変化していく。たとえば・・・カンボジアに入国するには10月1日搭乗からPCR検査の陰性証明書は医師のサイン以外はすべて手書きはだめということになった。既定の用紙に手書きなら簡単だが、いちいち、パソコンで入力してプリントアウトしなければならず、ややこしい。昨日はカンボジアに渡航する人が8人やってきたので、診療が5時に終わってから残って書類の作成、途中で睡魔に襲われ、終わったのが7時半。既定の用紙といえば、経産省の担当官から中国入国のための中国大使館指定の医療機関にアプライするかどうか、するなら手伝うとの連絡をいただいた。どうやら経産省のビジネストラックのための医療機関リスト掲載の医療機関にその意志を確認し、同省から中国大使館に一括推薦するらしい。いくつかの同意が原則で、その中にはPCR検査と英文診断書作成の費用についての記載もあった。さらに中国大使館指定のPCR検査陰性証明書に記載することとあるので、パソコンを使いインターネット検索であちこち、調べたらサンプルしか出てこない。内容は他国に共通して使用している用紙より記載が簡単であった。そうなら他国に共通な陰性証明書でもいいではないか・・何も特別に意味のある内容ではないので・・・サンプルを見て作ることにした。このようにいろいろな情報が錯そうしていて搭乗する人も医師も混乱している。カンボジア入国の書類の件、ある人は「医師のサインは青い色で」と言い、ある会社からは「カラーの書類らしいけど、だいじょうぶか?」と言われた。そんなことはあるまいと思いながらも心配になり、カンボジア大使館のホームページを読んでみたら、「PCR陰性証明書は医師のサイン以外は手書きはだめ」とは書いてあったが、「カラーで作成」とか「青でサインを」とか、そんなことはどこにも書いてはなかった。
posted by AMDAcenter at 09:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月19日

令和2年10月19日月曜

10日前に息子さんと北隣のS市からやってきたベトナム人女性69歳、17日の土曜日は僕のクリニックにベトナム人スタッフがいるということで一人でやってきた。前回は息子さんが通訳しようとするのだが、ご本人が体のいろいろなところについて言いたいことを言いたい放題で、何がなんだかよくわからなかった。精神科の薬を飲んでいると書いた紙を持っていて、その紙について尋ねたら、現在のかかりつけ医がこの紙を持って僕のクリニックに行け、そこなら言葉がわかるはずと話したそうだ。症状は下腹部痛、頭が痛い、腰が痛い、頻尿ということで、検尿を行ったら尿の混濁がひどい。とりあえず抗生剤を投与し、10日後、ベトナム人のスタッフがいる日に来てほしいと頼んでおいた。ここまでが前回の話。やってきてまず、検尿を行い、前回の結果と比較してみたら・・混濁はまったく消失、頻尿もなくなっていた。残っていた症状は頭の痛み、手足のしびれ、そして下半身の脱力感でこちらは半年前から徐々にひどくなっているという。確かに診察室に入って来るとき、体のふらつきと下半身が支えてあげないと倒れるのではないかと思うぐらい、力がない。どうもヒステリ―のような印象は受けないし、精神科を受診して薬をもらっていると聞いたが、精神科疾患だけでは説明がつかない気がしてならなかった。やはりここは脳神経科―以前の神経内科を受診して本当に神経関係の疾患がないのかを診断してもらわねばいけないと某大学病院の脳神経科の診察を予約した。この人のケースなど、言葉がわからないゆえにしっかりとした問診が取れない典型だ。ベトナム人スタッフがいなければ僕にもどうすることもできなかったかもしれない。厚労省は日本医師会を通じて都道府県医師会単位で、電話通訳会社数社の中から一社と契約を結ぶように「指導」しているようだが、利用するともちろんお金がかかる。この女性のようなケースはご本人が受話器を手放さないタイプなので、費用はかさむことだろう。現在の医療機関の財政状況や外国人一人を診察することにより、電話通訳の費用の負担分、日本人を診察するより安くなってしまうという、こういう状況では民間会社の電話通訳を利用せず、AMDA国際医療情報センターの医療機関限定の無料電話通訳を利用しようと問い合わせてくる医療機関が絶えないのはやむをえないだろう。民間会社の電話通訳を依頼すると費用がかさむし面倒くさい、そう考える医療機関がAMDA国際医療情報センターの無料電話通訳の存在を知らないとすると・・・「適当な」診療に終始してしまうことが目にみえるようである。すると患者の不満、いらいらが募るということになる。
posted by AMDAcenter at 12:08 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月17日

令和2年10月17日土曜

県内遠方より帰国のためのPCR検査と英文診断書を求めてやってきたネパール人の家族4人、帰国するのは3人だという。ご夫婦と女のお子さん二人と思ったが、まちがいで父親と娘2人、そしてもう一人、奥様だと思った女性は父親の姉ということだった。母親は怪我をして来ることができなかったそうだ。英文書類に名前や誕生日、パスポートナンバーなど書き始めて気がついた。下のお嬢さんの誕生日が僕の孫と全く同じ。1歳9か月で遠くに旅するわけだ。ネパールのどこへ帰るの?カトマンズ?と尋ねると、「カトマンズじゃない、ずっと遠く」と答える。じゃ、カトマンズからどうやって帰るの、バス?と尋ねると、「まだ決めてないけど飛行機かもしれない」と言う。どっちの方向へ?と尋ねると「東」とのこと。なんていう地名のところ?とさらに尋ねると「・・・・」と答えるが、聞き取れない。すると先方から「先生、ネパール、行ったことある?」と質問された。行ったことはないけど、僕が副代表を務めているグループがダマクというところで病院を運営していると答えた。すると「ああ、AMDA ホスピタル」と言うではないか、びっくりした。「あそこ、安いんだよね、先生がお金出してるの?ありがとう」と続ける。僕がお金を出しているわけじゃないが、この際、小難しい話をしてもややこしくなると思い、訂正はしなかった。ここで今まで黙っていた父親の姉が、「私の家からのほうが近い、20キロぐらい。最初はブータン難民のための病院だったけど、今は地域のみんなを診てくれるから助かっている、ありがとう」と言ってくれた。父親が40歳、姉はたぶん1歳か2歳年上程度だろう。するとAMDAホスピタルができたころは10歳程度だったはず、きっと地元では病院ができたと大きな話題だったのだろう。嬉しかった。
posted by AMDAcenter at 09:50 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月16日

令和2年10月16日金曜

ナイジェリア人男性49歳、いつもの高血圧の診察とインフルエンザの予防接種。血圧を測定し、さあ、予防接種をしようと準備してよく見たら・・・体の大きな彼が小刻みに震えている。どうしたのか?と訊ねたら、注射が嫌い、苦手、痛いからいやなのだと・・・打つよと声をかけた直後に接種。終わった後に「あれ?もう終わった?」と不思議そうな顔をしていた。できるだけ痛みを減らそうと接種の針を一番細い糖尿病の患者が自己注射に使う注射器付きのものを用いている。値段は高いのだが、患者の痛みには代えられないと思って・・・もちろん注射器代はいただいていない。カンボジアに行くとの理由で数日前にPCR検査を行い、英文診断書を書いた女性二人から電話がかかってきた。飛行機に乗れなくて、数日後の便になったと・・理由は書類にあった。これは僕のせいではないが、先週末からカンボジアに入国するにはPCR検査の結果等の書類の記載は結果も含めて医師のサイン以外はすべてプリントアウトしたものでなくてはいけない、さらに医師のサインはカラーでなくてはいけないと変更になったとのことだった。こういう情報は国の数が多い分、一つの国の変更について医療機関で情報を入手することは難しい。検査にやってくる個人または会社に教えてもらわないとわからない。このケース、少し気の毒に思い、来週早々の再度の検査と書類作成は無料で提供することにした。そういえば、カンボジアに行く女性がひとり、午後に書類を受け取りにやってくることを思い出し、昼休みに渡航医学会から提供された書式にアドブ・リーダーで書き込み、青のボールペンでサインした。おかげで昼休みなし。カンボジアの入国審査が厳しくなったのは、某国から入国しようとする人の中にPCR検査などの偽造書類を提出する者が少なくなく、トラブルになったからだそうだ。たしかにPCR検査やそれに関する英文書類、そして飛行機に乗ってよいとするFIT TO FLY の書類、その気になれば検査を行わなくても書き上げてしまうことができる。普通はそういうことは考えないものだが、なんでも商売にする輩にとってはいい飯の種なのかもしれない。
posted by AMDAcenter at 09:13 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月15日

令和2年10月15日木曜

ペルー人女性42歳、両足の母指のしかも両側の巻き爪による感染、化膿でこの数カ月、来たり来なかったり。抗生剤の投与を行ったこともあるし、化膿していたときには逃げの手術として、神経ブロックを行ってから爪の一部を切除したこともある。今回も化膿しかかって悪い肉芽が爪の上にかぶさっている。できるだけ余計な手術はしたくないので、軽いうなり声を聞きながら、肉芽の外側を下へ圧迫して隙間が開くようにして。「汚いもの」が排出されるようにし、さらに抗生物質を処方した。形状記憶合金を伸びた爪に穴をあけて巻き爪を治す治療があり、市内の医療機関でも2か所ほど、これを行っている医療機関があるので紹介しようと話したが・・・・言葉がわからないこととその治療法に公的保険の適用がないことから「あまり行きたくない」と言われてしまった。すがりつかれたかっこうで、こういうときの治療が一番切なく難しい。フィリピン人のご夫婦、二人とも高血圧で処方中で、今回はなんと4カ月ぶりに薬だけ欲しいとやってきた。前回の処方は一か月分。今までどうやってしのいできたのか・・・このまま処方箋だけ書いて帰してはいけないと思い、診察室に入ってもらった。少し叱ろうかと血圧を計測したところ、二人とも140台のはじめ、高いというほどではない。「今日は薬がなくなって内服していない」とのこと、どのようにして4カ月を1カ月分の薬でしのいだのか、知りたくて、訊ねてみた。すると・・・自分たちで血圧を計測していて、「とても」高くなると内服していたと言う。それでも4カ月もったのだろうかと更に「追及」すると・・・足りなくなってからはフィリピンの親族から送ってもらった薬を飲んでいたと教えてくれた。想像通りだった。このような時、困るのは今、処方している薬の効果が「判定不能」、継続してよいものなのか、別の薬を使うべきなのか、やめてもいいのか、わからないことだ。彼らなりの内服の仕方、大げさにいうと内服の基準というものがあるのだろう。それを信じて4カ月前と同じ薬を処方した。
posted by AMDAcenter at 09:10 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月13日

令和2年10月13日火曜

日本人患者が多くててんてこ舞いだった一日、数えてみたら海外渡航のためにPCR検査を行った人が8人、発熱でPCR検査を行った人が4人。後者の人は診察直前までクリニックのドアの外に待機してもらい、問診票も役所への発生届もすべて書き上げたところで、僕がドアの外に出ていくか、あるいはまっすぐ診察室に入ってきてもらい、フェイスシールドにマスク、手袋の僕が鼻咽頭から検体採取して、そのままドアの外に出てもらい、会計を済ませてもらうというスタイル。およそ慣れて来た。午後になってタイ人が二人来院。4月に「帰国したいが、タイ料理店を首になり、お金がないから・・」とやってきたタイ人男性がもう一人の男性を連れて来た。彼自身、けっきょく飛行機のチケットが購入できずに帰国できなくなっていたとのこと。前回は同じタイ料理店を首になって失職した男性といっしょにやってきて、その時は気の毒に思い、無料で健康診断書を書いた。今回もタイ人がタイに帰るのでPCR検査は要求されていない。入国の際にPCR検査があるはず。二人目の男性のパスポートを見せてもらったところ、「仮釈放」と書かれた文字が印刷された用紙が挟んであるのに気がついた。不法滞在で収監されていたが、帰国を前提に仮釈放されたのだろう。二人分の診断書を書いて黙って渡し、そのまま帰ってもらった。今回もタイ語のタンブン。
posted by AMDAcenter at 08:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)

2020年10月12日

令和2年10月12日月曜

10日の土曜日、台風の影響で某大学の看護学部に依頼された実習の学生さん4名だが、大学が休講になったと教員の方より、連絡あり。確かに雨がときおり、強く降っていた。しかしジンクスは生きていたようで・・・こういう実習、見学、取材などが中止になった日に限って外国人患者が極めて多い。途中からは外国人のカルテばかりを見ているような気がしたが、診察終了後に数えてみたら、外国人を含む総患者数は84人、そして外国人は30人ぴったりだった。こんな時に見てほしかった気もするが、こんな状況ではいちいち解説や小さな講義もできなかっただろう。国籍はフィリピン人18人、エジプト人3人、タイ人2名、ベトナム人2名、ナイジェリア人、スリランカ人、ノルウェー人、カンボジア人、ペル―人。エジプト人は帰国のためのPCR検査と英文診断書を求めての来院、こういうケースを患者数に含めてよいか、悩んだが、別にカウントするのもややこしいと思い、入れてしまった。ノルウェー人女性26歳、左の上腕の皮下に挿入された避妊のための棒を摘出して一週間、消毒して抜糸、創の長さを測ってみると3ミリから4ミリの間ぐらいだった。棒の直径と同じぐらいの2ミリぐらいの創で手術ができないものか、思案中、そのうちに挑んでみたい。創が小さいとすごく喜んでくれた。ちょうど一週間前に胃が痛いとやってきて、当日のうちに内視鏡検査で胃角部の胃潰瘍を見つけたベトナム人女性52歳、処方した薬ですぐに痛みが取れたそうだ。このように短時間で劇的に改善が認められると、とことん信用してくれるようになる。
posted by AMDAcenter at 09:09 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)