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マゴソスクール火事 その日と今 [2015年01月21日(Wed)]
石原です
12月2日マゴソスクールで起こった火災後、再建が進められています。
火災当日と復旧中の現在の様子です。

the day magoso1.jpg
火災当日 混乱の中、水タンクから水を取り出して消火活動を行った

burning.jpg
火災当日 まだくすぶる近隣住宅

建設中の近隣住宅.jpg
現在の近隣住宅


burnt wall with Ogira.jpg
火災当日 焼け落ちた壁の前でたたずむオギラ先生

burnt wall1.jpg
火災当日 完全に焼け落ちた壁1

burnt wall2.jpg
壁の焼け落ちた図書館

ribrary wall1.jpg
現在 復旧中の図書館の壁

ribrary wall2.jpg
現在 復旧中の図書館とコンピュータールーム 隣りあわせだった部屋をぶち抜いて1つにしました。


constraction1.jpg
現在 マゴソを囲む石の壁を建設中

akira.jpg
頑張ります!





マゴソスクール火災 募金について [2014年12月14日(Sun)]
皆様へ
マゴソスクールで起きた火災から約2週間が過ぎました。
早川千晶さんが日本のマゴソの事務局であるマイシャヤラハ基金を通しての緊急募金を募っておりましたが、緊急募金の呼びかけは終了させて頂きますとのお知らせが届きました。

まだまだ復旧にはお金が足りませんが、食料や寝具など、緊急的な対応には皆様からの募金を使わせて頂きました。
マイシャヤラハ基金を通しての緊急募金は終了しましたが、アマニヤアフリカではまだマゴソスクール支援の募金を集めております。
責任を持ってマゴソスクールに届けさせて頂きますので、ご協力をお願いいたします。
募金の振込先
◆ゆうちょ銀行
  記号18100 番号:8129561 名義:特定非営利活動法人アマニ・ヤ・アフリカ
  ※他金融機関からお振込いただく際は、次の内容でお振込ください。
 【店名】 八一八(読み:ハチイチハチ)【店番】 818
 【預金項目】 普通預金  【口座番号】 0812956

マイシャヤラハ基金へ集まった金額とケニアシリングで集まった金額、使用された用途等、早川千晶さんからのお礼のお言葉と一緒に以下に載せさせて頂きます。


odong&lilian.jpg
左 マゴソOBでアマニスタッフのオドンゴ
右 マゴソ創設者で会長のリリアン


●火災被害への緊急募金ありがとうございます●(緊急募金の呼びかけを本日で終了し、今後は通常のマゴソ運営の体制に戻します。)
12月2日にキベラスラムで発生した火災に際して、緊急支援の呼びかけにお応えくださいました皆様、本当にありがとうございました。
日本のマイシャ・ヤ・ラハ基金のゆうちょ口座にお振込みいただきました金額が、本日12月12日の時点で合計 720,552円となりました。
そしてケニア国内で現金で受け取った募金が10万円と140,000ケニアシリングとなりました。
火事発生からわずか10日間で、こんなにたくさんのご支援をいただけたことを本当にありがたく思い感謝の気持ちでいっぱいです。皆様本当にありがとうございました。
すでにお知らせしましたが、マゴソの近隣の人々で焼け出されたあとどこにも行く場所がなかった人たち49世帯には、あらたに部屋を借りるための1ヶ月分の家賃と敷金、そしてマットレスと毛布の配布を行い、皆さん引越し先が決まった方から移動されていっています。これが完了するにはあと数日はかかると思いますが、その間の炊き出しを続けていきます。
それが終了しましたら、あとは通常通りのマゴソスクールに戻り、焼けた教室の修復や今後の治安確保のための石のブロック塀作りをはじめていきますが、それはまたお金が入ってくるペースで出来ることをその時々でやっていきたいと思います。
マゴソに避難されていた49世帯の方々への支援は、家賃・敷金・マットレス・毛布の合計額 323,400ケニアシリング(462,000円)、および、炊き出しの食材を購入した金額 216,500ケニアシリング(309,286円)で、この合計金額は 539,900ケニアシリング(771,286円)となりました。
日本でお振込みいただいた金額 720,552円と、ケニアで現金で受け取った10万円+140,000ケニアシリングを足しますと、合計1,020,552円となり、この火災避難者49世帯の緊急支援額を差し引きますと249,266円が残ります。なのでこの金額で、まずは出来るところまでマゴソスクールの周りを囲む石のブロック塀を作り始めていきます。
そこで、「緊急募金の呼びかけ」は本日をもちまして終了します。これまで私の報告をシェアしてくださっていた皆様、再びお手数で恐縮なのですが、この投稿もシェアしていただき、皆様の呼びかけで動いてくださった方々への心からの感謝をお伝えいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
皆様がお振込みいただいた金額は、マイシャ・ヤ・ラハ基金の口座の管理をしてくれているマイシャ会長の二本木さんが随時報告してくれて、皆様がそれぞれお手元にある可能な金額を振込手続きしてくださった様子が目に浮かんで、本当に励まされました。スラムでの火事の恐怖と大切な人を亡くしたショックで茫然としていた私たちでしたが、遠く離れていてもこうして見守ってくれている人々、応援してくれている人々がこんなにたくさんいてくれるんだということを実感して、本当に力をもらいました。火災直後はずっと狂ったように泣き叫び続けていたリリアンが、正気を取り戻し、すぐに焼け出された近所の人々への支援に立ち向かえたこと、そしてマゴソOBOGたちが力を合わせて炊き出しなどに動くことができたのも、日々次々と届く皆様からの応援があってこそのことでした。
この感謝はこれからも決して忘れません。
いつも危険にさらされている不安定なスラムの暮らしであっても、ここがリリアンたち、そしてマゴソの子どもたちが生きる現実であり、ここで生きていく毎日が日常ですから、いつまでも緊急募金に頼るわけにはいきません。
なので本日を持ちまして緊急募金の呼びかけは終了し、今後はまた通常通りのマゴソスクール運営に戻っていきます。そして、その時々に、できる限りの精一杯のことをしていきたいと気持ちをあらたにしています。
過酷な状況からレスキューした子どもたちが生きる毎日は、これとこれをしたら終了というものはありません。マゴソをはじめて15年たち、やっと、一人前の人間になって自立し、マゴソに戻ってきて助けてくれる卒業生たちが出てきました。子育ては時間がかかる作業だし、スラムの住環境を変えていくことも、世の中を変えていくことも、本当に気が遠くなるような気の長い作業ですが、皆様と共に歩ませていただく毎日に、とても多くの喜びがあります。
どんなにショックな出来事があっても、どんなに辛い時でも、ひとりじゃないんだと確信できる勇気をもらい、心から感謝の気持ちでいっぱいです。悪夢の火災から10日間、私たちは皆様から大きな希望をいただきました。このことを私は一生忘れません。そしてこれからもどんなことにも負けずにがんばっていきます。誰よりも一番大変な立場にいるのはリリアンだけど、私はどんなときもリリアンを根底から支えて、共に手を取り合ってこれからも子どもたちを助けていきたいと思います。
皆様あたたかいご支援を本当にありがとうございました。これからもマゴソスクールをどうかよろしくお願いいたします。
感謝をこめて 早川千晶
★写真は、マゴソスクールみんなの大きなお母さんリリアンと、マゴソOBOGクラブ初代会長のオドンゴです。
★尚、この記事を読んでいただくタイミングと時間差で、それ以降にマイシャ・ヤ・ラハ基金にお振込みをいただきました分は、通常通りのマゴソスクール募金として受領させていただき、その全額を子どもたち支援のために活用させていただきます。マイシャ・ヤ・ラハ基金は、常時、マゴソスクールの子どもたちの支援の窓口としてこれからも活動を続けていきます。ありがとうございます!
マゴソスクール火災G 12月9日 その2 [2014年12月10日(Wed)]
●火事から8日目、12月9日の報告・そのA●

先ほどの続きです。

取り急ぎ避難者への対応については本日のその@で書きました。


さて次にマゴソスクールの焼け落ちた部分と今後の対策をどうするかということについてです。

昨日リリアンと話し合いました。


結論から言いますと、マゴソスクールをぐるっと囲む石ブロックの塀を作るのが

一番安全だろうということになりました。

というのはスラムの住居は、土壁、トタン、ベニヤで囲っているだけの簡易住居で、

押せば倒れる、すぐに破れたり崩したり焼けたりしてしまう粗末なものです。

なので火事になるとすぐに火は燃え移るし、

火事場ドロボウは簡単に壁を崩して入り放題になってしまいます。


今回の火災では、マゴソスクールが盾になって近隣に火が広がるのを防ぐことができ、

本来ならもっと広い範囲に火が回っていただろうと思います。

ですがマゴソスクールは一部は鉄の扉が付けられており、

今年建設した新校舎は石造りにしています。

焼け落ちた壁面も、鉄の扉と窓枠は焼け残っていました。

また、石造りの校舎は完全に無事でした。

スラムの夜間の治安は最悪なので、焼け落ちた壁面を早く修復しなければならないのですが、

また簡易住居的な壁を作るのではなく、この機会に、石造りのブロック塀でマゴソを囲み、

その塀に添うようにできるだけ頑丈な壁を作れば、

今後の火災対策と、盗難対策になります。

今回の火災の際も、マゴソの壁は火で燃えただけではなく、

群衆によって壊されてそこから入った人びとによって大幅に強奪されていました。

というかここが微妙なのですが、壁を壊して助けに入ってきた人たちもたくさんいたんです。

ですがそこに便乗してドロボウも入ってきて、あたり一面、火と煙の大混乱の中、

ドロボウたちはマゴソの中の壁を次々と壊し、盗んだ荷物を取り出すための壁も壊し、

リリアンの住居、マゴソショップなど、金目のものがある場所をめがけて突進していき、

次々と盗んで穴から外へ投げていったとのことです。

ところで余談なのですが、今年の春のポレポレツアーで隠岐の知夫里島の子どもたちと

マゴソの子どもたちがスカイプで話すという試みをやったのですが、

その際にリリアンに私のお下がりのノート型パソコンをあげていました。

このパソコンも盗まれたとあきらめていたのですが、

なんと、翌日、届けてくれた人がいました!

なんと、ドロボウたちが壁にあけた穴からどんどんリリアンの家の荷物を

盗んで放り出していったとき、マゴソOBOGで高校3年生のノラちゃんが、

その穴の下でリリアンのパソコンをキャッチし、

これはリリアンの大切なものだからと、それを抱えて走って逃げて、

翌日それを届けてくれたということでした。

その話を聞いて涙出そうになりました。

他にも、あの混乱の中、マゴソの大切なものを救い出して守ってくれた人たちがいました。

だから、盗っ人もいるけど心ある人もいるんです。

そういうわけで、この火災を機に、マゴソをもっと安全な場所にするべく、

壁の修復と補強をして、

さらに、石のブロックでマゴソ全体をぐるっと取り囲める塀を作りたいと

リリアンは言っています。私もそれがいいと思います。

それと、マゴソには普段から消火器があるのですが、

今回のような火事にはまったく役に立ちませんでした。

水タンクの位置を、マゴソ全体がもっと見晴らしよくできる位置に移動させたり、

それ以外にも水場を要所要所に作っていくのも大事だと思いました。


石のブロック塀があれば、火事が容易に燃え移ることを防げるし、

近隣に広がるのを抑える役割も果たせます。

そして暴動など万が一の事態のときにも、強固な壁があれば、

多くの人命を救える場所になるだろうと思います。

また、そもそもが治安が悪いせいで、夜間などいつも危険に直面しながらの暮らしですから、

その暮らしにはストレスがいっぱいです。

少しでも安心して中にいられる場所になれば、まさに砂漠のオアシスとなるでしょう。


というわけで、まずはこの焼け落ちた壁面を、

最初に石のブロック塀を作っていこうと、

昨日から手配をはじめました。最初まず100万円で、できるところまでやってみて、

そのあとまたどのくらい必要なのかわかってくると思うのですが、

マゴソの敷地をぐるっと石塀で囲むのは、かなり広いのでリリアンが概算するところによると

450万円くらいかかるのではないかと言っています。

そこまではすぐにはできないでしょうが、

とりあえずリリアンたちが安心して夜を過ごせるように、

焼け落ちた壁と暴徒に壊された壁を大至急修復していきます。

リリアンはいまはまだ食欲もなく、夜もぐっすり眠れていないようですが、

だいぶ元気になってきました。

やはり皆さんからの励ましによって、また立ち上がる勇気をもらえたようです。

心より感謝申し上げます。

これから長丁場になるなというかんじなのですが、

できることからはじめていきたいと思います。

子どもたちの命を守るため、

そして、スラムの貧しい人々が少しでもより良い人生を生きることができるように、

やはり暮らしは毎日毎日の繰り返しですから、

このスラムがこのまま劣悪環境で生活せねばならない場所ではなく、

もっとみんなで安心して暮らせる場所にしていけるよう、

力を合わせていければと思っています。

皆様これからもどうぞよろしくお願いします。

ご協力本当にありがとうございます。

@ゆうちょ銀行 記号10070 番号17463211 名義マイシャヤラハキキン
■ネットバンキング振込情報
口座名義:マイシヤヤラハキキン 口座番号:普通1746321 銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900 記号:10070 店番:008
店名:〇〇八 店(ゼロゼロハチ店)

AM-pesa Chiaki Hayakawa 0722-718291

ありがとうございます。

ご協力に心より感謝申し上げます。

早川千晶

magosofire21.jpg
*この写真は、ドロボウが物品を放り投げていった穴をすぐに古いトタンで塞いだ場所をリリアンが見せてくれているところです。

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マゴソスクール火災F  12月9日 その1 [2014年12月10日(Wed)]
●火事から8日目、12月9日の報告・その@●

マゴソに避難している方々への緊急支援について。


この度の火事で焼け出された方々で、他に行くところがどこにもなく

マゴソに火事以降寝泊りしている方々は49世帯、子どもは63名と登録しました。

これはマゴソスクールの関係者、マゴソ生徒や保護者は含んでいませんので、

昨日はさらにマゴソ関係者で全焼だった世帯数と人数を数えました。

マゴソ生徒とマゴソOBOGでは全焼だった世帯は10世帯、生徒数は25名でした。


昨日12月9日に朝からリリアンと話し合いをしました。

火災以降マゴソスクールでは毎日、朝昼晩の3食の炊き出しをして、

避難されている方々に寝る場所と食事を提供していますが、

給食の大鍋以外の鍋や料理関係の一式、七輪、皿、スプーン、カップ、食料など

すべてマゴソでは略奪にあい、皆さんの家々は全焼でしたのですべて無くしてしまいました。

そこで新たに買い出しをしていますが、壁の修復を完了するまで夜間の危険がありますので、

食料は大量にはストックしておくことができず、毎日買い出ししています。


焼け出された方々の多くは、女性はシングルマザーで遠くの住宅街まで徒歩で行き

洗濯の日雇いの仕事をしています。男性は日雇い労働者が多いです。

なので皆さん毎日マゴソから仕事に出かけて行き、

夜になるとマゴソに帰ってきて食事をして寝ます。

その仕事の合間に、皆さんは新しく生活をやり直すための賃貸長屋を見に行きましたが、

これまで住んでいた焼けた長屋は古い長屋で家賃が

ひと部屋月額1000シリング前後だったのに対し、

いま部屋を新たに借りると月額2500シリング以下の部屋を見つけることができません。

新しく入居するには、敷金1ヶ月分と家賃1ヶ月分、合計2ヶ月分が必要になります。

そのようなお金は到底用意はできないと、皆さん打ちのめされて帰ってきました。


そこでリリアンと話し合いをしたのですが、

いずれにしてもマゴソスクールでは1月から新学期がはじまり、

すべての教室は本来の授業を行うために皆さんには開けていただかなくてはなりませんので、

あと3週間以内に皆さんには新生活をはじめていただかなくてはなりません。

そうしますと、マゴソスクールでの炊き出しの負担を考えるとそれは少しでも早いほうが良く、

大きなお金がかかって大変ではありますが、

皆さんに新生活をはじめていただくための緊急支援を行うことに決めました。

49世帯に対し、まずは新しい部屋を借りるための

敷金1ヶ月分+家賃1ヶ月分の5000シリングを提供、

そして、マットレスひとつと毛布1枚を配布。

それでとにかく皆さんには新生活をはじめてもらうことにしました。

毛布は先日皆様から提供していただいいた毛布がありましたので、

とりあえずそれを使い、マットレスは1600シリングのものを49枚購入しました。


これで合計、323,400ケニアシリング(約46万2千円)の緊急支援を49世帯に対して行い、

今日から部屋探しをしてもらい、決まった順にマゴソスクールから引越ししていただくこととなりました。

それまで炊き出しは続けていきます。


この46万2千円の緊急支援資金を、ご協力くださいます方がいらっしゃいましたら、

ゆうちょ銀行のマイシャ・ヤ・ラハ基金の口座を通じて受け取ることができます。

また、ケニア在住の方でしたらM-Pesaもしくは現金で受け取ることができると幸いです。


このあとマゴソスクールの修復についての概算をお知らせしますが、

お金がかかることばかりになってしまい、

しかも、マゴソスクールのことだけではなくキベラスラムの近所の貧困者たちの

火災被害までもご協力をお願いすることになってしまい、

非常に心苦しく、申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、

ご無理のない範囲でご協力いただけるようだと大変助かります。

どうかよろしくお願いいたします。


先日訪問してくださった方々が、マゴソスクールというのはまさに、

キベラスラムの中で砂漠のオアシスのような場所だね、と言ってくださったのですが、

その通りで、今回避難されている方々も、

口々に、もしマゴソスクールが無かったら我々は寒空に放り出されて

いまも雨の中外で寝なければならなかっただろうと言って感謝してくれています。

マゴソスクールは通常も、スラムのコミュニティの方々と様々な形で協力体制を作ってこそ、

子どもたちの救済を行うことができています。

ですから、困ったときはお互い様、ということで、

この緊急事態にもできる限りの手助けをスラムのコミュニティに対して

行っていきたいと思います。


募金をいただけますようですと大変ありがたいです。

この募金については、先ほどお知らせした故オケッチさんの葬儀ハランベーについてのみ、

私に、「オケッチ用」だとご連絡いただければ幸いですが、

それ以外は、この時期にマイシャ・ヤ・ラハ基金にお振込みいただいた支援金は、

取りまとめて、火災被害への緊急支援として使わせていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


また、ナイロビ在住の方々は、もしご自宅に不要な古着、タオル、古靴、マットレス、

毛布、シーツ、鍋、皿、スプーン、カップ、などがございますようでしたら、

ご連絡いただけましたら取りに伺います。

また、マゴソ図書室の書籍はすべて燃えてしまいましたので、

これからまたゼロから図書室の再建をはじめます。

子供向け、大人向け、絵本でも読み物でもなんでもかまいません。

英語もしくはスワヒリ語の書籍がありましたら、

ご提供いただけるようですと大変ありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。


@ゆうちょ銀行 記号10070 番号17463211 名義マイシャヤラハキキン
■ネットバンキング振込情報
口座名義:マイシヤヤラハキキン 口座番号:普通1746321 銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900 記号:10070 店番:008
店名:〇〇八 店(ゼロゼロハチ店)

AM-pesa Chiaki Hayakawa 0722-718291


ありがとうございます。ご協力に心より感謝申し上げます。

早川千晶
緊急のお願い・亡くなったオケッチさんのお葬式のためのハランベー [2014年12月10日(Wed)]
●緊急のお願い・亡くなったオケッチさんのお葬式のためのハランベー●

12月2日に発生しましたキベラスラム火災において、

マゴソスクールの消火と子どもたちのレスキューに尽力してくださった

友人のジョージ・オケッチさん(37歳)が急逝されました。

オケッチさんの葬儀は、資金繰りが間に合わなかったため延期され、

現在の予定は12月14日(日)午前8時にチロモ遺体安置所から出棺、

12月15日(月)に埋葬となっています。

オケッチさんには3名の幼い子どもがおり、まだ年若い奥様が子どもたちと取り残されました。

オケッチさんはビクトリア湖畔のホマベイ近くの貧村の出身で、

その家族はとても貧しく、ナイロビに出稼ぎに来ていたオケッチさんに

多くの家族が頼っていました。

キベラスラムで生活していたオケッチさんには故郷に落ち着き先はなく、

ケニアの農村出身の男性ならば誰もが自分の故郷に

掘っ立て小屋でもいいから自分の家を構えるのが切望する夢ですが、

多くの家族を助けていたオケッチさんには自分の家を建てる余裕がありませんでした。


オケッチさんの出身、ルオ民族の伝統では、亡くなると、

どこで亡くなったとしてもその遺体を故郷の土に埋めてあげないと

永遠に魂が彷徨ってしまいとても悲しいことと信じられています。

なので、キベラスラムで亡くなった方々も、

どんなことがあっても故郷の土に還してあげるべく、

友人知人親族近所の人々などありとあらゆる人々が集い、お金を出し合います。


オケッチさんの場合は、田舎に彼の建てた家がありませんでしたので、

まずは小屋でもいいのでそれを建てなければ葬式を出すことができません。


このオケッチさん葬儀のための費用を、

彼が所属していたマシモニ・ユースグループが中心になって

多くの人びとに呼びかけて集めていますが、

いま集まりましたのは90,000ksh(約13万円),

そしてまだ170,000ksh(約24万円) 足りないそうです。


マシモニユースグループは現在、毎晩8時から深夜12時までマゴソスクールに集まり、

オケッチのためのハランベーを行っています。

歌い続けて、皆さんから100シリング、200シリングというお金を集めていくことと、

マシモニユースグループの歌のCDを200シリングで販売して、

それをすべてハランベーにあてています。


マシモニユースグループは、私のキベラスタディツアーでもリーダーのジョンが

田舎に引っ越すまでの2009年頃まではいつも来てくれて歌ってくれていましたので、

直接オケッチさんに出会った人たちも多いかと思います。


もしもオケッチさんのお葬式のためのカンパを送ってくださる方がいらっしゃいましたら、

日本在住の方はマイシャ・ヤ・ラハ基金のゆうちょ口座へ、

そして、ケニア在住の方はM-Pesaもしくは現金で、私にお届けくださいましたら、

それを引き出してマシモニユースグループにお渡しします。

口座のほうへお振込みいただいた方は、お手数で申し訳ありませんが、

私に「オケッチのハランベーにいくら振込みました」とメッセージをいただけますと幸いです。


そして現金でお届けくださる方は、お電話くださいましたら、

YAYAセンター、Prestige Plaza, Lavington Green のいずれかに取りに伺うことができます。

どうぞよろしくお願いいたします。

@ゆうちょ銀行 記号10070 番号17463211 名義マイシャヤラハキキン

■ネットバンキング振込情報
銀行名:ゆうちょ銀行
 口座名義:マイシヤヤラハキキン  口座番号:普通1746321 
 金融機関コード:9900 記号:10070 店番:008
 店名:〇〇八 店(ゼロゼロハチ店)

AM-pesa Chiaki Hayakawa 0722-718291

ありがとうございます。ご協力に心より感謝申し上げます。

早川千晶
マゴソスクール火災E 12月7日 その4 [2014年12月10日(Wed)]
●火事から6日目、12月7日の報告・そのC●


マゴソに避難されている方々の今後について。

1208リリアン.jpg
この写真は、リリアンが避難者のリストを数えているところです。



火事当日、焼け出された人々が大勢、マゴソスクールの校舎内で夜を明かしました。

マゴソでもマットレスや寝具などすべて盗まれてしまいましたので、

何もない中、教室の床の上に思い思いに寝たそうです。

その翌日、家族の家や知人友人、親類縁者などを頼れる人々は、移動して行きました。

ところがそのように頼れる場所のない方々はどこにも行けず、

途方に暮れてマゴソスクールに残っていました。

なのでそんな人々の登録を行い、緊急支援と今後の生活の立て直しを

共に行っていくことにしました。


焼け出された近所の人々の中で、リリアンが被害委員会の委員長に選出されました。

火事の翌日は朝6時からリリアンはナイロビ市役所に相談に行ったそうです。

ところが朝6時から午後2時まで待ち続けて、誰ひとりとして会ってくれず、

最後には「こちらから連絡するので帰って待ちなさい」と言われたそうです。

政府から発表されたのは、全焼したのは178世帯、

その長屋の大家は25人だということですが、

これはかなり少なく見積もられているとリリアンたちは言っています。

被害にあったと認定されたこの178世帯に対して

100万シリング(約140万円)の義援金が出るということですが、

1世帯に対して5681ケニアシリング(約8千円)という雀の涙の金額だとのことです。

しかもマゴソは1世帯として数えられているそうです。

(実際にはそこに非常に多くの人々が生活しているのですが。)

そのせめてもの義援金を受け取るために、

リリアンは火事以降ずっとナイロビ市役所に交渉に行っているけれども、

まったく何の音沙汰もないそうです。

そのままうやむやにされるのではないかと懸念しています。


いずれにしても8千円ばかしのお金では、生活立て直しもどうしようもありません。

他に頼れる親類縁者がいる人々はすでに移動していきましたから、

残っている人たちは本当にどこにも行くところがないんです。

火事当日から避難者のための炊き出しをはじめましたが、

これは長期の構えになるかもしれないので今後の体制を考えて行かねばなりません。

いまマゴソへの長期避難者として正式に登録したのは、

大人49名(そのうち28名が女子)、子ども63人です。


ここには本来のマゴソファミリーの大人や子どもたちは含んでいませんので、

もっともっと多くの人々が現在マゴソに住んでいます。


どのくらいの量を炊き出ししているかというと、

例えば本日は、朝食と昼食に以下の食材を使いました。

米50kg, ジャガイモ20kg, 小麦粉48kg,
紅茶の葉500g, 牛乳22個、砂糖4kg、雑穀1kg。

これを毎日毎食行っていきますので、大量の食料を入手する資金源を考えねばなりません。


それと、この方々が自立していくとしても、住む家もなく、

商売道具も家財道具もすべて燃えて無くしているとなると、

その手立てをしなければ生活をはじめることができません。


マゴソスクールは1月の第一月曜日から新学期がはじまりますので、

それまでになんとしても皆さんの生活を整えて出て行っていただかねばなりません。


そして、火事のトラウマが抜けない子どもたちが多いですから、

そのための何らかの手立てをしなければいけないと思っています。

そこで今後早急に行っていくことをまとめますと、

@マゴソスクールの修理

A避難されている方々のための炊き出しと、生活立て直し

B子どもたち、親御さんたちへのカウンセリング

と、これが最も必要なことかと思っています。

明日(12/9火曜日)に再びリリアンと詳しい話し合いをして方針を決めます。


尚、とても嬉しいご連絡を、ティカにお住まいの松下照美さんからいただきました。

松下照美さんは、ケニアに長年お住まいになり、

ストリートチルドレンのリハビリテーション、

および子供の家(モヨ・チルドレンホーム)を運営されています。

私が大変尊敬している方です。

そのテルさんがご連絡くださった内容は、

なんとそのモヨの子どもたちがみんなで話し合い、

なけなしのお小遣いをキベラの子どもたち支援のために募金をしてくれたというのです。

モヨの子どもたちはみんな、大変な人生状況からやってきた子どもたちで、

元ストリートチルドレンです。

すごくかわいくて私は大好きで、

いつもモヨを訪問させていただくことを楽しみにしているのです。

その子どもたちがそんなふうに心配してくれたなんて、

しかも貴重なお小遣いを募金してくれたなんて、嬉しすぎて感動して涙が出ました。


テルさんと子どもたちは来週にでもマゴソを訪問するように

スケジュールを調整してくださるとのことです。

そして、何か手伝えることがあったら何でも手伝うと言ってくださいました。

本当に心から感謝です。


いつも仲良くしてもらっているティカのアマニヤアフリカからも、

スタッフのムワンギさんや訓練所の生徒さんたちが心配して訪ねてきてくれました。

皆さんのお気持ちが本当にあたたかいです。

では今後どうしていったらいいのか、また皆さん相談に乗ってください!

明日リリアンと話し合いをしてまたお知らせします。

どうぞよろしくお願いいたします

早川千晶
マゴソスクール火災D 12月7日 その3 [2014年12月09日(Tue)]
マゴソ火災の報告です
亡くなったオケッチについて
早川さんが書いてくれました。


magosofire18.jpg

●火事から6日目、12月7日の報告・そのB●

亡くなったオケッチについてと、マゴソ裁縫作業所を守ったババジョセフについて。

12月7日はオケッチの葬儀のためのハランベー(カンパの会)も同時に行ないました。

あらためてオケッチの最後の様子を聞き、とても驚いたことがあります。

それは、オケッチは亡くなる2日前に、

マゴソ作業所を前にあった場所からだいぶ離れた新校舎に移動させてくれ、

それによってすべてのミシンや様々な物品が救われたということでした。

私は火事が発生した日、マゴソ作業所のミシンや物品は

すべてダメになってしまったに違いないと絶望しそうになりました。

ところが、この写真にあるように、ほとんどのミシンが無事
(リリアンのミシンは盗まれましたが、それ以外のミシンは無事だった)、

そして、材料のカンガやすでに出来上がっていた様々な商品は

略奪にあって大方盗まれてしまいましたが、

火事の当日も、このようにかなりそれを救ってくれた人がいました。

それは作業所で働いているババジョセフでした。

オケッチは、大工や電気の職人で、

さらに音楽家でもありピアノを弾き歌を歌うという天才でした。

マゴソの校舎はこれまですべてオケッチが作ってきてくれました。

今年のはじめから私たちが建設を行っていた、

一階が障害児の特別学級になるマゴソ新校舎は石造りの建物で、

火事とは反対方向のマゴソ敷地の奥にあります。

火事の2日前、オケッチはその2階の電気の配線を終え、

遠く離れた位置にあるマゴソ作業所からすべての物品を運び出し、

石造りの校舎のほうに移動させてくれていたそうです。

それによって、私たちの大切なミシンなどの機材が救われました。

これを虫の知らせというのでしょうか。


その頃、オギラの息子のあーちゃんが具合が悪くなり、

病院に担ぎ込まれて手術を受けました。

火事の当日の朝、オケッチは、オギラとあーちゃんを迎えに出てくれて、

あーちゃんを抱っこしてオギラの家の中に運んでくれたそうです。

そしてこの写真でオギラが座っている椅子に座り、朝食を食べたそうです。

そのときにオケッチは冗談で、あーちゃんに、次に具合が悪くなっても、

もう病院には行かなくていいよ。僕が治してあげるからね。と笑って言ったそうです。

何度も何度も病院通いをしてあーちゃんは痛くて辛くて泣いていたから、

優しいオケッチはきっとそう言って慰めてくれたのでしょうね。


そこからオケッチはマゴソに行きました。そして火事にあったのです。
火事の最中、オケッチは誰よりも前に出て動き回り、

多くの物品と子供たちの命を守りました。

そして最後は、息ができない、と言いながら、数歩歩いて、

そして崩れ落ちるようにして倒れたそうです。

そのまま息を引き取りました。


オケッチはいまナイロビのチロモにある遺体安置所で眠っています。

12月11日(木)の朝7時に出棺、そしてそのまま田舎の村へ移動し、

12月12日(金)に埋葬だということです。


オケッチあなたことを生涯忘れません。

守ってくれて本当にありがとう。

どうか神様のもとでゆっくり休んでください。

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洋裁ショップのものは全てなくなったけれど、ミシンだけは無事でした。ありがとうオケッチ!

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教頭先生オギラファミリー

マゴソスクール火災C 12月7日 その2 [2014年12月09日(Tue)]
マゴソスクール火災の報告です

早川千晶さんより

●火事から6日目、12月7日の報告・そのA●

火事の状況報告を追加します。

火事初日はただただショックでしたが、

6日たって周りをもう少し冷静に見れるようになりました。

話も詳しく聞きましたのでご報告します。

マゴソスクールで燃えたのは、図書室、コンピューター室、音楽室、倉庫、

強奪のため壁を壊されて破壊され中身をすべて盗まれたのは女子寮、

リリアンの家、マゴソショップ、そしてマゴソ長屋の裏にあったママアギーの家(アグネスの家)と

トニーの家、マゴソ給食に野菜をサプライしてくれていたママの家も全焼でした。

しかし外に出て焼け野原の上に立ってマゴソを眺めたとき、

マゴソスクールが盾になってこの地域にそれ以上の火が広がるのを防いだことがわかりました。

出火したと思われる長屋からマゴソまでの間の家々は、すべて全焼でしたが、

マゴソスクールの壁面は燃えたものの、

そこで火がそれ以上近隣に広がることを防いでいました。

マゴソの中からの景色と、外からマゴソを見た外観の写真を載せますので見てください。

マゴソスクールには井戸があります。

これはなぜかというと、1999年にはじめてマゴソ長屋を買ったとき、

本当にボロボロの長屋だったのでトイレはビニールで囲ってあるだけの粗末なものでした。

そこで私とリリアンがはじめにやったのは、トイレの穴を掘ることでした。

敷地内に穴を掘ったのですが、そこから水が出てきました。

かき出してもかき出しても、翌日になると穴の上まで水が上がってきていて、

しかも透明の水なのでした。

私たちは最初、困ったと思ったのですが、

これは仕方ないからここを井戸にすることにしたのでした。

トイレは長屋の外に作りました。


しかしこの穴が、そのあとどれだけマゴソや近所の人々を助けることになったか!

今回の火事でも、この水があったからこそバケツリレーで消火することができました。

それによって、近隣に火がもっと広がることを防げたこと。

本当にありがたいと思いました。

この穴のことを私たちは、「神様がくれた魔法の穴」と呼んできました。

まさか15年たって、このように救われるとは、奇跡ですね。感謝です。

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神様がくれたマゴソ魔法の井戸!

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他への延焼を壁となって防いだマゴソスクール
マゴソスクール火災B 12月7日 その1 [2014年12月09日(Tue)]
マゴソスクールの火災報告続きです
12月7日にマゴソスクールで集会が開かれました。
その様子など、早川千晶さんからのレポートです


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●火事から6日目、12月7日の報告・その@●

12月7日(日)にマゴソスクールで集会を行ないました。

前日までにオギラがマゴソスクールの生徒たちの家庭訪問を行いましたが、

火事の経験のあまりの恐怖に子どもたちはずっと泣き続けていて、

沈み込んで口をつぐむ子たち、声も出なくなっている子たち、

その様子をオギラが報せてくれました。

実は火事の一ヶ月前に、マゴソの近所で道路拡張のための突然の強制撤去が行われ、

ブルドーザーが突然やってきて家々を潰していきました。

強制撤去の恐怖、そしてその直後にこんどは火事の恐怖。


火事が起こった12月2日はマゴソスクールに子どもたちは全員集まっており、

火が襲ってくる様子、人々が強奪に流れ込んでくる様子、

そして最前線で救助活動をしていたオケッチが倒れて亡くなる場面を見ていました。

火が出てから子どもたちはすぐにリリアンの指示のもとに線路のあたりまで避難したのですが、

そこから火事の様子を見ていました。

12月7日の集会前日にリリアンとオギラから連絡が入り、

「あまりのトラウマに子どもたちは凍りついている。

しゃべることも歌うこともできない」と言われていました。


12月7日はそれでも亡くなったオケッチの追悼式と、

祈りの集会や物資の配布を行うために私は日本から名古屋キリスト教社会館からの4名と、

マゴソOBOGの高校奨学基金のモロ教育基金の両角さんと一緒にマゴソに行くことにしていました。

マサヤは、子どもたちは歌えなくても、私たちがオケッチの追悼のために歌い、

子どもたちのことも励まそうと話しました。

そこで私たちは朝からマゴソに向かいました。

するとその後、私の友人でナイロビ在住ホンデュラス人のシンガーであるワニーさんが、

とてもたくさんのお友達を連れて到着しました。

アメリカ人、中国人、スペイン人、アルゼンチン人、ホンデュラス人、ケニア人、

とてもたくさんの方々がマゴソを励ますためにキベラの中を歩いて来てくれました。


リリアンがみんなの前でこう言いました。

どんなことがあっても、もう立ち上がれないほどに打ちのめされても、

私たちはひとりじゃない。

私たちを引っ張り上げてくれる力がある。

私たちは強くなれる。

また必ず立ち上がって前に向かって歩いていく力が私たちにはあります。

だからみんなでがんばろう。


リリアンがそう話して、祈りの歌からはじまりました。

するとそこに子どもたちが歌いはじめ、

その歌声はどんどん大きくなっていきました。

マサヤくんがタイコを叩いてくれて、トニーやロリンズがそこに加わって盛り上げました。

アンティサナさんはニャティティを弾いてくれました。

そのうちお客さんもみんな立ち上がって踊りだしました。

リリアンもみんなの前に踊り出ました。

子どもたちも踊り出ました。

みんなに笑顔が戻りました。


心のこもったスピーチをしてくれた人たちも何人もいました。

アメリカ人で中国在住のマークさんは、

中国の児童養護施設の子どもたちが中国語で書いてくれたお手紙と絵を持ってきてくれました。

ケニアのお友達に会いたい、そのときは一緒に音楽をやりたいと書いてありました。

日本から来た皆さんは、炭坑節を踊ってくれました。

そこにリリアンやオギラたちもハッピを来て加わりました。

ひとしきり歌って踊ったあと、皆さんからの善意で集まった物資をシェアし、

そのあと子どもたちや避難されている方々へ食事を振る舞いました。

この炊き出しは火事の日から毎日、朝、昼、晩の3食行っていて、

マゴソOBOGたちが手分けして手伝ってくれています。

沈んだ気持ちを押してでもこの日こうして集会を開き、

そこに皆さんがたくさんの気持ちを寄せてくださり、

それによってエネルギーが上がっていく奇跡を体感しました。

想いというのは伝わり合って響き合い、繋がり合って大きな力を生みます。

子どもたちとリリアンたちの中に、再び命の光が灯るのが、

私はひしひしと目に見えました。

とても感動しました。


あとで昼食のときにリリアンは言いました。

「キベラの子どもたちは強い。

子どもたちのこれまでの様子を見ていて今朝まで私は、

今日皆さんが来てくれても子どもたちはしゃべれないし、

歌えないし、笑えないと思っていたけど、

まさかこんなに元気に歌ったり踊ったりできるとは思わなかった!

信じられない!きっとこれからも大丈夫。

みんなでだんだんと、元気になっていけばいい。」


本当にそう思いました。

私は、これから子どもたちにはまずは恐怖やストレスを癒すための

何かリセットのきっかけが必要だなと思いました。

音楽やアート、語り合うこと、声を掛け合うこと、一緒に食べること、

それは痛みを癒して勇気を出し合う力をくれます。

これから何ができるか考えて話し合っていきたいと思います。

応援を届けてくださった皆様、本当にありがとうございます。

写真で昨日の集会の様子をご覧いただけますと幸いです。

ありがとうございます。

早川千晶

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マゴソスクール火災A [2014年12月08日(Mon)]
マゴソスクール火災の報告の続きです。

300世帯の人たちが焼け出され、皆マゴソスクールに避難しています。

緊急の炊き出しを行っており、帰る家の見つからない人たちは皆マゴソの教室で寝ています。

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緊急支援募金を早川さんが募っておりますので、ここに口座番号をお知らせいたします

口座名義:マイシャ・ヤ・ラハ基金 
ゆうちょ銀行 記号10070 番号17463211

頂いた募金はこの火災の支援金(食料、生活用品の購入、備品の購入)として

使わせていただきます。


早川千晶さんよりレポート。


皆さんこんにちは、オギラ(教頭)の話によると、

火事の恐怖は子どもたちにとってかなりのトラウマになっているとのことで、

まだ気持ちは落ち着かない様子です。

オドンゴ(マゴソOBでアマニのスタッフ)の話によると、

マゴソOBOGたちが毎日、避難者のための炊き出しや、焼け跡の掃除、

マゴソの修理など忙しく動いているそうです。

このような状況で、私自身は月曜日までツアーが続くので、

いろいろな詳細を確認していくのはそれ以降になるのですが、

明日は日本からのグループとワニーさんのグループがマゴソに来て

一緒に祈りの集会を行うことになり、取り急ぎ集めた様々な物資を持っていきます。

ナイロビ在住の方で何か物資をお届けくださいます方は、

明日12月7日(日)の8:30amから8:50amまで、

私はンゴングヒルズホテルの駐車場かロビー近辺にいますので、お声がけください。

どうぞよろしくお願いいたします。(携帯電話番号は、0722-718291です。)


また、急ぎでカンパを送ってくださいました方々、本当にありがとうございます。

大変助かります。

リリアンによると、焼け出されて避難している人たちが多いので、

炊き出しもウガリを作るのが人数が多すぎてとても大変なので、

お米だとすぐに炊けるので助かるという話でした。

なので、何名かの方々から緊急でお寄せいただきましたカンパで明日はお米を買います。


また、マットレスや毛布などの寝具も燃えてしまった方々が多くいるため、

皆さん着の身着のままで教室の床にただ横たわって寝ているとのことでした。

なので、せめて少しでも状況が良くなりますように、

毛布、衣類などを取り急ぎ集めた分を明日届けます。


電気もなく電波も悪い村にいたため、途切れ途切れにしか連絡が取れていませんでしたが、

避難している方々の人数確認のためのリストはすでに作成したようで、

その内容も明日確認してきます。

スラム内の治安が悪いため、マゴソの焼け落ちた壁をとにかくふさがなければ危ないから、

それだけは早急にやってとお願いをしましたところ、

穴だらけではあるけどかろうじてふさぐことはできたようです。


以上、取り急ぎの近況をお知らせします。

また今後も追って状況をお知らせしていきます。

皆様からの励ましや応援、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

マゴソスクールの日本側の窓口になってくれているマイシャ・ヤ・ラハ基金の

口座番号をお知らせします。

この口座に振り込まれた支援金は、事務所経費や人件費などは発生せず、

すべてがマゴソスクール支援のために使われています。

なので事務所は存在していません。

東京の友人たちが働きながらボランティアで口座の管理をしてくれている基金で、

そこに入ってくるお金はすべて、私が直接活用させていただいているので、

私の直結の基金です。

すでにカンパを入れてくださった方々がいらっしゃるとお聞きしました。

皆様本当にありがとうございます。

ご無理のない範囲で、カンパをいただける場合、とても助かります。

そして、避難者のための食料やマゴソスクールの修理のために必要なことに

お金を使わせていただきます。

ありがとうございます。

また何にどのくらいかかるのかということを確認していってここでご報告していきます。

名義:マイシャ・ヤ・ラハ基金 
ゆうちょ銀行 記号10070 番号17463211


多数のお問い合わせをいただきましたので、

このように口座番号をお知らせさせていただくのですが、

こうしてご支援の呼びかけをすることはとても心苦しく、皆様に大変申し訳なく思っています。

どうかご無理のないように、どうぞよろしくお願いいたします。

お金はあればもちろんいろいろなことに使えて大変助かりますが、

お金がなくても無いなりに、できることをがんばっていきたいと思っています。

お預かりしましたカンパは必ず有効に活用させていただきます。

皆様本当にありがとうございます。

早く通常通りの元気なマゴソスクールに戻ることを祈るばかりです。

そして、子どもたちがまだとてもつらい気持ちだということなので、

明日は少しみんなが気持ちが楽になれるように、歌ったりもできたらと思っています。

マシモニユースの皆さんも来てくれるそうですし、

マサヤもタイコを持って来てくれるそうです。

長くなりまして失礼しました。これからもどうぞよろしくお願いします。

早川千晶
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