面接ネタ [2014年02月21日(Fri)]
石原です
アマニファクトリーで第3期の洋裁コースを始めようと思って面接をしているのですが、いつもながらこれが難しい。 どこから噂を聞いてきたのか、アマニにサロンのコース(ヘアーデザインや髪編みなどを勉強する)があると思ってナイロビのハウスガールを辞めて来てしまった18歳の女の子がいた。 面接が始まった時、そうとは知らない私達は、洋裁をやりたいのだろうと思って彼女の家族構成などを聞いていく。 お父さんは死亡していて、母、弟、妹、そして自身の3歳の子どもとの5人暮らし。 本人は小学校7年生の時に妊娠して学校をやめてしまったという、ケニアではよくある家庭状況だ。 しかし、話をしていくうちに何かかみ合わない。 どうやら、アマニで髪編みやヘアーデザインを勉強してお店を持ちたいと思っていると気が付いた。 アマニにそんなコースは無くて、洋裁のコースだよと言ったらがっかりしていた。 そこで、面接での質問 私「サロンを始めたいのはいいことだと思うよ。で、ぶっちゃけ、洋裁に興味あるの?」 彼女「ないです」 私「・・・」 マイナ「サロンじゃなきゃダメなの?」 彼女「友達がサロンをやってて楽しそうだから」 私「洋裁に全く興味ないの?」 彼女「やりたくない」 だそうで まあ、間違って来てしまったのだからしょうがない「ごめんね、サロンのコースは無いから」と言って彼女を部屋から出して帰してあげた。 外に出てみると、面接には実は、お母さんと本人の子供も来ていて外で待っていた。 面接が終わっても家族はなかなか帰ろうとしない。 本人に洋裁をやる気が無いのではアマニとしてはどうしようもないので、その事を伝えたのだが、お母さんは帰ろうとしない。 マイナさんが私の所に来て 「あのお母さんにかかってるプレッシャーは、相当だよ。かなり貧しいんだと思う。サロンとか言ってないで何でもいいから働かなきゃ家族が食べれないよ」 という。 本人よりもお母さんの方が引き下がらないのだ。 そして30分ほど経った時、彼女がまたやってきて 「私、ここで洋裁コースに入ってもいいです」 なめるな。 と言いたい所だが、とりあえず結果は後日という事で帰ってもらった。 さて、どうしようかこれからスタッフと相談です。 |