市民活動の原点に立ち返る交流会「みんなで考えよう」を開催しました[2021年12月06日(Mon)]
12月4日(土)午後、市民活動の原点に立ち返る交流会「みんなで考えよう」を開催しました。(オン・オフハイブリット開催)
活動分野別に開催を計画している「みんなで考えよう」の第1回目は<環境>分野から。新型コロナという新しい感染症に悩まされている今こそ考えなければならないテーマだと感じて企画しました。
講師は、日本人ではじめてキリバス共和国に移住・国籍を取得した、日本キリバス協会のケンタロ・オノさん。
キリバスは、地球温暖化の影響を世界でいち早く受けている国で、海面の上昇により国土に海水が入ってきて生活環境が脅かされています。温室効果ガスの排出量は世界で下から2番目(日本は上から5番目)なのに、一番最初に人が住めなくなる可能性があるということです。キリバスの人たちは、自分たちが環境難民になるかもしれないということを覚悟しつつ、自分たちの大好きなふるさとに住み続けるということを諦めていません。だからこそ、世界にメッセージを送っています。
SDGsで言われている「トリプルボトムライン」や「バースデーケーキモデル」を見ると、この土台には<環境>があります。環境が維持されてこそ、まちや暮らしが成り立つという意味では、みんなに関わりのある問題です。本気で持続可能性を考えはじめている組織はすでにここに気づいていて、環境への取り組みをはじめています。青森県では、まちづくり・教育・環境の分野がつながって動き始めているそうです。
この企画にも、環境分野以外にも、まちづくりや子育て、青年教育などのテーマで活動されている団体のみなさんがご参加くださり、会場内では一緒に取り組む可能性についても模索がなされていました。
環境分野の団体からも「これまでオノさんの話は何度も聞かせて頂いたが、今回も新しい情報が得られた。また、参加者との意見交換でこれまでどおりのアプローチではだめだということにも気づくことができた」といった声が上がりました。
当法人としても、このあとも地域の市民活動を後押しできるよう、取り組んでいきたいと思います。ご参加のみなさま、ありがとうございました!