2012年2月12日、ラオス・サラワン県ドンニャイ中学校の開校式が行われました。
ドンニャイ中学校は、
福島県飯舘村のみなさまと、ふるさと納税でご寄付くださったみなさまのご支援で建設された学校です。
◆◆◆ ドンニャイ中学校 開校式式典 ◆◆◆
<出席者>飯舘村:菅野クニ教育委員、教育委員会 斎藤博史氏
ラオス側:ラオガム副郡長カンパン氏、ラオガム郡教育局長カムライ氏、県教育局ブンコーン氏、ドン村10村村長、ドン村村長、郡教育局プボーン氏
ラオガム郡教育局長カムライ氏より歓迎のあいさつ:「日本のゲストのみなさま、ラオガム郡教育局として、またドン村10ケ村コミュニティとして、皆様を心より嬉しくお迎えいたします。本日は大変特別な、幸福な日です。この場にて、皆様を歓迎するごあいさつができることを光栄に思います。皆様本当に遠いところようこそいらしてくださいました。また、ゲスト(ご支援者である飯舘村様)をつれてきてくださった谷川さんにも心より感謝申し上げます、ありがとうございます。
このたびの飯舘村様からの大きなご支援は、私どもにとっても重要な意味を持ちます。今日、無事に開校式を迎えることが出来たことは、特別です。去年日本に起きた震災や津波の大災害の後にもかかわらず、このようにみなさんがいらしてくださったことに心より感謝申し上げます。この式典は、単なる開校式ではなく、私どもの祈りを遠い日本のみなさまにお届けします。皆様が希望をもち困難を乗り越えて、復興と再生されますことを祈ります。私たちは、つながっています。」
ドン村村長「ゲストのみなさま、今日は特別な日です。飯舘村の皆様のご支援で新しくそして頑丈な素晴らしい学校が出来ました。建設について簡単にご報告いたします。村人集会を何回も開き、学校プロジェクトについて何をすべきか話し合いました。何回も話し合い、プランを立てたり、分担や責任について決めました。中学校校舎は2010年11月に建設がスタートし、4.5教室の素晴らしい校舎が完成、既に供用されております。4つの建物がこの小中学校にあり、そのうち2つが恒久的な建物です(2007年建設の小学校及び今回支援の中学校、あとの2つは元々の旧校舎)以前はここには小学校しかありませんでした。2005年9月に中学課程が新設されました。ドン村エリアにとってはじめて出来た中学校です。当時は中学校1年生しかいませんでしたが、今は中学6年生までが学んでいます。16人の先生がおり、主に9村から生徒が通っています。ドン村・パコ村・フアイセン村・カニョンケクナイ・カニョンケクノク・ルアンセナー・バンクア・ムアンスン・ラオノン・・その他から来ている生徒もいます。
建設については、OVC、行政・教育局、村人は非常に緊密に協力してプロジェクトを進めました。大変苦労したことは、私どもの地域では、森が少なく木材を調達することが難しかったです。他の村に協力を仰ぎ、木材を提供してもらうように話し合いました。何度も話し合いを重ね、助け合ってプロジェクトを進めました。このプロジェクトを通して学んだことは、村幹部として明確な計画を立てて、強い指導力で村人を導くことです。次のステップとしては、不足している中学校教室と、先生の家を行政に働きかけ申請しています。」(現在、先生達は村人の家に下宿している状況)
飯舘村/菅野クニさんより、
菅野村長のメッセージ代読・村民歌合唱
その後クニさんより副郡長/村長へ学校の鍵の贈呈式が行われました
ドン村村長より御礼の言葉「みなさま、特に飯舘村の皆様、中学校が出来て、本当にうれしくありがたく思っております。ラオス人民民主共和国サラワン県ラオガム郡の全員の気持ちを代表しまして、心から感謝申し上げます。有り難うございました。」
生徒代表3年生ルーサー君から御礼の言葉「ドンニャイ中学校を代表して、日本の皆様、飯舘村の皆様に御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。新しい頑丈で強い中学校ができて、とても嬉しいです。皆様にお約束します。一生懸命勉強します。この建物を、きれいに丁寧に出来るだけ長く使います。有り難うございました」
(左:生徒代表ルーサー君)
プレート贈呈
<左より:ルーサー君、ドンニャイ中学校校長、菅野クニさん、斎藤博史さん>
カンパン副郡長「みなさま、今日のこの特別な日にお越し頂きまして、本当にどうもありがとうございます。
皆様にまたお目にかかることが出来て嬉しいです(
2月11日のカニョンケクナイ小学校開校式で)近江兄弟社の山村社長様、佐川さん、谷川さん、典雄さん(菅野村長)・・皆さんの名前を覚えています。ラオガム郡を代表して、みなさまの大きなご支援と優しいお気持ち、ご支援してくださる寛大なお心に感謝申し上げます。どうも有り難うございます。本当に大きな価値と意味のあるご支援です。私は村人全員に、校舎をきれいに管理・運営すること、出来るだけ美しく長く使い続けることを指導します。
菅野村長のメッセージをお聞きして、とても感銘をうけました。
「までい」という言葉は、素晴らしい言葉だと思います。テレビのニュースで、今飯舘村に起こっていることを知りました。飯舘村の皆様の暮らしが安全であること、健康、長寿、幸福をお祈りします。皆様は決して、1人ではありません。ここラオスに、友人がいます。私どもの関係は始まったばかりです。ドン村と飯舘村の友好関係をこれから共に築いてまいりましょう。」
*斎藤さんから短冊の紹介(預かった短冊を朝読み直す斎藤さん)*
短冊には飯舘中学校の生徒さんたちの短歌が書かれています。
(その後、ドンニャイ中学校の生徒たちが
裏面に応援メッセージを書きました)
復興のこいのぼりを手にみんなで・・・
(
赤いこいのぼりにはアジアの子どもたちから日本への応援メッセージが、
黒いこいのぼりには日本の子どもたちからアジアへのお礼のメッセージが書かれています)
開校式の様子はつづく…