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AEFAアジア教育友好協会はインドシナ半島での学校建設とその建設した学校と日本の学校の国際交流を推進しています。このブログはアジアの子ども、日本の子どもたちのために活動しているAEFAスタッフの活動日誌です。

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ベトナム南部チャビン省 フートューC小学校開校式 児童代表スピーチ[2011年05月05日(Thu)]
2011年4月29日ベトナム南部チャビン省にてフートューC小学校の開校式が行われました。フートューC小学校はアジアの子供達に学校をつくる議員の会のみなさまにご支援をいただいております。

祝辞や子どもたちからの歌の披露にひきつづき、児童代表の子が一生懸命スピーチを読みあげていました。



フートューC小学校開校式 児童代表スピーチ

みなさんこんにちは。
このようなすばらしい学校で勉強することができとても嬉しいです。日本のみなさんありがとうございます。みなさんの気持ちを裏切らないようがんばって勉強します。

2011年3月の半ば、日本の東北地方のみなさんが地震と津波の被害にあったことをテレビで知りました。被災地のみなさんに心よりお見舞いを申し上げます。

校長先生の呼びかけで、私たちは一生懸命被災地の生徒への支援募金に参加しました。朝食を抜いたり、休み時間に食べるお菓子を我慢して、私たちは被災地のみなさんのためにお金を集めました。学校の生徒を代表し、みなさんの悲しみを分かち、皆さんが一日も早く学校に行けるように願っています。

テレビで日本の被災地の様子をニュースで見て、多くのことを学びました。それは規律正しさ、困難に打ち勝つ精神、優しさ、自己犠牲です。9歳の生徒がこのような大変な時にとった行動は、私たちが立派な大人になるための教訓になりました。

彼は地震の時に体育の時間で校庭にいたそうです。子供たちは先生の誘導で3階のバルコニーに避難しました。彼のお父さんは近くで仕事をしていたので、学校に車で迎えにやってきたそうです。その時津波におそわれて、彼は眼下でお父さんの車が津波に飲み込まれていくのを目撃してしまいました。

知り合いの人がかわいそうに思って、その9歳の子に食べ物の袋をあげました。その子は小さい袋を受け取り、その袋を「食料配給箱」の中にいれて、自分はまた食糧配給を待つ人の列に戻ったそうです。小さい袋を渡した知り合いの人が「せっかくあげたのに、どうして食糧配給箱にいれたの?」と聞いたら、「自分よりもっとお腹がすいている人がいるから、平等にわけてもらえるように(食糧配給箱の中にいれた)」と答えたそうです。

その話を聞いて、私はとても感動しました。9歳、小学校3年生という男の子が最も困難なときに人として立派なことをするということを私たちにおしえてくれました。私にとって自己犠牲の精神という、とても感動的な教訓です。9歳の子が「忍耐」や「人のために犠牲になること」を受け入れる、そのような民族は偉大なる民族に違いありません。この募金箱を先生達に託して日本の被災地の皆さんに送りたいと思います。

ご来賓のみなさま、先生方、そして生徒のみなさんの健康をお祈りしています。

児童代表 5年1組 Le Thi Buu Tien




一生懸命スピーチを読み上げる児童代表。
募金箱、募金の様子の絵、写真を受け取りました




鉛筆で描かれた募金の様子の絵。
左側に募金の様子が、右側に地震と津波の様子が丁寧に描かれています。
メッセージとともに、募金に参加したみんなからのサインが寄せられていました。



「自分たちの学校を支援してくださった日本の危機に対して、何か行動をしたい!」
決して裕福ではないこの地域の子どもたちが日本のためを思い、一生懸命行動してくれました。子どもたちの優しい想いにあふれたこの募金、ベトナムの子どもたちの想いをのせて被災地にお届けしたいと思います。

Posted by aefa at 14:19 | ベトナム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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