• もっと見る
« 2023年02月 | Main | 2023年04月»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
記事カテゴリー
<< 2023年03月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
https://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(3/31) 震災前日に父親になったボーグさん。唯一の救いは [2023年03月31日(Fri)]


2月6日未明に起きた、トルコ・シリア大地震。

内戦が10年以上続き、国民の70%が人道支援を
必要としていると言われるほど、
もともと人道危機に瀕していたシリアも
今回の地震で大きな被害を受けました。


多くの方が犠牲になり、
厳しい避難生活を余儀なくされている方が
大勢います。


アドラは、震災直後からシリアの中でも
特に被害の大きかったアレッポとラタキアを中心に、
食料の配付など、支援を必要としている方、
一人ひとりに寄り添う支援を開始しました。


今日は、ラタキアで震災前日に父親になった
ボーグ・イスラムさんのお話を紹介します。


===============
2023年2月5日、夕方ごろ妻が女の子を出産しました。
名前はパメラと名付けました。

私たちは深夜ごろ帰宅し、娘の誕生の感動を胸に、
何度も涙ぐみながら眠りにつきました。


翌朝4時15分、地震が始まりました。

私の家も揺れていました。
すぐに、まだ出産の疲労が残る
妻の元に駆けつけました。


私たちは急いで子どもを抱え、
3階の我が家から駆け下りました。

天気が非常に悪い日でした。


通りに立っていると、私たちの目の前で
家が崩れ始めました。

私は、流れ出る涙を止めることができませんでした。

妻と、生まれたばかりの娘が無事だったことは
何よりの救いでした。


震災後、家を失い、
実家に住んでいる私に連絡をくれた
アドラに感謝しています。

実家は遠隔地にあるため
時間通り通勤することが難しく、
仕事を失いました。

産後間もない妻に
満足な食事を食べさせてやることも困難でした。


離れたところに避難したにもかかわらず、
この地域で地震の影響を受けた
すべての人に迅速に支援を届けてくれた
アドラに心から感謝します。

===============



スライド3.JPG




地震被害はとても大きく、全容を把握することは
実際、とても難しいことではありますが、
ボーグさんのように、支援を必要としている家族に
寄り添いながら、私たちは今後も緊急支援活動を
続けてまいります。


被災された方々が必要としている支援を
一早く届けることができるのは、
ご寄付をお寄せくださる皆さまや、
また私たちの活動について発信してくださる
皆さまの温かいご協力のおかげです。


心より感謝いたします。


(文責:広報担当 永井温子)

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

(3/22) シリアの地震被災者ストーリー 〜ハイアットちゃん〜 [2023年03月22日(Wed)]


シリア国境に近いトルコ南東部で2月6日未明、
マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。

この地震は、シリアとトルコに大きな被害を
もたらしました。

そのうちシリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、
今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。


10 歳の女の子、ハイアットちゃんも
地震の被害にあった一人です。


彼女が震災当時のことを話してくれました。


=========
2 月 5 日、私は次の日の学校の準備をしていました。

私は ADRA の教育プログラムを受けてから、
また学校に通い始めることができていたからです。

翌日6日の夜明けごろ、私の家は揺れ始め、
恐ろしい雷鳴が鳴り響きました。

お父さんは私たちを抱え逃げ出しました。

階段を降りると同時に、家の壁が崩れ始めました。

とても寒い中、裸足のまま通りに逃げ出しました。

私たちの目の前には崩れた家がありました。

私の思い出の詰まった家は
私のおもちゃと洋服と一緒に
全て無くなってしまいました。


日が昇る頃には、通りは救急車のサイレンや
子どもの叫び声でいっぱいでした。

お隣さんが私のお父さんに、私の友達タグリードが
瓦礫の下で亡くなったと話しているのが聞こえました。

とても悲しい気持ちになりました。


5時間後、私たちは避難所へ向かいました。

そこは、ジャファル・ナシフ・スクール。
私の学校です。

私が通っていた学校に、今、私は住んでいます。


アドラのみなさん、地震の前も後も、
変わらず私たちを助けてくれて
どうもありがとう。

私たちがまた学校に戻って、
何もなかったかのように
たくさん遊べる日が早く来てほしいです。
=========


ハイアットのお母さんは
アドラ の 支援を受けて
自宅でヘアサロンを運営していました。

やっと生活が落ち着きを見せ始めた頃、
今回の地震が起こりました。

アドラにより提供された機材も
すべて無くなってしまいました。


しかし、地震で命を落とした隣人もいる中、
彼女は自分と自分の子どもたちが
無事であることに感謝し、

また皆さまからの支援にも感謝しています。

彼女は崩壊した世界を体験した今、
みんなの安全を願っています。

とくに子どもたちが
一日も早く家や学校に戻れることを。

Jafar Naseef level5 (R.C) Hayat.jpeg



皆さまの温かいご支援のおかげで、
私たちは、ハイアットちゃんとそのご家族にように
シリアで避難生活を続けている方々へ
必要な支援を届けることができています。

ハイアットちゃんの「ありがとう」は
支援者皆さまへの言葉です。

皆さまのご支援に心より感謝いたします。


( 文責:広報担当 永井温子 )

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

(3/16) ジンバブエ便りVol.62 現地のみんなが参加する教育支援、1年目の成果。校舎が完成した喜びの声も届いています。 [2023年03月16日(Thu)]
温かいご支援をいただきありがとうございます。

2022年4月にジンバブエ北西部の
ニャミニャミで開始した、
住民参加による学校開発事業を開始して1年になります。


今年は3年事業の1年目ということで、
今後に向けて様々な基盤づくりに取り組めました。


【学校建設】
まず、マジャゾ小学校、マレンべジャ小学校、
サウィラマカンデ小学校の3つの小学校で、
住民の方々の協力のもと、新しい校舎を1棟ずつ
建設することができました。


これらの学校では校舎が足りず、
ほとんどの生徒が、かやぶき屋根の下で
授業を受けています。


これでは雨や風を防げず、天候の悪い日は
授業ができなかったり、
砂ぼこりや周りの音も防げないため、
児童が授業に集中するのが難しいなどの
問題を抱えています。


ジンバブエ5.jpg

(新しい校舎で勉強するのが待ちきれないマレンべジャの生徒たち)


今回、3つの小学校に建設した各校舎には
教室が2つずつあり、新たに約80人、
3校で合計240人の生徒が、天候に左右されず
集中して授業を受けられるようになりました。


ジンバブエ10.jpg

(マレンべジャ小学校の新校舎:内装のペンキ塗り)



ジンバブエ11.jpg

(マジャゾ小学校の新校舎外観:あとはドアのペンキを塗るのみ)




校舎を建設にするにあたり住民の方々が資材を持ち寄り、
1校舎に必要な3万個以のレンガを作りました。


また、建設作業員も各地域の住民から選出されました。
このように建設作業に地域住民が参加することで、
地域全体が学校の所有者としての意維を高め、
持続的な維持管理につなげることができます。



ジンバブエ12.jpg
 
(マジャゾ小学校の建設作業員:1歳児のパパも作業員として建設を担っている)



ジンバブエ8.jpg


E382B8E383B3E38390E38396E382A8EFBC99-thumbnail2.jpg

(セメントと砂を混ぜて3万個以上のレンガを作る住民たち)



校舎建設が進むなか、学校関係者から
「こんな美しい校舎が建つなんて
想像もしていなかった。
建物の質も良く、生徒の学習意欲も
きっと上がるだろう」


「このような草木が生い茂る田舎で、
立派な校舎が建つなんて、とても感動している。
ソーラ発電による電気設備もあるので、
子どもだけでなく、大人にも教育を
提供できるような方法を考えていきたい」


と嬉しいコメントが届いています。


地域住民も新しい校舎に感銘を受け、
すでに来年度の建設資材の収集も始まっています。




【学校開発委員会トレーニング】
子どもたちの学校教育に大切なのは、
校舎だけではありません。
安全で質の高い教育を提供し続けるための
学校運営が必要です。


ジンバブエの学校は、
校長や教員と地域住民で構成する
学校開発委員会が運営に取り組んでいます。


ジンバブエ政府の教育予算が
十分にない中、学校運営にかかる資金も、
学校開発委員会が自分たちで
確保していかなくてはいけません。


対象校3校の学校開発委員会は、
資金調達や財務管理などの経験が少なく、
地域のすべての子どもたちに
教育を提供できるだけの
学校運営をするのが難しい状況でした。


そこで、学校開発委員会メンバーを対象に、
問題分析と課題解決に基づく
運営計画づくりの手法、
また財務管理のスキルなどについて
トレーニングに取り組みました。


今後も、彼らが自分たちで作った計画を基に
運営を改善していけるよう、
支援を続けていきます。



E382B8E383B3E38390E38396E382A8EFBC94-4a237-thumbnail2.jpg

(政府担当者による財務トレーニング)




【啓発活動】
学校の設備を整え、
学校開発委員会による
運営強化をしながら
地域住民が子どもたちに教育を与えることの
重要性を理解することが大切です。


そこで、ADRAは各学校の
学校開発委員会と協力して、
様々な啓発活動に取り組みました。


一つは、昨年9月に行った、
地域内の各家庭を回る戸別訪問です。


保護者に教育の重要性を伝えながら
児童の家庭学習や卒業までの
継続した通学を奨励しました。


また、学校に通っていない
就学年齢の子どもがいる家庭には、
子どもが学校に通うことによる
長期的なメリットについて話し、
子どもを学校に行かせるように
説得しました。



ジンバブエ13.jpg

(戸別訪問で保護者にアンケートを行う様子。)



戸別訪問の他には、昨年11月に
生徒たちが地域住民に対し、
教育の重要性を伝える
啓発キャンペーンにも取り組んでいます。


イベント当日は、なぜ子どもが
教育を得ることが大切なのか、
また学校に通わないと
どのような問題が起きるのかなど、
生徒たちが歌や劇、詩の朗読などを通して
わかりやすく伝えてくれました。


イベントでは周辺の学校も巻き込み、
3校合計で450人以上の地域住民が参加しました。


ジンバブエ15.jpg
(歌と踊りのパフォーマンス)



ジンバブエ14.jpg
(劇を通して教育の重要性を伝える生徒たち)



キャンペーンの最後には、
学年毎に成績優秀者の名前を呼び、
全生徒の前で表彰しました。


自分の子どもの名前が呼ばれた際の
保護者の嬉しそうな叫び声と、
子どもの嬉し恥ずかしそうな顔が
とても印象的でした。


E382B8E383B3E38390E38396E382A8EFBC92-79bc3-thumbnail2.jpg


E382B8E383B3E38390E38396E382A8EFBC93-ca576-thumbnail2.jpg

(表彰された児童とその保護者)




また、来年の事業で開始予定だった
特別教室の実施も、
先生方や学校開発委員会の希望により、
今年の1月から開始しました。


特別教室では、これまで様々な理由で
学校に来ることができなかった
子どもたちを受け入れ、
同学年の児童たちと一緒に授業に参加し、
放課後には補習授業を受けています。


この特別教室への参加を希望する
児童が多くいたことは、
これまでの戸別訪問や啓発キャンペーンを通して
地域に教育の重要性が広まったことが、
大きな理由と言えるだろうと嬉しく思います。



【今後に向けて】
ADRAはこれからも学校建設を続け、
各3校にもう1棟(2教室)ずつ、
また、先生方が教員室として使える
職員棟の建設に取り組みます。


上記で紹介した啓発活動も継続しながら、
新たに先生と保護者が児童の学習について
話し合うことができる相談会なども行い、


保護者、そして地域全体として学校教育を
支えていくことができる環境を、
学校開発員会のメンバーと
協力しながら整備していきます。


ADRA Japanがジンバブエで
活動を開始してから、
今年で14年目になります。


これまで水衛生や学校教育を通して
ジンバブエの子どもたちに支援を
届けることができてきたのは、
私たちの活動を支えて下さる
支援者の皆さまのおかげです。


皆さまの温かいご支援に心より感謝します。


E382B8E383B3E38390E38396E382A8EFBC91-6887f-thumbnail2.jpg

(啓発キャンペーンに参加した上田駐在員)



(ジンバブエ事業 東京本部担当 馬渕 純子)

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

Posted by ADRA Japan at 08:29 | ジンバブエ便り | この記事のURL | コメント(0)
(3/14) ”ちくちくボランティア”にご協力ありがとうございます! [2023年03月14日(Tue)]

温かいご支援ありがとうございます。

3.11東日本大震災から12年が経ちました。


国内の観測史上最大となる巨大地震により、
最も大きな被害を出したのは大津波でした。


アドラでは、水害被災地で役に立つ掃除用の
ぞうきんを備蓄し、水害が発生してしまったときに
現地との調整のもと、要望に沿って
必要とされる枚数のぞうきんを
すぐに送る支援にも取り組んでいます。


これまでにぞうきんを届けた被災地は15か所、
枚数は約10,000枚になりました。


常に3000枚は確保してあった備蓄ぞうきんも、
近年多発している水害により、
在庫が少なくなってしまいました。


そこで、水害後の被災地で役に立つ
掃除用のぞうきんをご自宅で縫って送ってくださる
ボランティアの方の募集を開始したところ
たくさんの方がご自宅で時間を作り
参加してくださっています。


感謝を込めて、集まっているぞうきんや
ご参加いただいた方の声を紹介します。



Fo5IO9TaEAM1KyT.jpg


Fpc250aaUAAQIiI.jpg


FqBKEejaEAE6o63.jpg



届いたぞうきんには
「何か家でできるボランティアはないかと
チェックしていたところ、ぞうきんを
縫うというのを見つけ、手芸好きの
私にピッタリだと思い連絡させていただきました。
万が一また災害があり必要となった場合には、
ご連絡いただけたらと思います。」


「厚めのタオルが有効ということを知り、
作ってみてその安心感に納得しました。
いつかその日がきてしまったら、
誰かのお役にたちますように。」


などと書かれたお手紙が添えられており、
お気持ちも一緒に受け取らせて
いただいております。


水害が起こると、
復旧のためにぞうきんが必ず必要になります。
家の中に入った泥をかきだし、汚れた床や壁
家具をきれいにするのに、大量のぞうきんを使います。


災害は起きてほしくはありませんが、
起きてしまったときに備えるために、
まだまだたくさんのぞうきんを募集しています。


皆さまのご参加をお待ちしております。


【申し込み方法】
1分で入力完了!

申し込みはこちらのサイトのフォームから、お申し込みください。
https://www.adrajpn.org/Event/Chikubora.htm?blog


このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

Posted by ADRA Japan at 12:00 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL | コメント(0)
(3/11) 東日本大震災から12年。これからも寄り添った活動を。 [2023年03月11日(Sat)]


皆さま、こんにちは。
国内事業課の三原です。
今日、3月11日は東日本大震災から12年です。


とても長い年月のようにも思いますが、
支援活動を続けてくる中で触れてきた、
住民の方々のたくさんの悲しみや怒り、
やるせなさや不安など、一言では書ききれない
お気持ちは風化することがありません。


同時に、
住民の方々と一緒に時間を過ごしてくる中で、
人とつながる喜びや、悲しみから立ち上がる強さ、
未来への希望も住民の方々から感じてきた12年でした。


今回は、昨年ADRA Japanが
宮城県山元町で支援活動をした際の様子を
ご紹介いたします。


皆さん、“日常”を送られていますが、
その内にある想いは私が言うまでもなく
お1人お1人違います。


昨年の2022年は
3月16日に大きな地震が福島県沖で起きました。


山元町では、道路のひび割れや隆起、
断水、屋根瓦の落下、住宅屋内の歪み、
家具の転倒などの被害がありました。


発生した日が
東日本大震災と近い日にちであったことから、
被災した方や直接的な被害を受けなかった住民の方も
不安な気持ちを抱えておられました。


そこで住民の方に
リラックスしてもらう場を提供するために、
春から夏にかけて町内で計14回の足湯を開催しました。


参加者の中には、
仮設住宅から災害公営住宅へ移って
新しいコミュニティになじんでいく過程の方や、
震災前と比べて
住む人がかなり少なくなった沿岸部で暮らす方もいました。


コロナ禍も重なり、
住民同士で集まる機会も少なくなっていたので、
足湯の開催は多くの方々に喜ばれました。


足湯.jpg

(足を温めながら手をさすります)


手をさする.jpg

(リラックスされていた住民の方)


住民.jpg

(帰り際にボランティアに差し入れをくれる住民の方)


足湯に来られた方からは
さまざまな声がありましたので、ご紹介します。


「このエリアに100年以上、代々住んでいる。
家は100才超えた。
私で5代目、孫までいるから、全7世代。
この前(3月)の地震で家が全壊した。
でも、今日保険おりた。もう大変だった。」(70代女性)


「みんなと集まってカラオケしたり、
おしゃべりやグランドゴルフしたりするのが楽しい。
でもコロナで出来なくてつらかった。
ようやく始められてよかった。」(80代男性)


「家がメチャクチャで
タイルもはがれてお風呂も入れない。
足湯が来るのを楽しみにしていた。
ペースメーカーが入っている。
大腿骨が折れて長く入院していた。(10か月)


動けなくて大変だった。
地震の時にタンスが倒れてきて肩を打った。
ヒザも震災の時にもぎとれそうになった。


普段は家事をしながら、散歩したり、
ボケ防止のジグザグ漢字をやっている。
足湯が来るのをカレンダー、
時計を見ながら指折り待ってました。」(85才女性)


ご紹介した声はほんの一部ですが、
こちらを読んでいただくだけでも
それぞれ違う状況に置かれながら
想いも違うことがお分かりいただけると思います。


また、町内の花釜区に
住民の方々が集まる場として
2013年12月にトレーラーハウスを設置しています。


この数年の地震で、
そのトレーラーハウスにも被害があり、
修繕にも取り組みました。


山元町では東日本大震災で
沿岸部の全ての地区が津波による大きな被害を受け、
花釜区では住民が集う集会所が流失しました。


このトレーラーハウスは
「みんなで集まれる場所がほしい」
という住民の声を受け、設置したものです。

住民の方々からは
「オレンジハウス」の愛称で親しまれ、
地域の女性たちによる手芸活動や
地区の班長会議など
幅広い活動に使われる場所となりました。


今でも多くの地域住民が集う場となっています。


このトレーラーハウスは設置からすでに9年経ち、
建物の経年劣化も見られるようになっていましたが、
これまでは住民の方々が自力で修理をしてきました。


ですが、2021年2月に発生した
福島県沖を震源とする地震の影響により、
トレーラーハウスの外部に設置していた
木製スロープやデッキの土台がずれるなどの被害があり、


昨年3月の福島県沖地震でも
屋根内部のベニヤ板がずれるなどの被害がありました。


修繕が必要になった部分については、
今も東日本大震災で被災された方を
気にかけてくださる方々の温かいご支援のもと、
修繕を行うことができました。


オレンジハウス.jpg

(設置当時のオレンジハウス)


屋根修繕.jpg

(修繕後の屋根の様子)


活動.png

(活動の様子)



利用者の方の声をご紹介します。


「オレンジハウスを利用して9年になります。
1番心配していた屋根を直していただいて
安心してお婆ちゃんたちに
利用してもらうことができます。


少しでも長く使えるように
大切にしたいと思います。
まだまだオレンジハウスを
必要としている人たちがいます。


その時々に合わせて利用の形を変えて
長い活動にしていきたいと思います。
ありがとうございました。心より感謝いたします。」


「お陰様で浜特有の強風や雨でも
安心して集まれております。
被災地に住む者として、
今でもお気持ちを寄せてくださり、
ありがとうございます。」


このような
地域に寄り添った活動を続けることができますのも、
ご支援下さっている皆さまの温かいお気持ちのおかげです。


心より感謝いたします。


私自身、震災後に長期間駐在をしていた
山元町は第2の故郷です。


ADRA Japanとして、
引き続き地域や住民の方々に
寄り添った活動を続けていくのはもちろんのこと、
プライベートでも、また遊びに行きたいと思います。


いちごにりんごに北寄貝、
特産品を使った美味しい加工食品も
たくさん販売されています!


震災遺構の中浜小学校を見学後、
町内をぐるりと一周するのもオススメです。
皆さんも機会がありましたら、
ぜひ一度山元町へ足を運んでみてくださいね。


(執筆:国内事業課 三原千佳)


このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

Posted by ADRA Japan at 12:00 | 東日本大震災 | この記事のURL | コメント(0)
(3/7) 新サーバー移行に伴うメール受信一時停止のお知らせ [2023年03月07日(Tue)]


いつも温かいご支援をありがとうございます。


ADRA Japanでは、メールサーバー移行作業のため、
下記の日程にてメールの受信ができなくなりますので
お知らせいたします。

期間:2023年3月8日(水) 0:00〜15:00

なお、作業の進行により、完了時刻が前後する場合がございます。


大変ご不便をおかけいたしますが、
お急ぎの際には、お電話をいただけますよう
お願い申し上げます。


【ADRA Japan 事務所 03-5410-0045 10時〜17時】


メールは、受信可能になり次第、順次お返事していまいります。


何卒ご理解ならびにご協力の程、よろしくお願い申し上げます。


ADRA Japan事務局
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

(3/6)YouTube動画 【報告会】第2回ウクライナデー「この1年、あなたの寄付がどう人々を支えたのか」 [2023年03月06日(Mon)]


いつも温かいご支援をいただきありがとうございます。

これまでのご支援に心からの感謝を込めて
2月22日(水)に第2回ウクライナデー報告会を開催しました。

報告会の動画をYouTubeで公開しましたので、ご覧ください。


ウクライナ危機発生から1年。
ADRAは、命をつなぐ支援をウクライナに届けてきました。


まだまだ収束が見えない状況が続いていますが
本報告会ではウクライナの人々の生活や支援活動の内容など、
多くの皆さまから寄せられたご質問にお答えいたしました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ

Posted by ADRA Japan at 09:49 | イベント情報・報告 | この記事のURL | コメント(0)
(3/3)トルコで防火テント、着替えやおむつ、調理用コンロを配付し、避難生活を送る人々に寄り添う支援を届けています。 [2023年03月03日(Fri)]
画像9:調理用コンロ_1.png


食料の調理用コンロを配付 (撮影場所:2023年2月19日 トルコ・ハタイ県クルカン)


温かいご支援をいただきありがとうございます。


ADRAは、支部のあるシリアを中心に
今回の地震被災者支援に取り組んでいますが
トルコにも2月6日から緊急支援チームを派遣し
最も被害が大きいトルコ・ハタイ県を中心に
地域で活動する団体と協力して
人々に寄り添う活動に取り組んでいます。

画像10:避難テントで.png


避難テントにて(撮影場所:2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)


2月10日には、救出活動に必要な
ドリルやコンクリートカッター
金属カッターなどの道具を
レスキューチームに届けました。


要請のあった病院へも同様の支援を届けています。
被災者の救出にあたる消防団へは
26のヒーターを支援しました。


また、最も被害が大きい地域の
ひとつであるクルカンには
大きなテント村ができており
地震で行き場を失ってしまった
約1,400人が暮らしています。


このうち75%が、シリアの紛争を逃れて
トルコで暮らしていたシリア難民の方々です。


画像11:避難テントの家族.png


避難テントで過ごす家族(撮影場所:2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)


これまでに、支援を届けた人数は
2,110人に上ります。
また、150個の調理用コンロや
300本のガスシリンダーのほか


幼児用のおむつ、高齢者用のおむつ
包帯、おしりふき、2歳〜11歳の
子ども用の下着など、人々が少しでも快適に
過ごせるように、寄り添った支援を続けています。


画像12:衛生用品配付.jpg


画像13:調理用コンロ_2.jpg


衛生用品を配付(撮影場所:2023年2月3日トルコ・ハタイ県クルカン)


トルコでは、さらに800人に
支援を届ける準備と、避難生活の
拠点となる防火テントの配付を進めていきます。


食料支援、医療・衛生面、避難場所の確保と
環境改善など、この活動を可能にするために
協力してくださる皆さまに心より感謝申し上げます。
ADRAは関係各所との調整と皆さまからの
温かいご支援のもと、人々の命をつなぐために
必要な支援を届けてまいります。


次回はシリアでの活動についてご報告します。


引き続き皆さまの温かいご支援をお願いします。

(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)
このエントリーをはてなブックマークに追加

   ブログトップへ

 ↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓
最新ニュース南スーダンジンバブエアフガニスタンイエメンシリア難民ミャンマーネパール形成外科医療チーム緊急支援イベント情報・報告人材募集ボランティア募集事務局からのお知らせ