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(4/30) ジンバブエ便りVol. 47 〜教育環境改善支援 1期事業完了のお知らせ〜 [2020年04月30日(Thu)]


ADRA Japanは2019年3月から3年計画で、ジンバブエのミッドランド州ゴクウェ・ノース地区にて、教育環境の改善を目的とした事業を行っています。

2020年3月に1年目が終了したため、進捗を報告します。

今回は、@事業で建設した校舎、Aチームビルディング研修、B特別開設クラス、の順にご紹介します。



@ 事業で建設した校舎

事業を始める前は、対象となる小学校には校舎が無かったり、足りなかったりという理由から木陰の下で授業をしていました。

写真2.jpg



ADRA Japanの事業の1年目として教室と倉庫をそれぞれ2室備えた校舎を、計3校に建設しました。下の写真は住民と共に建設したネニュンカ小学校の校舎です。

写真16.jpg



こちらはクシンガ小学校の校舎です。

写真17.jpg



教室内部の様子です。1教室で50人前後の生徒が、それぞれ机と椅子を使い、天候に左右されずに授業を受けることができます。

写真18.jpg



2年目は、もう1棟の校舎に加え、教員住宅の建設も行う計画です。



A チームビルディング研修

次にチームビルディング研修の様子をご紹介します。

教育環境を改善するには学校と地域社会の協力が大切になります。

そのため、外部のファシリテーター(進行役)が、教員や学校開発委員会のメンバー(日本でいうPTA)、地域住民、行政職員の立場と役割を明確にし、住民参加型の学校運営になるように研修を実施しました。

写真3.jpg



チームビルディング研修後、研修に参加した学校開発委員会のメンバーが中心になり、事業の内容と住民の役割を子ども達の両親や地域住民に伝え、建築に必要な砂や砂利、水を住民自らの手で集めてもらいました。

手で運ぶ人もいれば、ロバや牛等の家畜を使い、二輪車を引いて運ぶ人もいます。

写真4.jpg



一方で、ボランティアの家庭訪問を通して、教育の重要性をメッセージとして伝えました。

児童労働や早期婚などの問題がある地域だからです。

家庭訪問をするなかで学校に通っていない子ども達を見つけ、家庭環境や学習の進捗状況を踏まえて、子ども達の一部を特別開設クラスに登録しました。

写真5.jpg



また、スポーツイベントをきっかけにして集まった人たちに対して、地域の子どもや大人が寸劇や歌、詩を披露し、教育の重要性を伝えました。

写真6.jpg



参加者には、教育の重要性を謳うメッセージが入ったノートやナップサックが配布されました。

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B 特別開設クラス

学校が校舎などの教育施設を維持管理していくためには、学費以外の収入を増やしていく必要があります。

そこで、この事業では学校開発委員会のメンバーと特別開設クラスの子ども達を対象に、養鶏を通した生計向上活動を取り入れました。

写真は、畜産の専門家が養鶏に関する基礎知識を教えているところです。

写真9.jpg



完成した養鶏小屋に鶏が入っています。

学校開発委員会のメンバー向けと特別開設クラス向けに、2つの養鶏小屋を建てました。

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毎日日替わりで住民が鶏の管理をしています。

この品種は卵を多く生むため、毎日数十個の卵を回収することができます。

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卵の販売だけでなく、更なる収入向上を目指し、有精卵を孵化させ、雛鳥または食用肉として販売する活動も始めました。

写真12.png



養鶏の研修は、特別開設クラスの子ども達にも行いました。

写真13.jpg



孵化した一部の雛鳥を特別開設クラスの生徒に配布し、家庭で育てる取り組みも始めました。

子どもたちは自分たちの力で鶏を育てることにより、飼育方法だけでなく食や命の大切さについて学ぶことができます。

写真14.jpg



下の写真は特別開設クラスの様子です。

年齢に関係なく、それぞれの子が自分のレベルに合った授業を受けられます。

※特別クラスの詳細に関してはブログのバックナンバー「(11/20)ジンバブエ便りVol.43 今日は「世界子どもの日」 」を参照にしてください。

写真15.jpg



ここで、皆さまから支援を受けた現地の人たちの声をお伝えします。



会長.jpeg

チリサ小学校の学校開発委員会の会長、シラス・ムウェンバさん

「木陰で授業を受けていた子ども達が、完成した校舎できれいな机や椅子を使い、安心して授業を受けられるようになりました。

また、校舎の建築に必要な砂や砂利や水を住民同士協力して集めることで、同じ目標に向かって隣人と働きながら、お互いの関係性を更に深めることができました。

マイタバーサ(ショナ語で「ありがとうございます」の意味)」



ヴィンバイ・マチド_2.jpeg

チリサ小学校の校舎建設のアシスタント作業員、ヴィンバイ・マチドさん(写真左)

「私は6人の子どもを育てる母親です。

この校舎建設を通して専門的な技術を学ぶことができました。

この仕事がきっかけとなり、建築に興味を持ち、勉強を続けて3月末に建築の専門試験も受験しました。

試験には合格できると考えています。

私たちの文化では仕事に対する女性への制限がまだ存在しているので、私の建設作業への参加は他の女性へのモチベーションにもなりました。」



ヴィンバイ・マチドと会長.jpg

【左下の黄色い〇がヴィンバイ・マチドさん、右上の黄色い〇がシラス・ムウェンバさん】



2年目には引き続き教育の重要性を伝えるワークショップに加え、特別開設クラスの運営、養鶏のモニタリングを行っていきます。



この事業は120人以上のスタッフを持つパートナーNGO、ADRA Zimbabweと協働で実施しています。2年目も共に知恵を出し合いながら活動を進めていきたいと思います。

写真1.jpg



今後とも皆さまのご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

※この事業は、皆様からのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。



(執筆:ジンバブエ現地駐在員 小松 洋



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Posted by ADRA Japan at 10:14 | ジンバブエ便り | この記事のURL
(4/27) ミャンマー便り vol. 33 〜事業地に新しい校舎ができるまで〜 [2020年04月27日(Mon)]


ADRA Japanでは、2013年からミャンマーのカレン州において、包括的な学習環境の改善のために活動を実施しています。

その中でメインの活動は新校舎の建設です。

実はADRAの教育関連支援の中で、特に強みがあると現地で評価されているのが学校施設等の建設です。

ただ、建築の専門家の集まりではないADRA Japanが日頃よりどのようにして現地で校舎建設を行っているのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。

そこで、今回は新校舎ができるまでの過程についてご紹介したいと思います。



ADRAという組織は国際NGO団体として、世界各国に支部を持っており、ADRA Japanはその日本支部になります。

ADRA Japanがミャンマーで活動する場合は、ミャンマーにあるADRA Myanmarと協働して事業を実施することになります。



その際、ADRA MyanmarにはADRA Japanとの事業を実施するための専属スタッフを雇用するよう依頼します。

事業の内容次第でそれぞれ募集をかける職種は異なりますが、建設が活動のひとつになっている場合、必ず現地で優秀なエンジニア(技術者)を雇用してもらいます。



ただ、そのエンジニアが実際に校舎を建設するわけではありません。

校舎建設をするのは、ADRA が公示する入札を経て選ばれた現地の建設会社になります。

ADRAが雇用したエンジニアは、建設が終わるまで定期的に現場に足を運び、発注先が行う作業進捗、全体スケジュール管理、新校舎の安全性や品質確認などを行い、専門的な観点から建設会社にアドバイスします。



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[建設現場に足を運び、建設業者作業員に作業全般に関してアドバイスするADRA エンジニア(写真右端)]



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[建設業者の図面を確認するADRA エンジニア(写真左から2人目)]



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[ADRA エンジニアにより新校舎の状態は入念に確認される]



写真4_logo.jpg

[校舎外壁に関して、建設作業員と状態を確認するADRA エンジニア(写真右側)]



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[新校舎内装に関して、建設作業員とともに村の代表者に説明をするADRA エンジニア(写真左端)]



写真6_logo.jpg

[電気配線等細かな施設設備についてもADRA エンジニアのチェックを受ける(写真左側)]



先に述べた通り、ADRA Japan自体は建設を専門とする団体ではありません。

ですが、現地支部とのつながりを活かし、現地の建設事情に精通したエンジニアの雇用および地元業者との協働により、ADRAとしてしっかりとしたモニタリング体制を確立した上で、現地の状況を考慮し、質の高い校舎建設を実現させています。



写真7_logo.jpg

[完成した新校舎]



ADRA Japanはこれからも、支援を必要としている方々に対して、地域の状況やニーズに合わせた事業を実施していきます。

引き続き、皆さまの温かいご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。


*ミャンマー教育支援事業は、皆様からのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力およびイオンワンパーセントクラブの助成を受けて実施しています。


(執筆:ミャンマー事業担当 會田 恵梨



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Posted by ADRA Japan at 15:30 | ミャンマー便り | この記事のURL
(4/24) ADRA Japanの総務部 〜縁の下の力持ち〜 [2020年04月24日(Fri)]


みなさん、こんにちは。
総務部の渡辺です。



普段、ADRAのブログに載る記事は、事業部スタッフが書いています。

世界各地もしくは日本で、皆様から頂いたご寄付がどのような支援に用いられているのか、また気軽に訪問することが難しい国がどんな様子なのかをお伝えしています。



今回はちょっと趣を変えて、事務所での総務の仕事をお伝えしたいと思います。

ADRA Japanの総務担当者の仕事は幅広く、総務や財務経理から、企業でいうところの顧客対応にあたる業務まで多岐にわたります。

大きく4つに分けて以下に紹介します。



(1)支援者の皆様とのつながり

ADRAのお問合せメールに連絡をくださると、大抵、総務担当のスタッフが対応します。

ご要望にお応えして、必要な資料を発送したり、様々な手続きを行います。

頂いたご寄付を管理するのも総務の仕事です。

プロジェクトを指定されたご寄付を把握して、その事業で確実に使われるように仕分けます。

毎年、1月に領収証の発行・発送作業をしますが、大体1,400通ぐらいお送りします。

総務のスタッフは、支援者の皆様のお名前を結構憶えています。

領収証を封入しながら、お名前を見つつ、どのような方なのかなとイメージを膨らませたりします。

毎月ご寄付をくださる方、振込用紙にメッセージをくださる方、ご夫婦やご家族でご寄付をくださっている方。

家でADRAのことが話題になったりするのかしら、と思いつつ、皆様の想いにしっかり応えなければ!と、いつも身が引き締まる思いがします。



発送作業.jpg

[発送作業中の渡辺]



(2)きっちり会計報告

入金を把握するとともに、支出も管理しています。

これはネパール事業、ジンバブエ事業…と、どの事業の支出なのか担当スタッフに確認しながら仕訳し、会計ソフトに入力します。

海外からの会計報告を受けて、内容を確認し、日本側で報告できるように書類を整えます。

外部の会計監査も受けていますので、公認会計士さんとのやりとりも総務の仕事です。



(3)行政とのやりとり

ADRAはNPO法人という法人格を取得しています。

またNPO法人の中でも「公益性の高い」法人として認められる「認定NPO法人」でもあります。

この「認定NPO法人」は、日本に約5万あるNPO法人の中で、約2%しか認定されていない法人格です。

(2020年2月末現在 NPO法人51,358団体/認定NPO法人 1,147団体 内閣府NPOホームページより

この法人格を維持するために、東京都や法務局、税務署などに必要な書類を決められた期限までに提出する必要があります。

また5年ごとに東京都の職員さんが事務所に来て、1日かけて5年分の会計伝票を確認したり、書類を確認したり、活動のインタビューをしたりします。

そして、すべてが問題なしと判断されると、さらに5年間「認定NPO法人」として認定してもらえます。

皆様もご存じの通り、「認定NPO法人」へのご寄付は、所得税や住民税の控除の対象となります。

2020年秋に「認定NPO法人」の更新作業がありますので、しっかり乗り越えられるように準備を進めています。



(4)スタッフが気持ちよく働けるようバックアップ

この仕事は、一般的な会社の総務と同じ仕事になります。

職場環境の維持、あらゆる「モノ」の管理、総会の開催、備品の管理、スタッフの給与計算や労務管理、健康管理、会議の準備など行います。

この部分の仕事を書き出すと、細々したものがたくさんありすぎて、止まらなくなるので割愛します ^^;

でも、社会人の皆さんでしたら、この仕事がどれぐらい大変なのかきっと分かってくださるはずです。

業務外では、総務が当番になっているちょっと楽しい催しで「誕生日のスタッフを祝う」というイベントもあります♪

(ケーキ代は、祝われたスタッフ以外で割り勘です)



IMG_3488.JPG



こーんな仕事を、数人のスタッフでこなしています。

総務のスタッフは、海外に行くことはまずありません。

日々、淡々とこなさなければいけない仕事と向き合っています。

「国際協力のNPOで働いてるんだったら、海外に行きたくないの?」と言われることがあります。

「この単調な仕事、苦手です」と、ちょっと仕事を頼んだ新人スタッフに言われたこともあります(これも大事な仕事なんだよ、と説明することになるわけですが…)。

日向があれば陰があることを知っています。

脇役がいるから主役が引き立つことも知っています。

この仕事をして、すでに20年近く経とうとしていますが、日々やりがいを持って仕事に取り組んでいます。

支援を必要としている方々と、その場に行けないけど、どうにかしたいと思っておられる支援者の皆様とをつなぐ大切な仕事をしていると知っているからです。



至らない点もあるかと思います。

なにかございましたら、遠慮なくご連絡ください。最善の方法を考えます。

いつもADRAを支えていただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。


(執筆:総務部 渡辺千里



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Posted by ADRA Japan at 12:10 | 総務部 | この記事のURL
(4/22)【新型コロナウイルス】医療体制が整っていないネパールにご支援をお願いします [2020年04月22日(Wed)]


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

危機的な状況にあるネパールでの対策事業にご支援をお願いいたします。



新型コロナウイルス(トップ).jpg
マスクのないまま外来診療にあたる保健医療従事者



世界中で感染が広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、特に保健医療システムが整備されていない貧困諸国においては、壊滅的な被害をもたらすだろうと予測されています。

ADRAの活動地のひとつであるネパール連邦民主共和国も医療体制が整っておらず、危機的な状況に置かれています。


ADRA Japanは1989年からネパールで形成外科医療チーム派遣事業やお産センターの建設などさまざまな支援活動を実施してきました。
現在は、ネパール西部のバンケ郡で新生児・小児保健環境の改善事業を行っています。

バンケ郡には約56万人が住んでいます。医療インフラや物資の不足はもちろん、基本的な感染防止行為である手洗いやうがい、咳(せき)エチケットなどの普及が不十分で、郡全体が感染リスクの高い地域です。

郡には48カ所の公立保健医療施設(ヘルスポスト)がありますが、設備・物資ともに十分とはいえず、保健医療施設にもかかわらず手洗い用の石鹸(せっけん)さえ足りていません。
バンケ郡の中心にある州病院であっても、保健医療従事者らに必要な防護服が不足しており、大きな袋をかぶって代用しています。


新型コロナウイルス(ベリ州病院_不十分な防護服).jpg
防護服がなくレインコートのようなものを代用



このような状況の中、ADRAは感染予防のための啓発活動および保健医療施設への感染症対策のための物資支援、医療従事者への研修を検討しています。
具体的には以下の事業を計画しています。


1. 感染予防のための啓発活動

ネパールでは情報伝達の手段としてラジオが一番多く利用されています。
しかしながら、ラジオを通して、『手洗い、うがい、咳(せき)エチケット』といった感染予防についての情報が伝えられることはありません。

集まった資金をもとに、これらの基本的な予防行為の重要性を知らせるメッセージをバンケ郡全体に流します。
さらに、保健医療施設を通して、感染予防の啓発教材を配布します。

※約45,000円で啓発メッセージをバンケ郡全体に流すことができます。
※約50,000円で啓発教材を1,000部印刷できます。


新型コロナウイルス(ヘルスポスト).jpg
バンケ郡内の公立保健医療施設(ヘルスポスト)


2. 48カ所の保健医療施設への感染症対策のための物資支援

石鹸(せっけん)、マスク、手袋、非接触体温計といった必要物資を支援します。

※約 65,000円で、530個の石鹸(せっけん)を配布できます。
※約300,000円で、7,400個の保健医療従事者用マスクを配布できます。
※約310,000円で、692箱の医療従事者用手袋を配布できます。
※約320,000円で、820個のN95マスクを配布できます。
※約510,000円で、68個の感染症を拡大させるリスクの少ない非接触体温計を配布できます。


新型コロナウイルス(石鹸のないヘルスポストの洗面台).jpg
石鹸(せっけん)のないヘルスポストの洗面台


新型コロナウイルス(物資が不足しているヘルスポスト).jpg
物資が不足しているヘルスポストの棚



3. 保健医療従事者への研修

新型コロナウイルス感染を調べるためには採取した検体をカトマンズに輸送する必要がありますが、多くの保健医療従事者は検体の採取方法も知りません。
感染症対応に必要な基本的な研修も必要です。

現在確認できている感染者数は少ないものの、ネパール国内で新型コロナウイルスの感染検査ができる場所は首都カトマンズにある1施設だけと、感染症に対応できるだけの医療体制が整っているとはいえません。
国全体の感染状況が把握できないうえに、拡大してしまうとネパールの医療システムが崩壊する恐れがあります。


新型コロナウイルス(検体採取キット).jpg
新型コロナウイルスの検体採取キット


新型コロナウイルス(村の民家と井戸).jpg
村の民家と井戸



ADRA Japanでは、銀行振込、郵便振替、クレジットカードでのご寄付を受け付けております。


【クレジットカード、銀行振込によるご寄付】
 お手数ですが以下の問合せ先へご連絡ください。

  特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)事務局
   TEL: 03-5410-0045
   E-mail: support_adra@adrajpn.org.


【郵便振替によるご寄付】
 ・加入者名 (特活)ADRA Japan
 ・口座番号 00290-2-34169
  ※ 通信欄に「ネパール コロナ」とご記入ください。


【Yahooネット募金からのご寄付(Tポイントでのご寄付が可能です)】
  https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186006/


※ご寄付のうち最大20%を運営費(事務所の管理運営費、調査活動のための費用など)として活用させていただきます。



皆さまのご支援により多くの人々を感染から救うことができます。事態は一刻を争います。

ご協力をよろしくお願いいたします。


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Posted by ADRA Japan at 07:00 | 緊急支援 | この記事のURL
(4/20)【正会員の皆様へ】役員改選について(公示) [2020年04月20日(Mon)]


アドラ正会員の皆様には、いつもADRA Japanの活動へのご理解とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。役員改選の公示をいたします。


【役員改選についての公示】
今年度、任期満了に伴うADRA Japan 役員の改選を行います。

役員定数
 理事 4人以上9人以内
 監事 1人以上2人以内

新役員任期
 2020年6月22日から2022年6月21日まで

推薦受付開始日
 2020年4月20日(月)

推薦受付締切日
 2020年5月21日(木)

選出時期
理事 2020年6月8日(日)第69回理事会時
監事 2020年6月21日(日)第16回通常総会時

選出方法
 理事 アドラ正会員による推薦のあった理事候補者の中から4人以上9人以内の理事を、出席理事の過半数の同意をもって選任する。
 監事 アドラ正会員による推薦のあった監事候補者の中から1人以上2人以内の監事を、総会出席正会員の過半数の同意をもって選任する。



役員候補者推薦について
 アドラ正会員の皆様は、「ADRA Japan 理事の選任に関する内規」及び「ADRA Japan 監事の選任に関する内規」に基づき推薦を行うことができます。

内規をお持ちでない方は、大変お手数でもADRA Japan 事務局までご連絡ください。

推薦用紙は以下からダウンロードすることができます。


  理事候補者推薦用紙[ダウンロード]
  監事候補者推薦用紙[ダウンロード]



ADRA Japan 事務局:
特定非営利活動法人 ADRA Japan
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-1
電話03-5410-0045
(担当:浦島・渡辺)


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Posted by ADRA Japan at 14:33 | 事務局からのお知らせ | この記事のURL
(4/16) ネパール便り vol.44 〜新しいスタートに向けて〜 [2020年04月16日(Thu)]


皆さん、こんにちは。

ネパールに駐在しております、大西です。

ADRA Japanは、2019年3月から3年計画で、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。



1年次の本事業では、村のヘルスポストに併設された老朽化した分娩施設2か所を修繕し、
2020年2月、その引渡し式典が開催されました。

在ネパール日本国大使館からは、清水医務官にもご列席いただきました。



01ネパール_ADRA_logo.jpg

[修繕された分娩施設のテープカットでの医務官(左)と郡開発委員会委員長(右)]



これまでは、不十分な給水・排水設備等のため不衛生な環境下で分娩が行われており、産婦であっても屋外トイレを利用せねばならず、地元住民らが進んで受診したいような施設環境ではありませんでした。

また、修繕前には宿直室が整備されておらず、24時間体制で保健医療サービスが提供できる状況ではありませんでした。

このような状況がバンケ郡での高い新生児死亡率に直結しており、これらの問題を解決するため、本事業では施設修繕や医療資機材の提供を通し、今後も新生児・小児保健環境を改善していきます。



02ネパール_ADRA_logo.jpg

[野外の和式トイレ]



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[本事業にて、浄化槽の導入]



04ネパール_ADRA_logo.jpg

[屋内に洋式トイレを設置]



修繕された保健医療施設のある地元政府関係者からは、引渡し式典にて「今後は私たちが施設の維持管理の役割を引き継ぎ、必要な予算を割り当てられるよう努力する」という言葉が聞かれました。



今月(2020年3月)には、在ネパール日本国大使館にて2年次事業の署名式が執り行われました。

2年次は、さらに郡内にある2か所の分娩施設を修繕する他、特にコミュニティレベルの人々と協働しながら、地域全体での保健医療サービス改善を図ります。



06ネパール_ADRA_logo.jpg

[在ネパール日本国大使館での署名式の様子]



地域の子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備されるよう、引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。



※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。



(執筆:ネパール事業担当 大西 由香



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Posted by ADRA Japan at 11:09 | ネパール便り | この記事のURL
(4/13) 【正会員の皆様へ】通常総会のご案内(公示) [2020年04月13日(Mon)]


アドラ正会員の皆様には、
いつもADRA Japanの活動へのご理解とご協力をいただき、
心より感謝申し上げます。



下記の通り第16回ADRA Japan通常総会を開催いたします。
正会員の皆様のご臨席を賜りたく、ご案内申し上げます。



           記

日時 2020年6月21日(日)10:00〜12:00
場所 SDA原宿クリスチャンセンター 地下1階 セミナールーム
(渋谷区神宮前1-11-1 電話:03-5410-0045)

主な議題
 ・2019年度事業報告承認の件
 ・2019年度会計報告承認の件
 ・監事選任の件

                                 以上



《資料の発送について》
総会資料を、6月12日(金)をめどに、
郵便あるいはEメールでお送りいたします。

Eメールでのお受取りをご希望の方は、
support_adra@adrajpn.org 宛に5月末日までにご連絡ください。



《新型コロナウィルス感染症への対応について》
日本国内でも新型コロナウィルス感染症の拡大が続いています。
通常形態での総会開催が困難と判断した際には、
インターネットを利用したオンライン開催とさせていただくことを考えております。

今後の状況の推移を注視しつつ理事会で最終判断をし、
6月8日(月)までにホームページ上で発表させていただきます
(アドラ正会員の皆様には総会資料をお送りする際にお知らせいたします)。



ご不明な点がございましたら、ADRA Japan 事務局までお問合せください。



ADRA Japan 事務局
特定非営利活動法人 ADRA Japan
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-1
電話03-5410-0045
(担当:浦島・渡辺)


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Posted by ADRA Japan at 13:49 | 事務局からのお知らせ | この記事のURL
(4/10) 古本寄付受付方法変更のお知らせ [2020年04月10日(Fri)]


いつもADRA Japanの活動を応援くださりありがとうございます。

弊団体が株式会社バリューブックスさまのご協力のもとに実施しております、古本(CD、DVD、ゲーム等)でのご寄付に関しまして、受付方法に変更がございますのでご案内いたします。

新型コロナウイルスへの対策として、バリューブックスさまでの

「電話でのお申込み」

および

「申込書付きチラシの受領書同梱郵送」

による受付が4月13日以降中止されます。

ADRA Japanがこれまでに行ってまいりました古本でのご寄付についてのご案内は、全て上記の「申込書付きチラシの受領書同梱郵送」による方法であり、恐れ入りますが同日以降は古本等の集荷依頼および送付をお控えくださいますようよろしくお願い申し上げます。

今後、受付の再開や新たな方法での対応が可能となった際には、弊団体のウェブサイトやメールマガジン、SNSにてご報告させていただきます。

ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。



【本件に関するお問い合わせ先】
 特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)事務局
TEL: 03-5410-0045  E-mail: support_adra@adrajpn.org



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Posted by ADRA Japan at 16:04 | 事務局からのお知らせ | この記事のURL
(4/7) ジンバブエ便りVol.46.〜ジンバブエの経済政策に翻弄される人々〜 [2020年04月07日(Tue)]


国に現金がない。

日本にいるとなかなか想像がつきませんが、その現実は深刻です。

街中では当然のことながら、空港においても、両替はどの通貨からもできません。

ジンバブエで流通している現金であるボンドノートが手に入らないとなると、一般的に支払いに利用されている電子マネー、Eco cashなどを購入する必要がありますが、そのためには携帯電話のシムの購入が必要です。

シムの購入に使える通貨はボンドまたは暫定通貨RTGSドルのみ。

シムを購入するための通貨が手に入れられません。

ツテや知り合いがいない人は、見知らぬ誰かにシムを購入してもらうなり、ボンドノートを恵んでもらうなりしない限り、ジンバブエでの生活をスタートできません。

2009年には100兆ジンバブエ・ドルが発行されるほどのハイパーインフレーションに陥り、その後、米ドルが流通して落ち着いていたジンバブエで何が起こっているのでしょうか。



複数基軸通貨制(複数外貨制)



2009年、ハイパーインフレーションが起こったジンバブエ・ドルの発行が停止され、米ドルと南アフリカ・ランドが法定通貨として導入されました。



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[かつて使用されていたジンバブエ・ドル札]



その後、2015年、ジンバブエ・ドルが公式に廃止され、米ドル、南アフリカ・ランドに加え、新たに日本円、中国元、豪ドル、インド・ルピーが法定通貨として導入されました。

翌2016年、さらにユーロ、英ポンド、ボツワナ・プラを加えた9通貨が法定通貨として採用されました。

一時、かつてのハイパーインフレーションは解消されましたが、2004年以降続いていた貿易赤字や米ドル高と相まって、米ドル現金不足の原因の一つとなっています。



ボンドノートとRTGSドルの導入



2016年11月、米ドルの現金不足を補うため、米ドルと等価交換されるボンドノートが導入されました。

ボンドノートは2ドル紙幣と5ドル紙幣の2種類で、ジンバブエ国内でのみ使用可能、国際取引には利用できません。



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[ボンドノートの2ドル紙幣と5ドル紙幣]



2019年2月には、十分な外貨準備がない中、ジンバブエ中央銀行が暫定通貨RTGSドルを導入し、さらに同年6月には暫定通貨RTGSドルを唯一の法定通貨に指定し、米ドルなど外国通貨の法定通貨としての利用を禁止しました。

RTGSは即時グロス決済(Real time gross settlement)の略で、現在、支払いの多くはRTGSドルで行われています。

RTGSドルは2ドルと5ドルの紙幣(ボンドノート)があり、それ以外は電子マネーの運用となっています。

電子マネーは会社によりEco cash、Tele cash、OneMoneyなどありますが、90%以上の国民がEco cashを利用しています。

今の日本に置き換えてみると分かりやすいかもしれません。


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[買い物はEco cashが最も一般的。レジ前に振込先の携帯電話番号が記載されており、携帯電話を使ってEco cashを通してその場で送金する。]



米ドルの利用は法的に禁止されましたが、大使館やNGOの利用は、現在のところ例外的に許可されています。

つまり、現在実際に使われている通貨は、RTGSドル、米ドルになり、支払い方法としては、現金(ボンドノート)や電子マネーの他、銀行送金やデビットカード等が可能です。



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[米ドルの取引は一般的には違法のため、米ドルが使えない店も多い]



ボンドノート(Bond)、RTGSドル(RTGS)、米ドル(USD)



2016年11月にボンドノートが導入されたときには米ドルと等価、1 USD = 1 bondでした。

また、RTGSドルが導入された2019年2月には、1 USD = 2.5 RTGSと設定されました。

それが、2020年4月2日現在、おおよそ1 USD = 28 bond= 37 RTGSにまでボンドノート、RTGSドルの価値が下落し、通貨の序列はUSD > bond > RTGSとなっています。

多くの支払いがRTGSドルで行われている一方、商品の価格の多くは米ドル建ての価格設定となっています。

中央銀行の公式レートは発表されていますが、実際のレート設定は店舗によって様々であり、物品やサービスを購入する客は、あくまで店の言い値を支払うのみです。

通常、現金での支払いは電子マネーでの支払いよりお得です。

電子マネーでの支払いも、どの会社の電子マネーで支払うのかにより、レートは変わってきます。

また、米ドル現金での支払いが通常一番安いですが、法的には米ドルの利用は禁止されているため、店舗によってはRTGSドルでの支払いよりもレートを高く設定してくる場合もあります。



銀行と現金



一般的に、銀行口座のボンドノートの引き出し、銀行口座への入金をすることはできますが、ボンドノートの引き出しは一人当たり1日100ボンドまで、1週間で300ボンドまでと制限があります。

一方で、銀行口座から米ドル現金を引き出せるのは大使館、国連機関、NGOおよびそのスタッフのみであり、例えばADRA Zimbabweでは約10事業が稼働しているにも関わらず、引き出し額は合計で1日10,000 USDまでと制限があります。

また、スタッフの1日あたりの引き出し可能額は、1,000 USDのみとなります。

事業内のみならず、事業間でも業者への支払い等を調整しないと、業者への支払いが滞ったり、支払いができないという事態が容易に起きてしまいます。

ADRA Japanのフィールド事務所があるチテケテには銀行がないため、銀行から現金の引き出し等を行いたいときは、車で約4時間かかる別の都市まで行く必要があります。

このように、銀行に、物理的にアクセスが容易でないことに加え、一日に引き出せる額に限度がある、銀行の信用度の下落により、多くの人が銀行にお金を預けなくなっています。



庶民の経済状況



大使館やNGO職員の給与は米ドルで支払われている場合も多いですが、国の行政職員をはじめ、多くの国民は給与をRTGSドルで受け取っています。

この1年間で40倍近く価値が下落したRTGSドルですが、国民が受け取るRTGSドル給与額はこの1年でせいぜい2倍か、ほとんど変わりません。

例えば2019年2月に500 RTGS (=200 USD)もらっていた人の給与は、1年後の現在でもせいぜい1,000 RTGS (=27 USD)です。


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紙幣の数は2倍になっているように見えますが、価値は1割程度になってしまっています。

一方で、物の値段はレートの変動によりRTGS額で値上がりしています。

例えばパン1斤の値段はRTGSドル額で見ると、2019年1月の2.5 RTGS (=1 USD)から1年後には37 RTGS (=1 USD)に跳ね上がっているのです。

RTGSドルでは給料は減り、物価は急激に上がっています。

米ドルベースでは変わらないのですが、米ドルにアクセスできない庶民の経済状況は非常に厳しいものとなっています。


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インフレの例02.png


別の例を挙げると、2019年11月7日に私が購入した1 GBのData bundle(インターネット通信費)は20 RTGSでした。

翌朝、価格をチェックすると、たった1日で、1.2 GBが50 RTGS、600 MBが30 RTGSと大幅にRTGS価格が変更されていました。

RTGSドルへのアクセスのみしか持たない国民にはとても残酷な状況です。

日中は電気が一切来ないゴクウェ・ノース地区。

夜、電気が来るのは10:00pm以降のため、日の入り後はどこのお店も真っ暗です。

そんな中、どんなに小さなお店でも、お菓子一つを買うのにも、携帯電話による電子マネーシステムでの送金が行われていました。

この一年で価値が暴落した電子マネーに翻弄される庶民。

そのままの形で手元に置いておいても、いつその価値がなくなるかわからないため、人々はなるべく貨幣・紙幣や電子マネーではない形、例えばヤギ等に変えて、保持するようになっています。

事業地では多くの買い物が物々交換で行われていました。

このようなインフレを引き起こしている現在の現金不足は、独立以降の脆弱なガバナンスや数々の経済政策の失敗に加え、政府役人による賄賂や汚職も大きな要因の一つです。

元々教育水準は高いジンバブエの人々が、インフレに翻弄されることなく、またしっかりと自国の産業で収入を得て生活していくことができるようになることを願わずにはいられません。



綿花.png

[ゴクウェ・ノース地区の綿花畑]



(執筆:ジンバブエ事業担当 堀真希子)



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Posted by ADRA Japan at 13:49 | ジンバブエ便り | この記事のURL
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