(マジャゾ小学校の新校舎外観:あとはドアのペンキを塗るのみ)
校舎を建設にするにあたり住民の方々が資材を持ち寄り、
1校舎に必要な3万個以のレンガを作りました。
また、建設作業員も各地域の住民から選出されました。
このように建設作業に地域住民が参加することで、
地域全体が学校の所有者としての意維を高め、
持続的な維持管理につなげることができます。
(マジャゾ小学校の建設作業員:1歳児のパパも作業員として建設を担っている)
(セメントと砂を混ぜて3万個以上のレンガを作る住民たち)
校舎建設が進むなか、学校関係者から
「こんな美しい校舎が建つなんて
想像もしていなかった。
建物の質も良く、生徒の学習意欲も
きっと上がるだろう」
「このような草木が生い茂る田舎で、
立派な校舎が建つなんて、とても感動している。
ソーラ発電による電気設備もあるので、
子どもだけでなく、大人にも教育を
提供できるような方法を考えていきたい」
と嬉しいコメントが届いています。
地域住民も新しい校舎に感銘を受け、
すでに来年度の建設資材の収集も始まっています。
【学校開発委員会トレーニング】
子どもたちの学校教育に大切なのは、
校舎だけではありません。
安全で質の高い教育を提供し続けるための
学校運営が必要です。
ジンバブエの学校は、
校長や教員と地域住民で構成する
学校開発委員会が運営に取り組んでいます。
ジンバブエ政府の教育予算が
十分にない中、学校運営にかかる資金も、
学校開発委員会が自分たちで
確保していかなくてはいけません。
対象校3校の学校開発委員会は、
資金調達や財務管理などの経験が少なく、
地域のすべての子どもたちに
教育を提供できるだけの
学校運営をするのが難しい状況でした。
そこで、学校開発委員会メンバーを対象に、
問題分析と課題解決に基づく
運営計画づくりの手法、
また財務管理のスキルなどについて
トレーニングに取り組みました。
今後も、彼らが自分たちで作った計画を基に
運営を改善していけるよう、
支援を続けていきます。
(政府担当者による財務トレーニング)
【啓発活動】
学校の設備を整え、
学校開発委員会による
運営強化をしながら
地域住民が子どもたちに教育を与えることの
重要性を理解することが大切です。
そこで、ADRAは各学校の
学校開発委員会と協力して、
様々な啓発活動に取り組みました。
一つは、昨年9月に行った、
地域内の各家庭を回る戸別訪問です。
保護者に教育の重要性を伝えながら
児童の家庭学習や卒業までの
継続した通学を奨励しました。
また、学校に通っていない
就学年齢の子どもがいる家庭には、
子どもが学校に通うことによる
長期的なメリットについて話し、
子どもを学校に行かせるように
説得しました。