(4/5)地震発生から1か月。8歳アダムくんの心配ごとは。 [2023年04月05日(Wed)]
トルコ・シリア大地震の発生から、ちょうど1か月になります。 地震が起きた直後から、アドラはシリア国内で 特に大きな被害があったアレッポとラタキアを中心に、 被災された方、一人ひとりに寄り添う支援を続けています。 今日は、ラタキアでアドラの支援を受けている 8歳のアダムくんのお話を紹介します。 ============ 地震が起こったとき、僕は妹と寝ていました。 お母さんがすごい勢いで起こしに来て、 「すぐに家を出るよ!」と言いました。 家は右に左に大きく揺れていて、 雷と雨の音がしました。 僕たちはとても怖くて 家の外に飛び出しました。 通りにはたくさんの人がいました。 なにが起きているのかよくわからなくて 僕の頭の中は混乱していました。 雨にも濡れて、とても寒かったです。 しばらくして地震の揺れは落ち着きましたが、 僕も妹もまだ怖かったので 家には入りたくありませんでした。 お父さんも、家の中に戻るのは 安全ではないと言い、 親戚の家に行くことになりました。 それからずっと、僕たちは親戚の家で 暮らしています。 家にはたくさんの人がいるので あんまり食べ物がありません。 僕は学校へ戻りたいし、 友達と遊んでいた毎日が恋しいです。 大好きな家にも早く帰りたいです。 でも、いつになったら帰れるのか 誰も教えてくれません。 いつもいつも、食べ物が足りないんじゃないかと 心配するのも悲しかったです。 けれど今は、アドラからの食料セットのおかげで、 家族みんなの食べ物が足りないんじゃないか という心配をすることなく、 安心してご飯を食べることができます。 それがとても嬉しいです。 ============ 二人の笑顔を見れたとき、私たちもとてもうれしくなりました。 そしてこの笑顔は、私たちの活動に賛同し、 活動のためのご寄付をしてくださる皆さまに 向けられたものでもあります。 アダムくんや妹さんがみせてくれたような 明るい笑顔をこれからも増やしていけるよう、 アドラは今後も活動を続けてまいります。 活動を支えてくださっている皆さまに 心より感謝いたします。 (文責:広報担当 永井温子) |