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(1/31) 【ネパール便り】正しい情報で命を守れ!クラスターを防ぐためにネパールの村で大切なこと [2022年01月31日(Mon)]


ADRA Japanは2021年7月以降、
ネパールで最初の感染爆発が起きた
バンケ郡・バルディヤ郡において
新型コロナウイルス対応能力強化のための
支援活動を実施してきました。




バンケ郡では2021年4月から6月にかけて、
新型コロナウイルス感染のクラスターが
複数地域で発生し、
感染が急速に広まりました。


この背景には、地域の住民の間に
新型コロナウイルスに関連する
正しい知識が不足していることがありました。


例えば、他の人からうわさで聞いた
感染対策や、ネット上の間違った
新型コロナウイルスへの対処法を信じ、
実施していたことがクラスター発生の
原因のひとつになっていました。


そのため、
このような間違った情報からの感染拡大
(インフォデミックによるパンデミック)
が繰り返されることのないように、
ADRA Japanは地域住民の健康を支える
大切な役割を担っている


「女性地域ヘルスボランティア
(詳細は「ネパール便り vol.45」参照)」
と協働することにしました。


彼女たちは、住民一人ひとりと丁寧に
会話をする草の根の啓発活動に取り組むなど、
これまでも住民の健康を守ってきました。


そのため、新型コロナウイルス感染症に
関しても住民の身近な相談役である
彼女たちから正しい対応策を伝えてもらう
ことで、住民が適切な感染予防を行い、


感染症への誤認や必要以上の恐れに由来する
受診控えを防ぎ、間違った情報による
感染拡大に歯止めをかけることができます。



1.ネパール_コロナ.png


家庭訪問を行う女性地域ヘルスボランティアの様子(コロナ禍以前)




協働にあたっては、まず初めに、
コロナ禍で彼女たちの活動は
どのように実施されているのか、


バンケ郡内のさまざまな地域で活動している
女性地域ヘルスボランティアに
聞き取り調査を行いました。


その結果、彼女たちは新型コロナウイルス
関連啓発活動を行うための知識やツールを
持っていないという現状が明らかになりま
した。


彼女たちの声の一部をご紹介します。



2.ネパール_コロナ.JPG


女性地域ヘルスボランティア(右)に
聞き取り調査を行う事業スタッフ(中央)と駐在員(左)



「感染対策としてソーシャルディスタンスを
保つことや手洗いは何となく知っているけれ
ど、これまで新型コロナウイルスに関する
オリエンテーションや研修は受けたことは
ない。」
(ジャナキ村・女性地域ヘルスボランティア)


「毎月の母親グループ会合(町内会のような
集まり)で新型コロナウイルスをテーマに
取り上げたいとは思ってきたけれど、
教材のようなものが欲しい。」
(ネパールガンジ市・
女性地域ヘルスボランティア)


「コロナが流行っていても夜中でも、
私たちボランティアは産気づいた妊産婦に
付き添ったり、急に発熱した地域の子どもを
病院に連れて行ったりしなければならないの
で懐中電灯が欲しい。」
(バイジャナ村・
女性地域ヘルスボランティア)




ADRA Japanはこのような
女性地域ヘルスボランティアの意見をもとに、
新型コロナウイルス感染症に関わる啓発教材や、
感染対策のために手指消毒剤等の衛生用品を
含んだ啓発キットを作成しました。


啓発キット内の啓発教材では、
一般的な“新型コロナウイルスの予防方法”
だけでなく、


“新型コロナウイルス感染症と母乳栄養の
関係性”や


“新型コロナウイルス感染症と産婦・新生児
の健康管理”についてなど、
彼女たちが良く関わる妊産婦と新生児への
啓発教材も含めました。


そして、バンケ郡内すべての
女性地域ヘルスボランティア、
790名にこの啓発キットを届け、
活用方法を伝えました。



3.ネパール_コロナ.jpg


作成した啓発キット一式




4.ネパール_コロナ.jpg


女性地域ヘルスボランティアと啓発教材を確認する駐在員




5.ネパール_コロナ.jpeg


新型コロナウイルスの啓発内容について話す事業スタッフ




啓発キット配付して2か月ほど経った頃、
ドゥドゥワ村の女性地域ヘルスボランティア
を6年間務めているバサンティ・ヤダブさん
にお話を伺う機会がありました。


「今日ちょうど母親グループ会合だったんで
すよ。
手洗いや家庭での衛生管理の話をしてきました。


会合は毎月定期的に開催してますし、
新型コロナウイルスに関わる啓発教材を
使って既に地域の母親たちに話しました。」


「コロナ疑いの症状がある人々には
検査を受けに行くように声かけをしています。
幸いにも、全員陰性でした。」



6.ネパール_コロナ.jpeg


バサンティ・ヤダブさんの自宅前にて



また、13年前にラプティソナリ村の
女性地域ヘルスボランティアに任命された
クリシュナ・サルキさんは、
教材の中の“SMS
(Social distancingソーシャルディスタンス、
Mask マスク、Sanitizing手洗いや手指消毒、
の頭文字)”


が特に住民に分かりやすく、
説明しやすかったと語ってくれました。


他にも、マスクをしないで産前・産後健診に
来訪する妊婦たちや母親グループメンバーに、
啓発キットのマスクを配って感染予防の重要性
を話しているそうです。



7.ネパール_コロナ.jpg


クリシュナ・サルキさんと6か月の息子さん、駐在員



 今現在(2022年1月上旬)、
ネパールでのオミクロン株検出や、
国内での第3波の感染拡大の兆候が
見られ始めています。


世界でもいち早くデルタ株が流行し、
全国各地の医療崩壊が起こった事態が
再び繰り返されないよう、


女性地域ヘルスボランティアたちは今日も懸命に
活動を続けています。



8.ネパール_コロナ.jpg



※本事業は皆さまからのご支援とジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しております。



(執筆:ネパール事業担当 大西由香)

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)