(9/21) あなたにとって「平和」とは何ですか? 〜今日は国際平和デー〜 [2020年09月21日(Mon)]
本日、9月21日は国際平和デー(International Day of Peace)です。 国際平和デーは、国連が国際平和を祈念し、推進していく日として制定した「停戦と非暴力の日」です。 なぜ9月21日なのか、知っていますか? 国際平和デー提唱者のジェレミー・ギリー(Jeremy Gilly)さんは、 「私の祖父は戦争捕虜として長崎にいました。 国際平和デーを21日にしたのは、祖父の友人で長崎から祖国に帰ることができたのが 21人だったからです。 祖父と日本は、自分に平和へのインスピレーションを与えてくれた存在です」 と話しています。 「平和」に関して改めて思いを巡らせる機会は、日々の生活を送る中ではあまりないかもしれません。 また「平和」と聞くと、どこか遠い世界、もしくは過去のこと、と身近に感じにくいと思う人もいるかもしれません。 しかし、国家間の紛争も、内戦も、その火種となった暴力も、発端となった出来事は些細なことだったりします。 「平和教育」「平和構築」などの単語を頻繁に使う仕事をしていても、いかに家族や友人、自分のごく身近にいる人たちと平和な関係を築くこと、あるいは自分の中に平穏な心を保つことが難しいことであるか、時として大いに実感します。 でも、国際平和は結局のところ、そのような個人個人の平穏・平和から繋がり、作られていくものだと思います。 あなたにとって「平和」とは何ですか? 私たちが教育事業を行っているジンバブエとミャンマーの子どもたちに、「あなたにとって平和とは?」と投げかけてみました。 「平和とは、有力者がその地域で私欲のために権力をふるわず、人々が抑圧を受けることなく住めること。平和であれば、人は制限を受けることなく、働きたい場所で働くことができる。」 ミブサム・シアマトゥ(ゴクウェ・ノース、ジンバブエ・17歳) 「平和とは、何の問題もなく他の人たちと一緒に住めること。そして、外部からの妨害を受けることなく、教育を受けられること。」 クリスタベル・ゴンカ(ゴクウェ・ノース、ジンバブエ・17歳) 「平和とは、紛争のない自分たちのコミュニティに住めること。そして、必要なときに、両親から無制限の援助を受けられるとき、平和を感じる。」 アーシリー・ヌベ(ゴクウェ・ノース、ジンバブエ・15歳) 「私にとって平和とは、戦争がなく、逃げ惑う必要もなく、どこにでも自由に行くことができて、平穏に暮らせる世界。」 ノー・キ・キ・ポー(ヤンゴン、ミャンマー・14歳) 「平和とは、自由に、何の心配もなく暮らすことができること。」 ソー・ブウェ・ムー(ヤンゴン、ミャンマー・13歳) 住む場所、置かれている環境が違えば、平和の捉え方も違います。 それぞれが思う「平和」は人の数だけあると思いますが、それでも暴力のない世界、紛争のない世界を望む気持ちは誰でも一緒ではないでしょうか。 未だに争いが絶えないこの世界において、一日でもそのような国に平和が来ることを願い、そしてまずは身近な人たちとの関係から、平和を築いていく、そのような気持ちを新たに、個人としても団体としても活動を続けていきたいと思います。 (執筆:ミャンマー/ジンバブエ事業担当 堀 真希子) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |