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(4/5)地震発生から1か月。8歳アダムくんの心配ごとは。 [2023年04月05日(Wed)]


トルコ・シリア大地震の発生から、ちょうど1か月になります。

地震が起きた直後から、アドラはシリア国内で
特に大きな被害があったアレッポとラタキアを中心に、
被災された方、一人ひとりに寄り添う支援を続けています。


今日は、ラタキアでアドラの支援を受けている
8歳のアダムくんのお話を紹介します。


============
地震が起こったとき、僕は妹と寝ていました。

お母さんがすごい勢いで起こしに来て、
「すぐに家を出るよ!」と言いました。

家は右に左に大きく揺れていて、
雷と雨の音がしました。

僕たちはとても怖くて
家の外に飛び出しました。

通りにはたくさんの人がいました。

なにが起きているのかよくわからなくて
僕の頭の中は混乱していました。
雨にも濡れて、とても寒かったです。


しばらくして地震の揺れは落ち着きましたが、
僕も妹もまだ怖かったので
家には入りたくありませんでした。

お父さんも、家の中に戻るのは
安全ではないと言い、
親戚の家に行くことになりました。


それからずっと、僕たちは親戚の家で
暮らしています。


家にはたくさんの人がいるので
あんまり食べ物がありません。

僕は学校へ戻りたいし、
友達と遊んでいた毎日が恋しいです。

大好きな家にも早く帰りたいです。

でも、いつになったら帰れるのか
誰も教えてくれません。


いつもいつも、食べ物が足りないんじゃないかと
心配するのも悲しかったです。


けれど今は、アドラからの食料セットのおかげで、
家族みんなの食べ物が足りないんじゃないか
という心配をすることなく、
安心してご飯を食べることができます。

それがとても嬉しいです。


============


スライド4.JPG




二人の笑顔を見れたとき、私たちもとてもうれしくなりました。

そしてこの笑顔は、私たちの活動に賛同し、
活動のためのご寄付をしてくださる皆さまに
向けられたものでもあります。


アダムくんや妹さんがみせてくれたような
明るい笑顔をこれからも増やしていけるよう、
アドラは今後も活動を続けてまいります。


活動を支えてくださっている皆さまに
心より感謝いたします。


(文責:広報担当 永井温子)


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(4/3)寄り添う支援がつないだ希望。足の不自由なアハマッドさんから感謝の声【ADRAトルコ・シリア地震被災者支援】 [2023年04月03日(Mon)]


2月6日未明、シリア国境に近いトルコ南東部で
マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。

この地震は、シリアとトルコに大きな被害を
もたらしました。

シリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、
今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。


アドラは、震災直後からシリアの中でも
特に被害の大きかったアレッポとラタキア、
そしてハマで食料の配付や避難所の整備など
人々に寄り添う支援に取り組んでいます。


今回のブログでは
アレッポの避難所での食料配付で出会った38歳の男性、
アハマッド・アル・シークさんをご紹介します。





スライド2.JPG




アハマッドさんはアレッポの
ブスタン・アルカスル地区で、家族4人で
暮らしていました。

6年前の戦争で大きな怪我を負って以来、
足は不自由になってしまいましたが、
家族で支え合って生活していました。


大地震の朝、揺れを感じたアハマッドさんは
家族とともに家を飛び出しました。

外はかなり冷え込んでいて、寒さに耐えられず、
近くのイエヒア・ハラニ小学校に避難しました。


避難所で、アハマッドさんは
私たちにこう話してくれました。


============
ここでは様々な支援物資がもらえました。
今日アドラから受け取った食料セットには、
パン、水、缶詰のほかに、ウェットティッシュなどの
衛生用品も入っていました。


アドラの皆さんは被災した自分たちに寄り添ってくれて
心の寄りどころとなってくれています。

おかげで、子どもたちにも笑顔が戻ってきました。

ここにいると安全で、アドラの皆さんの存在が、
自分たちの人生もまだどうにかなると
思えるようになりました。
============


アハマッドさんは、今回の地震で被災した方のために
支援をしてくれているすべての人へ感謝を述べるとともに、

アドラの活動に感謝し、
皆さんの安全をお祈りしていますと
気遣いのある声もかけてくれました。





スライド1.JPG




私たちが今シリアで、アハマッドさんのように
地震で被災し、希望を失いかけていた方々に
寄り添う支援を届けることができるのは
皆さまの温かいご支援のおかげです。

心より感謝いたします。

(文責:広報担当 永井温子)

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(3/31) 震災前日に父親になったボーグさん。唯一の救いは [2023年03月31日(Fri)]


2月6日未明に起きた、トルコ・シリア大地震。

内戦が10年以上続き、国民の70%が人道支援を
必要としていると言われるほど、
もともと人道危機に瀕していたシリアも
今回の地震で大きな被害を受けました。


多くの方が犠牲になり、
厳しい避難生活を余儀なくされている方が
大勢います。


アドラは、震災直後からシリアの中でも
特に被害の大きかったアレッポとラタキアを中心に、
食料の配付など、支援を必要としている方、
一人ひとりに寄り添う支援を開始しました。


今日は、ラタキアで震災前日に父親になった
ボーグ・イスラムさんのお話を紹介します。


===============
2023年2月5日、夕方ごろ妻が女の子を出産しました。
名前はパメラと名付けました。

私たちは深夜ごろ帰宅し、娘の誕生の感動を胸に、
何度も涙ぐみながら眠りにつきました。


翌朝4時15分、地震が始まりました。

私の家も揺れていました。
すぐに、まだ出産の疲労が残る
妻の元に駆けつけました。


私たちは急いで子どもを抱え、
3階の我が家から駆け下りました。

天気が非常に悪い日でした。


通りに立っていると、私たちの目の前で
家が崩れ始めました。

私は、流れ出る涙を止めることができませんでした。

妻と、生まれたばかりの娘が無事だったことは
何よりの救いでした。


震災後、家を失い、
実家に住んでいる私に連絡をくれた
アドラに感謝しています。

実家は遠隔地にあるため
時間通り通勤することが難しく、
仕事を失いました。

産後間もない妻に
満足な食事を食べさせてやることも困難でした。


離れたところに避難したにもかかわらず、
この地域で地震の影響を受けた
すべての人に迅速に支援を届けてくれた
アドラに心から感謝します。

===============



スライド3.JPG




地震被害はとても大きく、全容を把握することは
実際、とても難しいことではありますが、
ボーグさんのように、支援を必要としている家族に
寄り添いながら、私たちは今後も緊急支援活動を
続けてまいります。


被災された方々が必要としている支援を
一早く届けることができるのは、
ご寄付をお寄せくださる皆さまや、
また私たちの活動について発信してくださる
皆さまの温かいご協力のおかげです。


心より感謝いたします。


(文責:広報担当 永井温子)

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(3/22) シリアの地震被災者ストーリー 〜ハイアットちゃん〜 [2023年03月22日(Wed)]


シリア国境に近いトルコ南東部で2月6日未明、
マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。

この地震は、シリアとトルコに大きな被害を
もたらしました。

そのうちシリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、
今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。


10 歳の女の子、ハイアットちゃんも
地震の被害にあった一人です。


彼女が震災当時のことを話してくれました。


=========
2 月 5 日、私は次の日の学校の準備をしていました。

私は ADRA の教育プログラムを受けてから、
また学校に通い始めることができていたからです。

翌日6日の夜明けごろ、私の家は揺れ始め、
恐ろしい雷鳴が鳴り響きました。

お父さんは私たちを抱え逃げ出しました。

階段を降りると同時に、家の壁が崩れ始めました。

とても寒い中、裸足のまま通りに逃げ出しました。

私たちの目の前には崩れた家がありました。

私の思い出の詰まった家は
私のおもちゃと洋服と一緒に
全て無くなってしまいました。


日が昇る頃には、通りは救急車のサイレンや
子どもの叫び声でいっぱいでした。

お隣さんが私のお父さんに、私の友達タグリードが
瓦礫の下で亡くなったと話しているのが聞こえました。

とても悲しい気持ちになりました。


5時間後、私たちは避難所へ向かいました。

そこは、ジャファル・ナシフ・スクール。
私の学校です。

私が通っていた学校に、今、私は住んでいます。


アドラのみなさん、地震の前も後も、
変わらず私たちを助けてくれて
どうもありがとう。

私たちがまた学校に戻って、
何もなかったかのように
たくさん遊べる日が早く来てほしいです。
=========


ハイアットのお母さんは
アドラ の 支援を受けて
自宅でヘアサロンを運営していました。

やっと生活が落ち着きを見せ始めた頃、
今回の地震が起こりました。

アドラにより提供された機材も
すべて無くなってしまいました。


しかし、地震で命を落とした隣人もいる中、
彼女は自分と自分の子どもたちが
無事であることに感謝し、

また皆さまからの支援にも感謝しています。

彼女は崩壊した世界を体験した今、
みんなの安全を願っています。

とくに子どもたちが
一日も早く家や学校に戻れることを。

Jafar Naseef level5 (R.C) Hayat.jpeg



皆さまの温かいご支援のおかげで、
私たちは、ハイアットちゃんとそのご家族にように
シリアで避難生活を続けている方々へ
必要な支援を届けることができています。

ハイアットちゃんの「ありがとう」は
支援者皆さまへの言葉です。

皆さまのご支援に心より感謝いたします。


( 文責:広報担当 永井温子 )

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(3/3)トルコで防火テント、着替えやおむつ、調理用コンロを配付し、避難生活を送る人々に寄り添う支援を届けています。 [2023年03月03日(Fri)]
画像9:調理用コンロ_1.png


食料の調理用コンロを配付 (撮影場所:2023年2月19日 トルコ・ハタイ県クルカン)


温かいご支援をいただきありがとうございます。


ADRAは、支部のあるシリアを中心に
今回の地震被災者支援に取り組んでいますが
トルコにも2月6日から緊急支援チームを派遣し
最も被害が大きいトルコ・ハタイ県を中心に
地域で活動する団体と協力して
人々に寄り添う活動に取り組んでいます。

画像10:避難テントで.png


避難テントにて(撮影場所:2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)


2月10日には、救出活動に必要な
ドリルやコンクリートカッター
金属カッターなどの道具を
レスキューチームに届けました。


要請のあった病院へも同様の支援を届けています。
被災者の救出にあたる消防団へは
26のヒーターを支援しました。


また、最も被害が大きい地域の
ひとつであるクルカンには
大きなテント村ができており
地震で行き場を失ってしまった
約1,400人が暮らしています。


このうち75%が、シリアの紛争を逃れて
トルコで暮らしていたシリア難民の方々です。


画像11:避難テントの家族.png


避難テントで過ごす家族(撮影場所:2月23日 トルコ・ハタイ県クルカン)


これまでに、支援を届けた人数は
2,110人に上ります。
また、150個の調理用コンロや
300本のガスシリンダーのほか


幼児用のおむつ、高齢者用のおむつ
包帯、おしりふき、2歳〜11歳の
子ども用の下着など、人々が少しでも快適に
過ごせるように、寄り添った支援を続けています。


画像12:衛生用品配付.jpg


画像13:調理用コンロ_2.jpg


衛生用品を配付(撮影場所:2023年2月3日トルコ・ハタイ県クルカン)


トルコでは、さらに800人に
支援を届ける準備と、避難生活の
拠点となる防火テントの配付を進めていきます。


食料支援、医療・衛生面、避難場所の確保と
環境改善など、この活動を可能にするために
協力してくださる皆さまに心より感謝申し上げます。
ADRAは関係各所との調整と皆さまからの
温かいご支援のもと、人々の命をつなぐために
必要な支援を届けてまいります。


次回はシリアでの活動についてご報告します。


引き続き皆さまの温かいご支援をお願いします。

(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)
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(2/27)「母親を失った子どもたちの悲しみも大きい。生きるのを辛く感じる中、食料支援に支えられています」被災された方の声 [2023年02月27日(Mon)]
温かいご支援をありがとうございます。


2月20日の食料配付で会った男性が
ご自身が体験したことを話してくださいました。
皆さまのご支援によってこの日届けたものは食料ですが
生きる力をも支えていることを感じさせられました。
辛いお話ではありますがご紹介させていただきます。

食料支援を受け取る男性.jpg


食料配付を受け取る男性(撮影:ラタキア県アルハッファ、2023年2月20日)


私はパン屋を営んでいました。地震が起きたときも
私は早朝から家をでてすでにパン屋で仕事をしていました。
大きな揺れを感じ、家にいる妻や子どもが心配で
恐怖を感じながら家に飛んで帰りましたが、
そこで見たものは、完全にくずれた我が家でした。


レスキュー隊が来て、子どもたちを助けてくれましたが
残念ながら妻は命を落としました。


子どもたちは骨折をしていたので2日間入院し
今は母の家に身を寄せています。


地震が起きてから、パン屋は休業しており
今は仕事をしていません。
母親を失った子どもたちの悲しみも大きく
生きていくことを辛く感じます。
この食料が私たち家族の支えです。

シリア・ラタキア県アルハッファに住む男性(60歳)


今回の地震で犠牲となられた方は
トルコ・シリア合わせわかっているだけでも
50,000人を超えます。


今、すべてを失ってしまったと感じ
大きな悲しみがある中で
まず食べることで生きる力を少しずつでも
取り戻せればと願わずにはいられません。


ADRAではこの男性のように
調理ができる環境に避難されている方には
お米や小麦、油、缶詰などの食料を
2週間分のパッケージにしてお渡ししています。


5,000円でひと家族2週間分
10,000円でふた家族2週間分の
食料を購入することができます。


皆さまの温かいご支援に心から感謝申し上げます。

(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)
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(2/21)大きな地震が再び発生。寄り添う活動にお力をお貸しください。 [2023年02月21日(Tue)]
2月6日の地震から2週間以上が過ぎました。
ADRAは皆さまからの温かいご支援のもと
被災された方々に寄り添う活動に取り組んでいます。


そのさなか、現地時間20日午後8時頃
トルコ南部でM6.3、シリアでM5.8を観測する
地震がありました。


避難生活が長引く中、プライバシーのない避難所での
生活が辛くなった方が、危険と知りながら自宅に
戻りはじめてしまったタイミングだったため
人々の安全が心配されます。


ADRAは昨日までに、14,400人以上の方へ
食料、衛生用品、水、毛布を配付するなど
人々に寄り添う活動を続けています。


また、避難所になっている学校等の施設の
安全や設備を確認し、必要な支援の準備を
進めています。


避難所への簡易トイレや夜間の安全確保のための
ソーラーパネルの設置のほか、被災された方を
避難所運営のために雇用するCash for Work
(キャッシュ・フォー・ワーク)の活動を行う予定です。


衛生面、医療面や、出産をまじかに控えた
女性への支援なども緊急性が高まる中
ADRAは関係各所との調整と皆さまからの
温かいご支援のもと、人々の命をつなぐために
必要な支援を届けてまいります。
皆さまの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

食料配付.jpeg


1週間分の食料配付を受け取る子どもたち(撮影:2023年2月16日ラタキア市)


(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)
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(2/17) 地震発生から10日。シリアで9年間活動するスタッフが語る今回の地震が意味するものとは。 [2023年02月17日(Fri)]


トルコ・シリア地震地震が発生してから10日、
この2カ国で確認された死者数は41,000人を超えました。

一人ひとりに家族があることを思うと胸が痛みます。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。


ADRAは、現在、シリアのアレッポ、ラタキア、ハマで
被災された方々に寄り添い、毛布や食料など、
今日この日を生き抜くために必要なものの配付を続けています。



ミリアム・ワッツ.jpg

【シリアで9年活動しているADRAスタッフ ミリアム・ワッツ(撮影:2月6日 シリア・アレッポ)】


2014年からADRAシリアで活動しているミリアムは、
9年間シリアに住み、多くの変化を見てきました。


今回の地震はシリアにとって何を意味するのか。
彼女の視点からお伝えします。


「この災害は、人々にとっても
私たち人道支援に携わっているものにとっても
衝撃が大きいものでした。惨状にショックを受けて、
今は立ち直れないと感じている人もいます。


来月3月15日で、シリアの内戦開始から12年になります。
地震が起こるまでは、復興に向かって少しずつ前進できていました。
ADRAシリアは、家族の生活再建や復興支援に力を注ぎ、
学校に行くことができていない子どもたちの
支援にも取り組んでいました。


しかし、この地震によって、
私たちの支援は、地震で被災した方々の基本的なニーズ、
つまり、生きていくために最低限必要なものの支援に戻っています。


何百万人という人がすでに紛争によって影響を受けており、
地震により状況はさらに悪化しています。
燃料の不足は深刻で、冬の寒さが本当に厳しい状況です。


建物は完全に倒壊しています。
最初の地震が発生したのが午前4時過ぎでした。
人々はまだ家で寝ていたため、
家族全員が亡くなったケースが多くあります。


親が子どもを助け、死んでしまったケースもあります。
残された子どもたちは、親戚や近所の人たちのところに
身を寄せています。


支援には取り組んでいますが、何もかもが足りません。
ただ、家族と食卓を囲み、食事がしたい、その願いさえも
叶えることが難しい。皆さまの支援を必要としています。」


ADRAは、皆さまからの温かいご支援のもと、
できる限り人々のもとへ寄り添う支援を届けてまいります。

引き続きご支援をお願いいたします。


(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)



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(2/13)【トルコ・シリア大地震】地震により家を失ったカトゥーンさんを支えるもの [2023年02月13日(Mon)]


トルコ、シリアの国境近くで発生した大地震の
両国の死者数はこれまでに計2万8千人を超え、
国連は、被害の全容はいまだ不明だと
伝えています。

アドラはこれまでの支援活動の経験を生かし、
発災当日から、シリア国内で
被災者支援を開始しました。

現地から届いた被災された方の声をお伝えします。


カトゥーンさんは、65歳の女性、
アレッポのアルファルドス地区で
一人暮らしをしていましたが、
自分の家が地震による被害を受けてしまい
避難せざるをえませんでした。

カトゥーンさんは以下のように経験を
語ってくれました。

「夕方頃に、家全体が激しく揺れているのを
感じました。私は飛び上がり、靴もはかずに
外に飛び出しました。

そのまま、学校の近くにある
一番近い避難場所に向かいました。
他に行く先は知らなかったのです。

家が倒壊したら、がれきの下に閉じ込められて
しまうかもしれないという心配で頭がいっぱいで
家から何か持ってくるか、
何も考えることもできませんでした。

避難先には、はじめの大地震で家を失った人が
すでにたくさん来ていました。

私の家も大きく破損していて、
いつ倒壊するかも分からないような状態です。

状況は本当に悲惨でした。
食べ物も水も、暖房もありません。
避難所といっても、ただ頑丈な屋根があるだけで、
多くの人が悲しみにくれ、現状を受け入れられず、
気持ちを落ち着かせることさえできませんでした。

避難所には赤ちゃんの泣き声が響き、
家族を失った人の嘆きと悲しみでいっぱいでした。


翌朝、アドラがやって来て、私たちがまだ何も
支援を受けていないことを知ると、
水やパン、缶詰めやティッシュを配付しはじめました。

カトゥーンさんは目に涙を浮かべて伝えます。

「アドラの皆さん、私たちを気にかけてくれて
本当にありがとう。支援物資を届けてくれて
本当に感謝しています」





スライド28.JPG


スライド29.JPG




カトゥーンさんの感謝の言葉は
支援をくださった皆さまへ向けられています。

アドラは今後も、被災された方
一人ひとりに寄り添い、支援を続けてまいります。

引き続き、皆さまの温かいご支援を
よろしくお願いいたします。


ADRAシリア・トルコ地震被災者支援特設サイト
https://www.adrajpn.org/Emergency/turkey_syria_earthquake.html?utm_source=adra_blog&utm_medium=c_ts&utm_campaign=ts2023&utm_term=here&utm_content=staffonsite

Yahoo!ネット募金をご利用の方はこちら
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186021


(文責:広報担当 永井温子)



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(2/9) 【トルコ・シリア地震】シリア国内の被災地域に16人からなる緊急チームを派遣。トルコ・シリア地震により被災された方に寄り添う支援を活動中 [2023年02月09日(Thu)]


【シリア国内アレッポとラタキアにて1175人に支援届く。NGOがさらなる支援を呼びかけ。】


国際NGOアドラ(ADRA)は、シリア国内の被災地域に
16人からなる緊急チームを派遣。
トルコ・シリア地震により
被災された方に寄り添う支援を行なっています。


世界最大級の内陸型地震が、内戦の傷が癒えない
シリアと隣国トルコの国境近くで発生し、甚大な被害が出ています。


世界約120カ国に支部をもつ国際NGOアドラは、
シリア支部を中心に被災地の調査と緊急支援を開始しました。
また、支援を必要としている方々に寄り添うため、
トルコ・シリア大地震の緊急支援募金も開始しました。


国際NGOアドラ(ADRA: Adventist Development & Relief Agency)
本部:アメリカ・メリーランド州、(以下アドラ)は
ADRA Syria支部(ADRA、以下、シリア支部)を中心に
トルコ・シリアの緊急支援を開始しました。

TS_ADRA1.jpg

(シリア国内で被害甚大なアレッポでの現地調査:撮影 2023年2月6日 シリア・アレッポ)


現地の建物は、地震の揺れに弱い構造で、
場所によっては多くの建物が倒壊してしまっています。


住まいを失った人びとの避難所と食料・水は直ちに必要ですが、
怪我をした方たちや精神的なダメージを受けた方たちへのケア、
倒壊建物の片付け、住居の再建に向けての取り組みなど、
課題が山積しています。




ADRAはこの10年間、シリア国内の内戦によって
被災した方たちに寄り添った復興のための活動を
続けてまいりました。


そのような活動の中で地元の方、
そして地方・中央の行政とも
強い信頼関係をすでに持っています。




これまでの辛い紛争の経験に加えて、
今回このような甚大な自然災害が起こってしまったことに
強い衝撃を受けながらも、


ADRAはネットワークの力を集結しながら
地元の方たちに寄り添い、
必要とされる支援に取り組んでいます。



TS_ADRA2.png

(貯水タンクや給水システムに大きな被害が出ているラタキアにて水や食料を配付:撮影2023年2月6日 シリア・ラタキア)



2月6日、地震の発生を受けてすぐにADRAシリア支部は
16人からなる緊急チームを編成し、被災地に派遣しました。


アレッポとラタキアを中心に現地調査を行いながら、
水や食料を必要とする方々、
計1,175人の方に支援物資を配付しました。




今後は、調査結果をもとづいて、
震源地に近いアレッポの小学校を活用して避難所を開設し、


まずは800人の被災者に対して、
安全に過ごすことのできる場所を提供し、
今後も必要となる水・食料・その他の物資(衛生用品や衣類など)
を届けられるよう、支援に取り組んでまいります。


皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。



Yahoo!ネット募金に、
トルコ・シリア地震被災者支援のための
緊急募金サイトを開設しました。


こちらのプロジェクトへのご寄付はトルコ・シリア地震で被災し、
支援を必要としている方々の支援活動のために大切に使わせていただきます。

https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186021


現在考えられる必要な活動は以下の通りです。
皆さまからのご寄付は、現地で必要の高い活動のために
大切に活用させていただきます。


・現地調査、支援調整、情報発信
 (通信費、交通費、人件費など)

・避難所の開設に必要な資機材、仮設シェルターの設置、
 人員の確保、救援や瓦礫撤去

・食料、水、生活必要物資の調達、配付
 (衛生用品、衣類、防寒具など)

・水衛生システムの復旧

・現金給付

・心理ケア活動

・食の安全や農業の回復

・そのほか現地のニーズに応じた支援



支援内容は、現地の状況や支援の集まり具合に
応じて追加・変更になることがあります。
また、現地の必要が満たされてなお余剰資金がある場合には、
今後起こりうる海外緊急支援活動のために大切に活用させていただきます。


なお、寄付金募集や寄付金管理、領収書発行・発送、活動報告などのため、
いただいたご寄付の最大20%を管理運営費として大切に活用させていただきます。


皆さまからの温かいご寄付をお待ちしております。


■寄付控除の対象となります。
ADRA Japanは、2016年4月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。
そのため、当団体へのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)の対象となります。


【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン) 
マーケティング・オフィサー:永井温子
電話番号:03-5410-0045
Email:marketing_adra@adrajpn.org
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