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(5/21) ネパール便り vol.54 【住民が安心できる保健環境を作っています】 [2021年05月21日(Fri)]


皆様、こんにちは。
ネパールに駐在しております
大西です。

2021年1月に
ネパールに戻ってこられたときには
14日間の隔離期間がありましたが、

今もこうして現地で
活動できていることに
感謝しています。


ADRA Japanは、2019年3月から
ネパールの南部に位置する
バンケ郡において

新生児・小児保健環境の
改善事業を実施しています。


本事業では郡内の赤ちゃんが
元気に育つように、

新生児・小児保健環境を
総合的に改善させることを
目指しています。


そのため、公立保健医療施設は
もちろんのこと、民間の病院や
診療所も巻き込んで、

お母さんたちが最初に頼る
保健医療従事者へのスキルアップにも
取り組んでいます。


ネパールでは新生児の死亡数が
1,000人に21人。毎日36人の
新生児が亡くなっているのです。

バンケ郡の新生児死亡数は
それを上回る1,000人に64人。

そして、度重なる妊娠・出産は
女性に大きな負担をかけています。


このため、
赤ちゃん1人1人が健やかに育つ
環境を作ることが急務に
なっています。



今回行なった研修では、各病院や
診療所で働く保健医療従事者の
スキルアップを目指して、

赤ちゃんの危険な兆候や栄養状態の
見極め方、下痢症や
重症呼吸器感染症など、

重篤になりやすい病気に
かかっていないかなどを確認する
方法、治療方法などについて
再確認しました。




IMG20210127133811 (1).jpg

[新生児を温める方法について講習している様子]


また、政府の基準に合った方式で、
新生児・小児の診療記録をまとめる
指導も行なっています。


さらに、
保健医療サービスの横のつながりを
強めて、救える命を増やすことにも
努めています。

これは、研修者自身が勤めている
病院や診療所以外にどのような
公的な保健医療サービスがあるか
理解してもらい、

必要な時には患者を
公立保健医療施設へ紹介してもらう
連携を促進するという
取り組みです。



以前、同じ研修に参加した
バンケ郡コハルプール市の
“AMCポリクリニック”という
医療機関に勤めている
ロシャンさんに会いに行くと、

「研修に参加して、ようやく
 正しい診療記録の付け方が
 わかった」

「研修が終わってからすぐ
 (政府様式の診療記録を)
 使い始めて、
 3か月間続けているよ」

と話してくれました。




IMG_20210404_105001 (1).jpg

[ロシャンさんと話す駐在員の大西]





IMG_5202 (1).JPG

[下痢症状のある子どもを診察するロシャンさん]

また、同じ研修を受けた
バンカトゥワ村のラムさんの元を
訪ねました。

ラムさんはたった一人で
「RG診療所」を毎日開き、
地域住民の健康を
守っている方です。


診療所では
高度な保健医療サービスは
提供できないものの、

他の保健医療施設で処方された
薬のことが分からなかった住民が
ラムさんを頼って、
数多く訪れます。

ラムさんは「研修では
抗生剤の投与方法を
学び直すことができた」と話し、
地域の方々の役に
立ち続けています。




IMG_5215 (1).JPG

[診療所を自ら運営しているラムさん(奥)と話を聞く事業スタッフ]





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[地域住民に親身にアドバイスするラムさん]




地域全体の新生児・小児保健が
改善されるためには、

公立と民間の保健医療施設間の
連携を深め、情報を定期的に
共有し、

病気の赤ちゃんや子どもたちが
適切な治療を受けられるように
速やかに紹介されるように
することが不可欠です。

家族が子どもの治療ケアを
安心して任せられる
保健環境づくりを目指し、
ADRA Japanはこれからも
活動を続けていきます。


メルマガでも世界の情報を
お届けしていますので、
ぜひご登録ください。

引き続き、皆さまの温かい応援を
よろしくお願いいたします。



※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆さまからのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。



(執筆:ネパール事業担当 大西由香



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Posted by ADRA Japan at 18:30 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(4/6) ネパール便り vol.53 【ネパールのお父さんたち】 [2021年04月06日(Tue)]


皆さん、ナマステ、こんにちは。ネパールに駐在しています、大西です。

本日はネパールのバンケ郡に暮らす、お父さんたちの声をお届けします。



バンカティ村のバンカティ地区のシヴァさんは37歳で、3人の子どもを含めた一家の大黒柱として農業で家族を養っています。

バンカティ地区のほぼ全ての地域住民は、農業に従事しています。

シヴァさんは地域の農業委員会に所属している他、バンカティ・ヘルスポスト(村の診療所)の運営管理委員会のメンバーでもあることから、地域住民の健康には日頃から気を配っていました。




お父さん1.jpg

[バンカティ地区に住むシヴァさんと娘さん]




シヴァさんは

「家族の健康を守るために、これまでヘルスポストで行われる啓発活動にも参加してきました。

けれども、病気の子どもを家でどのように面倒見たらよいか、きちんと分かっていませんでした。

地域の人によっては子どもが病気の時に、占星術やマントラ(真言)を唱える、祈る、ハーブを利用する、患部に息を吹きかけるといった伝統的治療法を用いる、伝統的ヒーラーを頼ることもあります。

私たちの村では、危険があるにもかかわらず分娩施設よりも自宅で出産をすることを望む女性も多く、家庭で適切に世話ができなかったために子どもが病気で苦しんでいる様子も見てきました。

地域の人に、健康に関する意識や病気を予防するための正しい知識はあまり身についていないように思います。

昔からネパールは圧倒的な男性社会で、一般的に女性は男性に従属するとされています。

私は、病気で亡くなる女性や子どもを減らすために、男性が家事や子育てに関わっていかなければいけないと思っています。

なぜなら、家族の健康問題や家庭内でのヘルスケアについて強い決定権を持っているのは男性だからです。」

と話します。




お父さん2.jpg

[伝統的ヒーラーの診療所]




ナライナプル村のカトゥクイヤ地区に住む65歳のマヤさんには、5人の子どもがいます。

何種類もの穀物や野菜を育てるマヤさんは、読み書きができるために農業組合の組合員を13年間務めており、地域の啓発活動にも参加してきました。

そんなマヤさんも「新生児や子どもの健康についてはあまり知識がなく、自信がなかった」と言います。




お父さん3.jpg

[カトゥクイヤ地区のマヤさんと二人の子ども]



シヴァさんとマヤさんは、ADRA Japanがバンケ郡で実施する事業の、新生児・小児保健勉強会に参加してくれました。

勉強会では、家庭で気を付けるべき新生児の病気や子どもの危険な症状、子どもの下痢や風邪の予防方法、それらの症状が出たときの自宅でのケア方法、子どもの栄養管理などについて、お父さんたちに伝えました。





お父さん4.jpg

[勉強会の様子]




後日、シヴァさんは「施設で出産することの重要性を、きちんと地域の人に話せるようになりました。」と話してくれました。

また、近所の子どもが病気になったときに家族に受診するように助言したら、親御さんがきちんと子どもをヘルスポストへ連れて行った、とシヴァさんは誇らしそうでした。




お父さん5.jpg

[収穫期の麦畑とバナナ畑の前にて、シヴァさんと駐在員]



マヤさんは勉強会後には、様々な地域の集まりで新生児や小児の健康問題や正しい手洗い方法の話などをするようになりました。

「子どもや女性たちの健康を守るために、男性たちはもっと色々なことを知らないといけない」とマヤさんは思っているそうです。




お父さん6.jpg

[病気の子どもの危険な症状について近所の人へ説明するマヤさん]




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[手洗い方法を子どもに教えるマヤさん]



病気で亡くなる妊産婦や子どもの数を地域全体で減らすためには、お父さんたちだけではなく、全ての住民の方々と協力が必要です。

子どもたちの健やかな成長を地域で見守っていく環境が整備されるよう、引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※ADRA Japanは皆さまからのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、2019年3月からネパールのバンケ郡にて新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。

(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(2/17) ネパール便り vol.52 【世界肺炎の日キャンペーン】 [2021年02月17日(Wed)]


皆さん、こんにちは。

ネパール駐在員の大西です。



ADRA Japanは、2019年3月から外務省NGO連携無償資金協力の助成を受け、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。



今回は、世界肺炎の日キャンペーンに参加した女性地域ヘルスボランティアの声をお届けします。

アニータさんは2007年より、サムセルガンジ地区での女性地域ヘルスボランティアを13年以上に渡って務めています。

彼女は地域の健康増進を図るこの役割に誇りをもって取り組んでおり、地域住民への啓発活動やカウンセリング、出張診療のサポート、ビタミン剤の配布、寄生虫駆除剤等の薬剤の配布を担っています。

治療が必要な住民をヘルスポストへ紹介することも、彼女の大きな役割です。

アニータさんは母子保健サービスの重要性を認識しており、地域のヘルスポストで提供できる保健医療サービスを、全ての女性たちや子どもが誰一人取り残されずに受けられるようにしたいと話します。




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[女性地域ヘルスボランティアであるアニータさん]




2020年11月12日、コハルプール町にあるサムセルガンジ地区では世界肺炎の日キャンペーンが行なわれました。

肺炎は世界の子どもの命を最も奪っている感染症であり、マラリア、はしか、下痢による死亡数を合わせた数よりも多くの子どもたちが命を落としています。

事業スタッフは、子どもの肺炎の予防方法や対処法を説明した他、肺炎に関わる予防接種について、キャンペーンに参加する女性地域ヘルスボランティアや住民たちに話しました。




ネパール2.jpg

[キャンペーン前、参加者へ肺炎について説明を行う事業スタッフ]




アニータさんは
「以前にもこのようなキャンペーンに参加したことがありますが、ただスローガンを叫ぶだけでした。

でも今回は、ADRAから肺炎に関するケアやカウンセリング方法も事前に学ぶことができました。

また、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、どのような対策を取れば安全に集まって活動できるのか知ることができました。

今日の学びを他の女性地域ヘルスボランティアとも共有したいです。」

と話してくれました。




ネパール4.png

[距離を取りながらキャンペーンに参加する住民たち]





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[新型コロナウイルス感染症対策に関する啓発も実施]




地域の人々からも、女性地域ヘルスボランティアが肺炎のキャンペーンに関わっていることを歓迎する声が聞かれました。

地域の人々にとっても、新生児や子どもたちが施設でどのような保健医療サービスを受けられるのかは、大きな関心事だからです。

地域の子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備されるよう、引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。




ネパール3.png




※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(12/23) ネパール便り vol.51 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト4 〜完成した施設に対する地域の人々の反応〜】 [2020年12月23日(Wed)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。

今回は、ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクトについての報告の最終回となります。



前回のネパール便りVol.50 では、修繕されたベルバール・ヘルスポストの様子をお伝えしました。

その後、建築作業の終了を受けて地方自治体関係者とヘルスポストに勤務する保健医療従事者、地域の女性地域保健ボランティアに向けて完成報告会 (ネパールではパブリック・ヒアリングと呼ばれます)を実施しましたのでお知らせします。



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[事業概要について説明するADRAのプロジェクト・コーディネーター]




ある女性地域保健ボランティアは



「以前は産前健診室も分娩室も狭かったけれど、これからは積極的に患者さんをヘルスポストへ紹介しようと思います」



と話してくれました。



ベルバール・ヘルスポストのあるジャナキ村第2地区の区長は



「間違いなくベルバール・ヘルスポストのサービスの質は改善すると信じています」



と話し、崎陽会ぽかぽか基金とADRAへの感謝の言葉をいただきました。

また、ジャナキ村と協力しながら、ベルバール・ヘルスポストの維持管理を行っていくと表明しました。



5.jpg


[ソーシャルディスタンスを保ちながら報告を聴く女性地域保健ボランティアたち]




報告会に続き、引渡し式典も開催されました。

ジャナキ村保健部門担当者や保健医療従事者、地域住民の立会いのもと、修繕した施設がADRAからジャナキ村へ引き渡されました。

参加者はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保しながら式典に参加しました。



Participants.jpg


[引渡し式典の出席者たち]




式典においてベルバール・ヘルスポスト責任者は、



「地域住民へ質の高い保健医療サービスを提供するよう、今後も努力していく」



と表明しました。



さらにジャナキ村保健部門担当者は、



「これからもベルバール・ヘルスポストの保健医療サービスの質を向上させ、地域の妊産婦さんが分娩施設を訪れるようになり、産前産後健診の受診率が改善するように協力していく」



と述べました。

ベルバール・ヘルスポストはジャナキ村の管轄下にあります。

本事業を通してベルバール・ヘルスポストが変わっていく様子を目にしていたジャナキ村は、村の予算でソーラーパネルを新たに設置するという形で協力をしてくれました。



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[ADRAからジャナキ村へヘルスポストを引渡す様子]




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[新たに建設された「ぽかぽか棟」でのテープカットの様子]



皆さまからのご寄付と医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受け、ベルバール・ヘルスポスト修繕工事を無事に終えることができました。

事業をご支援いただいた皆さまに心から御礼申し上げます。



ADRA Japanは引き続き、ネパールにおけるバンケ郡での新生児・小児保健環境の改善事業を実施していきます。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 09:06 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(12/2)ネパール便り vol.50 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト】〜3.完成した分娩施設〜 [2020年12月02日(Wed)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。



ADRA Japanは皆様からのご寄付のほか、医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受け、ネパール・バンケ郡でのベルバール・ヘルスポスト修繕事業を実施しています。

本事業は新型コロナウイルス感染症による影響を受け、今年3月下旬から6月中旬にかけて続けられたネパール全土でロックダウン(厳重な封鎖)措置による事業の中断を余儀なくされました。

バンケ郡は感染拡大が顕著なインドとの国境に位置することもあり感染者が多く、全土でのロックダウンが解除された7月以降も、郡内の地域別の移動規制措置が度々取られていました。

そのため、ベルバール地域でも、建設作業員がヘルスポストまで行くことができない日がありました。



しかしながら、ベルバール・ヘルスポストの分娩施設を整備するニーズに対応することは急務であることから、地方自治体と建設許可取得のために連携し、感染対策を取りつつ、可能な限り建設作業を進めました。

そしてついに8月中旬に建設作業を完了することができました。



IMG_2937.JPG


ベルバールヘルスポスト正面入口




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事業で新たに建設した「ぽかぽか棟」




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ぽかぽか棟と分娩棟を繋ぐ、渡り廊下




照明が不十分で薄暗かった分娩室は、安全に妊産婦や新生児のケアを実施するための十分な明るさを確保できるよう、環境を整えました。



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修繕前の狭くて暗い分娩室




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修繕後の明るい分娩室




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分娩室は拡張もされました




以前の分娩室に付属した和式トイレは配管が故障していたことから、バケツで屋外の井戸から水を汲んで流す必要があり、妊産婦の安全性と利便性を高めるためにも洋式便器を導入しました。





(上)修繕前の、蛇口から水が出ない和式トイレと(下)導入された洋式トイレ



次回は、ベルバール・ヘルスポスト修繕工事の報告会と引渡し式典の様子をお伝えいたします。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 15:04 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(11/20)ネパール便り vol.49 【11月20日は世界子どもの日】 [2020年11月20日(Fri)]


皆さま、こんにちは。



本日11月20日は世界子どもの日です(日本のこどもの日は5月5日)。

これは、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約である『子どもの権利条約』が、国連で採択された日が11月20日であることに由来します。



この条約が生まれてから、世界中の子どもたちにより良い世界を作るための取り組みが進んできました。

しかしながら未だに世界では、年間約560万人の子どもが5歳の誕生日を迎えられずに亡くなっています。

また、世界の約6,300万人の子どもたちが小学校に通えていません。

さらに新型コロナウイルス感染症の危機に起因する、予防接種等の通常の保健医療サービスの中断や、 家計の困窮による栄養不良、安全な学習の機会を得られない、などの問題により多くの子どもたちが将来を危険にさらしています。



ネパールでも新型コロナウイルスへの感染の恐れから、妊産婦や子どもの保護者が保健医療施設への受診を控える傾向があり、産前産後健診や予防接種率が著しく低下しています。

自宅での出産や死産も増えているという報告があります。



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[患者のいない保健医療施設の様子]




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[ウイルス流行以前に、産前健診のために村の診療所であるヘルスポストを訪れた妊婦]




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[ウイルス流行以前に、受診のためにヘルスポストを訪れた家族]




新型コロナウイルス感染症の影響により収入が途絶え、貧困家庭の子どもたちの栄養状態はさらに悪化し、家計を支えるために働きに出たり望まない結婚をせざるを得ない子どもが増えています。

そのような児童労働や児童婚によって一度は学校を退学してしまった子どもたちが、再び学校に戻ることは容易ではありません。



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[ウイルス流行以前に、ヘルスポストにて子どもの体重を測る様子]




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[小学校で熱心に勉強する子ども]




2019年からネパールのバンケ郡にて実施している新生児・小児保健環境の改善事業では、子どもたちが病気になることを防ぐため、小児保健に関する知識や技術について母親たちへの指導を行っています。



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[母親たちへ指導する様子]




現在、ネパールでは新型コロナウイルス感染症流行が急拡大しています。

ADRA Japanは必要な感染症対策を取りながら事業を継続し、子どもたちが健やかに成長していくための支援を行っていきます。



引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。



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[ヘルスポストに勤める准看護師とその子ども]




ADRA Japanはネパールにて、皆様からのご寄付をもとに『ナマステ基金』(スポンサーシップ)を実施しているほか、外務省NGO連携無償資金協力とぽかぽか基金の助成を受けてネパール新生児・小児保健環境の改善事業を実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:49 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(11/19) ネパール便り vol.48 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト】〜2. ネパールの建設現場から〜 [2020年11月19日(Thu)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。



地方自治体やベルバール・ヘルスポスト責任者との協議の後、地域住民たちへ建設作業の説明会が行われました。

住民からは、「これまで狭かったヘルスポストが広くなることが決まって嬉しい」との声が聞かれました。



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[住民への説明会の様子]




ベルバール・ヘルスポスト建設当時は保健医療施設の明確な建築基準がなく、分娩や予防接種、家族計画サービス等を提供するための十分なスペースが確保されていませんでした。

そこで、本事業では新棟を建設し、既存の分娩室を拡張できるように計画しました。

バンケ郡には熟練の作業員が少ないため、ADRAのエンジニアが建設作業を監督しながら作業を進めました。



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[新棟建設のための基礎工事の様子]




以前の分娩室は、室内が暗くコンクリートが打ちっ放しの床のままで、安全面や衛生面でも課題がありました。

そのため、拡張した分娩室の壁面は明るい塗装を施し、床をタイル張りにしました。



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[タイル張りの床と塗装作業後の壁(分娩室)]




地域のお産に対応するために保健医療従事者は24時間年中無休で待機する必要があります。

しかし、事業実施前には夜勤スタッフが身体を休ませることのできる休息場所がありませんでした。

そのため、本事業では当直するスタッフの待機部屋を、分娩室の2階に新設しました。



写真_2020-01-29_17_29_37.jpg


[スタッフの待機部屋のレンガ積み工事を行う様子]




ベルバール・ヘルスポストの改修は2020年1月より建設作業を開始しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、本事業にも大きな影響が及びました。

3月下旬からネパール全土でロックダウン(厳重な封鎖)措置が取られ、建設作業を中断せざるを得なくなったのです。

6月中旬から規制措置が一部緩和されたものの、今日までバンケ郡の市町村毎・地域別の規制が断続的に続けられており、ADRAは地方自治体と連携を取りながら事業を進めています。



次回は、ベルバール・ヘルスポスト分娩施設完成の様子をお伝えいたします。


※ネパール・バンケ郡でのベルバール・ヘルスポスト修繕事業は皆様からのご寄付のほか、医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受けて実施しています。


【ネパールでの新型コロナウイルス対策にご協力をお願いします】
ADRA Japanは、Yahoo! ネット募金等を通して皆さまからいただいた寄付を、ネパールでの新型コロナウイルス対策への支援活動に使わせていただいております。
皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

Yahoo! ネット募金はこちらから


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:47 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(10/20) ネパール便り vol.47 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト】  〜1. ネパールの診療所とは〜 [2020年10月20日(Tue)]


皆さん、こんにちは!

ネパール事業担当の大西です。



本日は、ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクトについてご紹介させていただきます。

この事業は、医療法人社団崎陽会 日の出ヶ丘病院のぽかぽか基金からの助成も受け、支援を行っています。



Building_of_birthing_center.jpg


[ベルバール・ヘルスポスト分娩棟外観]




ネパールの村での診療所に当たる「ヘルスポスト」の多くは予算不足や不十分な施設管理のため、患者にとって安全で安心できる設備が整っていません。

対象地のベルバール・ヘルスポストも、分娩を含めた保健医療サービスを提供するための適切な施設環境が整っていませんでした。



IMG_E1732.JPG


[部屋が足りず、屋外で予防接種を行う様子]




例えば、分娩室は十分な広さがない上、施設内では十分な明るさが確保できず、換気設備もない状況でした。

また、既存の給水・排水システムは不衛生な状態であり、早期の改善が必要でした。



IMG_E1717.JPG


[狭くて暗い分娩室]




トイレ.png


[蛇口から水が出ない、不衛生なトイレ]




地方自治体およびベルバール・ヘルスポストの責任者との話し合いの結果、

1.分娩室を拡張すること
2.妊産婦健診を実施する新棟を建設して既存の分娩棟と繋げること
3.当直看護師の待機部屋を新設すること
4.施設内を衛生的に管理するために床と壁をタイル張りにすること
5.給水・排水設備を整えること

などを決めました。



話し合い.jpg


[地方自治体および責任者との話し合い]




コンクリート.jpg


[コンクリートが打ちっ放しの分娩室の床]




次回は、ベルバール・ヘルスポストの修繕作業の様子をお伝えいたします。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。



※この事業は、皆さまからのご寄付および冒頭でご紹介しましたぽかぽか基金の助成も受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 11:24 | ネパール便り | この記事のURL
(8/21)ネパール便り vol.46 【ネパール人女性たちが、特に美しくなる日】 [2020年08月21日(Fri)]


皆さん、こんにちは!ネパール駐在員の大西です(現在は新型コロナウイルスの影響で日本に帰国中)。

今回は、ネパールの女性たちが毎年とても楽しみにしている“ティージ(Teej)”というお祭りをご紹介します。



“ティージ”とは、ネパールやインドの一部地域で、主に女性たちによって祝われるヒンドゥー教のお祭りの総称です。

ネパールでのティージはモンスーンを迎える時期でもあり、初潮を迎えた女児や女性たちが歌ったり、踊ったり、祈りを捧げたりすることによって祝われます。



ネパールでは西暦とビクラム歴が採用されていますが、年間のほとんどの祝日はビクラム歴に沿っています。

ビクラム歴はインドの影響を受けた太陰太陽暦で、紀元前57年が起点になるため、西暦に56もしくは57を足した年で表されます。

たとえば、現在の西暦2020年8月は、ビグラム歴だと2077年4あるいは5月になります。

そして今年のティージは、今日8月21日にあたります。

新型コロナウイルス感染症が流行中のネパールでは、例年より控えめに開催することが求められているのではないでしょうか。



ティージでは、女性たちはヒンドゥー教の“破壊神”として知られるシヴァ神に、お供物やお香を捧げます。

これは、ティージが妻から夫への生涯に渡る献身を暗示しており、断食等を経てシヴァ神と結婚できた、“戦いの女神”であるパールバティのような結婚ができるように祈ります。

そのため、パールバティは“ティージの女神”とも呼ばれます。



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[祈りを捧げたる女性たち]



お祭りは、全体で3日間に渡ります。

第1日目“ダールカーネ(Dar Khane)”の日は、普段は家族に献身的に仕える女性たちが美しい衣装やアクセサリーで最大限に着飾り、親戚や友人宅で夜中までご馳走を食べます。

ティージのメインとなる第2日目に女性たちは断食し、既婚女性は夫、子ども、家族の健康や長寿を願って、未婚女性は将来素敵な伴侶を見つけられますようにと願いをかけます。

第3日目の“リシ パンチャミ(Rishi Panchami)”には、社会福祉に貢献したとされる7人の聖人に食べ物やお金といったお供物を捧げます。



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[美しく着飾った女性たち]



リシ パンチャミに女児や女性たちは、沐浴と枝を用いて歯磨きをし、体と魂が清められることを祈ります。

身を清潔にすることで、月経期間中の過ちへの赦(ゆる)しを聖人たちに請います。

ヒンドゥー教の古くからの慣習では、月経は不浄なものとみなされているためです。

月経期間中の女児や女性は宗教的儀式や調理、(家族であっても)男性と接触禁止されるという習慣が、根強く残っています。

農村部では、月経中の女児や女性を粗末な小屋に隔離するといった手段も、未だ取られ続けています。



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[祈りの準備をする女性たち]



ADRAは現地の文化や風習を尊重しつつも、偏見やこのような不適切な手段を減らすため、思春期児童への性教育や女性の地位向上を目指した事業を実施しています。



ADRA Japanが実施している新生児・小児保健環境の改善事業でも、女児と男児が平等に保健医療サービスへアクセスできるよう、コミュニティの男性と女性どちらも巻き込んだ活動を進めていきます。





[家族とティージを祝う事業スタッフ]2.jpg



引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。


※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:30 | ネパール便り | この記事のURL
(6/26)ネパール便り vol.45 【私の名前はミーナです。女性地域ヘルスボランティアを務めています】 [2020年06月26日(Fri)]


皆さん、こんにちは。

ネパール小児保健事業担当の、大西です。



ADRA Japanは、2019年3月から、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。

ネパール便りvol.43では、女性地域ヘルスボランティアへの新生児・小児保健に関する研修の様子をお伝えしました。

今回は、研修に参加したある女性地域ヘルスボランティアの声として、研修参加後にどのような変化があったかをご紹介したいと思います。



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ナマステ(ネパール語で「こんにちは」)。

私の名前はミーナです。

これまで12年間、女性地域ヘルスボランティアを務めてきました。

私の住んでいる地区(カトゥクイヤ区)に住む、84世帯の人々の健康を守っています。



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[「ナマステ」と挨拶するミーナさん]



研修を受ける前は、地域の人たちとどのように話したら良いのか、どのように記録を取ったら良いのかも分かりませんでした。

家庭訪問をするにも戸惑いがありました。

しかし、研修を受けて、新生児・小児保健について理解を深め、自分の女性地域ヘルスボランティアとしての役割を再認識できました。

今では自信を持って地域の人々の相談に乗ることができるようになりました。



2 ミーナ家庭訪問.png

[家庭訪問中のミーナさん]




毎月6日に開かれる母親グループ会合に参加して、母親たちへ赤ちゃんや子どもたちのお世話の方法を指導したりしています。

また、安全な出産のためにヘルスポストに行きましょう、と地域の妊婦さんたちに話しています。

このような活動を通して、地域の女性たちは皆、出産時にはヘルスポストに来院するようになりました。



3 ミーナ母親グループ.png

[母親グループ会合で話す、ミーナさん]


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地域の母親たちは、子どもの具合が悪くなったらヘルスポストに連れて行くように、ミーナから教えてもらっていると話していました。

また、保健医療従事者も、研修を受けたミーナたち女性地域ヘルスボランティアの働きかけによって、地域の母親たちが家庭でのケアで良くならなかった子どもたちをヘルスポストに連れてくるようになった、と話していました。



このように、女性地域ヘルスボランティアの活動によって、母親たちが積極的にヘルスポストを利用するようになりました。

地域の子どもたちと家族が、安心してケアを受けられる環境が整備されるよう、引き続き皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。



※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆さまからのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香



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