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(10/14)ネパール便り vol.57 【お盆とお正月が一緒にやってきた!?】 [2021年10月14日(Thu)]


皆さん、こんにちは。
ネパール事業担当の、大西です。




ネパールに「ダサイン」の時期が
やってきました。


ダサインはネパールの
ビクラム暦Asoj月21日から

(西暦上9月〜10月頃にあたる)

祝われる、
ネパールで最も長い15日間の
ヒンドゥー教のお祭りです。




ダサインでは女神ドゥルガーが
闘いに勝利したことを祝い、
豊穣と人々の生命力を
高めることを祈願します。




ネパールの人々は
家族や親戚との関わりを
大切にしており、
ダサインは皆で集まる
貴重な機会となります。




コロナ禍でなかなか例年通りとは
いきませんが、

海外に出稼ぎに出ていた労働者や
海外留学していた
ネパール人学生が、
一斉に帰省する時期でもあります。




今年のダサインは、
10月7日から始まっています。




ブランコ_Dashain-banboo_swing_on_Ghatasthapana (1).png


[ダサイン1日目には竹で作られた
ブランコが各地で見られる]




15日間のダサインの内、
1日目には女神ドゥルガーを
象徴する聖なる壺に
水と種(米や麦)を植え、

12-15pほどに伸びるまで
「ジャマラ」を育てます。




ジャバラ_Dashain-Ghatsthapana_day_(1st_day).jpg


[ダサイン1日目の「ジャマラ」]





ジャバラ2_Dashain-Growing_Jamara.jpg


[ダサイン期間中に
育てられたジャマラ]





家族・親戚の集まる宴会は
特にダサイン7日目から始まります。


そして、その日には
王宮でパレードも行われます。




パレード Dashain-fulpati (1).jpg


[王宮でのパレードの一部]





ダサイン9日目には
多くの人々が
祈りを捧げるために寺を訪れ、

職人や工匠の仕事道具、
さらには車やオートバイに、
1年間事故無く過ごせますようにと
願をかけてもらいます。




車_Dhasain-vehicle_puja_on_Maha_nawami_day (1).jpg


[車とバイクへの願掛け]





女神ドゥルガーが
魔物に勝利したとされる10日目には、
新しい衣服を身にまとい、
親戚や家族で集まります。


家族内での年長者から
ジャマラが渡され、
額にティカ

(赤く染めたお米を
バナナやヨーグルトと混ぜたもの)

が施されます。


ティカや衣服の赤色は、
家族の血のつながりを表す
色でもあります。


ダサイン最終日は満月に当たり、
女神ラクシュミに祈りを捧げ、
ご馳走を食べたり、
夜遅くまでカードゲームに
興じたりします。




ティカ_Dashain-Putting_Tika_from_elders.jpg


[年長者がティカを施す様子]





トランプ_Dashain-01.jpg


[コロナ禍前に、
大勢の親戚とトランプを遊ぶ様子]




未だ新型コロナウイルス感染症の
影響により、
大きな集会は認められておらず、

例年のように多くの親戚とは
集りにくい状況ですが、
ネパールの人々が1年間の疲れを癒す
大切なひと時を過ごすだろうと
思われます。




お祭りの起源の通り、
コロナとの長い戦いにも
必ず終わりがきて、
人々の豊かさと健康が
守られることを願ってやみません。




(執筆:ネパール事業担当 大西由香)

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(9/9) ネパール便り vol.56 【ネパール人女性の特別な日】 [2021年09月09日(Thu)]


皆さん、初めまして!
ADRA Nepal(ネパール支部)で
新生児・小児保健事業の
スタッフとして働いている
シカといいます。


今日はネパールにおいて
女性の日と言われる、
「ティージ」について
ご紹介します。



20210224_115250.jpg


<ヘルスポストに受診に訪れた親子とシカ(右)>





ネパールでは
ビクラム歴が採用されており、
ティージの日にちは
西暦上では8〜9月頃にあたり、
毎年変動します。


今年のティージは
2021年の9月9日、今日です。


ヒマラヤ山脈の山神の娘であり、
シヴァ神の妻でもある
パールヴァティー女神に
祈りをささげる祭りが、
ティージです。




ティージは女性や女の子にとって
ヒンドゥー教の
最も大きなお祭りであり、


女性たちが夫や家族の健康や
長寿を願って、
未婚女性は将来素敵な伴侶を
見つけられますようにと願って、
お祝いします。


多くの女性たちは、
赤色の伝統衣装「サリー」を
身にまといます。




正確にはティージは3日間あり、
1日目の日没後には女性たちが
豪華な食事やスイーツを
持ち寄って集まります。


伝統的なダンスや
祈りの歌を歌いながら、
宴は夜中まで続きます。



Newali_sweets-sinki_roti.jpeg


<ネパールのスイーツ>




Teej-Jelibi.jpeg


<ネパールのスイーツ>



2日目はティージ本番です
(9月9日の今日です!)。


女性たちが24時間断食し、
シヴァ神を祭る寺院に
食べ物や花を供えます。


女性たちが夫や家族の健康や
長寿を願って、
未婚女性は将来素敵な伴侶を
見つけられますようにと願って、
寺院で踊ります。


世界遺産に登録されている
ネパール最大のヒンドゥー教寺院
であるパシュパティナートには、
50万人もの人々がティージの際に
訪れるとも言われています。



Teej-Performing_Pooja_(workship)_at_temple.jpg


<シヴァ神の寺院を訪れた女性たち>



3日目は女性たちは
川で沐浴して全ての罪を洗い流し、
シヴァ神の息子である
ガネーシャ神に祈りを捧げ、
前日の願い事が叶うよう
重ねて祈ります。


3日目の夜も伝統的なダンスを踊り、
歌います。



Teej-Last_day_bathing_at_river.jpg


<川で沐浴する女性たち>




ヒンドゥー教徒の私も
子どもの頃から、
この行事に参加してきました。


今では結婚しているので、
私も夫や家族の健康を祈り、
2日目に断食もします。


また、ティージは母娘や姉妹、
従姉妹が一緒になって踊り、
歌い、集まる大切な機会にも
なっています。


ネパールでは
新型コロナウイルス感染症の
拡大に直面しており、
これまでのように大人数で
集まることは難しい状況ですが、


普段よりもお洒落をして
今年のティージを楽しみたいと
思います。




(執筆:ネパール事業担当 シカ・タパ
和訳:ネパール事業担当 大西由香)



IMG_4013.JPG


<ネパール人スタッフのシカ(右)と駐在員の大西(左)>



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Posted by ADRA Japan at 12:05 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(7/21) ネパール便り vol.55 【分娩棟が完成しました】 [2021年07月21日(Wed)]


皆さん、こんにちは。
ネパールに駐在している大西です。


2021年4月中旬以降、
新型コロナウイルス感染拡大の
第2波に直面しているネパールですが、


本日は感染拡大の第1波を乗り越えて
完成した、カトゥクイヤ・ヘルスポスト
(村の診療所)の分娩棟について
ご報告します。



バンケ郡の最東部でもある
ナライナプル村のカトゥクイヤ地区は、
インド国境から1-2km程度の距離に
あります。


バンケ郡の郡都である
ネパールガンジからですと、
車で2時間でこぼこ道を進んだところに
位置します。


この地域は、
特にムスリム(イスラム教徒)
が多い場所であり、
村にはモスクが至る所に
点在しています。


また、ここは貧困家庭の
多い地域でもあり、
女性や女の子の保健医療サービスへの
アクセスに課題があります。



Skype_Picture_2021_05_25T05_15_33_201Z.jpeg


[ムスリムの家庭であることを表す旗を掲げている、ナライナプル村の住宅]




20210126_115624.jpg


[ナライナプル村にあるモスク]




修繕前のカトゥクイヤ・ヘルスポスト
の分娩棟は分娩棟とは言いにくいほど
環境が整っていませんでした。


せまくて産前健診室もなく、
蛇口があるのに水は流れず、
トイレがなく、
床はコンクリートが
打ちっ放しの状態でした。



Katkuiya_HP_分娩室.jpg


[修繕前の狭い分娩室]




Katkuiya_HP_分娩室トイレのはず.jpg


[修繕前、トイレとなるはずの部屋には設備がなく物置きとなっていた。]




カトゥクイヤ・ヘルスポスト
施設長であるカラム・バハドゥール・
チャウダリさんに、話を聞きました。



3._Story_Of_Meena_No_Text_No_Music_Moment_(2).jpg


[カトゥクイヤ・ヘルスポスト施設長であるカラムさん]



カラムさんはカトゥクイヤ・
ヘルスポストの施設長を
5年間務めており、


ヘルスポストで提供される予防接種や
外来診療、家族計画サービス、
健康診断、出張診療、そして出産前後
ケアといった全ての保健医療サービス
の責任を担っています。



十分な設備がない中で
これだけのサービスを行うのには
苦労も多く、カラムさんはいつも、


「より良い環境で患者のケアを提供し
たい」



と話していました。



また、患者さんからは


「室内にトイレがないのが不便だ」

「水が流れなくて困る」



と不平・不満の声を言われることも
多くありましたが、
ADRA が建設支援をするまでは、
修繕したくても
その資金がありませんでした。



ADRAはカトゥクイヤ・ヘルスポスト
の分娩棟を使いやすいように修繕し、
妊産婦さんが安心して健診に訪れ、
出産できる環境を整えました。



IMG_4033.JPG


[床をタイル貼りした分娩室]




新設トイレ.jpg


[分娩室に併設した洋式トイレ。水も流れるようになった。]



新設された検診室.jpg


[新設された産前健診室]



カトゥクイヤ・ヘルスポストの
分娩棟が修繕され、カラムさんは


「産前産後健診と分娩と、
それぞれに必要な部屋が整備され、
洗面台やトイレからもきちんと水が
流れるようになりました。


これからは良いサービスを妊産婦さん
たちへ提供することができます」



と話してくれました。



実際、きれいになった施設で
診察をするカラムさんの
誇らしげな様子と、


安心して相談している
患者さんの様子は印象的で、
提供できるサービスの質を
向上できたことを
とてもうれしく思いました。



3._Story_Of_Meena_No_Text_No_Music_Moment(6)_Moment.jpg


[患者を診察するカラムさん]




ADRAは現在も、
バンケ郡にてヘルスポストの
修繕を実施しています。


妊産婦さんと家族が
安心して出産できる環境が
整備されるよう、
引き続き、皆さまの温かいご支援を
よろしくお願いいたします。



※ADRA Japanは皆様からのご寄付のほか、
日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、
2019年3月からネパールのバンケ郡にて
新生児・小児保健環境の改善事業を
実施しております。



(執筆:ネパール事業担当 大西由香)


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Posted by ADRA Japan at 10:43 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(5/21) ネパール便り vol.54 【住民が安心できる保健環境を作っています】 [2021年05月21日(Fri)]


皆様、こんにちは。
ネパールに駐在しております
大西です。

2021年1月に
ネパールに戻ってこられたときには
14日間の隔離期間がありましたが、

今もこうして現地で
活動できていることに
感謝しています。


ADRA Japanは、2019年3月から
ネパールの南部に位置する
バンケ郡において

新生児・小児保健環境の
改善事業を実施しています。


本事業では郡内の赤ちゃんが
元気に育つように、

新生児・小児保健環境を
総合的に改善させることを
目指しています。


そのため、公立保健医療施設は
もちろんのこと、民間の病院や
診療所も巻き込んで、

お母さんたちが最初に頼る
保健医療従事者へのスキルアップにも
取り組んでいます。


ネパールでは新生児の死亡数が
1,000人に21人。毎日36人の
新生児が亡くなっているのです。

バンケ郡の新生児死亡数は
それを上回る1,000人に64人。

そして、度重なる妊娠・出産は
女性に大きな負担をかけています。


このため、
赤ちゃん1人1人が健やかに育つ
環境を作ることが急務に
なっています。



今回行なった研修では、各病院や
診療所で働く保健医療従事者の
スキルアップを目指して、

赤ちゃんの危険な兆候や栄養状態の
見極め方、下痢症や
重症呼吸器感染症など、

重篤になりやすい病気に
かかっていないかなどを確認する
方法、治療方法などについて
再確認しました。




IMG20210127133811 (1).jpg

[新生児を温める方法について講習している様子]


また、政府の基準に合った方式で、
新生児・小児の診療記録をまとめる
指導も行なっています。


さらに、
保健医療サービスの横のつながりを
強めて、救える命を増やすことにも
努めています。

これは、研修者自身が勤めている
病院や診療所以外にどのような
公的な保健医療サービスがあるか
理解してもらい、

必要な時には患者を
公立保健医療施設へ紹介してもらう
連携を促進するという
取り組みです。



以前、同じ研修に参加した
バンケ郡コハルプール市の
“AMCポリクリニック”という
医療機関に勤めている
ロシャンさんに会いに行くと、

「研修に参加して、ようやく
 正しい診療記録の付け方が
 わかった」

「研修が終わってからすぐ
 (政府様式の診療記録を)
 使い始めて、
 3か月間続けているよ」

と話してくれました。




IMG_20210404_105001 (1).jpg

[ロシャンさんと話す駐在員の大西]





IMG_5202 (1).JPG

[下痢症状のある子どもを診察するロシャンさん]

また、同じ研修を受けた
バンカトゥワ村のラムさんの元を
訪ねました。

ラムさんはたった一人で
「RG診療所」を毎日開き、
地域住民の健康を
守っている方です。


診療所では
高度な保健医療サービスは
提供できないものの、

他の保健医療施設で処方された
薬のことが分からなかった住民が
ラムさんを頼って、
数多く訪れます。

ラムさんは「研修では
抗生剤の投与方法を
学び直すことができた」と話し、
地域の方々の役に
立ち続けています。




IMG_5215 (1).JPG

[診療所を自ら運営しているラムさん(奥)と話を聞く事業スタッフ]





IMG_5227 (1).JPG

[地域住民に親身にアドバイスするラムさん]




地域全体の新生児・小児保健が
改善されるためには、

公立と民間の保健医療施設間の
連携を深め、情報を定期的に
共有し、

病気の赤ちゃんや子どもたちが
適切な治療を受けられるように
速やかに紹介されるように
することが不可欠です。

家族が子どもの治療ケアを
安心して任せられる
保健環境づくりを目指し、
ADRA Japanはこれからも
活動を続けていきます。


メルマガでも世界の情報を
お届けしていますので、
ぜひご登録ください。

引き続き、皆さまの温かい応援を
よろしくお願いいたします。



※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆さまからのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。



(執筆:ネパール事業担当 大西由香



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Posted by ADRA Japan at 18:30 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(4/6) ネパール便り vol.53 【ネパールのお父さんたち】 [2021年04月06日(Tue)]


皆さん、ナマステ、こんにちは。ネパールに駐在しています、大西です。

本日はネパールのバンケ郡に暮らす、お父さんたちの声をお届けします。



バンカティ村のバンカティ地区のシヴァさんは37歳で、3人の子どもを含めた一家の大黒柱として農業で家族を養っています。

バンカティ地区のほぼ全ての地域住民は、農業に従事しています。

シヴァさんは地域の農業委員会に所属している他、バンカティ・ヘルスポスト(村の診療所)の運営管理委員会のメンバーでもあることから、地域住民の健康には日頃から気を配っていました。




お父さん1.jpg

[バンカティ地区に住むシヴァさんと娘さん]




シヴァさんは

「家族の健康を守るために、これまでヘルスポストで行われる啓発活動にも参加してきました。

けれども、病気の子どもを家でどのように面倒見たらよいか、きちんと分かっていませんでした。

地域の人によっては子どもが病気の時に、占星術やマントラ(真言)を唱える、祈る、ハーブを利用する、患部に息を吹きかけるといった伝統的治療法を用いる、伝統的ヒーラーを頼ることもあります。

私たちの村では、危険があるにもかかわらず分娩施設よりも自宅で出産をすることを望む女性も多く、家庭で適切に世話ができなかったために子どもが病気で苦しんでいる様子も見てきました。

地域の人に、健康に関する意識や病気を予防するための正しい知識はあまり身についていないように思います。

昔からネパールは圧倒的な男性社会で、一般的に女性は男性に従属するとされています。

私は、病気で亡くなる女性や子どもを減らすために、男性が家事や子育てに関わっていかなければいけないと思っています。

なぜなら、家族の健康問題や家庭内でのヘルスケアについて強い決定権を持っているのは男性だからです。」

と話します。




お父さん2.jpg

[伝統的ヒーラーの診療所]




ナライナプル村のカトゥクイヤ地区に住む65歳のマヤさんには、5人の子どもがいます。

何種類もの穀物や野菜を育てるマヤさんは、読み書きができるために農業組合の組合員を13年間務めており、地域の啓発活動にも参加してきました。

そんなマヤさんも「新生児や子どもの健康についてはあまり知識がなく、自信がなかった」と言います。




お父さん3.jpg

[カトゥクイヤ地区のマヤさんと二人の子ども]



シヴァさんとマヤさんは、ADRA Japanがバンケ郡で実施する事業の、新生児・小児保健勉強会に参加してくれました。

勉強会では、家庭で気を付けるべき新生児の病気や子どもの危険な症状、子どもの下痢や風邪の予防方法、それらの症状が出たときの自宅でのケア方法、子どもの栄養管理などについて、お父さんたちに伝えました。





お父さん4.jpg

[勉強会の様子]




後日、シヴァさんは「施設で出産することの重要性を、きちんと地域の人に話せるようになりました。」と話してくれました。

また、近所の子どもが病気になったときに家族に受診するように助言したら、親御さんがきちんと子どもをヘルスポストへ連れて行った、とシヴァさんは誇らしそうでした。




お父さん5.jpg

[収穫期の麦畑とバナナ畑の前にて、シヴァさんと駐在員]



マヤさんは勉強会後には、様々な地域の集まりで新生児や小児の健康問題や正しい手洗い方法の話などをするようになりました。

「子どもや女性たちの健康を守るために、男性たちはもっと色々なことを知らないといけない」とマヤさんは思っているそうです。




お父さん6.jpg

[病気の子どもの危険な症状について近所の人へ説明するマヤさん]




お父さん7.jpg

[手洗い方法を子どもに教えるマヤさん]



病気で亡くなる妊産婦や子どもの数を地域全体で減らすためには、お父さんたちだけではなく、全ての住民の方々と協力が必要です。

子どもたちの健やかな成長を地域で見守っていく環境が整備されるよう、引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※ADRA Japanは皆さまからのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、2019年3月からネパールのバンケ郡にて新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。

(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(2/17) ネパール便り vol.52 【世界肺炎の日キャンペーン】 [2021年02月17日(Wed)]


皆さん、こんにちは。

ネパール駐在員の大西です。



ADRA Japanは、2019年3月から外務省NGO連携無償資金協力の助成を受け、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。



今回は、世界肺炎の日キャンペーンに参加した女性地域ヘルスボランティアの声をお届けします。

アニータさんは2007年より、サムセルガンジ地区での女性地域ヘルスボランティアを13年以上に渡って務めています。

彼女は地域の健康増進を図るこの役割に誇りをもって取り組んでおり、地域住民への啓発活動やカウンセリング、出張診療のサポート、ビタミン剤の配布、寄生虫駆除剤等の薬剤の配布を担っています。

治療が必要な住民をヘルスポストへ紹介することも、彼女の大きな役割です。

アニータさんは母子保健サービスの重要性を認識しており、地域のヘルスポストで提供できる保健医療サービスを、全ての女性たちや子どもが誰一人取り残されずに受けられるようにしたいと話します。




ネパール1.jpg

[女性地域ヘルスボランティアであるアニータさん]




2020年11月12日、コハルプール町にあるサムセルガンジ地区では世界肺炎の日キャンペーンが行なわれました。

肺炎は世界の子どもの命を最も奪っている感染症であり、マラリア、はしか、下痢による死亡数を合わせた数よりも多くの子どもたちが命を落としています。

事業スタッフは、子どもの肺炎の予防方法や対処法を説明した他、肺炎に関わる予防接種について、キャンペーンに参加する女性地域ヘルスボランティアや住民たちに話しました。




ネパール2.jpg

[キャンペーン前、参加者へ肺炎について説明を行う事業スタッフ]




アニータさんは
「以前にもこのようなキャンペーンに参加したことがありますが、ただスローガンを叫ぶだけでした。

でも今回は、ADRAから肺炎に関するケアやカウンセリング方法も事前に学ぶことができました。

また、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、どのような対策を取れば安全に集まって活動できるのか知ることができました。

今日の学びを他の女性地域ヘルスボランティアとも共有したいです。」

と話してくれました。




ネパール4.png

[距離を取りながらキャンペーンに参加する住民たち]





ネパール5.png

[新型コロナウイルス感染症対策に関する啓発も実施]




地域の人々からも、女性地域ヘルスボランティアが肺炎のキャンペーンに関わっていることを歓迎する声が聞かれました。

地域の人々にとっても、新生児や子どもたちが施設でどのような保健医療サービスを受けられるのかは、大きな関心事だからです。

地域の子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備されるよう、引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。




ネパール3.png




※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(12/23) ネパール便り vol.51 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト4 〜完成した施設に対する地域の人々の反応〜】 [2020年12月23日(Wed)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。

今回は、ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクトについての報告の最終回となります。



前回のネパール便りVol.50 では、修繕されたベルバール・ヘルスポストの様子をお伝えしました。

その後、建築作業の終了を受けて地方自治体関係者とヘルスポストに勤務する保健医療従事者、地域の女性地域保健ボランティアに向けて完成報告会 (ネパールではパブリック・ヒアリングと呼ばれます)を実施しましたのでお知らせします。



6.jpg


[事業概要について説明するADRAのプロジェクト・コーディネーター]




ある女性地域保健ボランティアは



「以前は産前健診室も分娩室も狭かったけれど、これからは積極的に患者さんをヘルスポストへ紹介しようと思います」



と話してくれました。



ベルバール・ヘルスポストのあるジャナキ村第2地区の区長は



「間違いなくベルバール・ヘルスポストのサービスの質は改善すると信じています」



と話し、崎陽会ぽかぽか基金とADRAへの感謝の言葉をいただきました。

また、ジャナキ村と協力しながら、ベルバール・ヘルスポストの維持管理を行っていくと表明しました。



5.jpg


[ソーシャルディスタンスを保ちながら報告を聴く女性地域保健ボランティアたち]




報告会に続き、引渡し式典も開催されました。

ジャナキ村保健部門担当者や保健医療従事者、地域住民の立会いのもと、修繕した施設がADRAからジャナキ村へ引き渡されました。

参加者はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保しながら式典に参加しました。



Participants.jpg


[引渡し式典の出席者たち]




式典においてベルバール・ヘルスポスト責任者は、



「地域住民へ質の高い保健医療サービスを提供するよう、今後も努力していく」



と表明しました。



さらにジャナキ村保健部門担当者は、



「これからもベルバール・ヘルスポストの保健医療サービスの質を向上させ、地域の妊産婦さんが分娩施設を訪れるようになり、産前産後健診の受診率が改善するように協力していく」



と述べました。

ベルバール・ヘルスポストはジャナキ村の管轄下にあります。

本事業を通してベルバール・ヘルスポストが変わっていく様子を目にしていたジャナキ村は、村の予算でソーラーパネルを新たに設置するという形で協力をしてくれました。



Inauguration_Ceremony-5.jpg


[ADRAからジャナキ村へヘルスポストを引渡す様子]




Inauguration_Ceremony-7.jpg


[新たに建設された「ぽかぽか棟」でのテープカットの様子]



皆さまからのご寄付と医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受け、ベルバール・ヘルスポスト修繕工事を無事に終えることができました。

事業をご支援いただいた皆さまに心から御礼申し上げます。



ADRA Japanは引き続き、ネパールにおけるバンケ郡での新生児・小児保健環境の改善事業を実施していきます。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 09:06 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(12/2)ネパール便り vol.50 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト】〜3.完成した分娩施設〜 [2020年12月02日(Wed)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。



ADRA Japanは皆様からのご寄付のほか、医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受け、ネパール・バンケ郡でのベルバール・ヘルスポスト修繕事業を実施しています。

本事業は新型コロナウイルス感染症による影響を受け、今年3月下旬から6月中旬にかけて続けられたネパール全土でロックダウン(厳重な封鎖)措置による事業の中断を余儀なくされました。

バンケ郡は感染拡大が顕著なインドとの国境に位置することもあり感染者が多く、全土でのロックダウンが解除された7月以降も、郡内の地域別の移動規制措置が度々取られていました。

そのため、ベルバール地域でも、建設作業員がヘルスポストまで行くことができない日がありました。



しかしながら、ベルバール・ヘルスポストの分娩施設を整備するニーズに対応することは急務であることから、地方自治体と建設許可取得のために連携し、感染対策を取りつつ、可能な限り建設作業を進めました。

そしてついに8月中旬に建設作業を完了することができました。



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ベルバールヘルスポスト正面入口




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事業で新たに建設した「ぽかぽか棟」




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ぽかぽか棟と分娩棟を繋ぐ、渡り廊下




照明が不十分で薄暗かった分娩室は、安全に妊産婦や新生児のケアを実施するための十分な明るさを確保できるよう、環境を整えました。



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修繕前の狭くて暗い分娩室




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修繕後の明るい分娩室




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分娩室は拡張もされました




以前の分娩室に付属した和式トイレは配管が故障していたことから、バケツで屋外の井戸から水を汲んで流す必要があり、妊産婦の安全性と利便性を高めるためにも洋式便器を導入しました。





(上)修繕前の、蛇口から水が出ない和式トイレと(下)導入された洋式トイレ



次回は、ベルバール・ヘルスポスト修繕工事の報告会と引渡し式典の様子をお伝えいたします。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 15:04 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(11/20)ネパール便り vol.49 【11月20日は世界子どもの日】 [2020年11月20日(Fri)]


皆さま、こんにちは。



本日11月20日は世界子どもの日です(日本のこどもの日は5月5日)。

これは、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約である『子どもの権利条約』が、国連で採択された日が11月20日であることに由来します。



この条約が生まれてから、世界中の子どもたちにより良い世界を作るための取り組みが進んできました。

しかしながら未だに世界では、年間約560万人の子どもが5歳の誕生日を迎えられずに亡くなっています。

また、世界の約6,300万人の子どもたちが小学校に通えていません。

さらに新型コロナウイルス感染症の危機に起因する、予防接種等の通常の保健医療サービスの中断や、 家計の困窮による栄養不良、安全な学習の機会を得られない、などの問題により多くの子どもたちが将来を危険にさらしています。



ネパールでも新型コロナウイルスへの感染の恐れから、妊産婦や子どもの保護者が保健医療施設への受診を控える傾向があり、産前産後健診や予防接種率が著しく低下しています。

自宅での出産や死産も増えているという報告があります。



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[患者のいない保健医療施設の様子]




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[ウイルス流行以前に、産前健診のために村の診療所であるヘルスポストを訪れた妊婦]




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[ウイルス流行以前に、受診のためにヘルスポストを訪れた家族]




新型コロナウイルス感染症の影響により収入が途絶え、貧困家庭の子どもたちの栄養状態はさらに悪化し、家計を支えるために働きに出たり望まない結婚をせざるを得ない子どもが増えています。

そのような児童労働や児童婚によって一度は学校を退学してしまった子どもたちが、再び学校に戻ることは容易ではありません。



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[ウイルス流行以前に、ヘルスポストにて子どもの体重を測る様子]




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[小学校で熱心に勉強する子ども]




2019年からネパールのバンケ郡にて実施している新生児・小児保健環境の改善事業では、子どもたちが病気になることを防ぐため、小児保健に関する知識や技術について母親たちへの指導を行っています。



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[母親たちへ指導する様子]




現在、ネパールでは新型コロナウイルス感染症流行が急拡大しています。

ADRA Japanは必要な感染症対策を取りながら事業を継続し、子どもたちが健やかに成長していくための支援を行っていきます。



引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。



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[ヘルスポストに勤める准看護師とその子ども]




ADRA Japanはネパールにて、皆様からのご寄付をもとに『ナマステ基金』(スポンサーシップ)を実施しているほか、外務省NGO連携無償資金協力とぽかぽか基金の助成を受けてネパール新生児・小児保健環境の改善事業を実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:49 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
(11/19) ネパール便り vol.48 【ベルバール・ヘルスポスト修繕プロジェクト】〜2. ネパールの建設現場から〜 [2020年11月19日(Thu)]


皆さま、こんにちは。

ネパール事業を担当しております、大西です。



地方自治体やベルバール・ヘルスポスト責任者との協議の後、地域住民たちへ建設作業の説明会が行われました。

住民からは、「これまで狭かったヘルスポストが広くなることが決まって嬉しい」との声が聞かれました。



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[住民への説明会の様子]




ベルバール・ヘルスポスト建設当時は保健医療施設の明確な建築基準がなく、分娩や予防接種、家族計画サービス等を提供するための十分なスペースが確保されていませんでした。

そこで、本事業では新棟を建設し、既存の分娩室を拡張できるように計画しました。

バンケ郡には熟練の作業員が少ないため、ADRAのエンジニアが建設作業を監督しながら作業を進めました。



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[新棟建設のための基礎工事の様子]




以前の分娩室は、室内が暗くコンクリートが打ちっ放しの床のままで、安全面や衛生面でも課題がありました。

そのため、拡張した分娩室の壁面は明るい塗装を施し、床をタイル張りにしました。



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[タイル張りの床と塗装作業後の壁(分娩室)]




地域のお産に対応するために保健医療従事者は24時間年中無休で待機する必要があります。

しかし、事業実施前には夜勤スタッフが身体を休ませることのできる休息場所がありませんでした。

そのため、本事業では当直するスタッフの待機部屋を、分娩室の2階に新設しました。



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[スタッフの待機部屋のレンガ積み工事を行う様子]




ベルバール・ヘルスポストの改修は2020年1月より建設作業を開始しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、本事業にも大きな影響が及びました。

3月下旬からネパール全土でロックダウン(厳重な封鎖)措置が取られ、建設作業を中断せざるを得なくなったのです。

6月中旬から規制措置が一部緩和されたものの、今日までバンケ郡の市町村毎・地域別の規制が断続的に続けられており、ADRAは地方自治体と連携を取りながら事業を進めています。



次回は、ベルバール・ヘルスポスト分娩施設完成の様子をお伝えいたします。


※ネパール・バンケ郡でのベルバール・ヘルスポスト修繕事業は皆様からのご寄付のほか、医療法人社団崎陽会のぽかぽか基金の助成を受けて実施しています。


【ネパールでの新型コロナウイルス対策にご協力をお願いします】
ADRA Japanは、Yahoo! ネット募金等を通して皆さまからいただいた寄付を、ネパールでの新型コロナウイルス対策への支援活動に使わせていただいております。
皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

Yahoo! ネット募金はこちらから


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:47 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
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