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(2/6) 【インドネシア地震】家屋倒壊から一歩踏み出すためのシェルター支援 [2023年02月06日(Mon)]


2022年11月21日に
インドネシア、西ジャワ州チアンジュール県で
発生したマグニチュード5.6の地震は、
300名以上の方の命を奪いました。

亡くなった人々のおよそ3分の1は、
倒壊した家屋や学校に閉じ込められていた
子どもたちです。

現在、少なくとも11万4千人以上が
避難生活を強いられています。


ADRAは、地震発生直後から被災地に
スタッフを送り、被災された方の声を聞き、
また関連機関との調整を進め、必要な支援に
取り組んできました。

家が全壊、もしくは半壊してしまった方々は、
なるべく家の近くで過ごすことを望んでいる方が
多かったため、

丈夫なビニールシートや釘、ハンマーなどを
セットにしたシェルターキットの配付を
優先的に進めてきました。


今回は、その活動で出会った方をご紹介します。


エナン・スティスナさん(49)さんは、
チアンジュール県の出身で、
45歳の妻と22歳、19歳、13歳の息子3人、
そして高齢の母親と一緒に暮らしていました。

日々の生活のため、
建設現場で働いて生計をたててきたエナンさんは、
今では熟練の大工です。

妻のイダさんは、村のヘルスケアセンターの
近くに食べ物の屋台を出し、
家計を支えていました。


地震が発生したとき、
エナンさんは友人と仕事をしていました。

揺れを感じてすぐ建物の外に飛び出し、
家族のもとに走りました。

幸いなことに、家族は全員無事でしたが、
彼らの家はかなりの被害を受けました。

余震も続き、建物のさらなる倒壊の危険もありました。


エナンさん一家は、
広いところに設置された簡易テントに、
何十人もの村人と一緒に避難しました。

ですが、そのテントはあちこち破れていて、
雨が降ると雨漏りで水浸しになってしまう状態でした。

そのため、エナンさんは、
家族が安心して過ごせる場所を必要としていました。


ADRAのシェルターキットを受け取ったエナンさんは、
家の近くに仮住まいの小屋を建て、
家族のための居場所を作れただけでなく、
倒壊した家から持ち出せた家財道具を
保管するスペースを作ることができました。




プレゼンテーション2.jpg

(シェルターキットを活用して建てられたエナンさんの仮住まい)




エナンさんは、
笑顔でわたしたちに感謝の気持ちを伝えてくれました。


「温かい支援に、心からお礼を言います。
この支援のおかげで、自分たちだけの住まいを建てることができました。

以前の避難所での生活よりも快適になりましたし、
特に高齢の母が過ごしやすそうにしているのをみて、
家族みんな、うれしく思っています。」


エナンさんの生活は、これからが復興の始まりです。

これから家を建て直し、
また家族そろって安心して暮らせるようにしたい
という想いが1日でも早く叶うよう願わずにはいられません。


インドネシア被災者支援のために
温かいご支援をお寄せいただき、
心より感謝申し上げます。


ADRAは現在、
Tポイントでも寄付できるYahoo!ネット募金に、
本活動のための寄付ページを立ち上げ、
ご支援を募っています。

皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

"インドネシア地震被災者支援 Yahoo!ネット募金はこちら"



ADRAインドネシア地震被災者支援




(文責:広報担当 永井温子)



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Posted by ADRA Japan at 12:00 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(12/5) 南スーダン洪水被災者支援を準備中です [2022年12月05日(Mon)]
2011年にスーダンから分離独立した国、
「南スーダン共和国」をご存じですか?

現在、国連が独立承認した中で一番新しい国です。

この南スーダン共和国では独立に至るまで
アフリカ大陸で最長とされるほど長い紛争が
繰り広げられてきました。

多くの人々は近隣国で避難生活を送り、
子どもたちは祖国を知らずに生まれ育ちました。

2005年、南部の自治権を認める包括和平合意が結ばれ、
ついに平和が戻り、人々が祖国に帰還を始めました。


アドラ・ジャパンは、この2005年より
南スーダンにスタッフを派遣し、
人々の故郷での生活再開を助ける働きに
関わってきました。

少しずつ平和再建プロセスを歩み始めた
南スーダンでしたが、
度重なる内戦を繰り返してきた地域とあり
平和へのプロセスは平たんなものではありませんでした。


2013年、各地で戦闘が発生してしまい
内戦再燃の危機が高まりました。

危険を避けるために、多くの国民が
国内の比較的安全な地域に設置された避難所や
国外の難民キャンプへの避難を余儀なくされました。

この情勢の悪化に伴い、アドラ・ジャパンの支援も
2014年から南スーダン国外からの支援活動に
切り替えることになり、

エチオピアにある南スーダン難民キャンプにて
現在に至るまで支援活動を続けています。


再び、人々は平和を待ち望んでいます。



さて、先月、この南スーダンから
壊滅的な洪水被害のニュースが入ってきました。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は
この大規模な豪雨により、南スーダンでは
数十人が死亡。約100万人が避難し、
コミュニティ全体が水没していると伝えています。

スーダン1.jpg

(居住地域を堤防で守ろうとしている人々。1つ目の堤防ではせき止めきれなくなっている)


アドラは、南スーダン支部を中心に
洪水の被害を受けた村々を現地で調査し、
壊滅的な洪水の被害を受けた数十万人の家族、
子ども、個人を支援するため
準備を進めています。


調査に入ったアドラの緊急対応プログラムの
マネージャーであるビリー・アンドレは、

「多くの道路が通行不能になり、
滑走路が浸水するなど、必要物資を届けるのが
非常に困難な状況です。

しかし、アドラのチームは
現状をよく把握するよう努め、
ニーズが高いにもかかわらず現在支援の
届いていない地域を特定することを
急いでいます。

私たちは、地元政府や信頼できるパートナーと
協力し、緊急支援の方法を模索しています。


過去3年間、大規模な洪水が
この国に大被害を与えてきましたが、
今シーズンはすでにその規模を超えています」

と述べています。
スーダン2.jpg

(多くの家が浸水し、トイレなども水没。人々は不衛生な中での生活を強いられている)

人々は食べ物もなければ、
何かを栽培するための土地もありません。

川の氾濫で家族と離れ離れになってしまっている
子どもたちもいるという情報もあります。

保健当局は、マラリア、精神的トラウマ、
不安の増加や、ヘビにかまれる被害の
増加を報告しています。

地元当局も、衛生設備の欠如が原因で
水源が汚染され、水系疾患が増加していると
警告しています。



南スーダンでは今後、水害被災者支援として、
避難所の設置や水の配給、水浄化タブレットの支援、
病気・感染症の予防、教育の場が失われてしまった
子どもたちの支援が必要になると考えています。


まだまだ不安定な南スーダン共和国ですが、
現地と連携し、できる限りの支援を届けていきたいと
考えています。

どうぞ、温かいご支援をよろしくお願いいたします。



(文責:広報担当 永井温子)


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Posted by ADRA Japan at 16:05 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(5/12)【フィリピン台風被災者支援】フイリピン家屋修復被災者支援事業の映像を公開しました [2022年05月12日(Thu)]


2021年12月16日に
フィリピン中部地域に上陸した
超大型台風22号(ライ)は、

被災者1,096万人、
倒壊家屋197万棟(政府最終集計値)
という史上最悪の被害をもたらしました。




アドラは発災直後から
フィリピン各地で緊急支援と調査を行い、


2月7日からは、
被害が甚大でありながら
ほかの支援団体が入っていなかった
ネグロス島で、
家屋修復のための事業を
スタートさせました。




3月から取り組んできた
「ビルド・バック・ベター」
の家屋修復トレーニングも4月に終わり、
現在は各家庭で家屋修復が始まっています。
これまでの様子を映像でまとめました。




皆さまからの温かいご支援のもと、
このように寄り添う支援に
取り組めますことを心より感謝申し上げます。


引きつづきご支援のほどよろしくお願いいたします。



※本事業は皆さまからのご支援と
ジャパン・プラットフォームの助成を
受けて実施しております。



(執筆:緊急事業担当 小出一博)


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Posted by ADRA Japan at 11:46 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(2/9) トンガの噴火と津波を生き抜いた女性2人の実体験 [2022年02月09日(Wed)]


トンガ・ミッションオフィスの宿舎に住む
カレシさんとグウェンダさんは、引っ越し
の準備を進めていました。


1月13日、トンガに津波警報が出されまし
たが、翌日には解除されたため、2人はこ
れで無事に引っ越しができると思っていま
した。



カレシさんとグウェンダさん.jpg


カレシさん(左)とグウェンダさん(右)



1月15日、この日の夜には友人が訪ねてく
る予定になっており、それを楽しみに2人
は早くから夕飯の準備を進めていました。


そのとき、火山が噴火する音が聞こえまし
た。


前にも同じような噴火があったので、2人
はさほど気に留めず料理を続けていました。


ところが今回の噴火は長く、前回とは様子が
違うことに気づき、外を見ると近くの海で噴
煙が上がり、あっという間に家に向かってく
るのが見えました。


慌てて外へ出ると、再び噴火がありました。


地面は大きく揺れ、噴煙の中には雷も見えた
ため、危険を感じて家に逃げ込もうとしたと
き、一番大きな噴火が起こり、爆音で耳が裂
けそうになりました。


お互いの叫び声はまったく聞こえませんでし
た。


近くのビルの2階に避難すると、海面が盛り
上がるのが見えました。


波は防波堤を超え、あっという間にビルの
敷地内に入ってきました。


火山灰や噴石が降ってくる危険も考えられ
ましたが、津波が柵や塀を破壊していく様
子を目の当たりにし、2人はその場から逃
げることを決断。


胸のあたりまで水位がある中、お互いに腕
を組み、門に向かって波に逆らいながら津
波の中を歩きました。


強い波が押し寄せたら通り過ぎるまで立ち
止まり、そしてまた進みました。


水から脱出できたあとは、噴石が降る中を
とにかく走り続け、新しいビルにやっと避
難できました。


そのとき、火山灰が激しく降り、インター
ネットがつながらなくなりました。




翌日になって宿舎を見に行くと、2人が逃げ
た時点でまだ建っていた家は完全に破壊さ
れていました。


命を落としていてもおかしくなかった状況
の中、たくさんの方の祈りを通して神様に
助けていただいたことを、2人はただただ
感謝しました。




この2人のような危機的状況を、トンガに
住む多くの方々が経験しています。


アドラは、現地の教会ネットワークと協働
して被災された方々への支援をスタートし、


2月上旬までに3つの島々に住む700世帯以
上の方の生活を支えるための現金給付を行
いました。


人口の84%が被災という甚大な被害から立
ち直ろうとする方々に、今後も寄り添って
まいります。



(執筆:マーケティング担当)



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Posted by ADRA Japan at 23:29 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(12/16) 【新型コロナウイルス】感染が急速に拡がるネパールへの物資支援活動について報告します [2020年12月16日(Wed)]


ADRA Japanは、Yahoo Japan ネット募金を通して皆さまからいただいたご寄付と、ADRAに直接いただいたご寄付を、新型コロナウイルス対策の支援活動に使わせていただいております。



ネパールでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は急速に拡大を続けており、12月14日時点での累計新型コロナウイルス感染者数は249,244人に達しました。

ネパールの検査数に対する陽性者の割合は約4%ですが、まだ濃厚接触者の追跡や必要な検査数を実施するだけの人材・物資が不足しているのが現状です。



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新型コロナウイルス感染症陽性者数と検査数(ネパール保健省より)




2020年10月には、ADRAはバンケ郡の新型コロナウイルス危機管理センターDCCMC (District COVID-19 Crisis Management Committee)と、アッチャム郡内の6か所の地方自治体および病院に必要物資を提供しました。

ネパールでは新型コロナウイルス感染症対策として地域ごとにDCCMC が設置され、対策の中心的な役割を果たしており、検査所や隔離施設の監督指導を担っています。



バンケ郡では新型コロナウイルス検査キットと体温計、アッチャム郡にはサージカルマスク(医療用マスク)と尊厳回復キットを届けました。

尊厳回復キットとは、自宅や病院に隔離され普段以上に衛生用品を手に入れにくくなった女性たちのために、必要物品を一式揃えたものです。具体的には、女性用衣類、女性用下着、生理用品、サンダル、歯ブラシ、歯磨き粉、櫛、爪切り、ハンドタオル、石鹸、マスク、手指消毒剤のほか、女性が身を守るための防犯ホイッスルやライトが含まれています。



1216Digital_Thermometers.jpg


体温計




1216Contents_of_Dignity_Kit.jpg


尊厳回復キット一式




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アッチャム郡の行政職員から尊厳回復キットを受け取る女性




アッチャム郡病院の院長代理であるマノジ・ビスタ医師からは「ADRAの支援物資は隔離された女性たちの生活の質の向上に繋がる」として、謝意が述べられました。

一方で、アッチャム郡の隔離施設での日用品や医療者のための防護服等は、依然として足りていないとも訴えていました。



また、ADRAのバンケ郡での支援活動が4つの現地新聞やオンラインメディア(ATM News, satyamkhabar, kanchulikhabar, Hamro Pusta, Kalpristha news)で報道されました。



1216nonlogoネパール_記事.png




こちらの記事では、ADRAがバンケ郡DCCMCに、新型コロナウイルス検査キット600個とデジタル温度計200個を提供したことを伝えています。

バンケ郡の新型コロナウイルス感染症対策担当者であるナレッシュ・シュレスタ氏は、検査キットはPCR検査実施を支援し、デジタル温度計は隔離されている人々の体温測定を個々に行うために役立つと話しました。

医療物資は、ADRAネパールからバンケ郡チーフディストリクト・オフィサーのラム・バハドゥール・クルバン氏に引き渡されました。



引き続き、ネパールでの感染拡大を抑えるための活動にご協力をよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 13:39 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(11/11) 【新型コロナウイルス】物資支援および新型コロナウイルス検体の採取に関する研修を実施しました [2020年11月11日(Wed)]



ADRA Japanは、Yahoo Japan ネット募金を通して皆さまからいただいた寄付を、新型コロナウイルス対策の支援活動に使わせていただいております。



2020年6月1日に、バンケ郡の検査技師17名を対象に新型コロナウイルス検体の採取に関する研修を実施しました。

検査技師たちは、検体を採取する際に必須となる防護服の適切な着用方法について実習を行いました。

現地での医療資材等は不足しており、再利用できる防護服等を使用しなければならず、特別な配慮が必要です。



防護服の着用方法についての実習.jpg




実際に検体採取キットを使用し、検体採取の方法や、検体を採取した後のキットの取り扱い方法、検査室への運搬方法についても学びました。

講師らは、特に検査技師自身を感染から守るために注意すべき点について、繰り返し説明しました。

研修の参加者たちからは「これまで郡内に新型コロナウイルス感染症が流行してから、検体採取に不安がありましたが、今後は自信を持って取り組める」との声が聞かれました。



検体採取キット.jpeg




検体採取キットの使用方法についてのデモンストレーション.jpg




また、ネパールでは新型コロナウイルス感染症対策として地域ごとにDCCMC (District COVID-19 Crisis Management Committee) が設置され、対策の中心的な役割を果たしており、検査所や隔離施設の監督指導を担っています。

ADRAは、Yahooネット募金などを通して皆さまからのご支援をもとに検査キットの在庫が残り数個となってしまったとバンケ郡のDCCMCからの緊急要請に応じるかたちで、検査キット・消毒液・陽性者隔離施設用デジタル体温計を支援しました。

この取り組みは現地メディアにも取り上げられました。
記事はこちら(ネパール語))。

こちらの記事では、ADRAが医療機関に対して医療用品その他を提供したことが掲載されています。

これまでは、医療従事者、公務員、セキュリティ担当者、および新型コロナウイルス感染症対応の最前線にいる人々を支援してきたこと、今回はより一般に近い人々への支援となることが説明されています。

そして、ADRA Nepal(ネパール支部)のプロジェクト責任者であるヤムラジカドカのコメントと共に、これまでの詳細な支援実績と物資提供先についての記載で締めくくられています。



皆さまのご寄付によるADRAの活動は、現地でも非常に頼りにされています。

現地の物資不足は深刻であり、今回提供された検査キットも引き渡し後すぐに検査待ちの人々に使用されました。



新型コロナウイルス感染症検査の様子.jpg




引き続き、ネパールでの新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための活動にご協力をよろしくお願いいたします。



<ADRA Japanでは、銀行振込、郵便振替、クレジットカードでのご寄付を受け付けております。>


【クレジットカード、銀行振込によるご寄付】
 お手数ですが以下の問合せ先へご連絡ください。

  特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)事務局
   TEL: 03-5410-0045
   E-mail: support_adra@adrajpn.org.


【郵便振替によるご寄付】
 ・加入者名 (特活)ADRA Japan
 ・口座番号 00290-2-34169
  ※ 通信欄に「ネパール コロナ」とご記入ください。


【Yahooネット募金からのご寄付(Tポイントでのご寄付が可能です)】
  https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186006/


※ご寄付のうち最大20%を運営費(事務所の管理運営費、調査活動のための費用など)として活用させていただきます。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 15:28 | 緊急支援 | この記事のURL | コメント(0)
(8/31) 【新型コロナウイルス】感染拡大の影響で死産が増えたとの報告もあるネパールの現状 [2020年08月31日(Mon)]


ネパールでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は拡大を続けており、8月23日時点での累計新型コロナウイルス感染者数は31,935名に達しました。

日本の外務省による感染症危険情報においては、7月21日付でレベル3(渡航中止勧告)に引き上げられました。

ネパールでは新型コロナウイルス感染疑いの件数に比べて検査キット数(PCR検査および迅速抗体検査キット)が確保できておらず、必要な検査数をこなせていない状況にあります。



グラフ1:新型コロナウイルス感染者数と検査数の推移(8月23日時点)


(ADRA)新型コロナウイルス統計.png


(青)検査件数  (赤)累計陽性者数  (緑)回復者数




医療体制が脆弱なネパールでは、感染症の流行を最小限に留めるために3月23日以降、全土で厳しいロックダウン(外出禁止)措置が取られていました。

しかし、長らく続くロックダウンによる経済的な打撃もあり、段階的に規制措置が緩められました。

その結果、今では特に首都カトマンズで感染症が拡がっています。

8月になって、外出する際はマスク着用が義務付けられるようになり、着用していない者は100ネパールルピー(約90円)が課されることになりました。



(ADRA)新型コロナウイルス_感染者隔離施設_ネパール.JPEG


[ネパール・バンケ郡での新型コロナウイルス感染者用施設]




新型コロナウイルス感染症の疑いのある人々は、地方自治体により運営される隔離施設に収容されますが、食料供給や生活必需品が十分に整備されてはいません。

また、婦人用衛生用品も備えておらず、女性や女児の尊厳を守るための環境は整えられていません。

隔離施設では感染防止策が不十分であり、隔離施設内で感染してしまう可能性も否めません。



(ADRA)新型コロナウイルス_入国者隔離施設_ネパール.jpg


[ネパール・ダイレク郡における隔離施設の様子]


https://kathmandupost.com/karnali-province/2020/06/09/suspects-in-quarantine-allowed-to-go-home-due-to-delay-in-results



ネパールにおける新型コロナウイルス感染による死亡者数は104名であり、累計感染者数と比べても多くありません。

しかしネパールでの現状の医療体制では、人工呼吸器を必要とする重症例になると救命率が大変低くなるとの意見もあります。


グラフ2:年代別の回復した新型コロナウイルス感染者数


グラフ2.png




また、別の統計では40歳代以上の感染者数の割合は若年層より少ないにも関わらず、死者数が多いことがわかります。

海外へ出稼ぎに行っていたネパール人労働者が帰国し、国内で新型コロナウイルスに感染することもあり、男性の感染者および死亡者が多いことが見受けられます。


グラフ3:年代別・男女別の新型コロナウイルス感染による死亡者数


グラフ3.png



新型コロナウイルス感染症は、ネパール経済だけではなく幅広い分野に影響を及ぼしています。

教育機関の施設や校舎等は隔離施設として使用され、ネパールの子どもたちは3月から通学できていません。

妊産婦健診も含めた保健医療施設への受診者数も減少しており、施設分娩ではなく家庭分娩が増え、死産も増えたと報告されています。

このような状況を早急に改善するため、ネパールでの新型コロナウイルス感染症の流行を収束させる必要があります。



引き続き皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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新型コロナウイルス 医療体制が整っていないネパールにご支援を(Yahoo!ネット募金)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186006


(ADRA)新型コロナウイルスブログ_新生児と母親_ネパール.jpg


[出産後の母子]


https://kathmandupost.com/health/2020/08/13/covid-19-taking-away-nepal-s-achievement-in-maternal-health

出典
https://heoc.mohp.gov.np/update-on-novel-corona-virus-covid-19/
https://kathmandupost.com/より


(執筆:ネパール事業担当 大西由香



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Posted by ADRA Japan at 11:04 | 緊急支援 | この記事のURL
(4/22)【新型コロナウイルス】医療体制が整っていないネパールにご支援をお願いします [2020年04月22日(Wed)]


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

危機的な状況にあるネパールでの対策事業にご支援をお願いいたします。



新型コロナウイルス(トップ).jpg
マスクのないまま外来診療にあたる保健医療従事者



世界中で感染が広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、特に保健医療システムが整備されていない貧困諸国においては、壊滅的な被害をもたらすだろうと予測されています。

ADRAの活動地のひとつであるネパール連邦民主共和国も医療体制が整っておらず、危機的な状況に置かれています。


ADRA Japanは1989年からネパールで形成外科医療チーム派遣事業やお産センターの建設などさまざまな支援活動を実施してきました。
現在は、ネパール西部のバンケ郡で新生児・小児保健環境の改善事業を行っています。

バンケ郡には約56万人が住んでいます。医療インフラや物資の不足はもちろん、基本的な感染防止行為である手洗いやうがい、咳(せき)エチケットなどの普及が不十分で、郡全体が感染リスクの高い地域です。

郡には48カ所の公立保健医療施設(ヘルスポスト)がありますが、設備・物資ともに十分とはいえず、保健医療施設にもかかわらず手洗い用の石鹸(せっけん)さえ足りていません。
バンケ郡の中心にある州病院であっても、保健医療従事者らに必要な防護服が不足しており、大きな袋をかぶって代用しています。


新型コロナウイルス(ベリ州病院_不十分な防護服).jpg
防護服がなくレインコートのようなものを代用



このような状況の中、ADRAは感染予防のための啓発活動および保健医療施設への感染症対策のための物資支援、医療従事者への研修を検討しています。
具体的には以下の事業を計画しています。


1. 感染予防のための啓発活動

ネパールでは情報伝達の手段としてラジオが一番多く利用されています。
しかしながら、ラジオを通して、『手洗い、うがい、咳(せき)エチケット』といった感染予防についての情報が伝えられることはありません。

集まった資金をもとに、これらの基本的な予防行為の重要性を知らせるメッセージをバンケ郡全体に流します。
さらに、保健医療施設を通して、感染予防の啓発教材を配布します。

※約45,000円で啓発メッセージをバンケ郡全体に流すことができます。
※約50,000円で啓発教材を1,000部印刷できます。


新型コロナウイルス(ヘルスポスト).jpg
バンケ郡内の公立保健医療施設(ヘルスポスト)


2. 48カ所の保健医療施設への感染症対策のための物資支援

石鹸(せっけん)、マスク、手袋、非接触体温計といった必要物資を支援します。

※約 65,000円で、530個の石鹸(せっけん)を配布できます。
※約300,000円で、7,400個の保健医療従事者用マスクを配布できます。
※約310,000円で、692箱の医療従事者用手袋を配布できます。
※約320,000円で、820個のN95マスクを配布できます。
※約510,000円で、68個の感染症を拡大させるリスクの少ない非接触体温計を配布できます。


新型コロナウイルス(石鹸のないヘルスポストの洗面台).jpg
石鹸(せっけん)のないヘルスポストの洗面台


新型コロナウイルス(物資が不足しているヘルスポスト).jpg
物資が不足しているヘルスポストの棚



3. 保健医療従事者への研修

新型コロナウイルス感染を調べるためには採取した検体をカトマンズに輸送する必要がありますが、多くの保健医療従事者は検体の採取方法も知りません。
感染症対応に必要な基本的な研修も必要です。

現在確認できている感染者数は少ないものの、ネパール国内で新型コロナウイルスの感染検査ができる場所は首都カトマンズにある1施設だけと、感染症に対応できるだけの医療体制が整っているとはいえません。
国全体の感染状況が把握できないうえに、拡大してしまうとネパールの医療システムが崩壊する恐れがあります。


新型コロナウイルス(検体採取キット).jpg
新型コロナウイルスの検体採取キット


新型コロナウイルス(村の民家と井戸).jpg
村の民家と井戸



ADRA Japanでは、銀行振込、郵便振替、クレジットカードでのご寄付を受け付けております。


【クレジットカード、銀行振込によるご寄付】
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  特定非営利活動法人ADRA Japan(アドラ・ジャパン)事務局
   TEL: 03-5410-0045
   E-mail: support_adra@adrajpn.org.


【郵便振替によるご寄付】
 ・加入者名 (特活)ADRA Japan
 ・口座番号 00290-2-34169
  ※ 通信欄に「ネパール コロナ」とご記入ください。


【Yahooネット募金からのご寄付(Tポイントでのご寄付が可能です)】
  https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186006/


※ご寄付のうち最大20%を運営費(事務所の管理運営費、調査活動のための費用など)として活用させていただきます。



皆さまのご支援により多くの人々を感染から救うことができます。事態は一刻を争います。

ご協力をよろしくお願いいたします。


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Posted by ADRA Japan at 07:00 | 緊急支援 | この記事のURL
(4/6) ネパールでの新型コロナウイルス緊急支援事業にご協力願います [2020年04月06日(Mon)]


ADRAが事業を行ってるネパール西部のバンケ郡は、
ネパールでも経済発展の遅れている地域です。


現在、世界中で多くの死者を出している新型コロナウイルスに対しても、
大きなリスクにさらされています。


多くの住民にとっての唯一の情報獲得手段はラジオですが、
新型コロナウイルスの拡大や手洗い等の予防手段について
報道されることはありません。


また、石鹸やマスク、防護服などあらゆる物資が不足しています。


皆さまのご支援により、
ラジオでの啓発や物資の支援、
知識が十分ではない医療従事者の研修を行うことができます。


ご協力をよろしくお願いいたします。


↓↓写真をクリックで外部の募金サイトに移動します↓↓

新型コロナウイルス(トップ).jpg

[マスクのないまま外来診療にあたる保健医療従事者]



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Posted by ADRA Japan at 11:50 | 緊急支援 | この記事のURL
(8/19) 〜世界人道の日〜 [2019年08月19日(Mon)]


8月19日は何の日か知っていますか? 
英語ではWorld Humanitarian Day。
日本語では「世界人道の日」と呼ばれています。



この日は2003年8月19日に22名の犠牲者を出した
イラクの首都バグダッドの国連事務所の爆破事件を機に、
職務中に亡くなった人々をしのび、
そして世界各地で起きている紛争や自然災害に遭い、
避難や困難な生活を強いられている人々と、
その困難な現場で人道支援活動に従事する人々に
思いを寄せることを目的とした日となっています。



ADRA は世界約130ヶ国に支部を持っていますが、
その中にはアフガニスタン、シリア、イエメン、南スーダンなど
未だに紛争が収まらない中で人道支援活動をしている仲間がいます。

今日はアフガニスタンの仲間との、ある出来事について共有したいと思います。



私は以前アフガニスタン駐在の経験があったため、
ADRA Japanに入職したときに
アフガニスタン事業を担当することになりました。

私が駐在していた頃よりはアフガニスタンの治安は悪化しており、
既に日本人スタッフは駐在できない状況でした。

そのため事業を担っている現地スタッフとは、
電話、メール、スカイプ等でやり取りしながら事業運営をしていました。



ある時、いつものように週明けに現地スタッフの彼にメールをしました。

「良い週末だった?(Did you have a good weekend?」」

っと英語でよく使う挨拶を何気なく使いました。



彼から来た返答は以下のようなものでした。



「君はアフガニスタンに駐在したことがあるから、
この国がどういう国か知っているでしょ? 

良い週末? 

誰かが自爆テロの犠牲者でなかったら、
その日はその人にとって良い日、
または良い週末だったということだ。

僕は週末や休日を家で過ごすことが好きだけど、
犠牲者にならないことは簡単なことではないんだよ。

どうしたらいい?



僕らは仕事に行く時に、
ドアを開けながら両親に「いってきます」っていうよ。

そして、こう思うんだ。

これが最後の「いってきます」かも、

両親の顔が見られるのは最後かも、ってね。

君も知っているように、
この国には安全というものがまったくないから。」



いつも淡々と仕事をこなし、
落ち着いた内容のメールを送ってくれる彼でしたが、
その時は彼の中でなにか思うことがあったのか、
このようなメールが返ってきました。



いつも口に出さなくても、
紛争地に生きる彼らにとって、
毎日が生きるか死ぬかの状況なのだと
改めて考えさせられました。

ADRAはアフガニスタンにおいて
スタッフが危険な目にあわないよう、
目立つ行動は避け、国連や他のNGOと情報交換をし、
セキュリティの研修を受け、
様々な角度から注意を計らい支援活動を続けています。

しかし、現地で生きる彼らにとっては
いつなにが起こるかわからないというストレスは常にあることでしょう。

この状況下で少しでも人々の手助けができればと願い、
「自国のため」と支援活動に従事する現地スタッフが
事故や危険に合わず元気に活動を続けられることを祈っています。



(文責:海外事業課マネージャー 杉本亜季



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Posted by ADRA Japan at 12:56 | 緊急支援 | この記事のURL
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