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(1/17) 1月17日は防災とボランティアの日。阪神・淡路大震災から25年が経ちました。 [2020年01月17日(Fri)]


1995年1月17日5時46分に発生した阪神・淡路大震災。

あの時、たくさんの方々が
「自分にできることを」と
ボランティアとして現場にかけつけました。
その数は1年間で137万人とも言われています。

被災地にいかなくても、
それぞれの場所でできることを考え、
活動した方々もいることを考えると
その数はもっと多くなるでしょう。

そのため、1995年は「ボランティア元年」とも呼ばれています。



ADRA Japanが
国内での支援活動をはじめたのも、
この阪神・淡路大震災でした。

毎週、東京からボランティアバスを出し、
被災者支援活動をおこなったのです。



阪神淡路大震災ボランティア_ADRA.jpg

<夜の炊き出しをするボランティア>



あれから四半世紀。25年がたちました。



この25年の間に、
災害ボランティアのルールや
活動環境の整備等が求める声が大きくなり、
2004年の中越地震からは
社会福祉協議会による災害ボランティアセンターが設置され、
災害ボランティアの受け入れをおこなうようになりました。

高速道路の無料化や
ボランティア休暇の導入など
社会がボランティア活動を後押しするようになりました。

ボランティアが効率よく活動ができるように
様々な組織ができ、ルールができてきました。



一方、ボランティアの募集・活用だけでなく
私たちは被災地で活動する者として
大切なことを忘れてはならないと思うのです。

それは、私たちがやりたいことではなく


「被災された方々の立場にたって考え、行動する」


ということです。

支援者や支援団体が主役になってはいけません。



今、日本は地震だけでなく、
水害、風害等々、
大規模な自然災害に見舞われることが多くなりました。

「ボランティア元年」から25年。
被災された方々の目線で考える、
寄り添った活動をしていきたいと思います。



佐賀_足湯_ADRA.jpg



(執筆:国内事業課)



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Posted by ADRA Japan at 10:19 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(10/9) 【今ならまだ間に合う!】台風への備え10項目 [2019年10月09日(Wed)]


日本は世界の中でも特に自然災害の多い国です。

自然災害の中でも、
豪雨、強風、竜巻、洪水などを引き起こす恐れのある「台風」は
到来が事前に予測できるものです。

今、超大型台風19号が日本に向かってきています。

台風によって引き起こされる災害は想定できます。
準備することによって被害を最小限に止めることができるのです。
備えましょう!



1. 家のまわりを片付けましょう。

どんな小さなものでも、飛ぶと凶器になってしまいます。
鉢や傘、ほうきや物干し竿や物干し器など、家の中に入れることができるものは入れましょう。家の中に入れられないものは固定しましょう。



2. 窓や雨戸の確認

外れそうな網戸は家の中へ。
雨戸がある家は雨戸が外れないか確認を。
雨戸のない家は、風や飛来物で窓が割れる可能性があります。
ダンボールやベニヤ板などで覆ってしまう対策が望ましいのですが、
難しい場合は飛散防止テープ等で補強し、カーテンを閉めましょう。



3. ハザードマップ(被害予測地図)の確認

自宅がどんな災害に見舞われる可能性があるか確認しましょう。
ハザードマップでは特に浸水の可能性をチェック。
また、家の回りの建物や工事現場等、どんな危険があるか考えてみましょう。
そして、考えられる備えを怠らないようにしましょう。



4. 浸水対策

大切なものは濡れないように、
小さいものはビニール袋に入れたり、
高い場所にあげておきましょう。
電気のコンセントは漏電、ショート等の恐れがあります。
コンセントは抜いておきましょう。
電化製品等、低い場所にあるものは高いところに移動しておきましょう。



5. 飲料水・生活用水・食料・生活用品の確保

ライフライン(水道、電気、ガス)が台風通過後も止まる可能性があります。
9月に大きな被害をもたらした台風15号では2週間以上もとまった地域もありました。
飲料水としてペットボトルやウォーターサーバーの予備をしっかり確保しましょう。
1人1日3リットルが目安です。
生活用水も必要です。
お風呂やバケツ等に水をためておきましょう。

調理しなくても食べられるものやトイレットペーパー等の
生活用品も確認しておきましょう。
トイレが使えなくなることも考えて、携帯トイレも準備しておくといいでしょう。



6. 電気の確保

携帯電話、モバイルバッテリー等、
充電の必要なものは充電しておきましょう。

懐中電灯、予備電池も準備しておきましょう。



7. 調理の火の確保

停電するとIHばかりでなくガスコンロも使えなくなる可能性が高いです。
カセットコンロ等があると便利です。
火を扱う時には、火事にならないようにくれぐれも気を付けてください。



8. 車のガソリンの確保

停電するとガソリンスタンドでの給油ができなくなります。
しっかりといれておきましょう。



9. 避難所への避難

避難所に関して行政から開設情報がながれます。
場合によっては早めに避難所に避難しましょう。
避難する場合は、電気のブレーカーを落として、ガスの元栓をしめましょう。
そして避難所への避難は、風雨が強くなる前、早めにおこないましょう。



10.その他

家族の形態によって必要なものは異なります。
常備薬の準備、お子様や障がいのある家族がいる場合には
必要なものの他に本人が持っていると安心できるものを準備するなど
ご家族に合わせて準備することをお勧めします。



そして、最後に。
トランプ等のカードゲームやボードゲームを準備。

たまにはテレビゲームやネットゲームではなく、
トランプやボードゲームなどで家族や友だちと過ごしてはいかがでしょうか。



台風15号等で既に被害にあわれている地域の方々は不安でいっぱいかと思います。
これ以上、被害が広がらないことを祈っています。



(執筆:国内事業課)




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Posted by ADRA Japan at 15:02 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(9/1) 防災の日 [2019年09月01日(Sun)]


9月1日は「防災の日」です。

関東大震災(1923)から96年、
阪神淡路大震災(1995年)から24年たちますが、
近年、日本は毎年自然災害に見舞われています。



2010年からの災害だけをみても、

・静岡県小山町豪雨水害(2010年)
・東日本大震災(2011年)
・九州北部豪雨水害(2012年)
・山口県萩市豪雨水害(2013年)
・神城断層地震(2014年)
・関東東北豪雨水害(2015年)
・熊本地震、岩手県岩泉豪雨水害(2016年)
・九州北部豪雨水害(2017年)
・西日本豪雨水害(2018年)

と毎年大きな災害がありました。



ADRA Japan アドラ ジャパン 国内 防災01.JPG

(関東東北豪雨・常総市)



災害が起きると「あぁ〜備えをしないといけないな」
と思う方が多いと思いますが、結局後回しになっていませんか?
 
私たちは、災害による被害をゼロにすることは出来ませんが、
努力をすれば被害を最小限に抑えることはできます。

「自らの安全は自ら守る」ことを基本に、
家庭の災害への備えを点検し、災害時の安全対策を確認しましょう。



今がそのときです!!




今回は「家族の安否確認方法」について紹介します。

家族と離れている際に災害が発生し、
安否が確認できないまま時間を過ごすことは非常に不安なことです。



安否確認には以下のような方法があります。


1) 災害用伝言ダイヤル171
地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、
つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。
電話番号を使用して録音、再生することで家族の安否を確認できます。


2) SMS(ショートメッセージサービス)
携帯電話番号を使用して文字メッセージを送受信できます。


3) SNS(LINEやFace Bookなど)
利用している人も多く、通信状況があれば速やかな確認も期待できます。


4) 携帯災害用伝言板
各通信会社がもつ災害用伝言サービスで、
家族で同じ通信会社を使用している際には活用できます。


5) 集合場所の設定(アナログ)
住んでいる地域の避難場所等を設定しておくことで通信手段がない場合も有効です。



上記の方法が使用できない可能性も考えて、
1つではなく3つ程度、優先順位をつけて決めておくと良いかもしれません。

例えば私は、夫、私、子ども(乳幼児)2人の4人家族です。
平日の日中は夫と私は仕事。
子どもたちは保育園にいます。

その場合、LINE、災害用伝言ダイヤル171
携帯災害用伝言板の順で連絡を取ることを試み、
それと同時(もしくはその後)に子どもたちを引き取りに向かいます。

公共交通機関は使用できない可能性が高いため、
徒歩などで向かうことを想定しています。

私の家族の場合は、まだ子どもたちが小さいため、
親や先生などの大人と離れて子どもたちだけでいることはありません。

そのため「5)集合場所の設定」は家族の安否確認方法としての順位は低くなります。

ですが、災害時は何が起こるか分かりません。

もちろん集合場所も確認しています。

実家の家族との安否確認方法では
LINE等をしていない家族もいるため災害用伝言ダイヤル171を活用することにしています。



また、私は普段から携帯電話用の充電器(モバイルバッテリー)を
バックの中に入れています。

停電時にも活用できます。

ADRAのスタッフの中にはソーラーパネルのついた小型の充電器を携帯している人もいます。



ADRA Japan アドラ ジャパン 国内 防災02.jpg

(モバイルバッテリー、※左下はスマホ)



このように、家族構成やその時の状況などによって確認方法は異なると思います。
また、確認方法は家族の変化に合わせて更新していく必要があります。
自分の家族にはどの方法が合っているか、ぜひ話し合ってみましょう。



毎月1、15日に加え、今年は、8月30日〜9月5日が防災週間になっています。
この期間は、災害用伝言ダイヤル171が、体験利用(無料)できます。
ぜひ、この期間にご家族で、災害用伝言ダイヤル171を使ってみましょう。



今回は安否確認についてご紹介しましたが、
日頃から防災用品(備蓄・非常用持ち出し品)の確認、避難経路、
避難場所の確認(地図の作成)なども行なっておきましょう。



ADRA Japanでは、防災減災セミナーの講師派遣などの
ご要望にできる限りお応えしたいと思います。

ご興味のある方は、ADRA事務局までご相談ください。




(執筆:国内事業課 三原千佳




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Posted by ADRA Japan at 07:00 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(6/21) 岩泉便りvol.3 1年3カ月間の支援活動〜地域コミュニティ再生のきっかけに [2018年06月21日(Thu)]

ADRAが活動する岩泉町の「龍泉洞」入口に設置されている龍のシンボル.jpg
岩泉町の「龍泉洞」入口に設置されている龍のシンボル


岩手県岩泉町は、2016年8月に東北と北海道地方を襲った台風10号により甚大な被害を受けました。死者20名、行方不明者1名が出たほか、家屋の倒壊などで人口の実に16%もの方々が被災されました。そして今なお多くの方々が仮設住宅での暮らしを余儀なくされ、修繕工事が必要な家屋や、田畑が土砂に埋もれて農業ができなくなったという方々も少なくありません。町内の復旧工事もまだまだ継続しています。

ADRA Japan ではこれまで1年3カ月間にわたって、岩泉町役場・社協・地元NPO法人の被災者支援事業に協力し、岩泉町の地域特性に合わせたコミュニティ支援を行ってきました。現地からの要請を受け、開始した本事業では、ADRAの災害対応バスを活用して町内全域で移動サロンを開催し、集落単位での住民の方々の交流の場づくりを行ってきました。こうした活動方針もはじめに事業の試験運用期間を設け、地元支援者と一緒に考えました。


岩泉町社会福祉協議会の皆さんとアドラスタッフ
岩泉町社会福祉協議会(以下、社協)の皆さん


この15か月の間、ADRAバスで広大な岩泉町内全域の約60か所を巡回し、延べ950名の地元住民の方々が移動サロンに参加されました。数えてみると、サロンの開催は合計100回を超え、その全てが地元主体で開催されるよう、ADRA Japanは黒子に徹して支援してきました。

移動サロンを実施しながら各地域で継続的に地元の集まれるよう地元支援者の方々へノウハウを伝えていくことで、ADRA Japanは地域の中で住民同士が交流できる場づくりをサポートしました。岩泉で一緒に活動してきた地元支援者の方々からは「活動を通じて参加者の顔が見え、町内全域の状況がわかってきた。とてもいい成果を感じている。これまでやってきたことは必ず今後に繋がる」といった感想が何度も聞かれました。


移動サロンへ岩泉の郷土食「しっとぎ」を持ち寄り、お茶飲みする参加者たち_R.JPG


郷土食「しっとぎ」の持ち寄り_R.JPG
移動サロンへ岩泉の郷土食「しっとぎ」を持ち寄り、お茶飲みする参加者たち


岩泉町でのADRAバスの活用は、当初の計画通り期間を終了します。ですが、今後は外部の支援を受けて行うこれまでのような移動サロン活動かシフトし、地元NPO法人で持っているアウトドアチェアやテントなどを使った青空カフェのような移動サロン事業が地元で検討されています。

ADRAバス活用の期間終了を迎え、移動サロンの活動に関わりの深かった地元支援者の皆さんと活動を振り返る中で、バスの引き上げを惜しむ声も聞かれました。しかし最後には、当初の計画通りこれまでの活動実績を活かして今後は地元の地域活動として展開していきたい、という意気込みを話してくださいました。


移動サロン活動担当の地元NPO職員さんと、運営兼ドライバーを務めてくださった井上さん
移動サロン活動を担当した地元NPO職員さん(左)と、運営兼ドライバーを務めてくださった井上さん(右):昨年のクリスマス行事にて


地元NPO法人の青空カフェセット
地元NPO法人の青空カフェセット


一方、岩泉からのADRAバス引き上げの日、ちょうど社協の地域サロンが開かれていたので、そちらにも参加させていただきました。そのサロンは、昨年度、生活支援相談員として移動サロン活動にも協力していた社協職員さんに任せられていました。会場であたたかい場づくりと安定したサロン運営がされている様子を見て、バスを使わない地域サロンも今年度順調に運んでいくのだろうと、私たちも励まされるような思いがしました。


生活支援相談員や災害ボランティアセンター再開対応などを担当してきた社協職員さん
災害後に、生活支援相談員や災害ボランティアセンター再開対応などを担当してきた社協職員さん(左):地域サロンにて


最後のバス引き上げの際には、社協の会長も立ち会われ、局長をはじめ全職員の皆さんが笑顔で見送ってくださいました。


バス引き上げの際の職員向け感謝サロン
バス引き上げの際の職員向け感謝サロン


移動サロンの場を提供したADRA災害対応バス「ゆあしす号」
15か月間移動サロンの場を提供したADRA災害対応バス「ゆあしす号」


このブログ記事を書き終えた頃、地元NPO職員さんから「空(そら)カフェ始めてみました」という連絡と活動写真が届きました。先日一緒に話していた青空カフェの活動が動き出したようです。現地から「皆さんの反応も上々です。サロンバスが残してくれたものですね」という前向きな言葉を聞くことができ、次に繋がって良かったと少しほっとしました。


バス引き上げ後、地元で始まった青空カフェ
バス引き上げ後、地元で始まった青空カフェ


ADRA Japanは今後も現地の活動を応援し、各地で必要に応じた支援を継続してまいります。これからも皆さまのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。


※岩泉町での支援ついて過去のブログ記事はこちらです。
岩泉便りvol.1
岩泉便りvol.2

(執筆:国内事業担当 牟田麻起子)

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Posted by ADRA Japan at 10:22 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(12/22) 岩泉便りvol.2 岩泉町で10カ月間の取り組み〜地域ごとの移動サロンで見守りとコミュニティ支援〜 [2017年12月22日(Fri)]
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岩泉町の子どもたちがクリスマスの飾りつけをした移動サロン車内


こんにちは、国内事業担当の牟田です。
今回は、岩手県岩泉町でのこれまで10カ月間の取り組みと現地の皆さんの声をご紹介します。

岩泉町は昨年の2016年8月、台風10号に伴い降り続いた大雨によって土石流や河川の氾濫などが起こり、甚大な被害を受けました。ADRA Japanでは今年の2017年2月〜来年3月まで、岩泉町役場・社協・地元NPO法人クチェカの協働で実施されている台風10号の被災者支援事業に協力する形で、ADRA災害対応バス「ゆあしす号」を活用した移動サロンを行なっています。


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「ゆあしす号」を使った移動サロン


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ADRA災害対応バス「ゆあしす号」


移動サロンは各地域の住民の方々の状況に合わせて、毎回異なる場所で実施され、これまでに町内48カ所で、74回開催されています。今年11月までに、このサロンに参加された町民の方々は、延べ678人になりました。

バスの中は、岩泉の子どもたちが作った季節の飾りで元気いっぱいに装飾されています。参加者の方々は居心地良さそうにお茶飲みをしながら、子どもたちの飾りを眺めて、笑顔で戻って行かれます。


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バスの飾りをつくってくれた岩泉の子どもたちの体験乗車


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岩泉町の子どもたちが夏につくった涼しげな飾り


また、夏には現地で「夕涼み会」を企画して、日中の参加が難しい住民の方々にも交流の場を提供できるよう、夜の時間帯に移動サロンを催すなど、様々な工夫が行なわれました。

岩泉では、地元主体の長期的なコミュニティづくりのほか、被災した方々としなかった方々との間や、仮設住宅に移り住んだ方々と同じ地域に住み続ける地域住民の方々との間のコミュニティの再構築なども必要になります。

ADRA Japanはこうした岩泉での現地の皆さんを主体とした支援を、来年3月まで継続します。


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【移動サロンに参加された岩泉町のみなさんの声】

*「やっぱりバスが来てくれると元気になるね。ご近所だけど、こうしてみんなで集まる機会がなくて、お茶飲みするのも久しぶり。災害の後、そういえば初めてかな。今日は話せてよかった」

*「まさかここ(遠隔地)まで来てくれると思わなかった。この地域は公民館もないから、集まる場所をつくって来てくれて本当に嬉しい」

*「うちの地域は被災した世帯が少ないので、これまでは被害の大きかった地域の方を優先してくださいと言って、支援を受ける事に引け目を感じていました。こうして、移動サロンがうちの地域にも巡回してくれると、やっぱり嬉しい」

【移動サロンを行なう岩泉町の現地スタッフのみなさんの声】

*「移動サロンで町内を巡回してみなさんからお話を聞いていると、その地域ごとに必要なことがわかってきます」

*「こうした外からの支援が継続していると住民の方々も気持ちが明るくなり、元気をもらえると思います」

*「この移動サロンの取り組みを、今後の地域のサロン活動や住民活動につなげていけたらと思って頑張っています」

*「移動サロンのおかげで、笑顔の種が増えています」


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岩泉町の子どもたちがつくったクリスマスの飾り


ADRA Japanは引き続き、岩泉町で必要に応じた支援を継続していきます。皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。

(執筆:国内事業担当 牟田麻起子)

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Posted by ADRA Japan at 15:23 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(8/31)【防災啓発】明日は防災の日です。もしもの時の備えはされていますか? [2017年08月31日(Thu)]


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1階が潰れたアパート(熊本地震)


今年2017年9月1日は、
関東大震災(1923)から96年
阪神淡路大震災(1995年)から22年
中越地震(2004年)から13年
東日本大震災(2011年)から6年
が過ぎた「防災の日(9月1日)」です。



これらの地震以外にも水害や雪害、土砂災害など多くの自然災害が日本各地でも起きています。


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水害で被害をうけたビニールハウス(九州北部豪雨水害)


特に水害は、1970〜80年代に比べ1時間に50ミリ以上の大雨が降る頻度が、3割程度増加していると言われ、毎年どこかで発生しています。今年は、九州北部豪雨水害(福岡県・大分県)や秋田県豪雨をはじめ、各地で水害が発生しています。


Photo3.jpg
水害で動かなくなった車(九州北部豪雨水害水害)



災害が起きると「備えをしないといけないな」と思う方が多いと思います。しかし、後回しになっていまだに何の準備もできていない、という方もいらっしゃると思います。また、「5年保存の非常食セット」を買ってあるから大丈夫、と考えておられる方も多いのではないでしょうか。

まだ非常食などの備えができていない方はぜひとも、以下の内容を参考にしていただければと思います。また、すでに備えをしている方も「年に1回の定期点検」として、読んでいただければと思います。



今回は「備蓄のおすすめ3つ」を紹介します。

おすすめ1)「自分や家族に合ったもの」を揃える
食べ物には好き嫌いがあったりやアレルギーがあったりします。非常食セットなどはお手軽ですが、嗜好にあわないと美味しく食べることもできません。また、アレルギーがあれば症状を引き起こす要因にもなってしまいます。
またご家庭に乳幼児や高齢者がいらっしゃる場合には、食べるものだけでなく服装や道具などについても考慮が必要です。利き手や体の大きさなども考え、自分たちにとって使いやすいものを揃えると良いでしょう。
単に防災用品セットや非常食セットなどを購入するのではなく、自分や家族に合ったものを選んで準備することをお勧めします。



おすすめ2)ローリングストック法を実践する
ローリングストック法とは文字通りストック(備蓄)をローリング(回転)させることです。つまり、備蓄した食料を、食べた分だけ買い足していく方法です。また、定期的に消費して、買い足すことでも備蓄に替えることができます。
非常食を普段の食事に活用しながら買い足していく方法もありますが、ここでは「家にある食料のローリングストック法」について、一般的なご家庭向けの例をご紹介します。

一般的なご家庭では普段から冷蔵(凍)庫にご飯や食パン、野菜、果物、肉・魚、冷凍食品などが入っていると思います。災害時に冷蔵(凍)庫にある食品を優先的に消費することで、数日分の食事を賄うことができます。

ローリングストック法で大切なことは、ご家族が食べ慣れている乾物、缶詰、インスタントヌードル、フリーズドライ食品、レトルト食品、お菓子、飲料水などを少し多めに購入しておくことです。それも「在庫が無くなってから」購入するのではなく、「在庫が無くなる前に」買い足しておくことが重要です。さらに大事なことは「古いもの(賞味期限が近いもの)」から使っていくことです。

ご自宅にある食料で何日くらいの食事を賄うことができるかを知るためのツールもあります。
非常食簡易計算ツール〜ご自宅の食料は何日分?〜 
(リンク: http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/egao/sonae/goods/count-tool.html )



おすすめ3)料理ができるように準備する
ローリングストック法を実施することで食材を確保することができていても、火が無いと料理ができません。特に冷凍庫の食材は安全のためにもしっかりと火を通す必要があります。そのため、鍋料理に欠かせない「カセットコンロ」と「ボンベ」を備えておくと、いざというときに役立ちます。頻繁に使うものではないかもしれませんが、取り出しやすい場所に置いておくと慌てなくてすみます。
カセットコンロのガスボンベ1本で約60分間燃焼できる(メーカーによって違う)と言われています。そのため、ボンベは数本を備蓄すると良いと思います。



災害大国と言われる日本では、いつどこで地震が起きても不思議ではありません。今後30年のうちに、首都直下地震、南海トラフ地震などの大規模地震が起こる可能性が高いと言われています。

ぜひ、この機会に家庭での備蓄について考えてみてはいかがでしょうか。

ADRA Japanはいつ起こるか分からない災害に備え、平時から行政や国内災害支援ネットワーク等との連携や関係構築に努めています。

また、各地で活動報告や講演、防災啓発セミナーを行なっています。
こうした講演やセミナーは皆様からのご要望に応じて実施いたしますので、ご関心のある方はお気軽にADRA Japan事務局までお問い合わせ(お問い合わせページ)ください。


(執筆:国内事業(防災・緊急支援)担当 渡辺日出夫 )
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Posted by ADRA Japan at 11:53 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(6/6) 岩泉便りvol.1 〜岩泉町、社協、地元NPOとの協働で始まった台風10号被災者支援。集落ごとの特性に合わせた移動サロンで住民主体のコミュニティ支援 [2017年06月06日(Tue)]
こんにちは、国内事業担当の牟田です。
今回は、岩手県岩泉町での活動についてご紹介します。

1_R.JPG
岩泉町の子どもたちが飾りつけをしたADRA災害対応バス「ゆあしす号」車内


【平成28年台風10号豪雨災害により岩泉町内全域が被災】
昨年8月30日に東北地方で台風10号が猛威をふるいました。台風は、その後、東北・北海道地方に記録的な大雨を降らせ、広範囲に渡って甚大な被害をもたらしました。

岩手県の北東部の沿岸に位置する下閉伊郡岩泉町では、台風10号に伴い降り続いた大雨によって町内各地で土石流や河川の氾濫などが起こり、死者20人、行方不明者1人の被害が発生しました。また、町内全域で、住家962棟、住家以外の建物905棟が被災し、被災者数は1568人にのぼりました。岩泉町の全体人口9736人に対して、実に約16%もの住民の方々が被災されていることになります。また、今回の災害による岩泉町の被害総額は東日本大震災の約10倍の被害額となっています。
(情報元:岩泉町役場 平成29年3月時点の集計)


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岩泉町の町並み


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被災した家屋の床下の泥出し作業を行なうボランティア


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岩泉町の仮設住宅


昨年12月までに、町内に8か所の仮設住宅団地が整備されました。一方で、住民の方々の中には、自宅が全壊になりながらも「自分の家で生活したい」と仮設住宅に入ることを選択せず、自宅の納屋などで避難生活をされている方々もいらっしゃいます。また、半壊になってしまった自宅の2階で避難生活をしながら、1階の修繕工事を待っておられる方も少なくありません。
町全体では、仮設住宅に入居されている方々の約1.5倍の人数が、仮設住宅には入居せずに自宅などで在宅避難されています。

岩泉町は、町としては本州で一番広い面積を持ち、105ある行政区にはそれぞれに多様な地域性が見られます。町の中心部から離れた地域では過疎化が著しい集落もあり、とりわけ被害が甚大だったエリアでは、集落に在宅避難の家がわずか数世帯だけ残っているというような状況も見られます。町全体の高齢化率は40.4%にのぼり、人口の2.5人に1人が65歳以上、4.2人に1人が75歳以上となっています。また、遠隔地域では町の中心部へ車で片道1時間以上かかる集落もあり、なかには町の施設で配られる支援物資を思うように取りに行くことのできない高齢者の方々もいらっしゃるようでした。

今回の災害によって町の集会施設が流されてしまった地域や、特に被害の大きく元々集会所のなかった地域では、地域の方々が集える場所が身近になく、住民同士で話をする機会自体がなくなってしまいました。そのため、近隣住民で集まったり、地域の情報を共有したりすることが日常的に出来ない状態になっていました。上記のような状況が重なり、不安を抱いている住民の方々もおられました。


【岩泉町の地域特性に適した移動サロンの運営支援】
このような状況の中で、ADRA Japanは現地からの要請を受け支援活動を開始しました。岩泉町役場・社協・地元NPO法人クチェカの協働で実施されている台風10号の被災者支援事業に協力する形で、ADRA Japanは今年の2月からADRA災害対応バス「ゆあしす号」で支援を行なっています。現地では、役場・社協・NPO法人クチェカをはじめとした関係者と情報共有し、支援内容の調整を行ない、岩泉町の地域特性に合わせたコミュニティ支援を検討しました。


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移動サロンで住民の方々の話を伺う岩泉町の生活支援相談員


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移動サロンの機会を活用した支援物資配布


岩泉町内全域で集落ごとに移動サロンを実施することで、住民の方々の交流の機会を集落単位で設けることができるようになりました。また、町内の遠隔地域や被災により孤立した集落を重点支援エリアとしました。そういったエリアを重点的に、移動サロン活動に付随する形で見守りや物資配布を町内全域で実施できるように、関係者の皆さんと情報共有、協力しながら、活動が進んできています。(支援物資配布は、現地で必要であると判断した一定期間内で行なわれています)

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「ゆあしす号」を使った移動サロン


移動サロンは被害の大きかったエリアから優先的に、各地域の住民の方々の状況に合わせて、毎回異なる場所で実施されています。具体的な場所の選定などは、町内の被害状況をまとめたデータを元に、被災した集落をよく把握している支援関係者のご協力をいただきながら、地域の部落長さんや地元の方々と調整して行なわれています。


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「ゆあしす号」を見学に来たこども園の園児たち

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生活支援相談員の発案で子どもたちに「ゆあしす号」の飾りを作成してもらった

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岩泉町の子どもたちの飾りがいっぱいの移動サロン


当初、ADRA Japanの岩泉町支援は、雪解けの4月頃までを目途に進められてきました。しかし、現地から、これまでの活動の現状を踏まえてサロンバスの活動を発展的な形で延長したいという要望が寄せられていました。関係者間で協議を重ね、今後の活動の展開などを考慮した結果、ADRA Japanは岩泉での現地の皆さんを主体とした支援を、来年3月まで延長させていただくことに決定しました。

今後、まちの地域おこしを目的にした地元主体の長期的なコミュニティづくりや、被災した方々としなかった方々との間や、仮設住宅に移り住んだ方々と同じ地域に住み続ける地域住民の方々との間のコミュニティの再構築なども必要になります。

ADRA Japanは引き続き、岩泉町で必要に応じた支援を継続していきます。皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。

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地元婦人会の皆さんと一緒に開催したお茶っこサロン


(執筆:国内事業課 牟田麻起子
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(3/7)【熊本地震】仮設住宅団地の集会施設『みんなの家』への備品支援〜温もりのある交流が盛んに〜 [2017年03月07日(Tue)]
熊本県では、東日本大震災とその翌年に起きた熊本広域大水害の経験から、仮設住宅団地に集会施設『みんなの家』が整備されました。『みんなの家』は、災害で被災された方々の痛みを最小化し、精神的な安らぎを感じてもらうことを目的とした施設で、熊本地震のあとに開所された仮設住宅団地に設置されています。
ADRA Japanは、南阿蘇村の仮設住宅団地の集会施設『みんなの家』への備品寄贈支援の調整を行ない、足りない備品を支援しました。『みんなの家』では、人々の交流の温もりを感じられる行事が盛んに行なわれています。

※緊急支援物資の配付や看護師派遣、福祉避難所の運営支援、避難所サロンの運営については以下のブログをご覧ください。
熊本支援1. 【熊本地震】被災者の方々への物資配付
熊本支援2. 【熊本地震】避難所への看護師チームの派遣
熊本支援3. 【熊本地震】南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告
熊本支援4. 【熊本地震】心休まる時間を。ゆあしすカフェの運営
熊本支援5. 【熊本地震】 避難所でのサロンと見守り活動

ADRA Japanが南阿蘇村の『みんなの家』へ備品調達と搬入を行なったのは、現地での支援活動中に、情報共有している支援ネットワークの「熊本地震・支援団体火の国会議」から、『みんなの家』の設置を予定している市町村への備品支援をお願いできないかという相談を受けたことがきっかけでした。


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仮設住宅団地の集会所や談話室として建てられた
『みんなの家』


仮設住宅の集会所や談話室の備品は、原則的には国の災害救助費の対象外となりますが、南阿蘇村の『みんなの家』には熊本県からの木製テーブル、木製椅子が設置され、また、企業などの支援で冷蔵庫、テレビ、ホワイトボードなどが置かれています。
ADRA Japan では南阿蘇村の全ての『みんなの家』へ、それらの備品と重ならない形でAED(自動体外式除細動器)や掃除用具、掛け時計、お茶飲みセット、座布団などの必要な物資を南阿蘇村の企業を中心に調達し、搬入・設置しました。

集会所備品は、主に熊本県庁・南阿蘇村役場などと調整をしながら、南阿蘇村商工会の協力を得て、主に南阿蘇村の企業から購入し、南阿蘇村の全て(7棟)の『みんなの家』へ設置しました。今回、備品調達にご協力いただいた南阿蘇村商工会は、震災直後は約6割の会員企業が廃業するかもしれないと言われていましたが、今は少しずつ前向きになってこられているようです。しかし、売上は激減したままで経営が厳しい状況に変わりなく、今回、南阿蘇村商工会を通じて備品調達を行なったことが村の経済的な復興の一助となる事を願いました。


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集会所・談話室(みんなの家)建物内の様子


『みんなの家』を住民の方々がどのように活用するのかは、各仮設団地の自治会に委ねられています。南阿蘇村の中でも利用頻度の高い仮設住宅団地を訪ねると、住民の方々が『みんなの家』を自分たちの集会所として活用されている温もりがよく伝わってきました。そこでは、高齢者の定期健康サロンやお茶会をはじめ、餅つきやクリスマス会など様々な催しも行なわれたようでした。そして、そういった時の為に持ち寄られた沢山の食器が手作りの食器棚の中に並べられ、また、壁には支援に来てくれた学生ボランティアさんの集合写真が飾られていました。


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『みんなの家』で行なわれている定期サロンの健康体操の様子


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定期サロンの健康体操後のお茶飲みで
よく使用されているADRAの支援備品


スタッフが住民の方々と一緒に『みんなの家』での健康サロンに参加した後、集会所備品の使い心地を訪ねると、「ポットが2つ(備え付けられて)あったのが良かったね。1つだったら足りなかった。みんな来るからね」という明るい声が返ってきました。続けて、「皆さんに色々支援してもらって(備品は)揃っているし、無いものは自分たちでも持って来てるので大丈夫。ここにあるもので十分です」と頷きながら話してくださいました。

別の『みんなの家』の定期サロンに参加された高齢者の方からは、「(集会所備品の)血圧計は、たまに使うね。(血圧を)気にしてる人は毎回計ってる」と笑顔でお話してくださいました。

また、各仮設住宅団地では、ADRA Japanが集会所備品の一つとして設置したAEDの使い方を習得するための救命講習等も行なわれています。


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『みんなの家』にADRAが搬入した備品一式と設置したAED


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『みんなの家』で餅つき行事が催された様子


最後になりましたが、この度の熊本地震支援活動へ多くの個人の皆様、企業・団体からご支援・ご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。

ADRA Japanは、関係機関と情報共有を行ない、必要に応じた支援を継続して参りますので、引き続きご支援をお願いいたします。

***ADRA Japanのこれまでの熊本支援について、詳しくはこちらからどうぞ***
↓↓↓
熊本支援1. 【熊本地震】被災者の方々への物資配付
熊本支援2. 【熊本地震】避難所への看護師チームの派遣
熊本支援3. 【熊本地震】南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告
熊本支援4. 【熊本地震】心休まる時間を。ゆあしすカフェの運営
熊本支援5. 【熊本地震】 避難所でのサロンと見守り活動

(執筆: 国内事業担当 牟田麻起子

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Posted by ADRA Japan at 12:00 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL
(10/12)【熊本地震】 〜避難所でのサロンと見守り活動〜 [2016年10月12日(Wed)]
ADRA Japanは4月19日から熊本地震で被災された方々への支援を始め、現在も支援活動を継続しています。また、5月13日からは、南阿蘇村に活動の拠点を移し、看護師派遣と移動カフェを実施していました。

その後、7月7日から8月26日まで南阿蘇村に現地駐在スタッフを配置し、南阿蘇村社会福祉協議会(社協)と協働して、(※) 一次避難所、(※) 二次避難所サロンの企画・実施と見守り活動等を行ないました。

長引く避難生活の中、住民の皆さんは発災直後から抱えていたストレスが体調に現れる等、仮の生活で積み重なった疲労を感じていらっしゃいました。サロン活動はそのような状況の中で、住民の方々に飲み物を飲みながらくつろぎ、自由におしゃべりしていただける安らぎの場を提供する事を目的に行ないました。

また、サロン実施の際は、社協職員と協力して避難されている方々からの生活相談等も受け付けられようにしました。

1) 避難所内のスペースで開いた移動カフェ形式のサロン

一次避難所、二次避難所に避難されている方向けに、コーヒーや紅茶を飲みながらリラックスしていただける移動カフェ形式のサロンを開きました。


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(二次避難所内で行なったカフェサロンの様子)


この日のカフェサロンへは、計35名の方々が、ご夫婦やお友達同士で来られ、ゆっくり飲み物を飲みながら思い思いに話をして行かれました。サロンに来られた方からは、「久しぶりにコーヒーが飲めて嬉しい。飲みたくなったらドリップコーヒーを買ってきて自分で淹れるといいんだけど、今後の事を考えると贅沢はできないと思ってしまう」という声も聞かれました。


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(サロンに来られた方からの相談を聞く社協職員の様子)


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(仮設住宅の鍵渡し前日に開いたサロンの様子)


避難所の中には、行政区長さんのリーダーシップに支えられて、避難直後から皆で夕食を食べた後に今後の事を毎晩話し合ってきたという所もありました。仮設住宅への引っ越しや入居後の心構え等も皆さんで話し合われていたようでした。この二次避難所でのサロンは皆さん気心が知れて安心した雰囲気があり、笑い声も絶えませんでした。

期間中、合計9カ所の避難所で16回のサロンを行ない、述べ187人の住民の皆さんがサロンへ参加されました。


3)ADRA災害対応バス「ゆあしす号」の移動サロン「ゆあしすカフェ」

避難所内でのサロンスペース確保が難しい場合や希望があった場合等には、避難所の駐車場スペースを利用して、ADRA災害対応バス「ゆあしす号」を使った移動サロン「ゆあしすカフェ」を行ないました。


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(ADRA災害対応バス「ゆあしす号」)


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(二次避難所の駐車場スペースで開いた「ゆあしすカフェ」に参加された皆さんの様子)


サロンに参加された住民の方々からは、「ここ(二次避難所)にいると部屋に籠りがちだが、やっぱりこうやって人と話せる場は大事」「こういうサロンだったら毎日あってもいい」等の感想が聞かれました。


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(「ゆあしす号」で散歩に出かけた時の様子)

また、長引く避難所生活の中、特に高齢者の方々から「避難所に来てからは(日課だった)畑仕事もできず、体が弱ってきた」「運動不足になっているので散歩したい」等の声があがったため、「ゆあしす号」で移動し、皆で散歩に出かけた事もありました。参加された方からは、「久しぶりにいい運動になってよかった」「今日はリフレッシュできた、懐かしい場所に来て子どもの頃を思い出した」という声も聞かれました。

避難所でのサロン実施合計16回中、9回を「ゆあしす号」を使用した「ゆあしすサロン」で行ないました。


3)二次避難所での見守り活動

さらに二次避難所において、サロンに参加されなかった方々を含めた全世帯の個室を社協職員と一緒に巡回訪問し、避難されている皆さんの生活状況を確認しながら相談を伺う等の見守り活動を行ないました。

例えば、お部屋を訪問した際に「話し相手がいなくて、さみしい。ずっと部屋に閉じこもっている。」と話された高齢者の方には、次回からサロンのある日は部屋まで声掛けに行き、サロンに参加していただいたり、足が痛くて部屋から出たくないというような場合には、スタッフがお茶を持って部屋へ話しかけに行きました。

また、別の避難所では、「仮設への引っ越し日が決まってほっとする反面、これからの生活が心配。隣の人の苗字だけは聞いているが、知っている人だろうか。」と不安を口にされた方に、仮設住宅の入居後も集会所を使ったサロンや社協職員の戸別訪問が行なわれる予定である事を伝え、ほっとされる場面もありました。

このような活動を通して住民の皆さんの声を伺い、様々な思いに触れさせていただきながら、住民の皆さんが本当に必要とされる支援を届けられるよう、活動を継続して行なっていく予定です。

ADRA Japanでは、現在、仮設住宅の集会所備品の支援を中心に南阿蘇村での活動を続けています。今後とも、皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、南阿蘇村の被災された皆さんの生活再建と村の復興が、一日も早く進みますよう、心よりお祈りいたします。


(※)一次避難所… 学校や体育館、地区の集会所等の一般の報道で知られているような避難場所を指します。

(※)二次避難所… 南阿蘇村では、震災後に休業となったホテルや旅館等の宿泊施設が多くあったため(観光地であるという特性による)、それらの施設が二次避難所として活用されました。二次避難所では、住民が世帯毎に、個室に避難される例が多く見られました


(執筆:国内事業担当 牟田 麻起子)


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(8/5)【熊本地震】 〜南阿蘇村福祉避難所への看護師派遣報告〜 [2016年08月04日(Thu)]
ADRA Japanは、熊本地震発生直後より情報収集と関係機関との連絡調整を開始し、5月9日まで熊本市を拠点にして物資配布や看護師による避難所巡回訪問などの支援活動を行ないました。

5月13日からは、南阿蘇村に活動の拠点を移し、看護師派遣と移動カフェを行なっています。

今回のブログでは、南阿蘇村での福祉避難所の運営支援ついてお伝えします。

阿蘇山ADRAJapan熊本緊急支援_R.jpg
南阿蘇村から阿蘇山を望む


南阿蘇村は、高齢化率35.5%で全国平均よりも高齢者の多い地域です。平時からいくつかの福祉事業所が、高齢者の暮らしを支えるために日々活動をしています。

しかし、今回の地震で福祉事業所の職員自身が被災していたり、通常業務に加えて福祉避難所運営の業務が加わったり、地域の交通網の不通によって通勤に長時間がかかるようになってしまっているなど、施設職員の方々にかかる負担がとても大きくなりました。

このような背景を受け、南阿蘇村では、地域の福祉事業所を中心に支援団体も加わった「みなみ阿蘇福祉救援ボランティアネットワーク(MFN)」が立ち上がりました。

ADRA Japanはこのネットワークに参加し、5月15日に急遽開設されることになった南阿蘇村内の一つの福祉避難所の開設から閉鎖までの運営支援を行ないました。

福祉避難所は、介護の必要な高齢者など、一般の避難所では生活に支障を来す方々のための避難所です。24時間体制で利用者の方々を見守る必要があります。通常は、既存の福祉施設内などに開設されることが多いのですが、南阿蘇村内においてもADRA Japanが関わった福祉避難所だけは単独で開設されることになったため、人員不足などが問題になっていました。

現在の国の制度では、福祉避難所は利用者10人あたり1人スタッフを配属できることになっています。しかし、今回のように既存の施設に併設される福祉避難所ではなく、単独で開設される場合は、1人のスタッフで利用者さん全員を24時間態勢で見守ることは出来ません。

そこで、この福祉避難所の運営支援を行なうためADRA Japanが看護師の夜勤スタッフ2人、医療コーディネーター1人を派遣しました。福祉避難所開設中は、同じ医療コーディネーターを配置することによって、全国から入れ替わりで支援してくださる看護師間の情報共有及び利用者サポートの強化を図りました。


福祉避難所の様子をご紹介します。


<福祉避難所の1日の流れ>
06:30 起床(洗面、デイケアサービスへの身支度など)
07:00 朝食
08:00 夜勤スタッフと日勤スタッフの情報引き継ぎ(利用者の状態や特記事項など)
08:30 デイサービスお見送り/夜勤スタッフ帰宅
□□□□掃除・換気・洗濯の時間
10:00 残っている利用者さんとスタッフでラジオ体操
    理学療法士や日勤スタッフによるプログラム
12:00 昼食・食休み
14:00 TV鑑賞「水戸黄門」
15:00 おやつの時間/デイサービスお迎え/洗濯物とり込み
    自由時間/理学療法士や日勤スタッフによるプログラム
16:30 日勤スタッフと夜勤スタッフの情報引き継ぎ(利用者の状態や特記事項など)
17:00 日勤スタッフ帰宅
18:00 夕食
    自由時間
21:00 消灯
   夜勤スタッフが交代で見守り、トイレ介助など
*お風呂はデイサービスに行った際に入ります。


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朝と夕方のスタッフ入れ替わりの際は、必ず引き継ぎを行ないます。利用者さんの状態や注意事項などを一人ひとりのことを丁寧に引き継いでいきます。


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食事は3食とも利用者さんとスタッフが一緒に食べます。
まるで家族のような団らんタイムでもあります。


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お掃除は開設当初は、日勤スタッフがしていましたが、途中から利用者さんがお掃除してくれるようになりました。日々の掃除が利用者さんにとっての楽しみになりました。


将棋ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
利用者さんが好きな将棋のお相手をすることもあります。
利用者さんが強すぎるので勝負にならないときも・・・


体操ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
日中は体操もします。


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少しでも楽しい部屋にしたいということで、みんなで「輪飾り」などを作りました。


障害トレーニングADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
介護士さんによる嚥下障害予防トレーニングなどもやりました。


ゆあしす号ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
ADRA災害対応バス「ゆあしす号」に乗って、外出もしました。


タクティールケアADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
タクティールケア(*)専門家によるケアなども行なわれました。

(*)タクティールケアは、スウェーデン発祥のケアで、タクティールとは、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で、「触れる」という意味があります。その意味が示すように、手を使って10分間程度、相手の背中や手足を「押す」のではなく、やわらかく包み込むように触れることです。(詳しい説明はコチラ→http://jsci.jp/taktil/


利用者の方々は、ヘルパーさんの業務再開に伴ってご自宅に戻られたり、福祉施設に入られたり、子どもたちのいる家に引っ越したりと、徐々に福祉避難所を出て行かれ、福祉避難所は6月30日に閉鎖されました。


見送りADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
最後に出られた利用者さんをスタッフ全員で見送りました。


集合写真ADRA Japan熊本緊急支援_R.jpg
福祉施設責任者、MFNコーディネーター、ADRAスタッフの集合写真


この福祉避難所の閉鎖にあたり、運営元の福祉施設の責任者から次の様なお言葉を頂きました。

「ADRAは、常駐のコーディネーターを中心に組織として支援してくれたので安心して任せることが出来た。福祉避難所滞在中は利用者の笑顔が増えたし、転倒事故なども起きなかったことに感謝している。また、グリーフケアもしっかりやっていただけたことに感謝している。」


また、福祉避難所開設中に継続して運営支援に入った看護師2人の感想を紹介します。

「今回、ご縁をいただき南阿蘇の福祉避難所で夜勤看護師として関わらせていただきました。福祉避難所の利用者さんは、入れ替わりするスタッフにも慣れないままケアをされる環境や、先の見えない現状への不安の中にいました。

そんな中でも利用者さんたちは、被災していても、他人に思いやりを持って、お互いの個性を受け入れながらいつも笑顔で過ごされました。そして全員最後まで、高温多湿で狭い中でも誰も感染症に罹患せず、転倒もしなかった。利用者さんたちだけでなく、私たちスタッフも、だれも事故なく健康で業務にあたることができました。現地の多職種のスタッフ皆さんの支援の力だと思いました。

現地の方や利用者さんたちの元気で前向きな姿に元気をもらって、南阿蘇を離れたスタッフたちも皆楽しかったと言っていました。そんな充実した南阿蘇生活が恋しいです。
また、普段は看護師として病棟で、業務と時間に追われる日々の中で、人への思いやりを欠いてしまいそうになるけれど、私たちが救われることもあることを改めて教わりました。これからも今回のご縁を大切に、支援できることを続けて行こうと思います。」


(南阿蘇村福祉避難所運営支援 看護師 木村)


「ADRAからの要請は、当初福祉避難所の夜勤看護師でしたが、最終的に医療コーディネーターとして関わることになりました。私自身そもそも介護福祉の現場も初めてで、どう動けば良いかもわからず、福祉避難所を運営する福祉施設の職員さんや他の専門職支援者(ボランティア)の方々に助けられて手探りでのスタートでした。

福祉避難所運営支援で目標としていたことは、利用者さんが転倒などの事故を起こさず、体調の異常などが起きた場合は早めに対処する事。そして、生活の場としてゆっくり過ごすことができ、最後は次の移動先へ無事に送り出す事でした。

約1ヶ月半の間、多くの仲間に助けられ、無事に終えることができたことに、ただただ感謝です。」


(南阿蘇村福祉避難所運営支援 医療コーディネーター 中野)


福祉避難所が閉鎖されるまで、ADRA Japanは合計26人の看護師を派遣しました。利用者の皆さんに、事故なく、笑顔で過ごしていただくことができましたのも、看護師の募集に応じて駆けつけてくださった方や、ADRA Japanの活動をご支援いただいた皆様のおかげと感謝しております。

ADRAは、南阿蘇村での支援を継続しています。

現在は、地元社会福祉協議会や他団体と協力して、二次避難所などでADRA災害対応バス「ゆあしす号」を利用した移動カフェを中心に活動を展開しています。

引き続き皆様のご支援をよろしくお願い致します。


(執筆: 国内事業担当マネージャー 渡辺日出夫


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