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(9/16) 【スタッフのつぶやき】委ねるということ [2020年09月16日(Wed)]


皆さま、いかがお過ごしですか。事務局長の浦島靖成です。



7月前後に九州や西日本の各地に災害が発生することが、ここ数年当たり前のようになってきてしまいました。

今回の「令和2年7月豪雨」災害で被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。



これまでADRA Japan は災害が発生した際には、現地にスタッフを派遣して調査を行い、得られた情報に基づいて被災された方々の支援を実施してきました。

今年も同じように、九州での豪雨被害が大きそうだとの情報が入りすぐにでも現地に飛んで行きたかったのですが、今回はそれをすることができませんでした。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、特別な要請を受けた一部の団体以外は原則的に県をまたいだ支援を行わないように、という方向性が全国の支援団体に対して明確に示されたからです。



被災地域がどこであれ、都道府県内のみの対応ということでは大変限られた支援活動しかできません。

やはり、県外からの支援があると助かるわけです。

しかし、日本各地から被災地に支援者が入ることにより、感染症を持ち込むことになり、ただでさえ災害によって医療サービスが限定的な状況になっているところに上乗せする形で医療崩壊の要因をもたらすべきではないとされているのです。



現場に行きたいのに、それができないという状況においては、その地域で動くことができる誰かとのつながりを活かして何かをする以外に方策はありません。

そこで、信頼できる人にお願いをして、現場に行っていただき、被災された方のお話やニーズを聞いてもらい、得られた情報に基づいて支援するということをADRA Japan は現在実施しています。

必ずしも我々が思ったように事が運ばないこともありますが、しかし一方でこの方法でうまく活動がでるようになれば、人員や資金が限られた我々自身が現場に行くよりも、各地で多発する災害に的確に対応する上では、ずっと効率的に動くことができるということにも気づかされています。



旧約聖書の箴言16章3節には、「あなたの業を主にゆだねれば/計らうことは固く立つ」と書かれています。



自分が、あるいは自団体が、どれだけのことを成し得るのかという、ある種の業績主義的な視点を持つことをやめて、現場の必要に応えることを第一に考えるのであれば、実はこれが一番大切なことなのではないかと考えています。



ADRA_Kumamoto_4.JPG


[現地で支援物資を受け取った被災地の方々]




(執筆:事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 12:22 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(8/26)【スタッフのつぶやき】使命感 [2020年08月26日(Wed)]


皆さま、いかがお過ごしですか。事務局長の浦島靖成です。



現在ADRA Japan では14名の常勤スタッフが働いています。

ボランティアと勘違いされる場合がありますが、団体に雇用され給与を受け取って働いているプロの職員たちです。



国際協力の分野で働く人の数は、決して多くはありません。

人材確保も難航する場合がよくあります。

大前提として外国語ができないといけませんし、マネジメント能力も必要となりますが、スキルを求められる割には他職に比べて給与額があまり高くないということもその理由になっているのではないかと思います。



このほど、ADRA Japan で5年半働いたスタッフが、次のステップに進むために退職しました。

入職当時はとても線の細い青年が、良く努力をして成長し、今は非常に頼れる人材になりました。

将来は教育支援の専門家になりたいという夢を持っており、今回は、今後のステップアップのために、海外の大学院に留学しました。



このように、国際協力の分野で働く人たちの多くは、自分の人生プランをきちんと持ち、どうしたらより良い働き手として成長できるかを常に考え、将来を見据えて働いています。

ですから、転職をしたり、仕事を辞めて学校に行ったりといった身のこなしが軽やかです。

また、もともと他の職業に就いていた人が、国際協力に携わりたいという強い思いを持って、キャリアを捨ててこの分野に飛び込んで来る場合もあります。

これらはひとえに、何か人の役に立ちたい、世界の不条理やひずみを少しでも是正したい、困っている人を助けたいという純粋な思いからのことであり、どうやってお金を稼ぐかといった発想は彼らの中にはありません(だからと言って給与が安くても構わないということではなく、団体のマネジメントを担う者として、職員の生活を守るために必要な給与を確保し、それを改善していく務めがあることは認識しています)。



そういう彼らを動かす原動力になっているのは、使命感にほかならないと思っています。

このようなスタッフたちを心から誇りに思います。

そして一緒に働く中で、たくさん学ばせてもらっています。

使命感は本人だけではなく周りをも元気にするものだと思わされています。



旧約聖書には、こう書かれています。

「命は慈善の道にある。この道を踏む人に死はない。」(箴言12章28節)



誰かのためになりたいと思って働いている人たちの歩みが、今日も守られるように祈りたいと思います。



(執筆:事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 13:21 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(7/10) 【スタッフのつぶやき】一人ひとりの人生に意味がある [2020年07月10日(Fri)]


皆様、いかがお過ごしですか。事務局長の浦島靖成です。



長年ADRA Japan で働いてきた二人のスタッフが、先日、異口同音にあることを言っていました。

一人は海外事業課に所属し、アフリカでの教育開発事業などに携わってきました。

教育支援事業では、校舎を建築したり、水道やトイレも併せて作ったり、教員向けの研修を提供したり、親が子供を学校に通わせてくれるように教育の大切さについて啓発活動をしたりします。

もう一人は国内事業課で、日本国内の緊急救援などに携わってきました。

避難生活を送っておられる方に対し、食料、水、衛生用品などの配付、衣類や寝具の提供、避難場所の確保など、短期間に集中して命を守るための支援をする場面が多くあります。

その二人はしかし、異口同音に次のことを言っていました。

私たちが支援を行う者としてできることというのは、校舎にしても支援物資にしても、人々が必要としているすべてを提供することはできず、ほんの一部だけである。

研修や啓発活動など、形のないものを提供するとしても、その範囲は非常に限られている。

しかし、そのように限られた支援であったとしても、それを受け取った人が、やがては人生には生きる意味があるということを感じてほしいと思って業務に携わってきたし、これからもそのことを目指して働きをしていきたい、と。



数日分の食料を受け取っただけでは、状況は全く変わりません。

しかし、それでも私たちがその支援に意味があると考えるのは、そのことを通して、自分たちは見捨てられてはいないんだ、誰かが自分たちのことを心にかけてくれているのだということに気づいてほしいと思うからです。

そしてその気づきが生きる力につながり、ひいては、人生には生きる意味があると思ってほしいと願っているからです。



少々大げさかも知れません。

しかし、世界のどこに住んでいる人にとっても、共通して最も大切なのは、自分が生きていて良いのだと思えることです。

私たちに与えられている人生には、生きる価値があることに気づけることです。

私たちはこれからも、そのことを目指して、支援の行き届いていない場所に必要な支援を届けて行きたいと願っています。



(執筆:事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 13:23 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(6/12) 【スタッフのつぶやき】支援現場において最も大切なこと [2020年06月12日(Fri)]


皆様、いかがお過ごしですか。

事務局長の浦島靖成です。



ADRA Japanは現在、ネパールで小児保健事業を行っています。

ある時、支援をしている保健施設に2歳にして体重3,500gの女の子がやって来ました。

日本女児の成長曲線を見ると、生後2か月で下限が3,500gを超えますので、それを考えると、驚異的な小ささであると言えます。

よくぞ2年間命を落とさずにきたと思います。



このようなことになった背景について話をよく聞いてみると、ネパールの人たちが信頼を寄せる対象として、伝統的ヒーラーの存在があることが分かりました。

彼らは、病気にかかった人などがいると、昔から伝わる民間療法で対処することに加えて、お祈りやおまじないなどの宗教的儀式も行います。

そんなものに任せておいたら、いつまで経っても子どもたちの健康が確保できない、一刻も早く止めさせて、きちんとした医療を受けさせるべきだ、と言いたくなります。

ですがそこは宗教や信仰の話です。

そう簡単には行かない事情があります。

先進国にも自分の信仰を理由に治療を拒否して亡くなっていく方々もおられます。

健康回復ということを第一に考えるのであれば、そんなことはすぐにやめさせなければなりません。

しかし、かく言う私も信仰を持つ者なので、そのメンタリティは理解しています。

常識的に考えてそれがどんなにナンセンスなことであったとしても、信仰は時に命をかけて守らなければならないものなのです。

そうした思いを持っている人に対して、健康回復ということだけを理由にして信仰を捨てろとは言えないし、そのようなことを言ったとしても決して理解をしてはもらえません。



支援に携わっていると、時々こうした場面に直面します。

そして、支援の手を差し伸べるとは、人を助けるとはどういうことか?という問いに直面するのです。

最も大切なことは、その人の必要に応えるということです。

時にその人自身が自分の本当の必要に気づいていないこともあります。

ですので、それを一緒に探していくことも支援には含まれるのです。

だから寄り添う姿勢が何よりも大切です。

それぞれの支援の現場において、一人ひとりに寄り添いつつ、共に一番の解決方法を見出していきたいと思います。



(執筆:事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 11:48 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(5/22) 【スタッフのつぶやき】ADRAの新型コロナウィルス感染症の対応 [2020年05月22日(Fri)]


皆さま、いかがお過ごしですか。事務局長の浦島です。



「コロナ疲れ」という言葉が聞かれるほど、皆さま、ここ数か月は、毎日のように新型コロナウィルス感染症のニュースばかりを見たり聞いたりしておられることと思います。

もう、うんざりというのが正直なところではないかと思います。



ADRAは世界の約130か国に支部を有していますが、海外支部の各事務所は、日本支部であるADRA Japan よりもずっと厳しい状況に面しています。

というのは、皆さまも報道などを通してご存じのとおり、いわゆるロックダウンが実際に発令されているからです。

海外のロックダウンのほとんどは、実質的な外出禁止令ですので、外を出歩いていると警官に呼び止められて叩かれたりするというのです。



そのような状況下にあっては、どの事業地でも活動を休止せざるを得ません。

特に、学校建築を行っている現場などでは、建築作業は無論のこと、資材を調達してくれる業者への支払いもできなければ、それに関連する会計処理も進みません。



このような状況の中、ADRAは、世界の130か国にある支部とインターネットを介したオンライン会議を繰り返しながら、こんな時に何ができるだろうかということを考えています。

そして、「今」自分たちにできることは何かということを考えて、毎週会議を繰り返す、そんな仲間たちを、とても頼もしく思います。



そして、現在、世界のADRA支部の半数以上において、さまざまな活動が始められています。

以下は、その一例です。

アフガニスタンでは、ヘラート州に住む感染患者および感染患者をケアする医療関係者を家族に持つ300世帯を対象に、小麦粉、レンズマメ、塩などの食糧と、石けんや洗剤を配付しました。

ケニアでは、スラム街の高齢者や出産直後の女性、障がい者などの特に支援を必要とする家庭300世帯に石けん、手の消毒液および安全な水を配付しました。また同じスラム街に手洗い場を17基設置しました。

パラグアイでは、保健医療福祉従事者を対象に、新型コロナウィルスの予防や感染管理などについての訓練を提供しました。また、食糧配付の準備を進めています。



私の好きな聖書の言葉に

「施すべき相手に善行を拒むな。あなたの手にその力があるなら。(箴言3章27節)」

というものがあります。



私たちそれぞれに、今何ができるかということをしっかり見極めていきたいと思っています。

そして、何かできることがあるなら、それを惜しまずに行っていきたいと思います。

そうした姿勢こそが、今のこの閉塞感を打開するための第一歩になると信じて、前進していきたいです。



(執筆:ADRA Japan 常務理事/事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 11:32 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(3/20) 【スタッフのつぶやき】人と人とのつながり [2020年03月20日(Fri)]


皆様、いかがお過ごしですか。
ADRA Japan で事務局長を務めています
浦島靖成です。




現代社会においては、
人と人とのつながりが希薄になっています。


一方、自然災害による被災体験のある方々は、
どの方もつながりの重要性を認識しておられ


「つながっていれば何とかなる」


という声があちこちで聞かれます。


というのは、
いざという時に助けになるのは、
自分自身の備えであり、
そしてお互いの支え合いであるわけですが、

ご近所の人同士で助け合おうにも、
普段からの接触がなければ、
その時になって急に助け合うことはできないからです。




福島県いわき市は、
昨年10月の台風19号の際に
数千世帯で浸水被害がありました。


それから4か月以上が経過してもなお、
浸水被害が大きかった地域では、
各世帯で家の内外の片づけ作業が続いている状況です。


こうした地域では、
それぞれの地区の方々が集い、

片付けの合間にお茶を飲みながら
日常の困りごとや不安などを話し合うことができる
ティーサロンが開かれており、
ADRA Japanも協力をさせていただいています。




サロンには
主婦を中心とした方々が集まっておられるのですが、
これを主催しているのが、
支援団体ではなく、
地域にあるお寺の住職の方々なのです。


宗教と言えば
冠婚葬祭というイメージが一般的だと思いますが、

このように、
地域のつながりづくりの中核となっておられる
宗教者の方々の存在は、
とても貴重だと思います。


住職の方々は、
もともとある地域のつながりの枠を大切にしながら、

今後の復興のためには
それをより強固なものにする必要を感じておられ、
サロン活動を始められました。


そして、いわき市で
今回いち早くそうした活動が始まったのは、

9年前の東日本大震災の被災経験があり、
以前からつながりの大切さを感じておられたからである
ということでした。


そして、このような意識を持つ方々は、
様々な困難を
みんなの協力で乗り越えていくことが
できる方々なのだと思わされます。




人と人とのつながりは、
一朝一夕にできるものではありません。


日ごろからの心がけと、
具体的な一歩を踏み出すことが必要です。


皆さんも、お住いの地域で、
どのようにつながりを作っていくことができるか、
ぜひ考えてみてください。



(執筆:事務局長 浦島 靖成



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Posted by ADRA Japan at 10:00 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(5/8) NGO組織強化大賞2017の経営・戦略部門賞を受賞しました! [2018年05月08日(Tue)]
事務局長として働く中で、「組織は人なり」の真実性を認識させられる場面が多々あります。

同時に、組織に属する「人」がそれぞれの能力を発揮し、生き生きと働くためには、組織の基盤がしっかりしている必要があると思わされます。

ですので、組織の基盤強化の取り組みは、団体が掲げているミッションやビジョンを達成する上でとても大切なものなのですが、それが表沙汰になり、評価されることはほとんどありません。

もちろん、あくまでも「基盤」に関することですから、わざわざ皆さんの前で披露する必要はないわけですが、この度(特活)国際協力NGOセンター(略称:JANIC、国際協力NGOを支援するネットワークNGO)が主催した「NGO組織強化大賞2017」では、まさにそうしたことが評価されるということでしたので、ADRA Japan が昨今取り組んできたことの振り返りという意味でも有益と考え、「経営・戦略」部門に応募しました。


01.JPG
普段東京事務所に勤務しているADRA Japan スタッフ


ADRA Japan では、中期計画に掲げた以下の点を達成するため、組織運営の健全化を目指していました。
 ・質の高い人材の適正な配置
 ・現地のニーズへの速やかな対応
 ・質の高い支援の実施

その中で、2016年度からは特に、マネージャーの提案により4つのタスクフォースを立ち上げました。その内訳は以下の通りです。
 ・事業運営タスクフォース(事業運営の効率と精度を高める)
 ・事業評価タスクフォース(事業の成果を測り、課題を把握して事業の効果を高める)
 ・勉強会タスクフォース(団体内外の知見を集積・共有し、有効活用する)
 ・案件審査会タスクフォース(助成金への申請案件の質を向上させ、
  スタッフの案件説明能力を高め、ドナーによって確実に案件が承認されるようにする)

各タスクフォースはマネージャーを中心とした3〜4名のスタッフで構成され、ミーティングを重ねながら、それぞれの分野での成果を上げるために何が必要かを考え、業務に関する具体的なガイドラインを作成したり、部門を越えたスタッフ同士での学びの場を設けたりしてきました。

この一連の取り組みにより、これまでの長きにわたり、ADRA Japan が組織として改善の必要を感じつつも、日々の業務に追われる中で対応することができてこなかった種々の問題が、大きく解決へと向けて動き出しました。

「NGO組織強化大賞2017」では、こうした取り組みを評価していただき、ADRA Japan は見事「経営・戦略部門賞」を受賞いたしました!

審査員の方のお話によれば、成果が出ていること、イノベーティブであること、そして、どこの団体にもある問題に取り組んでいること(つまり他団体の参考になり得ること)の3つのポイントを基準に審査が進められたそうで、数ある応募団体の中から選ばれたということは、大変光栄なことだと思っています。

授賞式は1月31日に開催されました。4つの部門賞を受賞した団体がそれぞれ自団体の取り組みについてプレゼンテーションを行ない、審査員と会場に集まった方々からの投票によって「大賞」が選ばれました。


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マネージャーの前川によるプレゼンテーション


ADRA Japan からは今回の受賞の立役者であるマネージャーの前川が登壇し、「ひとつの命から世界を変える! 団体のミッド・ライフ・クライシスへの取り組み〜全スタッフを巻き込んでのキャパシティ強化〜」と題して説明をしました。

ADRA Japan は惜しくも大賞は逃しましたが、「経営・戦略部門」の担当審査員を務められたJANICの若林事務局長からは、以下のコメントをいただきました。
「組織されてからの年数が経過している団体は、何か新たな動きを始めるということが大変難しいものだ。しかしADRA Japan ではマネージャーの登用により、部門を越えての取り組みを始めることができた。それだけではなく、それに全職員が参加したこと、そしてその結果として具体的な動きが生じたことは高い評価に値する。申請書を読んでいてわくわくする思いだった」。


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若林事務局長からの賞状授与


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4部門の受賞者と審査員の方々


このように、普段表に出ないことも、実は国際協力を行なう団体にとっては非常に大切なことであるということ、そうした働きはすべて献身的なスタッフによってなされているということ、そして今回それが第三者によっても評価されたということを、いつもご支援くださる皆様に、感謝とともにご報告いたします。


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皆様からお預かりするご支援を有効に用いさせていただき、より質の高い支援を実施していくためにも、こうした努力を今後も継続して参りたいと思っています。

いつもご支援くださる皆様に、心から御礼申し上げます。


文責:事務局長 浦島靖成


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Posted by ADRA Japan at 16:20 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(5/17)【スタッフのつぶやき】エチオピアで一連の紛争に巻き込まれ、感じたこと [2016年05月17日(Tue)]
エチオピア・ガンベラ州の難民キャンプにて南スーダン難民の支援活動を行なっている齊藤です。

2014年9月に初めてエチオピア・ガンベラ州に来て以来、事業地の治安は、比較的安定していましたが、2016年4月に生まれて初めて「生死を分かつ経験」をしたので、そのことについて少し書きたいと思います。

事件の発端となったのは、2016年4月21日の木曜日でした。

ガンベラ州には、5万人規模の難民が住むキャンプが4つあります。その中の一つのキャンプであり、ADRA Japanが昨年まで活動を行っていたJewi(ジュイ)難民キャンプで、ある支援団体のバスを運転していたエチオピア人のアバシャ(※アバシャ=肌の色が薄いエチオピアの民族)が交通事故を起こしました。その事故で難民の子ども、2人が亡くなりました。

この事故に対して、南スーダンから逃れてきた難民側の民族(ヌエル族)が激昂し、ジュイ難民キャンプ内で活動していた他の支援団体や 国連関係者を襲いました。その事件の影響はジュイ難民キャンプ内の争いに波及し、支援団体の契約している熟練工(アバシャ)が複数人殺傷されました。

ヌエル族は、子どもを事故で失った同じヌエル族の仲間の為にリベンジを行なった形になりました。

しかしながら、エチオピアの民族であるアバシャ側からはこのリベンジに対して、なぜ南スーダンから逃れている難民のヌエル族に対して土地を提供し支援をしているエチオピア人が復讐されなければいけないのか?といった不満と怒りが増大し、「アバシャ」 と 「ヌエル族」の間の戦闘が瞬く間にガンベラの町全体に広がりました。

この影響は、我々、南スーダン難民の支援活動を行なっているNGOや国連などの支援団体にもありました。難民支援をしているということから、ヌエル族の味方と一方的にみなされ我々支援団体も標的となってしまいました。

4月23日に国連の事務所や他の国際NGOの事務所がアバシャからの投石等の襲撃にあう、という形で事件が激化しました。国際NGOの職員として、外国人も標的になっていたこともあり、首都のアディスアベバに緊急退避を決め、その時点で予約可能な最速のフライトで、翌日24日ガンベラからアディスアベバに退避することに決めました。

4月23日の夕方、町中で銃声が聞こえ始め、今回は標的であったために、不安を抱えながら、23日の夜を過ごしました。

4月24日、町では朝からアバシャのデモ隊が町を闊歩しており、我々NGO職員は外に一歩も出ない様にひっそりとオフィスに隠れていました。午前10時頃、遠くの方で微かな音ではありましたが、複数の銃声が聞こえました。さらにその数十分後にADRAの事務所のすぐ横の道で「バン!バン!」ととても大きな音が鳴り響きました。その音は、私の座っていたところから壁を隔てて3メートルほどしか離れていない場所から聞こえました。

とっさに、自分の部屋に逃げ帰り、カギを閉め机の下に隠れ、身を潜めました。

前日に我々の事務所の目の前の国連機関の事務所が襲撃を受け、ドアが壊され、デモ隊に襲撃されていたこともあり、我々の事務所にもデモ隊が侵入してくる可能性が十二分にありました。また、事務所の横の道ということもあり、銃撃戦となった場合、流れ弾に当たる可能性が高かったこともあり、手と足の震えが止まりませんでした。

これは「死ぬかもしれない」と本気で思いました。

「どうせ人間はいつか必ず死ぬものである」と言う人がいますが、
28年間の人生でここまでリアルに「死」を意識したことはありませんでした。

銃声が複数回鳴り響いている間、頭の中を、
今までの短い人生のことが走馬灯のように駆け巡りました。

「自分の人生を本気で生きてこられたのか」
「後悔することは無かったか」
「自分は誠実に生きられたのか」
「自分の人生を全うできたのか」・・・

また、今まで傷つけてしまった人々の顔や記憶が一気に浮かんできました。

そして、銃撃戦に対して何もできない虚無感、過去への後悔−周りの人へ温かく接することができなかった記憶、素直になれなかったこと、親孝行等やり残したことへの心残りなど、色々なものが死への恐怖とともに、頭の中をよぎりました。

「あぁ、これではまだ死ねない。」
と、恐怖で手足がガタガタ震える中、必死で生きたいと思いました。

幸いなことに銃声は数分で止み、その後自分の部屋から出て、スタッフの安否を確認しました。

事務所で死傷者が出ていないことに安堵し、全身の力が一気に抜けてしまい、暫くの間、耳の中であの暴力的な銃声が何度もこだまするのと同時に、死を恐れ、震えていたときに感じた「感覚」が戻ってきました。

「人は必ず死ぬ」

当たり前のことですが、事故であれ、紛争であれ、老衰であれ、なんであれ、必ずその時は訪れます。

そして、死の直前に自分の人生が自分のヒストリーとして、一気に思い出されます。

「他者への接し方はどうだったか」
「誠実に相手に接しられたか」
「何かの選択を躊躇して後悔はしていないか」
「やり残したことはなかったか」

私は正直、様々な「後悔」の念に駆られました。
できていなかったことがこんなにも多かったのかと自分でも驚くほどでした。

その後、アディスアベバに無事に退避しましたが、それから2日程は、紛争へのショックにより心にぽっかりと穴があいたような空虚感と自分の後悔がこんなに多かったことへの驚きで茫然としていました。

しかし、いつまでも立ち止まっていることはできません。この事件は自分にとって、今後の人生を後悔させないため、誰かが与えてくれた特別な「きっかけ」であり、乗り越えなければいけない壁であると前向きにとらえ、自分の中で消化していかなければなりません。

「他人と過去は、変えられないが、自分と未来は変え放題」と昔、本で読んだことがあります。

この言葉が改めて自分の胸にストンと落ちるような感覚がありました。

この一連の事件で犠牲となった方々への想いを胸に、また今日から一日ずつ、未来に訪れる人生が終わる日に「後悔しないよう」に過ごしていきたいと思います。

このように今日まで生きてこられたことに感謝して、今日からまた微力ではありますが活動を続けていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

南スーダン難民支援活動詳細はコチラ



(執筆:南スーダン担当 齊藤吉洋

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Posted by ADRA Japan at 10:50 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(3/30)【スタッフのつぶやき】世界報道写真展で見つけたケニアの女性の写真 [2016年03月30日(Wed)]
事業部の松川です。

みなさんには毎年行なっている恒例行事がありますか?

私は夏になると、「世界報道写真展」に行きます。毎年「世界報道写真コンテスト」というものが開かれており、その中で受賞した作品を展示しているのが「世界報道写真展」です。シリア危機や東日本大震災のような世界的にも注目されている出来事をとらえた写真が展示されているだけでなく、その地域特有であまり知られてはいないけれど、同じ時代を生きる人々の光と影が垣間見えるような写真展です。5年前から毎年足を運んでいます。

3年前、世界報道写真展で展示されていた写真でとても印象に残っているものがあります。その写真がこちらです。


CI1.jpg
撮影者:ミカ・アルバート (アメリカ)
出典:WORLD PRESS PHOTO
http://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2013/contemporary-issues/micah-albert


100万人が暮らすケニアのスラムの中で撮影された1枚です。ごみ山の上に女性が座っていて、少し微笑みながら本に見入っています。彼女は工場部品のカタログでさえも見るのを楽しみにしています。

現在、私は教育支援事業に携わっています。教育は目に見えず、成果が出るまで時間がかかりますが、この写真の女性のように本を読むことを求め、喜びを感じる人がいる限り、彼女のような生活を強いられている人々が将来の選択肢を広げることができるように、教育支援を続ける意義はあるのではないか、と思います。

世界報道写真展で展示されている写真はメッセージ性が強く、その表現はとても直接的です。思わず目を背けたくなるような写真も展示されており、決して楽しい気分になれる写真展ではありません。ただ、知らないままにしてはいけない事実がそこにあるような気がして、毎年見に行っています。

今年の開催に関するお知らせはまだ公表されていませんが、以下のリンクから去年の開催概要を知ることができます。
http://www.asahi.com/event/wpph/
今年も開催されるようであれば是非足を運んでいただき、みなさんも心にぐっとくる1枚を見つけてください。

(執筆:事業部 松川 聡

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Posted by ADRA Japan at 17:43 | スタッフのつぶやき | この記事のURL
(11/6) 池袋防災館に行ってきました。 [2015年11月06日(Fri)]
管理部の渡辺です。

ADRAスタッフの防災訓練も兼ねて、数年ぶりに池袋防災館に行ってきました。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ikbskan/

防災館では様々な訓練を体験することができます。今回ADRAスタッフが体験したのは、救急・消火器・煙・地震です。

救急コーナーでは、倒れている人に対して、意識の確認、呼吸の確認、心肺蘇生、AEDの使い方、周りの人への協力の呼びかけ(心肺蘇生の交代方法)を学びました。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/life01-2.html

どんどん情報が更新されていくため、昔の記憶と違う所もあります。
上記のリンクにも書いてありますが、気道確保をせずできるだけ早く胸骨圧迫をしたり、人工呼吸がためらわれる場合にはやらなくても良かったり、胸骨圧迫の位置は「胸の真ん中」と簡単になっていたり。
忘れていることもあったので、何度も繰り返して経験することはとても大事だと思いました。


2015.10.14_救急05.jpg


消火器コーナーでは、消火器の使い方、大きい声で助けを呼ぶこと、自分で消せる火の大きさの目安などを学びました。

こちらは昔と大きくは変わらないので、スムーズに訓練が進みました。次回はビル内での出火を想定し、消火栓を体験したいと思っています。


2015.10.14_消火器03.jpg


煙コーナーでは、煙の特性を学んだあと、煙の充満した部屋を歩いてみます。背を低くして歩くのですが、ちょっと油断をすると警告音とともに注意されてしまいます。思った以上にかがまなければならないので、本当の火事の時にこのスピードで歩くことに我慢できるのか少し不安になりました。
「お(さない)・か(けない)・し(ゃべらない)」は、頭で分かっていても実際は守るのが難しいようです。もし地下鉄やデパートなど人ごみで火災にあったら、どれぐらいの人が冷静に避難できるのでしょうか。パニックを起こす人、我先に逃げたいと思う人、情報が欲しくて話し続ける人…そんな光景が容易に想像できます。
自分はどうするべきなのか、改めて振り返る機会になりました。

最後の地震コーナーはリニューアルされており、初めて東日本大震災の揺れを体験しました。
最初に大きく揺れた後に、少し揺れがおさまったかと思うと、また大きな揺れが来ます。係員の方が「また揺れますよー。しっかり机の脚を持っていてくださいね。」「もう少しで終わります」と声をかけてくれるので、なんとなく先が見越せます。そのような状況でも「こんなに揺れるのか」「長い…」と感じたので、実際にあの揺れを体験した皆さんは、どんなに怖かっただろうかと思いました。
ましてや、揺れると分かっていて、揺れた途端に机の下に隠れられる訓練と、いつ、どれぐらい揺れるか分からない状態で地震に遭うことの比較はなかなかできないな、と思いました。


2015.10.14_地震06.jpg


私自身、東日本大震災の時、大きな揺れにびっくりして机の下に隠れたのですが、机の上のお茶がこぼれるのが嫌だなーと手を伸ばしてカップを取り、床に置くということをやってしまいました。
とにかく「まずは身の安全」を確保する事。いろいろと気にするのは後でいいと平時から自分に言い聞かせなくてはダメなようです。

災害が頻発しているこの時代、「その時」の自分の行動が、恥ずかしくないものでありたいと改めて思いました。
具体的にイメージする事、可能性を考えておくこと、平時にできることを後回しにせずにやること、と改めて考える機会を得た防災館体験となりました。

防災館は日本各地にあり、場所によって学べる内容も異なるようです。
是非、みなさんも行ってみてはいかがでしょうか。

(執筆:管理部 渡辺千里

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