(6/21) 2021年度ネパールへの形成外科医療チーム派遣について [2021年06月21日(Mon)]
ADRA Japanは、日本各地の 臨床経験豊富な医療関係者をはじめとする ボランティアの皆さまおよび協力企業さまのご支援により、 1995年からネパールに形成外科医療チームを 23回派遣してきました。 昨年の派遣を見送ったこともあり、 現地では多くの患者さんが 治療を待っています。 そのため、今年こそは医療チームを 派遣できることを切に 願っておりましたが、 今なお、 新型コロナウイルス感染症の 今後の感染状況が見通せないため、 2021年も実施を見送ることとなりました。 活動を行っているネパールの 隣国インドでは、 新型コロナウイルスの感染拡大が 収まらず、 一時は1日あたりの新規感染者数が 40万人を超える状況にもなり、 ネパールも大きな影響を 受けています。 ネパールの首都のカトマンズと その周辺地域では、現在行動規制 (食料品店、ガスシリンダー店、 雑貨店など午前9時以降は営業不可) も発令されています。 ネパール国内における一般市民への ワクチン接種も始まっていますが、 2回の接種を終えた人は 6月15日の時点で2.37%に 留まっています。 国際線の運航は再開されていますが 現在ネパールへ渡航した際、 入国後にネパール政府が 指定するホテルで10日間の隔離を 行う必要があるため、 医療チームを派遣して 活動することは未だ、 現実的ではない状況です。 近い将来、隔離期間がなくても 形成外科医療チームが 入国できるよう、新型コロナ ウイルス感染症の一刻も早い収束を 祈らずにはいられません。 このような中ではありますが、 最近うれしいニュースもありました。 過去、複数回にわたって 形成外科医療チーム派遣事業に 参加して下さった 臨床工学技士の方が、 麻酔用モニターを形成外科医療 チーム派遣事業に 寄付してくださいました。 医療用の機器は高額です。 このモニターは中古ではありますが、 中古でも購入すれば 何百万円もします。 事業を行うため必要でありながら、 そう簡単に購入できるものでは ありません。 このような心温まる ご寄付をいただき、 本当に感謝いたします。 現地には手術を待つ患者さんが 大勢います。 その中には 複数回にまたがる手術を受ける 必要のある治療途中の 患者さんもいます。 このモニターをもって、 2022年こそは万全の態勢で 形成外科医療チームをネパールに 派遣することができるよう、 今できる準備を進めてまいります。 医療チーム派遣の募集等に 関してはADRAのメールマガジン等 でもお知らせしております。 こちらからメルマガにご登録 いただけます。 また、医療チーム派遣事業への ご寄付はこちらのページで 随時受け付けております。 http://www.adrajpn.org/Emergency/C_PSPN.htm 皆さまのご支援、そして 応援をどうぞよろしくお願いいたします。 (形成外科医療チーム派遣事業 杉本亜季) |