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(6/21) 2021年度ネパールへの形成外科医療チーム派遣について [2021年06月21日(Mon)]


ADRA Japanは、日本各地の
臨床経験豊富な医療関係者をはじめとする
ボランティアの皆さまおよび協力企業さまのご支援により、
1995年からネパールに形成外科医療チームを
23回派遣してきました。


昨年の派遣を見送ったこともあり、
現地では多くの患者さんが
治療を待っています。

そのため、今年こそは医療チームを
派遣できることを切に
願っておりましたが、

今なお、
新型コロナウイルス感染症の
今後の感染状況が見通せないため、
2021年も実施を見送ることとなりました。


活動を行っているネパールの
隣国インドでは、
新型コロナウイルスの感染拡大が
収まらず、

一時は1日あたりの新規感染者数が
40万人を超える状況にもなり、
ネパールも大きな影響を
受けています。


ネパールの首都のカトマンズと
その周辺地域では、現在行動規制
(食料品店、ガスシリンダー店、
雑貨店など午前9時以降は営業不可)
も発令されています。

ネパール国内における一般市民への
ワクチン接種も始まっていますが、
2回の接種を終えた人は
6月15日の時点で2.37%に
留まっています。


国際線の運航は再開されていますが
現在ネパールへ渡航した際、
入国後にネパール政府が
指定するホテルで10日間の隔離を
行う必要があるため、

医療チームを派遣して
活動することは未だ、
現実的ではない状況です。

近い将来、隔離期間がなくても
形成外科医療チームが
入国できるよう、新型コロナ
ウイルス感染症の一刻も早い収束を
祈らずにはいられません。


このような中ではありますが、
最近うれしいニュースもありました。


過去、複数回にわたって
形成外科医療チーム派遣事業に
参加して下さった
臨床工学技士の方が、

麻酔用モニターを形成外科医療
チーム派遣事業に
寄付してくださいました。



ishikawa_igarashi.jpg


医療用の機器は高額です。
このモニターは中古ではありますが、
中古でも購入すれば
何百万円もします。

事業を行うため必要でありながら、
そう簡単に購入できるものでは
ありません。

このような心温まる
ご寄付をいただき、
本当に感謝いたします。


現地には手術を待つ患者さんが
大勢います。

その中には
複数回にまたがる手術を受ける
必要のある治療途中の
患者さんもいます。


このモニターをもって、
2022年こそは万全の態勢で
形成外科医療チームをネパールに
派遣することができるよう、
今できる準備を進めてまいります。


医療チーム派遣の募集等に
関してはADRAのメールマガジン等
でもお知らせしております。
こちらからメルマガにご登録
いただけます。

また、医療チーム派遣事業への
ご寄付はこちらのページで
随時受け付けております。

http://www.adrajpn.org/Emergency/C_PSPN.htm
C_PSPN_main.jpg


皆さまのご支援、そして
応援をどうぞよろしくお願いいたします。


(形成外科医療チーム派遣事業 杉本亜季)
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Posted by ADRA Japan at 18:20 | ネパール医療チーム | この記事のURL | コメント(0)
(12/14) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、本年のネパールへの形成外科医療チーム派遣は行いません [2020年12月14日(Mon)]


ADRA Japanは、日本各地の臨床経験豊富な医療関係者をはじめとするボランティアの皆さまおよび協力企業さまのご支援により、1995年からネパールに形成外科医療チームを派遣してきました。



これまでのネパールへの医療チーム派遣回数は23回にのぼります。



例年は、11月下旬から12月上旬にかけてネパールに形成外科医療チームを派遣していますが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け実施を見送ることにしました。



ネパールでは現在、首都のカトマンズ近辺で感染が急拡大しており、大きな問題となっています。

ネパールの人口は日本の約22%ですが、日本の2倍に近い感染者数が出ており、医療レベルの脆弱性を考えますと深刻な状況です(ネパールの新型コロナウイルス感染症の状況とADRAの支援事業についてはこちら)。



複数回にまたがる手術を受ける必要のある治療途中の患者さんがいます。

耳を形成する手術の中途段階の患者さんがいます。

尿道下裂で、まだ排尿がうまくできない患者さんがいます。

外見上の問題でいじめを受け続けている患者さんもいるでしょう。



年に1回の事業ですから、1回の派遣見送りがあると患者さんは2年待たなくてはなりません。

「また来るね」 と約束している以上、それを守る責任があります。



2021年の日本およびネパールがどのような状況になるかは全く予測できませんが、患者さんたちが笑顔を取り戻すためにも、来年度以降の医療チーム派遣については、できれば実施をしたいと考えています。



今年度いただきました本事業へのご寄付に関しましては、次回の形成外科医療チーム派遣費用に充てさせていただきます。

今後も本事業をご支援いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。



アシクコリ.png


[2019年度で手術を受けた子どもの患者と母親]



(海外事業課 形成外科医療チーム派遣事業 担当)



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Posted by ADRA Japan at 14:46 | ネパール医療チーム | この記事のURL | コメント(0)
(3/27) 口唇口蓋裂の手術を受けたアシク・コリちゃんの話 [2020年03月27日(Fri)]


ADRA Japanは2019年11月下旬から12月の初旬にかけて、
23回目のネパール形成外科医療チーム派遣事業を実施しました。


今回のプロジェクトでは、37名の患者さんが手術を受け、
全員無事に退院しました。


37名の患者さんはそれぞれ口唇裂や口唇口蓋裂、
小耳症、顔面裂、ケロイド、瘢痕(はんこん)などの症状をもっている
1歳から60歳までの方々です。




口唇口蓋裂の手術を受けた患者さんの1人に
1歳の女の子アシク・コリちゃんがいました。


お母さんはアシク・コリちゃんが口唇口蓋裂だとわかってから、
いくつもの病院に連れて行きました。


しかし、これは治せないと行く先々の病院で言われました。


心が折れそうなこのお母さんを助けたのは、
形成外科医療チーム派遣事業のことを知った実のお兄さんでした。


彼は口唇口蓋裂が治ること、
そして無料で手術をしてくれる医療チームのことを
妹であるこのお母さんに伝えました。


お兄さんは出稼ぎ先のインドからネパールにかけつけ、
一緒に形成外科医療チームが手術を行う
シーア・アドベンチスト病院まで同行してくれました。


そしてアシク・コリちゃんは無事に手術を受けることができ、
口唇口蓋裂を治すことができました。



術前術後のアシク・コリちゃん.png

[手術前(左)と手術後(右)のアシク・コリちゃん]



アシク・コリ術後.jpeg

[手術後のアシク・コリちゃんとお母さん]




彼女のご家族から支援者の皆さまへのメッセージです。



「はるばる日本から来て手術をしてくださり、
ありがとうございました。


私たちの子どもの口が
こんなにきれいになるとは思ってもみませんでした。


これまで数々の病院で受診しましたが、
どうにもなりませんでした。


でも、日本の皆さんのおかげで治り、
とても嬉しく思います。


皆さん、どうもありがとうございます」



メッセージ.jpeg

[アシク・コリちゃんのご家族からの直筆メッセージ]




口唇口蓋裂の患者さんは
家族や周りの人から冷たい目で見られ、
中にはひどいいじめを経験してきた人たちもいました。


しかし、手術を通して
多くの患者さんの心が救われています。


今回も多くの患者さんが笑顔になって帰途につきました。




この他にも


「手術が無事に成功してよかったです。
今後は食事や会話がしやすくなるので、
とてもうれしいです」

(口蓋裂の男の子(4歳)のお母さん)


「これでやっと自信をもって外に出て人に会える。
お祭りやイベントに行ったときに、
見た目を気にせずみんなの前にでられるよ」

(唇を手術した60歳の男性)


という喜びの声が上がっています。




この事業は公的機関からの助成を受けておらず、
形成外科医療チームに参加された医療者の皆さま、

そしていつも支えてくださっている支援者の皆さまの
ご支援なしには実現できない事業です。


改めて、ADRA Japanを支えてくださっている
皆さまに心からの感謝を申し上げます。


今後も形成外科医療チーム派遣事業の
ご支援をよろしくお願いいたします。




(執筆:形成外科医療チーム派遣事業担当 廣田 真一郎)


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Posted by ADRA Japan at 11:58 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(12/4)形成外科医療チームをネパールに派遣いたしました [2019年12月04日(Wed)]


23回目となるネパール医療チーム派遣事業。

医師や看護師を含めた総勢25名が
「2019年形成外科医療チーム」として
日本各地からネパールへ出発しました。



医療チームは11月22日(金)、
羽田空港や関西空港、福岡空港に集合し、
バンコクを経由して、23日(土)の午後にネパールに到着しました。



11月24日(日)、
シーア記念アドベンチスト病院の関係者とともにオープニングセレモニー、
そしてすぐに診察室、病室、手術室の準備に取り掛かりました。

病院の中庭には患者さんとその家族が大勢待っていました。



今回の医療チームが手術できるのは6日間。

この期間の手術スケジュールをたてるために、
まずは患者さん全員の術前診察を行ないます。



01患者登録_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<患者登録>



02診察_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<看護師による身体測定、血圧、体温チェック>



03診察_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<麻酔科医による全身状態のチェック>



04形成外科医の診察_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<形成外科医による手術部分のチェック>



05口腔ケア指導_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<看護師から口腔ケアについて>



術前診察に来た人数はなんと69人。

診察を受けにきた患者さんの中には、
今までに手術を受けて診察だけという人、
もしかしたら治療をしてもらえるかもしれないと
希望をもってくる人もいました。

しかし、6日間の手術日で手術できる件数は限られています。

心苦しいですが、全ての患者さんに手術をしてあげることはできません。



私たち医療チームは優先順位を考え、37人に絞りました。

患者さんによっては、何日もかけて病院にやってきた人もいます。

手術できない患者さんに対しては、
1人1人、手術できない理由を明確にし、
ネパール人スタッフに説明してもらいました。



術前診察は午後2時までかかり、午後3時から手術が開始しました。



06手術_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

07手術室内_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<手術室内>



24日は4件、
25日には7件、
26日には5件、
27日には8件、
28日には7件、
そして最終日の29日は6件の手術を行ない、
6日間で37件の手術を行いました。

手術後、嘔吐してしまう子、熱を出してしまう子もいましたが、
だんだんと体調が回復してきて安定するようになりました。



08病棟_PSPN_ADRA_Nepal_ネパール_医療チーム派遣.JPG

<病棟での様子>



限られた時間、限られた環境の中でしたが、
患者さん、医療チームの健康が守られ、
事業を実施することができたことを感謝いたします。



(執筆:マーケティング部 石橋和博




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Posted by ADRA Japan at 11:50 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(8/28) ネパールへの形成外科医療チーム派遣について [2018年08月28日(Tue)]

ADRA Japanは、1995年からネパールに形成外科医療チームを派遣してきました。


ボランティアとしてご参加いただいた日本各地の臨床経験豊富な医療関係者の協力により、これまでネパールへの医療チーム派遣回数は22回に上ります。

口唇口蓋裂という、胎児期に口唇部や口腔内が上手く癒合されなかった疾患をもつ患者さんを中心に、必要な治療を受けられずにいたネパールの方々へ形成外科手術を提供してきました。


手術を待つネパール人患者とその家族.jpg


形成外科医療チームの活動により、咀嚼(そしゃく)中に鼻から食べ物が出てきてしまっていた口唇口蓋裂の患者さんは、十分な量を食べられるようになり栄養状態が改善しました。

他にも、極端に趾が大きくなった巨趾症や顔部の瘢痕など、ネパールでの昔ながらの言い伝えの影響も含めて差別・偏見に苦しんできた患者さんたちへ手術を実施したことで、「普通になれて嬉しい」「きれいになったから学校に行ける」という声を聞くことができました。


手術を終えたネパール人患者と日本人看護師.jpg


治療だけではなく、日本人からネパール人の医療従事者への勉強会や実地指導により、現地の医療技術向上にも貢献しました。
同時に、日本人医療従事者にとっては国際保健医療協力について学ぶ場ともなりました。


手術後に申し送りする日本人とネパール人看護師.jpg


しかし残念ながら、今年はネパール形成外科医療チーム派遣を見送ることになりました。ネパール政府の方針として、今年度は外国人の短期医療チームを受け入れないと明確に示されたためです。

来年度以降の医療チームについては、派遣する方向で調整しています。また、今年度に関してはチーム派遣はできませんが、現地スタッフと連携しながら、ネパールの患者さんへのフォローを検討しています。

今後も本事業をご支援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香


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Posted by ADRA Japan at 10:22 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(4/16) 国際協力の橋渡し 〜 勉強会を通して 〜 [2018年04月16日(Mon)]
ADRA Japanでは、ネパールにチーム派遣をし、現地の方々に医療行為を行なっています。ですが、それだけではなく、勉強会をはじめとした話し合いの場を関係者で持つことで、皆で学びを深めると共に、普段自分の担当分野で経験できないことを共有しています。

<1> ネパール人医療従事者への勉強会


1 福家先生の勉強会.JPG
日本人医師がレクチャーをおこなっている様子


日本人医師がネパール人医療従事者へ、手術中の観察点や呼吸の異常について話しました。メモを取っている看護師も多くいました。
医師、看護師だけではなく、コーディネーターや看護学生なども聞いていました。ネパールには多くの民族がおり、多数の言語があります。近年は学校で英語を学ぶため、英語の普及率が高くなってきています。私達もコミュニケーションを取る際は、英語を用います。レクチャーも英語で行ないました。

<2> 病棟看護師への勉強会


2 木村さん 看護師へ手術後の看護について説明.JPG
外科手術後の看護についての勉強会


日本人看護師が手術を開始する前に、ネパール人看護師を対象に形成外科の手術後の注意・観察すべき点について話をしました。私達のチームが対象とする患者さんの病気は様々です。手術方法によっても異なった看護が求められます。手術を開始する前にそれらの看護のポイントを理解したうえで、日本人看護師の助言のもと、ネパール人看護師が一緒に観察・処置・看護を行ないました。

<3> 企業の話を聞く


3 JJさんについて 勉強会.JPG
いつもサポートをしてくれる企業さんが、会社の方針や自分の思いを話してくれました


私達が活動するにあたり、協賛をしてくれた企業さんなどが、手術に必要な機材や物品を寄付してくれています。今年度は、いつもサポートをしてくれる企業2社が活動に参加をしてくれました。医療従事者と企業の方が一緒に活動をし、どのような思いでサポートしてくれているかを参加した医療従事者は勉強会時に聞きました。思いが一緒の人達と活動ができる喜びを再確認したと共に、今後の連携につなげていこうと思いを強くするきっかけになりました。

<4> 国際保健活動について聞く


坂本さん 勉強会 (2).JPG
ケニアで行なったボランティア活動についての発表


国際保健活動に参加をした看護師を囲んで、日本人医療従事者の間で、話しを聞きました。日本とは異なった保健問題があり、目線を現地に合わせなくては問題を解決できないことが多くあります。直接現地でそれを感じ、考えて医療行為をしてきた人の話しにはリアリティーがあり、重みが伝わってきました。また、具体的な国際医療いて学ぶことができました。

<5> 朝の集い


5 朝の集い.JPG
参加者さんの国際保健活動についての思いを聞いています


参加者で、朝食前に集まり、どのような思いや経験を通してこの活動に参加しているか、等を話します。それぞれのこれまでの歩みや思いを知ることで、さらに団結力が強くなり、活動の糧になります。

この活動を通じて、本医療チーム参加者の皆さんが、国際協力に興味を持つ場にもなり、実際に、この事業に参加をしてくれた方が、世界中のすべての人々がより良く生きられる未来を目指し、国際保健の現場で活躍しています。これからもADRAはそのきっかけになるお手伝いをしていくと共に、貧困などの理由で安全・安心な医療を受けることができない人々に寄り添って活動を行います。


6 無題.jpg
手術終了後の笑顔いっぱいの医療チーム


今年度もたくさんの患者さんの笑顔に出会うことができました。

*この活動は皆様のご支援によって成り立っています。引き続き、ご支援のほどよろしくお願い致します。

文責:ネパール事業担当 野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 10:01 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(1/18) 魅了された手術室のチームワーク [2018年01月18日(Thu)]
前回のブログでは、スクリーニングと手術を行なう患者さんを決定したことをお伝えしました。

その後、全国からこのプロジェクトの為に集まった医師・看護師・臨床工学士が一丸となって、11月26日から12月3日まで、合計44名の患者さんに手術を行ないました。手術後、患者さんの症状は良好に経過し、全員が自宅へ帰ることができました。今回のブログでは、手術の流れをお伝えいたします。

手術を受ける患者さんのなかには、口唇裂(唇が裂けている)や口蓋裂(上あごが裂けている)の方がいます。他には、唇や頭部に血管腫がある方や一部の指が肥大化してしまった方がいます。そのため、裂けた皮膚をふさいだり、腫瘍を摘出する手術を行ないます。


写真1_手術を施している様子.jpg
手術を施している様子


手術を施すにあたり、形成外科医や麻酔科医、手術室看護師のチームワークがとても大切です。手術は形成外科医が、手術中の全身管理は麻酔科医が担当します。手術をする医師や助手とともに、必要な器械などを供給する器械出し看護師、手術全体をサポートする外回り看護師も含めて、手術は一つのチームで行なわれます。


写真2_器械出し担当が準備をしている様子.jpg
器械出し担当が準備をしている様子


このように、一人の患者さんに対して、麻酔科医や形成外科医、器械出し看護師、外回り看護師が、阿吽の呼吸で手術を施します。手術が終わると、病棟に患者さんを運び、病棟の看護師に申し送りをし、バドンタッチです。普段手術のイメージというのはテレビの中が多いかもしれません。しかし、よく見てみると、一人一人が専門性をもった大切な役割を担い、連携し息を合わせながら手術に取り掛かっていることを垣間見ることができます。そこには、まさに個人と個人が合わされることで見えてくるチームワークがあります。この日のために集まった医療従事者が、まるでこれまで同じ病院で、何度も一緒に手術を行なっているグループのようなチームワークに魅了されるばかりでした。


写真3_点滴のサポートをしている看護師.jpg
点滴のサポートをしている看護師


写真4_夜の回診時、手術を終えて安心して眠る患者の子どもとその母親.jpg
夜の回診時、手術を終えて安心して眠る患者の子どもとその母親


このプロジェクトは皆様のご協力のもとで行なうことができました。皆様のご支援に心より御礼申し上げます。


(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 小松洋、参加看護師 石川雄二)

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(12/5) ネパール医療チームが活動開始!44名の患者さんに手術とケアを行ないます [2017年12月05日(Tue)]
11月24日、医師や看護師を含めた総勢24名が「2017年形成外科医療チーム」として日本各地からネパールへ出発しました。いよいよ9か月かけて準備をしてきた事業が始まります。

活動場所は首都カトマンズから約30km離れたカブレ郡のシーア記念アドベンチスト病院です。25日のネパール到着後、約1時間車で病院へ移動し、到着後は日本から運んできた約250キロの物資を搬入しました。


荷物下ろし1.jpg

荷物下ろし2.jpg         
日本から運んできた物資をバスから下ろして病院内へ


ネパール到着の翌日は、ネパール全土から集まった手術を希望される60名以上の患者さんを対象にスクリーニング(患者の症状などの確認)を行ないました。しかし、手術を行なえる日にちに限りがあるため、全ての患者さんの手術を行なうことはできません。スクリーニングを行ない、誰の手術を行なうかを入念に決めていきました。


スクリーニング会場の様子.jpg
スクリーニング会場の様子

DSC07231.jpg
一人一人の患者さんを看ていきます


約半日をかけてスクリーニングが終了しました。2017年形成外科医療チームが手術とケアを行なう患者さんは46名に絞られました。スクリーニング終了後より、すぐに手術が開始されました。

患者さん全員が笑顔で帰ることができるように、医療チームは、12月7日まで全力で手術とケアを行ないます。


出身地写真.jpg
2017年形成外科医療チームが手術を行なう患者と、患者の出身地


手術が始まったので次回は手術に関して、お伝えします。
引き続き皆様の応援をお願いいたします。

(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 小松洋野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 19:56 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(11/28) ネパールへ日本人医療チームが出発しました! [2017年11月28日(Tue)]
ADRAは、1995年からネパールに日本人医療チームの派遣を行ない、口唇口蓋裂の患者さんを中心に手術とケアを行なっています。これまでの活動で1,000人以上の患者さんを治療してきました。

1995年の第1回目の活動時は、口唇口蓋裂の手術ができる医師はネパール国内に1人しかいませんでした。昨今では、手術ができる医師が増えてきたものの、ネパール全土に十分な医療が行き届いていないのが現状です。


DSC06366.jpg
治療を受けるために病院に来た家族


1995年から2015年の活動は、「ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業」として、日本人看護師が中心となって患者さんのケアにあたっていました。2016年からは「ネパール形成外科医療チーム派遣事業」へと活動の名前を変更し、口唇口蓋裂のみならず、その他の形成外科手術を必要としている患者さんにも手術とケアを提供しています。また、日本人看護師のサポートのもと、現地のネパール人看護師が中心となって、術前・術後のケアを行なっています。


DSC05604.jpg
感染予防のため口腔内の洗浄をする看護師


ネパールでは、今なお山間部地域で暮らす人々をはじめとして、手術で病気を治せることを知らない人が多くいます。また、知っていても手術代を工面することができず、そのまま手術を受けられない人がいます。ADRAはそのような方々の誰もが手術を受けられるように、日本の皆様からのご寄付によって支えていただきながら、これまで無償で手術及びケアを行なってきました。手術を受けた患者さんの多くは、これまで容姿が原因で受けていたいじめを受けなくなったり、これまで就けなかった仕事に就けたりして、生活を大きく変えることができています。


DSC05982.jpg
手術を終えてシャボン玉で遊ぶ患者と看護師


「ネパール形成外科医療チーム派遣事業」に活動名を変更して2回目となる今年は、11月25日から12月8日までです。その間、約30人に手術を行なう予定です。

毎回の活動を通し、手術を終えて笑顔になった患者さんや、安心した家族を見ると、私達も嬉しくなります。ネパールの子どもたちの笑顔が私達の活動の源です。今年もネパールから多くの笑顔をブログにて皆様にお届けします。これから始まる活動のご報告をお待ちください。

*この活動は皆様のご支援によって成り立っています。引き続き、ご支援のほどよろしくお願い致します。
(執筆:ネパール形成外科医療チーム派遣事業担当 野崎明美

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
(2/20) ネパール医療チームの活動で、30人の患者さんに手術およびケアを届けることができました。 [2017年02月20日(Mon)]

2月に入り、寒さの中にも春の足音が聞こえてきます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。ADRA Japan は2016年11月、第1回ネパール形成外科医療チーム派遣事業を実施し、おかげさまで12月初旬をもって無事に活動を終えることができました。患者さんとその家族はこの手術のために、さまざまな想いを抱えながら遠方より集まりました。今回のブログでは、母乳を吸うことができなかった赤ちゃんや、食事に困っていた少女の口の機能を回復するため、ネパール人の医師・看護師と協力して行った手術とケアの活動報告をしたいと思います。

医療チームの派遣準備は昨年の4月から始まり、9月頃から本格化しました。そして、11月26日から12月6日にかけて、4人の医師、9人の看護師、1人の技師、さらに、ADRA Japan のスタッフからなる医療チームを派遣しました。現地では、ネパール人の医師や看護師等、約20人とともに、30人の患者さんの手術およびケアにあたりました。

(PSPN_Blog3_No.1).jpg
(医療チームのメンバー。ネパール側からは医療関係者だけでなく、通訳や患者集めを担当するスタッフ等も加わった。)

(PSPN_Blog3_No.2).jpg
(日本人の看護師とネパール人の看護師が協力して、患者さんのケアにあたった。ADRAマーク入りの青いヤッケを着ているのが日本人で、白衣を着ているのがネパール人。)

(PSPN_Blog3_No.3).jpg
(手術も、日本人とネパール人がともに行なった。)


今回、医療チームの活動の大半を口唇裂や口蓋裂の患者さんへの手術およびケアが占めましたが、そのほかに事故などで失った鼻や耳の再建手術等も行ないました。患者さんはインドとの国境に近いネパールの最西部地域をはじめとして、中部地域や中国との国境に近い東部地域など、ネパール全土から集まりました。(医療チームの活動は、首都カトマンズから車で約1時間のところにあるカブレ郡バネパにあるシーア・メモリアル・アドベンチスト・ホスピタルで行ないました。)年齢も生後8ヶ月から45歳までと幅広く、属する民族も様々でした。

ここで、今回特に印象の強かった、3人の患者さんをご紹介したいと思います。

口唇裂の患者さんであるパサンちゃんはネパール中部から来ました。年齢は8か月歳で、今回初めて手術を受けました。口唇裂の患者さんの場合、生まれつき唇が避けていて、小さい子どもだと母乳を上手く吸えないなどの障害があります。

(PSPN_Blog3_No.4).jpg
(お父さんと日本人看護師とともに写真に写るパサンちゃん)

(PSPN_Blog3_No.5).jpg
(手術前のパサンちゃん。唇が裂けている。)

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(手術後のパサンちゃん。唇の裂け目が塞がれている。日が経つにつれて、手術の痕もきれいになっていく。)


次に紹介する9歳のパラバティちゃんは口蓋裂の患者さんで、ネパールの最西部から来ました。口蓋裂は口の中に裂け目がある状態で、上手く言葉を話せなかったり、食べたり、飲んだりできないため、日常生活に支障が出てしまいます。今回手術を受けたことで上あごの裂け目が塞がり、これまでより言葉をはっきりと話せるようになりました。また、食べたものや飲んだものが上あごの裂け目を伝って鼻から出てくることもなくなりました。発話に関しては、今後きちんと訓練をしていくことでさらなる改善が見込まれます。

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(パラバティちゃん。一見何の問題もないように見える。)

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(上あごが大きく裂けている。)

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(少し見えにくいが、手術後、上あごの裂け目が閉じた。)


口唇裂や口蓋裂以外の手術として、顔の一部の再建手術等も行ないました。19歳のマヘンドラ君は、幼いころ、凍傷によって鼻の一部を失いました。彼は弟さんと2人でネパールの東部の村から手術を受けに来ました。

(PSPN_Blog3_No.10).jpg(マヘンドラ君)
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(手術前のマヘンドラ君。正面から見て鼻の左上が欠けている。)

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(手術後のマヘンドラ君。鼻の欠けていたところがほぼ元通りになった。)


後発発展途上国でもあるネパールでは、保健システムの整備がまだまだ遅れています。多くの子どもや大人が、日本であれば治療できるような疾患やケガに苦しみ、困難な状況の中での生活を強いられています。そのため、ADRA Japanは来年度以降も、「ひとつの命から世界を変える」の理念に基づき、助けを必要としている患者さんの支援にあたっていく予定です。

今回、医療チームに参加してくださった医療関係者のみなさま、物品などの寄付をしてくださった協賛企業のみなさま、そして寄付金などを通じてこの活動を支えてくださったみなさまに改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
今後とも、医療チーム派遣事業、そしてADRA Japanへの活動にご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願い致します。


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(患者さんと日本人の看護師。)


(執筆:事業部 海外事業課 前川龍太

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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール医療チーム | この記事のURL
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