(3/25) ペルー便り 〜栄養教育と啓発カレンダーの配付〜 [2013年03月25日(Mon)]
今回のペルー便りでは、前回に引き続き、今年に入ってからの現地での活動をご紹介します。
本事業では、スラム地域に居住する子どもの栄養失調や貧血などの健康問題の改善のため、食育活動や衛生習慣の改善を目指した活動を推進しています。 まず住民に対する食育活動を担う食堂の女性リーダーとコミュニティプロモーターに対する活動として、1月には食堂の女性リーダー60名(18箇所の食堂から参加)を対象とした研修が行われました。この研修は昨年12月に予定していましたが、諸事情により延期されていたものです。前回のブログでもご紹介したレシピ本を使って、貧血に効果的な3品の調理実習が女性リーダーたちによって行われました。 また、ADRAの栄養指導専門スタッフが各食堂を訪問し、特に手洗いの仕方を確認しながら、栄養バランスの取れたメニュー、食堂の衛生、食品の準備と管理方法についてのモニタリングを行いました。 レシピ本のデモンストレーション調理で作られた3品 レシピ本の料理を試食する女性リーダーたち 2月も引き続き、食堂女性リーダー57名(18箇所の食堂から参加)への研修と、栄養指導専門スタッフによる食堂訪問が行われました。2月の研修テーマは「理論的で実践的なバランスの取れた食事」で、この研修テーマに沿った啓発ポスターも作られ、食堂の目に入りやすい場所に貼られました。 |
Comeder Se or de los Milagros食堂で栄養バランスのとれた食事について学ぶ女性リーダーたち Mar a de Nazareth 食堂で啓発ポスターを張る女性リーダー 次に地域住民向けの活動として、食堂に通う貧困家庭のお母さんたちに対して、通算6つ目のテーマを扱うセミナーが開催され、4ヶ所で計37名が参加しました。このセミナーの開催において、食堂の女性リーダーたちから、母親に対して積極的な参加の呼びかけがなされました。 また、子どもがすでに貧血或いはそのリスクが高いと思われる食堂利用の世帯に対し、ADRAスタッフが戸別訪問をしました(1月に10戸、2月に6戸訪問)。さらに教育機関とも連携し、学校に通う貧血の児童の戸別訪問(2月に14戸訪問)も行いました。 啓発活動として、本事業では食育改善のための教材などを開発・提供していますが、1月には食堂女性リーダーへの研修内容が反映された食育啓発カレンダーが作られました。レシピ本と同様に、栄養価の高い食事を作れるような知識を広めることが、このカレンダーの目的です。各地の食堂や食堂を利用する母親や、4つの教育機関に子供を通わせている保護者にカレンダーを配付しました。 続いて2月には、これまでの研修の効果と啓発メッセージを高めるため、食堂利用者向けのバナーのデザインと印刷作業が最終段階に入りました。 ![]() ![]() 啓発カレンダー:鉄分の友達と敵(左)、食材と食器の適切な衛生管理(右) 本事業は2014年3月まで継続していく予定です。皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。 *本事業は味の素「食と健康」国際協力支援プログラムからも助成をいただいています。 (文責:中南米事業担当 鈴木昌則) ペルー母子栄養改善事業についてはコチラから クレジットカードによる寄付はコチラから <銀行振込> 銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店 口座: 普通1956381 口座名: トクヒ)アドラジャパン *お振込される際に、お名前の前に「ペルー」とご入力ください。 例)ペルー ウラシマヤスナリ *銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。 領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、 電話番号をADRA事務局までご連絡ください。 <郵便振替> 口座番号:00290-2-34169 加入者名:(特活)ADRA Japan 通信欄に「ペルー」とご記入ください。 *振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。 領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
【ペルー便りの最新記事】
↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓ 最新ニュース|東日本大震災|南スーダン|ジンバブエ|アフガニスタン|ペルー|ネパール| ネパール口唇口蓋裂|緊急支援|イベント情報・報告|人材募集|ボランティア募集|スタッフのつぶやき |