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(3/22) 東日本大震災 被災者・復興支援–90 〜福島県の高校生とのコミュニケーションワークショップ〜 [2013年03月22日(Fri)]
福島県立浪江高校の進路研究部で、ジン・リキファシリテーション代表で臨床心理士の後藤真さんをお招きし、ストレスマネージメント兼コミュニケーションワークショップを行いました。

後藤さんには、昨年、ADRA Japanスタッフが全員集まる恒例の年末会議で、スタッフを対象にチームビルディングのためのワークショップをしていただきました。普段からコミュニケーションが良く取れていると思われるスタッフの間でも、お互いについて新しいことを知ったり、相手のことをより良く理解したりする、とても良い機会になりました。

そこで、以前からストレスマネージメント講座の受講を希望していた進路研究部の生徒たちにも、後藤さんによるワークショップを受けてもらいたいと考え、日程調整を繰り返して実現にこぎつけました。

その名も 「『私』の思いを届け合う&受けとめ合う コミュニケーションワークショップ」 です。


1.JPG


浪江高校の生徒たちは、今もなお先の見えない避難生活の中、仮設校舎での高校生活を送っています。震災前は300人以上いた全校生徒も、現在は76人に減ってしまいました。彼らが抱える悩みやストレスは、一見普通の高校生と変わらないものですが、ふるさとから遠く離れた土地での生活や、仲間が突然減ってしまった中での学校生活などが、それらを助長していることもあるようです。

後藤さんによれば、浪江高校の生徒に限らず人が抱える様々なストレスは、他人と、また自分自身とうまくコミュニケーションがとれていないことが原因になっている場合が多くあるそうです。

今回は、絵を描いて楽しみながら自分を見つめ直す機会や、自分自身について仲間に話し、仲間の思いも受けとめるという機会を設けていただきました。
後藤さんは、プロのファシリテーショングラフィッカーです。話をしながら、その内容やお互いの理解を、その場でイラストを使って表します。話の内容を絵に描いて「見える化」することで、お互いの理解を確かめ合うことができ、その場が和み、話しやすくなる効果もあるのだそうです。

この日のお話のひとつに、「みんな自分を人の前で作りすぎていませんか?作ることも大切だけれど、それが疲れやストレスの原因になっていませんか?」という問いがありました。後藤さんは、作られた自分のことをわかりやすく「着ぐるみを着ている自分」と表現します。

話しながら、下のようなイラストを描いてくれました。


2.jpg


みんな「着ぐるみ」を着ているかもしれないけれど、それをたまに脱ぐことや、脱げる場所 (楽屋) を持っていることも大切ですと仰っていました。

常に分厚い「着ぐるみ」を着ていることに慣れてしまい、怖くてなかなか脱げなくなってしまったり、そのうちにどれが本当の自分なのか分からなくなってしまい、それがストレスとなって自分の中に蓄積してしまったり・・・という人も少なくないそうです。

みなさんはどうですか?たまには「着ぐるみ」を脱ぐことができていますか?

今回のワークショップでは、生徒たちは楽しみながら、様々な気付きを得ていたようでした。

参加した生徒と先生からは、このような感想がありました。
「最近嫌なことばかりだと思っていたけど、自分の気持ちを見つめ直してみたら、案外楽しんでいる自分がいることに気が付きました。」

「いつも笑顔の友達も、心の中は笑顔だけではないことを知りました。」

「これから卒業までの1年間、もう少しいろんな自分を出してみようと思いました。」

今回のワークショップを通じて、参加者が自分のことや仲間のことをより広く受けとめることができるようになり、ストレスを解消するきっかけをつかんでくれたら嬉しいなと思いました。

このワークショップは、参加者からの評判がとても良かったので、今後も後藤さんにご協力いただきながら、他の高校でも開催していく予定です。


3.JPG


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(文責:東日本事業担当 馬渕純子

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Posted by ADRA Japan at 10:00 | 東日本大震災 | この記事のURL