CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«(8/23)【スタッフのつぶやき】飲む野菜 〜マテ茶〜 | Main | (8/27) フォトボイス in 南スーダン・パガック 前編»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
記事カテゴリー
<< 2021年10月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
https://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(8/24) ネパール便りVol.11 〜村歩きリベンジの巻〜 [2012年08月24日(Fri)]
去年の今頃、記念すべき第1号のネパール便りで、お産センター建設予定地を訪問しようと歩いて出かけたところ、5時間かけても着けず、果ては村の人に「あと2時間はかかる」と言われてやむなく引き返したことをお伝えしました。

今回、別の建設予定地ですが、徒歩での訪問リベンジをしました。

ネパールでは6月から9月までが雨季であり、1年のうちのほとんどの雨がこの時期に降ります。そのため、丘陵地域では地盤の緩みによる土砂崩れが頻発します。この事業を行なっているネパール中西部のダイレク郡も例外ではなく、郡庁所在地から村落開発区域(日本でいう村。ネパールではVDCと呼ぶ)に続く車道ではいくつもの土砂崩れが起き、川が氾濫し、車が通れなくなります。

そして、なぜか私が村落開発区域を訪問するチャンスを得るときは、いつも雨季なのです。

乾季は4WDの車であれば通れるのですが、雨季に入ってしまうと4WDでも進めません。土砂崩れの道を乗り越え、なんとか頑張って進めたとしても、事業を行なっている村落開発区域に行くには川を横切らないといけないので、そこで車が流されてしまう危険性があるのです。


photo1.JPG
左側に見えるのが川へと続く車道。雨季は川が増水し渡れない


今回は、お産センター建設予定地のカリガイラVDCというところに行ってきました。以前は地元の案内人もおらず、山道ですれ違う村人に道を尋ねながら進みましたが、今回はカリガイラVDCにある簡易保健所(Sub Health Post)の責任者が案内してくれました。

ダイレク郡の郡庁所在地は山の尾根に位置しています。カリガイラVDCへの道は、その尾根から一気に谷底の川まで下ります。そして、そこからまた違う山の尾根まで登るのです。

今回、到着までの予定時間は4時間。村の人であれば3時間で着けるそうですが、カトマンズに住むシティボーイ、シティーガールの私たちは時間を多めに見積もって、4時間かけて到着することを目標としました。

朝7時15分に宿を出て、山をどんどん下ります。途中で簡易保健所の責任者と合流をし、またどんどん下ります。


photo2.png
郡庁所在地@から、山の側面の小道(A〜C)を歩いて、下る。


そしておおよそ2時間ほどかけて下りきったところで、吊り橋を渡りました。ここが山と山の間にある谷の部分になります。キレイな水が流れており、周りの水田には稲が青々としていました。


photo3.JPG
吊り橋を渡る


これからが、本番です。

カリガイラVDCがある山のてっぺんまで登らなければなりません。


photo4.JPG
一気に下ったと思ったら、今度は目的地まで登りです


さすがのネパール人スタッフも、いつも車の移動に頼りきっているため、慣れない山登りにバテていました。簡易保健所の責任者はと言えば、普段の通勤路のためとても慣れていて、息を切らすことなく、ところどころで私たちが登ってくるのを待ってくれていました。


photo5.JPG
途中で休憩。一番右側の簡易保健所の責任者以外、みんな放心状態


そして2時間ほど登ったところで、カリガイラVDCにやっと到着しました。予想通り、私たちの足では4時間かかってしまいました。それでも、前回5時間かかり「あと2時間かかるよ」と村人に言われたときに挫けて引き返してしまったことと比べれば、今回の訪問は成功と言えます。


photo6.JPG
カリガイラVDC中心街


さて、なぜカリガイラVDCを訪問したかというと…。

お産センターを建設するにあたっては、建設予定地の村人の支援も必要となります。建設資材を適切に保管したり、施工業者が正しい場所に建物を立てているかチェックしたりという仕事は、地元の人にも協力してもらわなければなりません。そういった協力を得るためには、村人たちに事業内容を共有することが重要になります。
また、インプラント研修や出産介助者研修(次回のブログでご紹介します)を受けているカリガイラVDCの医療従事者が、研修後に充実した医療サービスを提供するためにも、村の人たちへ情報提供をしなければなりません。さらに、建設したお産センターを自分たちで維持するにはどうしたらいいのかということについても、自ら考えてもらって意欲的に動いてもらわなければなりません。
こうした内容について、事業を行なっている6つのVDCの医療施設を管理する委員会のメンバーを対象とし、各VDCにおいて研修を行なっているのですが、今回の訪問は、カリガイラVDCでのその研修の様子を視察することが目的だったのです。


photo7.JPG
カリガイラVDCの医療施設管理委員会への研修


村の人は、郡庁所在地の市場へ買い出しに行くときや、簡易保健所で治療を受けられない重い病気で病院にかからなければならないときは、必ず私たちが辿ってきた道を使います。
今回、カリガイラVDCからダイレク郡庁所在地まで戻るときに、ストレッチャーで運ばれている病気のおばあちゃんに出会いました。車が通れる道がない村では、誰か村の元気な人がおんぶをするか、ストレッチャーで運ばなければいけないのです。


photo8.JPG
ストレッチャーで運ばれる病気のおばあちゃん


地理的な問題は、私たちではどうすることもできません。しかし、そのような環境で生活している人たちの健康を支えるため、病院などへの医療機関へのアクセスをしやすくするということであれば、何かできることがあるのではないかと思います。
今回、つらい山道を歩き、最後にはストレッチャーで運ばれているおばあちゃんに出会ったことで、そんな思いを新たにしました。

(文責:ネパール事業担当 小川真以

※ネパール母子保健事業は、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。

クレジットカードによる寄付はコチラから

<銀行振込>
銀行: 三菱東京UFJ銀行 表参道支店
口座: 普通1956381
口座名:トクヒ)アドラジャパン
*お振込される際に、お名前の前に「ホケン」とご入力ください。
   例)ホケン ウラシマヤスナリ
*銀行振込によるご寄付の場合、ご住所がわかりません。
領収書をご希望の方は、お振込み日、金額、お名前、ご住所、
電話番号をADRA事務局までご連絡ください。

<郵便振替>
口座番号:00290-2-34169
加入者名:特定非営利活動法人 ADRA Japan
通信欄に「ネパール保健」とご記入ください。
*振替払込請求書兼受領証にて領収証と代えさせていただきます。
領収証が必要な場合は、必ず「領収証:要」と通信欄にご記入下さい。
Posted by ADRA Japan at 10:00 | ネパール便り | この記事のURL