• もっと見る
«(3/22) シリアの地震被災者ストーリー 〜ハイアットちゃん〜 | Main | (4/3)寄り添う支援がつないだ希望。足の不自由なアハマッドさんから感謝の声【ADRAトルコ・シリア地震被災者支援】»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
記事カテゴリー
<< 2023年04月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
https://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(3/31) 震災前日に父親になったボーグさん。唯一の救いは [2023年03月31日(Fri)]


2月6日未明に起きた、トルコ・シリア大地震。

内戦が10年以上続き、国民の70%が人道支援を
必要としていると言われるほど、
もともと人道危機に瀕していたシリアも
今回の地震で大きな被害を受けました。


多くの方が犠牲になり、
厳しい避難生活を余儀なくされている方が
大勢います。


アドラは、震災直後からシリアの中でも
特に被害の大きかったアレッポとラタキアを中心に、
食料の配付など、支援を必要としている方、
一人ひとりに寄り添う支援を開始しました。


今日は、ラタキアで震災前日に父親になった
ボーグ・イスラムさんのお話を紹介します。


===============
2023年2月5日、夕方ごろ妻が女の子を出産しました。
名前はパメラと名付けました。

私たちは深夜ごろ帰宅し、娘の誕生の感動を胸に、
何度も涙ぐみながら眠りにつきました。


翌朝4時15分、地震が始まりました。

私の家も揺れていました。
すぐに、まだ出産の疲労が残る
妻の元に駆けつけました。


私たちは急いで子どもを抱え、
3階の我が家から駆け下りました。

天気が非常に悪い日でした。


通りに立っていると、私たちの目の前で
家が崩れ始めました。

私は、流れ出る涙を止めることができませんでした。

妻と、生まれたばかりの娘が無事だったことは
何よりの救いでした。


震災後、家を失い、
実家に住んでいる私に連絡をくれた
アドラに感謝しています。

実家は遠隔地にあるため
時間通り通勤することが難しく、
仕事を失いました。

産後間もない妻に
満足な食事を食べさせてやることも困難でした。


離れたところに避難したにもかかわらず、
この地域で地震の影響を受けた
すべての人に迅速に支援を届けてくれた
アドラに心から感謝します。

===============



スライド3.JPG




地震被害はとても大きく、全容を把握することは
実際、とても難しいことではありますが、
ボーグさんのように、支援を必要としている家族に
寄り添いながら、私たちは今後も緊急支援活動を
続けてまいります。


被災された方々が必要としている支援を
一早く届けることができるのは、
ご寄付をお寄せくださる皆さまや、
また私たちの活動について発信してくださる
皆さまの温かいご協力のおかげです。


心より感謝いたします。


(文責:広報担当 永井温子)

コメントする
コメント